この規格ページの目次
- JISP8232 規格全文情報
- pdf 目 次
- まえがき
- 古紙パルプ−粘着物及びプラスチックの評価方法−第1部 : 目視法
- 序文
- 1 適用範囲
- 2 引用規格
- 3 用語及び定義
- 4 原理
- 5 装置及び設備
- 5.1 標準離解機
- 5.2 実験用スクリーン装置
- 5.3 ろ紙
- 5.4 ピンセット
- 5.5 照明装置
- 5.6 照明台
- 5.7 卓上拡大鏡又は顕微鏡
- 5.8 有柄針
- 5.9 ヒートプレス
- 5.10 比較チャート
- 5.11 吸取紙
- 5.12 乾燥機
- 6 試料採取方法
- 7 手順
- 7.1 温度
- 7.2 試料の前処理方法
- 7.3 スクリーン装置による試料処理
- 7.4 スクリーン板上の残さの捕集
- JIS P 8232:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS P 8232:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS P 8232:2006の関連規格と引用規格一覧
JIS P 8232:2006 規格概要
この規格 P8232は、あらゆる種類の古紙パルプ中の粘着物及びプラスチックの評価方法について規定。
JISP8232 規格全文情報
- 規格番号
- JIS P8232
- 規格名称
- 古紙パルプ―粘着物及びプラスチックの評価方法―第1部 : 目視法
- 規格名称英語訳
- Recycled pulps -- Estimation of Stickies and Plastics -- Part 1:Visual method
- 制定年月日
- 2006年12月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 15360-1:2000(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 85.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 紙・パルプ 2021
- 改訂:履歴
- 2006-12-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS P 8232:2006 PDF [11]
P 8232 : 2006 ISO 15360-1 : 2000
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 原理・・・・[2]
- 5 装置及び設備・・・・[2]
- 5.1 標準離解機・・・・[2]
- 5.2 実験用スクリーン装置・・・・[2]
- 5.3 ろ紙・・・・[2]
- 5.4 ピンセット・・・・[2]
- 5.5 照明装置・・・・[3]
- 5.6 照明台・・・・[3]
- 5.7 卓上拡大鏡又は顕微鏡・・・・[3]
- 5.8 有柄針・・・・[3]
- 5.9 ヒートプレス・・・・[3]
- 5.10 比較チャート・・・・[3]
- 5.11 吸取紙・・・・[3]
- 5.12 乾燥機・・・・[3]
- 6 試料採取方法・・・・[3]
- 7 手順・・・・[3]
- 7.1 温度・・・・[3]
- 7.2 試料の前処理方法・・・・[3]
- 7.3 スクリーン装置による試料処理・・・・[3]
- 7.4 スクリーン板上の残さの捕集・・・・[3]
- 7.5 スクリーン板上に残った粘着物及びプラスチックの測定・・・・[4]
- 8 計算・・・・[4]
- 8.1 粘着物及びプラスチックの数・・・・[4]
- 8.2 粘着物及びプラスチックの面積・・・・[5]
- 9 精度・・・・[5]
- 10 報告・・・・[5]
- 附属書A(規定)実験用スクリーン装置・・・・[7]
- 附属書B(規定)比較チャートのコピー・・・・[8]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS P 8232 pdf 1] ―――――
P 8232 : 2006 ISO 15360-1 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)及び財団法
人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS P 8232 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
P 8232 : 2006
(ISO 15360-1 : 2000)
古紙パルプ−粘着物及びプラスチックの評価方法−第1部 : 目視法
Recycled pulps-Estimation of Stickies and Plastics-Part 1: Visual method
序文
この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 15360-1,Recycled pulps−Estimation of Stickies and
Plastics−Part1: Visual methodを基に,技術的内容及び対応国際規格の構成を変更することなく作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1 適用範囲
この規格は,あらゆる種類の古紙パルプ中の粘着物及びプラスチックの評価方法について規定する。ISO
5350シリーズで規定するちり及び結束繊維の評価方法,並びにJIS P 8230で規定する古紙パルプ中の異物
には適用しない。
この評価方法は,使用したスリット間げきのスクリーン板上に残る粘着物及びプラスチックを評価する
ものであり,試料中の粘着物及びプラスチックの総量を測定するものではない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 15360-1:2000,Recycled pulps−Estimation of Stickies and Plastics−Part 1: Visual method (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを
示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらは,
その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法
注記 対応国際規格 : ISO 7213,Pulps−Sampling for testing (MOD)
JIS P 8203 パルプ−絶乾率の試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 638,Pulps−Determination of dry matter content (MOD)
JIS P 8220 パルプ−離解方法
注記 対応国際規格 : ISO 5263:1995,Pulps−Laboratory wet disintegration (MOD)
JIS P 8222 パルプ−試験用手すき紙の調製方法
注記 対応国際規格 : ISO 5269-1,Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part 1:
