JIS Q 14031:2000 規格概要
この規格 Q14031は、組織内部での環境パフォーマンス評価の設計及び使用に関する指針を示す。種類,規模,所在地及び複雑さを問わず,すべての組織に適用。
JISQ14031 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Q14031
- 規格名称
- 環境マネジメント―環境パフォーマンス評価―指針
- 規格名称英語訳
- Environmental management -- Environmental performance evaluation -- Guidelines
- 制定年月日
- 2000年10月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 環境マネジメント 2020
- 改訂:履歴
- 2000-10-20 制定日, 2006-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS Q 14031:2000 PDF [28]
Q 14031 : 2000 (ISO 14031 : 1999)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
JIS Q 14031には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 環境パフォーマンス評価に関する補足指針
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Q 14031 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Q 14031 : 2000
(ISO 14031 : 1999)
環境マネジメント−環境パフォーマンス評価−指針
Environmental management−Environmental performance evaluation− Guidelines
0. 序文 その規格は,1999年に第1版として発行されたISO 14031, Environmental management−
Environmental performance evaluation−Guidelinesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することな
く作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
多くの組織が,その環境パフォーマンスを理解し,実証し,かつ,改善する方法を求めている。これは,
環境に著しく影響し得る組織の活動,製品及びサービスの要素を,より効果的に管理することによって達
成される。
環境パフォーマンス評価 (EPE) が,この規格の主題である。EPEは,組織の環境パフォーマンスが組織
のマネジメントによって決められた基準を満たしているか否かを判定するために,信頼ができて検証可能
な情報を,いつでもマネジメントに提供する内部的なプロセスであり,ツールである。
環境マネジメントシステムを制定している組織は,その環境方針,目的,目標,その他の環境パフォー
マンス基準に対して,その環境パフォーマンスを評価するのがよい。組織が環境マネジメントシステムを
もたないとき,EPEは次の事項について組織を支援することができる。
その環境側面を特定したり,どの側面を重要と扱うかを決めたり,及びその環境パフォーマンスの基準
を設定したりすることの,一助としてEPEを使用するのがよい。
・ 環境側面を特定する
・ どれを著しい環境側面と扱うかを決める
・ 環境パフォーマンスの基準を設定すること,及び
・ この基準に対して環境パフォーマンスを評価すること。
EPE及び環境監査は,必要な組織の環境パフォーマンスの状況を評価して改善分野を特定するような組
織のマネジメントを支援する。EPEは,パフォーマンスの経時変化だけでなく,現在のパフォーマンスを
評価するためのデータ及び情報の収集並びに評価の継続的なプロセスである。対照的に,環境監査は,規
格要求事項への適合性を検証するために定期的に実施する。環境監査に関する更なる指針は,JIS Q 14010 :
1996及びJIS Q 14011に示してある。
EPEに情報をもたらすために,マネジメントが使用できる他のツールの例には,環境レビュー及びライ
フサイクルアセスメント (LCA) が含まれる。EPEは組織の環境パフォーマンスを表現することに焦点を
当てているのに対し,LCAは製品及びサービスのシステムにかかわる環境側面及び潜在的影響を評価する
技法である。LCAについての更なる指針は,JIS Q 14040及びJIS Q 14041並びにISO 14042及びISO 14043
(参考文献参照)にある。これら及び他の関連情報又はデータは,他のマネジメントツールの実施と同じ
――――― [JIS Q 14031 pdf 2] ―――――
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Q 14031 : 2000 (ISO 14031 : 1999)
ように,EPEの実施を支援できる。
1. 適用範囲 この規格は,組織内部での環境パフォーマンス評価の設計及び使用に関する指針を示す。
この規格は,種類,規模,所在地及び複雑さを問わず,すべての組織に適用できる。
この規格は,環境パフォーマンスのレベルを述べるものではない。この規格は,認証及び登録の目的の
ための仕様規格,その他環境マネジメントシステムの適合要件を述べるためのものでもない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14031 Environmental management−Environmental performance evaluation−Guidelines (IDT)
2. 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1 環境 (environment) 大気,水質,土地,天然資源,植物,動物,人及びそれらの相互関係を含む,
組織の活動をとりまくもの。
備考 ここでいう“とりまくもの”とは,組織内から地球規模のシステムにまで及ぶ(JIS Q 14001 : 1996
参照)。
2.2 環境側面 (environmental aspect)環境と相互に影響し得る,組織の活動,製品又はサービスの要素。
備考 著しい環境側面とは,著しい環境影響をもつか又はもち得る環境側面である(JIS Q 14001 : 1996
参照)。
2.3 局地的,地域的,国家的又は地球規模の,
環境状態指標 [environmental condition indicator (ECI) ]
環境状態に関する情報を提供する特定の表現。
備考 “局地的”とは,当該組織が考慮すべく選択した環境状態の規模によって,一つの州,省,又
は一国内の複数の州を指し,又は複数の国の群,又は大陸でもよい。
