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Q 55001 : 2017 (ISO 55001 : 2014)
組織は,アセットマネジメントシステムの適用範囲に含まれるアセットポートフォリオを明確にしなけ
ればならない。
アセットマネジメントシステムの適用範囲は,文書化した情報として利用可能な状態にしておかなけれ
ばならない。
4.4 アセットマネジメントシステム
組織は,この規格の要求事項に従って,必要なプロセス及びそれらの相互作用を含む,アセットマネジ
メントシステムを確立し,実施し,維持し,かつ,継続的に改善しなければならない。
組織は,SAMPを策定しなければならない。SAMPには,アセットマネジメントの目標の達成を支援す
るに当たっての,アセットマネジメントシステムの役割の文書化を含める。
5 リーダーシップ
5.1 リーダーシップ及びコミットメント
トップマネジメントは,次に示す事項によって,アセットマネジメントシステムに関するリーダーシッ
プ及びコミットメントを実証しなければならない。
− アセットマネジメントの方針,SAMP及びアセットマネジメントの目標を確立し,それらが組織の目
標と整合することを確実にする。
− 組織の事業プロセスへのアセットマネジメントシステムに関する要求事項の統合を確実にする。
− アセットマネジメントシステムのための資源が利用可能であることを確実にする。
− 有効なアセットマネジメント及びアセットマネジメントシステムに関する要求事項への適合の重要性
を伝達する。
− アセットマネジメントシステムがその意図した成果を達成することを確実にする。
− アセットマネジメントシステムの有効性に寄与するよう人々を指揮し,支援する。
− 組織の中での機能横断的な協力を促進する。
− 継続的改善を促進する。
− その他の関連する管理層がその責任の領域においてリーダーシップを実証するよう,管理層の役割を
支援する。
− アセットマネジメントにおけるリスクを管理するアプローチが,組織のリスクを管理するアプローチ
と整合していることを確実にする。
注記 この規格で“事業”という場合,それは,組織の存在の目的の中核となる活動という広義の意
味で解釈され得る。
5.2 方針
トップマネジメントは,次の事項を満たすアセットマネジメントの方針を確立しなければならない。
a) 組織の目的に対して適切である。
b) アセットマネジメントの目標設定のための枠組みを示す。
c) 適用される要求事項を満たすことへのコミットメントを含む。
d) アセットマネジメントシステムの継続的改善へのコミットメントを含む。
アセットマネジメントの方針は,次に示す事項を満たさなければならない。
− 組織の計画と一貫したものである。
− 他の関連する組織の方針と一貫したものである。
− 組織のアセット及び運用の性質及び規模に対して適切である。
――――― [JIS Q 55001 pdf 6] ―――――
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Q 55001 : 2017 (ISO 55001 : 2014)
− 文書化した情報として利用可能である。
− 組織内に伝達する。
− 必要に応じて,ステークホルダーが入手可能である。
− 実施され,定期的にレビューされ,必要に応じて,更新される。
5.3 組織の役割,責任及び権限
トップマネジメントは,関連する役割に対して,責任及び権限を割り当てられ,組織内に伝達されるこ
とを確実にしなければならない。
トップマネジメントは,次の事項に対して,責任及び権限を割り当てなければならない。
a) アセットマネジメントの目標を含むSAMPを確立し,更新する。
b) アセットマネジメントシステムが,SAMPの実施を支援することを確実にする。
c) アセットマネジメントシステムが,この規格の要求事項に適合することを確実にする。
d) アセットマネジメントシステムの適切性,妥当性及び有効性を確実にする。
e) アセットマネジメント計画を確立し,更新する(6.2.2参照)。
f) アセットマネジメントシステムのパフォーマンスをトップマネジメントに報告する。
6 計画
6.1 アセットマネジメントシステムに関するリスク及び機会への取組み
アセットマネジメントシステムの計画を策定するとき,組織は,4.1に規定する課題及び4.2に規定する
要求事項を考慮し,次の事項のために取り組む必要があるリスク及び機会を決定しなければならない。
− アセットマネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという保証を与える。
− 望ましくない影響を防止又は低減する。
− 継続的改善を達成する。
組織は,次の事項を計画しなければならない。
a) 上記によって決定したリスク及び機会への取組み。その際,これらのリスク及び機会が経時的にどの
ように変化し得るかを考慮する。
b) 次の事項を行う方法
− その取組みのアセットマネジメントシステムプロセスへの統合及び実施
