JIS Q 55000:2017 アセットマネジメント―概要,原則及び用語

JIS Q 55000:2017 規格概要

この規格 Q55000は、アセットマネジメントに関する用語及び定義について規定。

JISQ55000 規格全文情報

規格番号
JIS Q55000 
規格名称
アセットマネジメント―概要,原則及び用語
規格名称英語訳
Asset management -- Overview, principles and terminology
制定年月日
2017年8月25日
最新改正日
2017年8月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 55000:2014(IDT)
国際規格分類

ICS

01.040.03, 03.100.01
主務大臣
経済産業,国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2017-08-25 制定
ページ
JIS Q 55000:2017 PDF [23]
                                                                  Q 55000 : 2017 (ISO 55000 : 2014)

pdf 目 次

ページ

  •  0 序文・・・・[1]
  •  0.1 目的・・・・[1]
  •  0.2 他の規格との関係・・・・[1]
  •  0.3 対象とする規格利用者・・・・[1]
  •  0.4 規格の便益・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 アセットマネジメント・・・・[2]
  •  2.1 一般・・・・[2]
  •  2.2 アセットマネジメントの便益・・・・[2]
  •  2.3 アセット・・・・[3]
  •  2.4 アセットマネジメントの概要・・・・[3]
  •  2.5 アセットマネジメントシステムの概要・・・・[5]
  •  2.6 統合マネジメントシステムのアプローチ・・・・[10]
  •  3 用語及び定義・・・・[11]
  •  3.1 一般用語・・・・[11]
  •  3.2 アセットに関連する用語・・・・[14]
  •  3.3 アセットマネジメントに関連する用語・・・・[15]
  •  3.4 アセットマネジメントシステムに関連する用語・・・・[16]
  •  附属書A(参考)アセットマネジメントの活動に関する情報・・・・[18]
  •  附属書B(参考)アセットマネジメントシステムの重要な要素間の関係・・・・[19]
  •  参考文献・・・・[20]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Q 55000 pdf 1] ―――――

Q 55000 : 2017 (ISO 55000 : 2014)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Q 55000 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Q 55000 : 2017
(ISO 55000 : 2014)

アセットマネジメント−概要,原則及び用語

Asset management-Overview, principles and terminology

            0

序文

  この規格は,2014年に第1版として発行されたISO 55000を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

0.1 目的

  この規格は,アセットマネジメント及びアセットマネジメントシステム(アセットのマネジメントのた
めのマネジメントシステム)の概要を示すものである。また,この規格は,JIS Q 55001及びJIS Q 55002
のための背景を示すものでもある。
これらの規格の準備における国際的な協力によって,できるだけ幅広い文化の範囲にわたり,できるだ
け幅広い組織の範囲において,できるだけ幅広いアセットの範囲に適用可能な共通の実践を特定した。

0.2 他の規格との関係

  JIS Q 55001,JIS Q 55002及びこの規格は,アセットマネジメントのためのマネジメントシステムに関
連するものであり,それは,これら三つの規格を通じて“アセットマネジメントシステム”と呼称される。
JIS Q 55001,JIS Q 55002及びこの規格は,あらゆる関連する業種又はアセットタイプに特有のアセッ
トマネジメント規格及び技術仕様と組み合わせて使用することができる。JIS Q 55001は,アセットマネジ
メントシステムのための要求事項を規定する。他方,業種,アセット若しくは活動に特有の技術的な要求
事項を規定し,又はJIS Q 55001が特定の業種内において,若しくは特定のアセットタイプに対して,ど
のように解釈し,適用することが望ましいかの指針を与える規格もある。

0.3 対象とする規格利用者

  この規格は,主に次の人々による使用を意図している。
− アセットからの組織の価値の実現化をどのように改善するかを検討する人々
− アセットマネジメントシステムの確立,実施,維持及び改善に従事する人々
− サービス提供者とともに,アセットマネジメントの活動の計画策定,設計,実施及びレビューに従事
する人々

0.4 規格の便益

  JIS Q 55001,JIS Q 55002及びこの規格を適用することによって,アセットの効果的かつ効率的なマネ
ジメントを通じて,組織はその目標を達成し得る。アセットマネジメントシステムを適用することは,そ
れらの目標が時間を超えて,一貫して持続的に達成され得ることを保証する。
附属書Aは,アセットマネジメントの活動に関連する領域の追加的な情報を示す。
附属書Bは,アセットマネジメントシステムの重要な要素間の関係を示す。

――――― [JIS Q 55000 pdf 3] ―――――

2
Q 55000 : 2017 (ISO 55000 : 2014)

1 適用範囲

  この規格は,アセットマネジメントに関する用語及び定義について規定する。また,アセットマネジメ
ントの概要及び原則並びにアセットマネジメントを採用することによって期待される便益を示す。
この規格は,全てのアセットの種類に適用し,全ての種類及び規模の組織によって適用することができ
る。
注記1 この規格は,特に物的アセットを管理することに適用することを意図しているが,他のアセ
ットタイプに適用することも可能である。
注記2 この規格は,特定のアセットタイプを管理するための財務,会計又は技術的な指針を提供す
るものではない。
注記3 JIS Q 55001,JIS Q 55002及びこの規格の目的のため,“アセットマネジメントシステム”と
いう用語は,アセットマネジメントのためのマネジメントシステムを表すものとして使われ
る。
注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 55000:2014,Asset management−Overview, principles and terminology(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。

