JIS Q 9002:2018 品質マネジメントシステム―JIS Q 9001の適用に関する指針

JIS Q 9002:2018 規格概要

この規格 Q9002は、要求事項を満たすために組織がとることのできる手段の例を示すことで,JIS Q 9001 : 2015の要求事項の意図についての手引を提供。

JISQ9002 規格全文情報

規格番号
JIS Q9002 
規格名称
品質マネジメントシステム―JIS Q 9001の適用に関する指針
規格名称英語訳
Quality management systems -- Guidelines for the application of JIS Q 9001
制定年月日
2018年1月22日
最新改正日
2018年1月22日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

主務大臣
経済産業
JISハンドブック
品質管理 2020, ISO 9000 2020
改訂:履歴
2018-01-22 制定
ページ
JIS Q 9002:2018 PDF [50]
                                                                 Q 9002 : 2018 (ISO/TS 9002 : 2016)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 組織の状況・・・・[3]
  •  4.1 組織及びその状況の理解・・・・[3]
  •  4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解・・・・[3]
  •  4.3 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定・・・・[5]
  •  4.4 品質マネジメントシステム及びそのプロセス・・・・[6]
  •  5 リーダーシップ・・・・[8]
  •  5.1 リーダーシップ及びコミットメント・・・・[8]
  •  5.2 方針・・・・[9]
  •  5.3 組織の役割,責任及び権限・・・・[10]
  •  6 計画・・・・[11]
  •  6.1 リスク及び機会への取組み・・・・[11]
  •  6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定・・・・[13]
  •  6.3 変更の計画・・・・[14]
  •  7 支援・・・・[15]
  •  7.1 資源・・・・[15]
  •  7.2 力量・・・・[19]
  •  7.3 認識・・・・[20]
  •  7.4 コミュニケーション・・・・[20]
  •  7.5 文書化した情報・・・・[21]
  •  8 運用・・・・[23]
  •  8.1 運用の計画及び管理・・・・[23]
  •  8.2 製品及びサービスに関する要求事項・・・・[23]
  •  8.3 製品及びサービスの設計・開発・・・・[25]
  •  8.4 外部から提供されるプロセス,製品及びサービスの管理・・・・[30]
  •  8.5 製造及びサービス提供・・・・[32]
  •  8.6 製品及びサービスのリリース・・・・[36]
  •  8.7 不適合なアウトプットの管理・・・・[36]
  •  9 パフォーマンス評価・・・・[38]
  •  9.1 監視,測定,分析及び評価・・・・[38]
  •  9.2 内部監査・・・・[39]
  •  9.3 マネジメントレビュー・・・・[41]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Q 9002 pdf 1] ―――――

Q 9002 : 2018 (ISO/TS 9002 : 2016)

ページ

  •  10 改善・・・・[43]
  •  10.1 一般・・・・[43]
  •  10.2 不適合及び是正処置・・・・[43]
  •  10.3 継続的改善・・・・[44]
  •  参考文献・・・・[46]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Q 9002 pdf 2] ―――――

                                                                 Q 9002 : 2018 (ISO/TS 9002 : 2016)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS Q 9002 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Q 9002 : 2018
(ISO/TS 9002 : 2016)