− その取組みの有効性の評価
6.2 アセットマネジメントの目標及びそれを達成するための計画策定
6.2.1 アセットマネジメントの目標
組織は,関連する機能及び階層において,アセットマネジメントの目標を確立しなければならない。
アセットマネジメントの目標を確立するときは,組織は,アセットマネジメントの計画策定のプロセス
において,関連するステークホルダーの要求事項,並びに他の財務,技術,法令,規制及び組織の要求事
項を考慮しなければならない。
アセットマネジメントの目標は,次の事項を満たさなければならない。
− 組織の目標と一貫し,整合している。
− アセットマネジメントの方針と整合している。
− アセットマネジメントの意思決定基準(4.2参照)を用いて確立され,更新されている。
− SAMPの一部として確立され,更新されている。
− (実行可能な場合)測定可能である。
――――― [JIS Q 55001 pdf 7] ―――――
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Q 55001 : 2017 (ISO 55001 : 2014)
− 適用される要求事項を考慮に入れる。
− 監視する。
− 関連するステークホルダーに伝達する。
− 必要に応じて,レビューし,更新する。
組織は,アセットマネジメントの目標に関する文書化した情報を維持しなければならない。
6.2.2 アセットマネジメントの目標を達成するための計画策定
組織は,アセットマネジメントの目標を達成するための計画策定と,財務,人的資源,その他支援機能
を含む,組織の他の計画策定の活動とを統合しなければならない。
組織は,アセットマネジメントの目標を達成するために,アセットマネジメント計画を確立し,文書化
し,維持しなければならない。これらのアセットマネジメント計画は,アセットマネジメントの方針,及
びSAMPと整合していなければならない。
組織は,アセットマネジメント計画が,アセットマネジメントシステムの外部に起因する,関連した要
求事項を考慮していることを確実にしなければならない。
組織は,アセットマネジメントの目標をどのように達成するかについて計画するとき,次の事項を決定
し,文書化しなければならない。
a) アセットマネジメント計画及びアセットマネジメントの目標を達成するため,活動及び資源の意思決
定を行い,また,優先順位付けを行うための方法及び基準
b) ライフサイクルにわたってアセットを管理するために採用されるプロセス及び方法
c) 実施事項
d) 必要な資源
e) 責任者
f) 達成期限
g) 結果の評価方法
h) アセットマネジメント計画に対する適切な期間
i) アセットマネジメント計画の財務的及び非財務的な影響
j) アセットマネジメント計画のレビュー周期(9.1参照)
k) 次の事項のためのプロセスを確立することによる,アセットの管理に伴うリスク及び機会への取組み。
その際,これらのリスク及び機会が経時的にどのように変化し得るかを考慮しなければならない。
− リスク及び機会の特定
− リスク及び機会のアセスメント
− アセットマネジメントの目標を達成することにおけるアセットの重要性の決定
− リスク及び機会に対する適切な対応,及び監視の実施
組織は,アセットマネジメントに関連するリスクが,危機管理計画を含む,組織のリスクマネジメント
のアプローチにおいて考慮されることを確実にしなければならない。
注記 リスクマネジメントに関する更なる指針は,JIS Q 31000を参照する。
7 支援
7.1 資源
組織は,アセットマネジメントシステムの確立,実施,維持及び継続的改善に必要な資源を決定し,提
供しなければならない。
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Q 55001 : 2017 (ISO 55001 : 2014)
組織は,アセットマネジメントの目標を達成し,アセットマネジメント計画に規定された活動を実施す
るために必要とされる資源を提供しなければならない。
7.2 力量
組織は,次の事項を行わなければならない。
− 組織のアセットのパフォーマンス,アセットマネジメントのパフォーマンス及びアセットマネジメン
トシステムのパフォーマンスに影響を与える業務をその管理下で行う人(又は人々)に必要な力量を
決定する。
− 適切な教育,訓練又は経験に基づいて,それらの人々が力量を備えていることを確実にする。
− 該当する場合には,必ず,必要な力量を身につけるための処置をとり,とった処置の有効性を評価す
る。
− 力量の証拠として,適切な文書化した情報を保持する。
− 現在及び将来の力量の必要性及び要求事項を定期的にレビューする。
注記 適用される処置には,例えば,現在雇用している人々に対する,教育訓練の提供,メンタリン
グの実施,配置転換の実施などがあり,また,力量を備えた人々の雇用,そうした人々との契
約締結などもあり得る。
7.3 認識
組織の管理下で働き,アセットマネジメントの目標の達成に影響を与え得る人々は,次の事項に関して
