JIS S 0022-3:2007 高齢者・障害者配慮設計指針―包装・容器―触覚識別表示 | ページ 2

2
S 0022-3 : 2007
3.3
記号
識別するための印,及び図形。触覚識別表示の一部。
3.4
切欠き
識別のため包装・容器の外周の一部を切り欠いたもの。触覚識別表示の一部。
3.5
包装形態
包装・容器の種類及び形状の総称。

4 触覚識別表示のための一般的配慮事項

4.1 触覚識別表示が必要な製品又は包装形態

  触覚識別表示が必要な製品又は包装形態は,次による。
a) 誤使用・誤飲食によって身体に危険が及ぶ可能性の高い製品のうち,JIS S 0025に規定されるものは,
包装・容器に危険の凸警告表示を付ける。
なお,図1に表示例を示す。
図1―危険の凸警告表示
注記 危険の凸警告表示を適用すべき製品には,次のものがある。
1)“毒物及び劇物取締法”及び“農薬取締法”対象の家庭菜園用の殺虫殺菌剤・除草剤,
殺そ剤
2)“薬事法” の医薬部外品のうち,直接人体に適用しない家庭用の屋内殺虫剤,殺そ
剤,き避剤など
3)“まぜるな危険”対象製品,“火気厳禁”対象製品,“火気・高温注意”対象製品(化
粧品を除く)
b) 危険に準じるものとして,誤飲食すると身体に有害なものは,包装・容器に触覚識別表示を付ける。
注記 アルコール飲料は,アルコールを受付けない人,又は子供が誤飲すると有害なことがある。
c) 包装形態が類似し,誤使用・誤飲食によって不快又は損害が生じる可能性の高い製品は,包装・容器
に触覚識別表示を付けるのが望ましい。
注記1 触覚識別表示の必要性を判断するための参考として,附属書Aに“触覚識別表示ニーズマ
ップ”を示す。
注記2 触覚識別表示の利用者にとって,触覚識別表示は業界団体等で統一されたものが望ましい。

4.2 触覚識別表示の種類

  触覚識別表示には点字,浮き出し文字,記号,切欠きなどがある。その製品又は包装形態にとって最適
と考えられる触覚識別表示を付けるものとする。

――――― [JIS S 0022-3 pdf 6] ―――――

                                                                                              3
S 0022-3 : 2007
注記 触覚識別表示に準じるものとして,同一又は類似容器形状のシリーズ製品などでキャップの
形状を変えて中身を触覚識別できるようにすること,又は特徴のある包装・容器形状を触覚
識別に利用することも有効である。
例 触覚識別表示の例を“点字と浮き出し文字の例”及び“切欠きの例”に分けて,図2及び図
3に示す。
1) 点字及び浮き出し文字の例
図2―ボディの点字及びBODYの浮き出し文字
2) 切欠きの例
注記 JIS S 0021に,“同一又は類似形状の包装・容器の内容物識別のための配慮事項”が規定されている。
図3―液体紙パック及び詰め替え用パウチへの切欠き
4.3 触覚識別表示の位置及び方向
触覚識別表示の位置及び方向は,次による。
a) 触覚識別表示は,認知のしやすい位置に付けることが望ましい。一般に,包装・容器を使用するとき
に最初に触れる位置,又は,使用するときに必ず触れる位置がよい。また,一箇所より複数箇所の方
が認知されやすい。
b) 使用期間中触覚識別表示の確認ができるよう,開封時に切り捨てられない位置に付ける。
注記1 触覚識別表示のニーズは,購入時よりも使用時の方が高い。
注記2 触覚識別表示の位置及び方向の例
触覚識別表示の位置と方向の例を“危険の凸警告表示の例”,“酒類の点字・記号など触覚
識別表示の例”,“形状が類似した包装・容器の触覚識別表示の例”及び“その他の触覚識
別表示の例”に分けて,図417に示す。

――――― [JIS S 0022-3 pdf 7] ―――――

4
S 0022-3 : 2007
1) 危険の凸警告表示の例
図4―一般的な凸警告表示の位置(JIS S 0025参照)
図5―レバーの部分に危険の凸警告表示
2) 酒類の点字・記号など触覚識別表示の例
図6―ビールなどの缶入り酒類の缶天面への点字,記号など
図7―清酒などの液体紙パック入り酒類のキャップ部への点字

――――― [JIS S 0022-3 pdf 8] ―――――

                                                                                              5
S 0022-3 : 2007
図8―ワインなどのガラスびん入り酒類の点字,記号など
図9―パウチ入り酒類の点字,記号など
3) 形状が類似した包装・容器の触覚識別表示の例
図10―液体紙パック屋根部の切欠き(JIS S 0021参照)
図11―紙箱への点字,記号など

――――― [JIS S 0022-3 pdf 9] ―――――

6
S 0022-3 : 2007
図12―ガラスびんへの肩部への点字,記号など
図13―軟質ボトル肩部への点字,記号など
図14―シャンプーボトルの胴部側面及びポンプ天面のぎざぎざ(JIS S 0021参照)
図15―シャンプーつめかえ用パウチ及びボディソープつめかえ用パウチの切欠き

――――― [JIS S 0022-3 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS S 0022-3:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 0022-3:2007の関連規格と引用規格一覧