品質マネジメントシステム−JIS Q 9001の適用に関する指針

Quality management systems- Guidelines for the application of JIS Q 9001

序文

  この規格は,2016年に第1版として発行されたISO/TS 9002を基に,技術的な内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であり,JIS Q 9001:2015の品質マネジメントシステムの要求事項の適用に
関して利用者を支援するために作成した。
この規格は,JIS Q 9001:2015についての手引を,箇条4箇条10に箇条ごとに関連付けながら提示して
いる。ただし,JIS Q 9001:2015の附属書A及び附属書Bについての手引は示していない。JIS Q 9001:2015
の各箇条において列挙した項目(箇条書きした項目)と提示した手引との間に直接的な関連が存在する場
合は,この規格の箇条の中で示す。
この規格では,組織が実施可能なことの例を挙げているが,JIS Q 9001に新たな要求事項を追加するわ
けではない。この規格に挙げた例は確定的なものではなく,単に可能性を示すものであり,必ずしも全て
の例がどの組織にも適するとは限らない。
JIS Q 9001は,客観的に監査又は評価できる要求事項を含んでいる。この規格は,品質マネジメントシ
ステムの実施,及び品質マネジメントシステムと組織の全体的なマネジメントシステムとの関係の強化と
の両面で参考になる例,説明及び選択肢を含んでいる。この規格の指針は,JIS Q 9001の品質マネジメン
トシステムのモデルに沿っているが,JIS Q 9001の要求事項の解釈を与えること,又は監査若しくは評価
の目的のために使用されることを意図していない。
この規格は,JIS Q 9001の要求事項が一般的なものであるのと同様,あらゆる業種・形態,規模,成熟
度の組織,あらゆるセクターに属する組織,及びあらゆる地理的場所にある組織が使用できる。しかし,
組織がこの手引をどのように適用するかは,組織の規模又は複雑さ,組織が適用するマネジメントモデル,
組織の活動の範囲,組織が遭遇するリスク及び機会の性質などの要因によって異なることがあり得る。
リスクとは,品質マネジメントシステムに内在する不確かさのレベルである。リスクはあらゆるシステ
ム,プロセス及び機能に存在する。リスクに基づく考え方は,品質マネジメントシステムの設計及び使用
全体を通じて,これらのリスクが決定され,考慮され,管理されることを確実にする。
JIS Q 9001の2008年版では,提供しようとする製品の影響に基づいて外部提供者に対する管理の方式及
び程度を決定する要求事項,明確化された不適合の潜在的影響に基づいて是正処置をとる要求事項などに,
リスクに基づく考え方が含まれていた。
また,JIS Q 9001の2008年版には予防処置に関する箇条が含まれていた。リスクに基づく考え方を用い
ることで,リスクの検討がより完全となる。リスクの早期の特定及び処置を通じて望ましくない影響を防
止又は低減するという点で,後手に回るのではなく先手を打つことになる。リスクに基づくことで,マネ

――――― [JIS Q 9002 pdf 4] ―――――

2
Q 9002 : 2018 (ISO/TS 9002 : 2016)
ジメントシステムは予防処置が組み込まれたものになる。
組織の品質目標の達成能力という点で,品質マネジメントシステムの全てのプロセスが同じレベルのリ
スクを示すわけではない。中には他のプロセスより慎重で厳密な計画及び管理を要するプロセスもある。
JIS Q 9001には,リスク及び機会の決定及び取組みに厳密なリスクマネジメントを用いるという要求事
項はない。組織は,そのニーズに合った方法を選択することができる。JIS Q 31010には,組織の状況に応
じて考慮することができるリスク評価ツール及び技法の一覧が掲載されている。
場合によっては,顧客要求事項又は法令・規制要求事項が要求する厳密なリスクマネジメントプロセス
を組織が実施していることもあり得る。このような場合,組織は,リスク及び機会に関するJIS Q 9001の
要求事項の意図を満たすように,厳密なリスクマネジメントプロセスを適応させることができる。
ISOは,JIS Q 9001:2015の附属書Bに記載したISO規格の他にも,次の文献を含め,利用者を支援し,
追加的な実施方法に関する情報を提供し得る品質マネジメント規格及び参考情報源を多数発行している。
− ISOハンドブック : ISO 9001:2015 for Small Enterprises−What to do ・(中小企業のためのISO 9001:2015
−何をなすべきか ISO/TC 176からの助言)
− ISO 9001監査実務グループ(APG)文書 : https://www.iso.org/tc176/ISO9001AuditingPracticesGroup
− ISO/TC 176/SC2ウェブサイト上の公開情報 : https://committee.iso.org/tc176sc2
− ISOハンドブック : The Integrated Use of Management System Standards(ISOがすすめるマネジメント
システム規格の統合的な利用)。
その他の規格及び文書は,参考文献に列挙している。

1 適用範囲

  この規格は,要求事項を満たすために組織がとることのできる手段の例を示すことで,JIS Q 9001:2015
の要求事項の意図についての手引を提供する。この規格は,これらの要求事項の追加,削除又はいかなる
形の変更をも行うものではない。
この規格は,実施のための必須アプローチを規定するものでも,望ましい解釈方法を示すものでもない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/TS 9002:2016,Quality management systems−Guidelines for the application of ISO 9001:2015
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS Q 9000:2015 品質マネジメントシステム−基本及び用語
注記 対応国際規格 : ISO 9000:2015,Quality management systems−Fundamentals and vocabulary
JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム−要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9001:2015,Quality management systems−Requirements

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Q 9000:2015による。

――――― [JIS Q 9002 pdf 5] ―――――

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JIS Q 8901:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Q 9002:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称