2 アセットマネジメント

2.1 一般

  組織が,その目標を達成するために必要とするアセットの種類,及びアセットをどのように管理するか
によって影響する要素は,次の事項を含む。
− 組織の性質及び目的
− 運用状況
− 財務的制約及び規制上の要求事項
− 組織及びそのステークホルダーのニーズ及び期待
これらの影響する要素は,アセットマネジメントを確立し,実施し,維持し,継続的に改善するときに
考慮する必要がある。
コスト,リスク及びパフォーマンスの望ましいバランスを達成するために,組織によるアセットの効果
的な管理及びガバナンスは,リスク及び機会を管理することを通じた価値の実現化に不可欠である。組織
運営における規制及び法令の環境は,ますます厳しくなり,多くのアセットが示す固有のリスクは常に変
化している。
この規格が示す,アセットマネジメントの基本及びそれを支えるアセットマネジメントシステムは,組
織の幅広いガバナンスとリスクとの枠組みに統合されるときに,実体的な便益を生み,機会を活用し得る。
アセットマネジメントは,リスクに基づいたアプローチを使って,組織の目標を,アセットに関連する
意思決定,計画及び活動に変換するものである。

2.2 アセットマネジメントの便益

  アセットマネジメントによって,組織は,組織の目標(2.5.3.4参照)を達成する中で,アセットからの
価値を実現し得る。価値を構成するものは,これらの目標,組織の性質及び目的並びにそのステークホル
ダーのニーズ及び期待による。アセットマネジメントは,アセットに関連する財務,環境及び社会のコス
ト,リスク,サービスの質及びパフォーマンスのバランスを保ちつつ,価値の実現化を支援する。

――――― [JIS Q 55000 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Q 55000 : 2017 (ISO 55000 : 2014)
アセットマネジメントの便益は,次の事項を含み得るが,それらに限定されるものではない。
a) 財務パフォーマンスの改善 アセットの価値を保全し,組織の目標の短期又は長期の達成を犠牲にす
ることなく,投資回収の改善及びコストの削減が達成され得る。
b) 情報に基づいたアセットの投資決定 組織がその意思決定を改善し,コスト,リスク,機会及びパフ
ォーマンスのバランスが効果的にとれるようになる。
c) リスクの管理 財務損失を低減し,安全衛生,信用及び評判を高め,環境及び社会的影響を最小化す
ることは,保険料金,罰金及び罰則のような責任を軽減するという結果になり得る。
d) サービス及びアウトプットの改善 アセットのパフォーマンスを保証することは,顧客及びステーク
ホルダーの期待に一貫して合致し,又はそれを超えるような改善されたサービス又は製品を提供し得
る。
e) 社会的責任の実証 組織の,例えば,排出を削減し,資源を保全し,及び気候変動に適応する能力を
改善させることは,組織が社会的責任のある倫理的な業務慣行及び責務を果たしていることを実証し
得る。
f) コンプライアンスの実証 アセットマネジメントの規格,方針及びプロセスを厳守することと同様に,
法令,規則及び規制上の要求事項に透明性をもって適合することによって,コンプライアンスを実証
し得る。
g) 評判の向上 顧客満足,ステークホルダーの認識及び信用の改善を通じて向上し得る。
h) 組織の持続可能性の改善 短期及び長期の影響,支出並びにパフォーマンスを効果的に管理すること
は,運用の持続可能性及び組織を改善し得る。
i) 効率性及び有効性の改善 プロセス,手順及びアセットのパフォーマンスをレビューし,改善するこ
とは,効率性,有効性及び組織の目標の達成度を改善し得る。

2.3 アセット

  アセットは,組織にとって潜在的又は実際に価値のある項目,物又は実体である。その価値は,異なる
組織とそれらのステークホルダーとの間で異なり,有形のものでも無形のものでも,また,財務的なもの
でも非財務的なものでもあり得る。
アセットの企画段階から活用の終わりまでの期間は,アセットライフ(3.2.2参照)として定義する。ア
セットの寿命は,ある組織がアセットに責任をもつ期間と一致している必要はない。その代わりに,アセ
ットは,アセットライフを通じて一つ又は複数の組織に対して潜在的又は実際の価値を提供することがで
きる。組織に対するアセットの価値は,アセットライフを通じて変化し得る。
組織は,必要に応じて,また,追加的な便益を達成するため,アセットを個々に管理するより,むしろ
グループとして管理することを選択してもよい。アセットのこのようなグルーピングは,アセットタイプ,
アセットシステム又はアセットポートフォリオによってもよい。

2.4 アセットマネジメントの概要

2.4.1  一般
組織のトップマネジメント,従業員及びステークホルダーは,機会を活用し,受容可能なレベルにリス
クを低減するために,計画,管理活動(例えば,方針,プロセス,監視処置)及び監視活動を実施するこ
とが望ましい。
アセットマネジメントは,組織の目標を達成するために,アセットに望まれるパフォーマンスに対して
コスト,機会及びリスクのバランスをとることを含む。バランスをとることは,異なる時間的枠組みにわ
たって考慮する必要があるかもしれない。

――――― [JIS Q 55000 pdf 5] ―――――

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