Conventional sheet-former method (MOD)
JIS P 8225 パルプ−紙料の固形分濃度測定方法
――――― [JIS P 8232 pdf 3] ―――――
2
P 8232 : 2006 ISO 15360-1 : 2000
注記 対応国際規格 : ISO 4119,Pulps−Determination of stock concentration (MOD)
ISO 5350-1,Pulps−Estimation of dirt and shives−Part 1: Inspection of laboratory sheets
ISO 5350-2,Pulps−Estimation of dirt and shives−Part 2: Inspection of mill sheeted pulp
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
粘着物 (Stickies)
規定のスリット間げき(100 は150 の実験用スクリーン板(5.2)上に残り,かつ,他の物体と
接触すると接着する種々の物質。粘着物は,通常の温度で接着性をもつか,又は,加熱,加圧若しくはpH
の変化によって接着性を示す。
注記1 粘着物の例を,次に示す。
粘着物は,インキ,タール,ホットメルト,ワックス,及び多価金属石けんのような材料の
残留物に由来する生成物,又は種々のタイプの粘着剤である。
注記2 粘着物の粒子は,粘着性物質の複合体であり,非接着性プラスチック片及びセルロース繊維
と接着性物質との複合体の場合もある。
3.2
プラスチック (Plastics)
規定のスリット間げきの実験用スクリーン板(5.2)上に残った非接着性高分子。ただし,セルロース系物
質は除く。
注記 プラスチックには,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,紫外線(UV)硬化塗料類,
ポリスチレンなどに由来する高分子物質がある。
3.3
スクリーン板 (screen)
実験用スクリーン装置の一部で,セルロース繊維から粘着物及びプラスチックを分離するもの。
4 原理
離解したパルプ試料を,規定のスリット間げきをもつ実験用スクリーンにかけ,洗浄液が清澄になるま
で処理する。スクリーン板上の残さを,ろ紙上に移す。粘着物及びプラスチックを識別し,その総数及び
総面積をそれぞれ評価する。
5 装置及び設備
5.1 標準離解機
JIS P 8220に規定するもの。
5.2 実験用スクリーン装置
附属書Aに規定するスクリーン板(3.3)を装着したもの。
注記 各種の実験用スクリーン装置では,分離部分の記述に様々な用語を用いている(例えば“スリ
ット”の代わりに“スロット”)。
5.3 ろ紙
定性用の中速又は高速ろ過速度グレードが望ましい。
注記 例えば,JIS P 3801に規定した,1種又は2種ろ紙を使用するのが望ましい。
5.4 ピンセット
5.5 照明装置
ろ紙上の粘着物及びプラスチックの粒子を反射光で評価するのに適した光源。その光は,
――――― [JIS P 8232 pdf 4] ―――――
3
P 8232 : 2006 ISO 15360-1 : 2000
測定が必要な最小面積を評価するために十分な強さでなければならない。
5.6 照明台
ISO 5350-1及びISO 5350-2に規定するもの。粘着物及びプラスチックを加熱・加圧条件下で
評価する場合だけ必要とする(7.5.3)。
5.7 卓上拡大鏡又は顕微鏡
倍率2倍4倍の卓上拡大鏡,又は倍率10倍40倍の実体顕微鏡(使用は任
意)。
5.8 有柄針
5.9 ヒートプレス
温度150 ℃±10 ℃で,690 kPa±20 kPaの圧力を適用可能なもの。
5.10 比較チャート
附属書Bに,示すようなもの。
5.11 吸取紙
JIS P 8222に規定した,試験用手すき紙の調製に用いるもの。
5.12 乾燥機
温度105 ℃±2 ℃に維持できるもの。
6 試料採取方法
ロットのパルプの粘着物及びプラスチックを評価する場合には,試料の数及び選定はJIS P 8201による。
その他の採取方法で試験を行う場合は,試料が試験パルプを代表するものであることを確認する。
7 手順
7.1 温度
7.5.3(加熱条件下での粘着物)を除くすべての操作は,室温(20 ℃25 ℃)で行う。
7.2 試料の前処理方法
JIS P 8203に規定する手順に従って絶乾率を測定する。
風乾パルプ試料は,水(水道水を使用してもよい)に少なくとも4時間浸せきする。ウェットのラップ
パルプは,そのままJIS P 8220によって離解してもよい(5.1)。固形分濃度10%以下のパルプ試料は,離解
処理をしない。
JIS P 8220に従って,使用するスクリーン装置に適した量及び濃度のパルプ試料を離解する(7.2の第2
段落を参照)。離解条件を箇条10に従って報告する。
注記 JIS P 8230に規定する古紙中の異物における方法を用いてもよい。この測定法では,絶乾パル
プ50 g60 gを2 700 mLの水で,パルプ試料中の結束繊維がなくなるまで離解する。
必要な場合,JIS P 8225に従って,固形分濃度を測定する。
7.3 スクリーン装置による試料処理
スクリーン装置の取扱説明書に従って(5.2),前処理したパルプ試料の一部をスクリーン(3.3)に投入する。
清澄なろ液が得られるまで処理する。
最初に,絶乾100 gのパルプ試料をスクリーン処理することが望ましい。粘着物及びプラスチックの含
有量によっては,100 gのパルプ量を変更することができる。
7.4 スクリーン板上の残さの捕集
スクリーン装置からスクリーン板を取り外し,適切な容器に垂直に立てる。スクリーン板のスリットを
まず裏側から,その後にスクリーン板の表側から高圧の冷水で洗浄する。必要最少量の水によって,スク
リーン板上のすべての残さを容器に回収するように注意深く行う。後で確認するため,スクリーン板はそ
のままの状態にしておく。
粘着物及びプラスチックを含む洗浄液を,ろ紙(5.3)上に粘着物及びプラスチックが均一に分散するよう
に注意して注ぎ,吸引ろ過する。使用するろ紙の枚数は,スクリーン板上に残った粒子の量に応じて決め
――――― [JIS P 8232 pdf 5] ―――――
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JIS P 8232:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15360-1:2000(IDT)
JIS P 8232:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS P 8232:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP8201:1996
- 製紙用パルプの試料採取方法
- JISP8203:2010
- 紙,板紙及びパルプ―絶乾率の測定方法―乾燥器による方法
- JISP8220:1998
- パルプ―離解方法
- JISP8222:2015
- パルプ―試験用手すき紙の調製方法―標準手すき機による方法
- JISP8225:2003
- パルプ―紙料の固形分濃度測定方法