認識をもたなければならない。
− アセットマネジメントの方針
− アセットマネジメントのパフォーマンスの向上によって得られる便益を含む,アセットマネジメント
システムの有効性に対する自らの貢献
− 業務活動,それに伴うリスク及び機会,並びにそれらの相互の関連性
− アセットマネジメントシステムの要求事項に適合しないことの意味
7.4 コミュニケーション
組織は,次の事項を含む,アセット,アセットマネジメント及びアセットマネジメントシステムに関連
する内部及び外部のコミュニケーションの必要性を決定しなければならない。
− コミュニケーションの内容
− コミュニケーションの実施時期
− コミュニケーションの対象者
− コミュニケーションの方法
7.5 情報に関する要求事項
組織は,アセット,アセットマネジメント,アセットマネジメントシステム及び組織の目標の達成を支
援するために,情報に関する要求事項を決定しなければならない。これを行うときは,次の事項を考慮し
なければならない。
a) 組織は,次の事項を考慮しなければならない。
− 特定されたリスクの重要性
− アセットマネジメントのための役割及び責任
− アセットマネジメントのプロセス,手順及び活動
− サービス提供者を含む,組織のステークホルダーとの情報の交換
− 組織の意思決定に対する,情報の質,可用性及びマネジメントの影響
――――― [JIS Q 55001 pdf 9] ―――――
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Q 55001 : 2017 (ISO 55001 : 2014)
b) 組織は,次の事項を決定しなければならない。
− 特定された情報の属性に関する要求事項
− 特定された情報の質に関する要求事項
− 情報を収集し,分析し,評価する方法及び実施時期
c) 組織は,情報を管理するためのプロセスを規定し,実施し,維持しなければならない。
d) 組織は,組織全体を通じてアセットマネジメントに関連する財務的及び非財務的な用語の整合性のた
めの要求事項を決定しなければならない。
e) 組織は,そのステークホルダーの要求事項及び組織の目標を考慮しつつ,法令及び規制上の要求事項
を満たすために必要とされる程度まで,財務的なデータと,技術的なデータと,その他の関連する非
財務的なデータの間との一貫性及びトレーサビリティがあることを確実にしなければならない。
7.6 文書化した情報
7.6.1 一般
組織のアセットマネジメントシステムは,次の事項を含まなければならない。
− この規格が要求する文書化した情報
− 適用可能な法令上及び規制上の要求事項のための文書化した情報
− 7.5に規定するアセットマネジメントシステムの有効性のために必要であると組織が決定した,文書化
した情報
注記 アセットマネジメントシステムのための文書化した情報の程度は,次の理由によって,それぞ
れの組織で異なる場合がある。
− 組織の規模,並びに活動,プロセス,製品及びサービスの種類
− プロセス及びそれらの相互作用の複雑さ
− 人々の力量
− アセットの複雑さ
7.6.2 作成及び更新
文書化した情報を作成及び更新する際,組織は,次の事項を確実にしなければならない。
− 適切な識別及び記述(例えば,タイトル,日付,作成者,参照番号)
− 適切な形式(例えば,言語,ソフトウェアの版,図表)及び媒体(例えば,紙,電子媒体)
− 適切性及び妥当性に関する,適切なレビュー及び承認
7.6.3 文書化した情報の管理
アセットマネジメントシステム及びこの規格で要求されている文書化した情報は,次の事項を確実にす
るために,管理しなければならない。
a) 文書化した情報が,必要なときに,必要なところで,入手可能かつ利用に適した状態である。
b) 文書化した情報が十分に保護されている(例えば,機密性の喪失,不適切な使用及び完全性の喪失か
らの保護)。
文書化した情報の管理に当たって,組織は,該当する場合には,必ず,次の行動に取り組まなければな
らない。
− 配布,アクセス,検索及び利用
− 読みやすさが保たれていることを含む,保管及び保存
− 変更の管理(例えば,版の管理)
− 保持及び廃棄
――――― [JIS Q 55001 pdf 10] ―――――
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JIS Q 55001:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 55001:2014(IDT)
JIS Q 55001:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.100 : 経営組織及び管理 > 03.100.01 : 経営組織及び管理一般
JIS Q 55001:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISQ55000:2017
- アセットマネジメント―概要,原則及び用語