JIS R 3912:2014 補強用糸―より数の試験方法 | ページ 2

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R 3912 : 2014
c) 試験片の実際の長さを考慮に入れて,より数を試験する。
d) 必要な場合(ケーブルヤーンの場合)は,a)からc)の操作を繰り返す。

9 結果の表示

  各試験片に対してメートル当たりのより数Tは,次の式によって計算する。
N
T
L
ここに, N : 試験片の解ねんに必要なターン数
L : 解ねん前の標準張力下での長さ(m)
三つの試験片で行われた測定からメートル当たりのより数の平均値Tを算出する。
この値をより数試験の結果として報告する。
四つ以上の試験片でより数試験を行った場合(箇条6参照),各試験片によって得られた試験結果は糸の
仕様書又は試験発注者の指示に従い取り扱うものとする。

10 精度

  試験方法の精度は,実験室間のデータが入手されていないので未知数である。

11 試験報告

  試験報告には,次の事項を記載する。
a) この規格の規格番号
b) 試験した糸を特定するために必要な詳細情報
c) 適用したサンプリングの手順。さらに,試験片の長さが0.5 mでない場合は,試験片の長さ
d) 各試験の結果(より方向及びより数)及び場合によっては,各試験片の結果
e) この規格に規定されていない操作の詳細及び結果に影響を及ぼす可能性がある事項
f) 試験年月日
参考文献 ISO 2,Textiles−Designation of the direction of twist in yarns and related products

――――― [JIS R 3912 pdf 6] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS R 3912:2014 補強用糸−より数の試験方法 ISO 1890:2009 Reinforcement yarns−Determination of twist
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
2 引用規 2 追加 引用規格JIS K 6900を追加 規格利用者の利便性を高めるた
格 め,専門用語及び定義が記載され
ているJISを引用した。
3 用語及 3 追加 用語及び定義を明確にするた 規格利用者の利便性を高めるた
び定義 めにJIS K 6900を追加 め,専門用語及び定義が記載され
ているJISを引用した。実質的な
差異はないがISO規格改定時,追
加を提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 1890:2009,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
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JIS R 3912:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1890:2009(MOD)

JIS R 3912:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3912:2014の関連規格と引用規格一覧