2.4 環境影響 (environmental impact) 有害か有益かを問わず,全体的に又は部分的に組織の活動,製
品又はサービスから生じる,環境に対するあらゆる変化(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.5 環境マネジメントシステム [environmental management system (EMS) ] 全体的なマネジメントシ
ステムの一部で,環境方針を作成し,実施し,達成し,見直し,かつ,維持するための組織の体制,計画
活動,責任,慣行,手順,プロセス及び資源を含むもの(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.6 環境目的 (environmental objective)環境方針から生じる全般的な環境の到達点で,組織が自ら達
成するように設定し,可能な場合には定量化されるもの(JIS Q 14001 : 1996参照)。
2.7 環境パフォーマンス (environmental performance) 組織の環境側面についてのその組織のマネジ
メントの結果。
備考1. この規格では,環境パフォーマンスは,1996年発行のJIS Q 14001及びJIS Q 14004とは異な
る定義がされている。
2. 環境マネジメントシステムの中では,結果は組織の環境方針,目的及び目標に対して測定さ
れるのが一般的である。
2.8 組織の経営層が設定し,EPEのた
環境パフォーマンス基準 (environmental performance criterion)
めに用いる,環境目的,目標,その他意図する環境パフォーマンスのレベル。
――――― [JIS Q 14031 pdf 3] ―――――
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Q 14031 : 2000 (ISO 14031 : 1999)
2.9 環境パフォーマンス評価 [environmental performance evaluation (EPE) ]組織の環境パフォーマン
スに関して,経営判断をしやすくするプロセス。環境指標を選定すること,データを収集及び分析するこ
と,環境パフォーマンス基準に対して情報を評価すること,報告及びコミュニケーションをとること,を
図ること,並びにそのプロセスの定期的なレビュー及び改善すること,による。
2.10 環境パフォーマンス指標 [environmental performance indicator (EPI) ] 組織の環境パフォーマン
スについての情報を提供する特定の表現。
2.10.1 マネジメントパフォーマンス指標 [management performance indicator (MPI) ] 組織の環境パフ
ォーマンスに影響を及ぼす,様々な経営取組みについての情報を提供する,環境パフォーマンス指標。
組織の操業における環境パ
2.10.2 操業パフォーマンス指標 [operational performance indicator (OPI) ]
フォーマンスについての情報を提供する,環境パフォーマンス指標。
2.11 環境方針 (environmental policy)行動のため並びに環境目的及び目標設定のための枠組みを提供
する全体的な環境パフォーマンスに関連する意図及び原則についての組織による声明(JIS Q 14001 : 1996
参照)。
2.12 環境目標 (environmental target)環境目的から導かれ,その目的を達成するために設定される詳細
なパフォーマンスの要求事項で,実施可能な場合に定量化され,組織又はその一部に適用されるもの(JIS
Q 14001 : 1996参照)。
2.13 利害関係者 (interested party) 組織の環境パフォーマンスに関心をもつか,又はその影響を受ける
個人又は団体。
2.14 組織 (organization)法人か否か,公的か私的かを問わず,独立の機能及び管理体制をもつ企業,
会社,事業所,官公庁若しくは協会,又はその一部若しくは結合体(JIS Q 14001 : 1996参照)。
備考 複数の事業単位をもつ組織の場合には,単一の事業単位を一つの組織と定義してもよい。
3. 環境パフォーマンス評価 (EPE)
3.1 概要
3.1.1 マネジメントモデル 環境パフォーマンス評価(以下,EPEという。)は,組織の環境パフォーマ
ンス基準に対して,組織の過去及び現在の環境パフォーマンスを比較した情報を提供する指標を使用する,
内部マネジメントのプロセスである。EPEは,この規格で詳細に説明するとおり,“計画−実施−チェッ
ク−行動”のマネージメントモデルに従う。この継続的プロセスのステップは,次のとおりである。
a) 計画
1) PEの計画
2) PEの指標選択(指標選択のプロセスには,既存指標からの選択及び新規指標の開発を含む。)
b) 実施 次の事項を含むデータ及び情報の使用
1) 選択された指標に関連するデータの収集
2) データ分析及び組織の環境パフォーマンスを表す情報への変換
3) 組織の環境パフォーマンスを表す情報を,組織の環境パフォーマンス基準に対して評価する
4) 組織の環境パフォーマンスを表す情報の報告及びコミュニケーション
c) チェック及び行動 EPEの見直し及び改善
図1は,EPEの概要であり,この規格の中の関連する箇条番号及び標題を示している。附属書Aに
は,EPEの支援する補足指針を示してある。
――――― [JIS Q 14031 pdf 4] ―――――
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Q 14031 : 2000 (ISO 14031 : 1999)
図1 環境パフォーマンス評価
3.1.2 指標 この規格では,EPEについての指標の,二つの一般区分を述べる。
・ 環境パフォーマンス指標(以下,EPIという。),及び
・ 環境状態指標 (ECI)
EPIには,次の2種類がある。
− マネジメントパフォーマンス指標(以下,MPIという。)は,組織の操業の環境パフォーマンスに影
響を与えるマネジメント努力に関しての情報を与えるEPIの一種である。
− 操業パフォーマンス指標(以下,OPIという。)は,組織の操業の環境パフォーマンスについての情報
を提供するEPIの一種である。
ECIは,環境状態についての情報を提供する。この情報は,組織がその環境側面の実在の影響又は潜在
の影響をよりよく理解することを助け,それによってEPEの計画及び実施の支援をする。
組織の経営層の決定及び行動は,組織運用のパフォーマンスに深く関係している。図2は一つの組織の
マネジメントと運用,環境状態との間の相互関係を図示し,各要素にかかわるEPE指標の種別を明記する。
――――― [JIS Q 14031 pdf 5] ―――――
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JIS Q 14005:2012の国際規格 ICS 分類一覧
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