JIS S 0022-3:2007 高齢者・障害者配慮設計指針―包装・容器―触覚識別表示 | ページ 3

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4) その他の触覚識別の例
図16―容器のふた形状(ローレット)の違いによる触覚識別(JIS S 0021参照)
注記1 ム=無色,チ=茶色(点字はチャ),ソ=その他のリサイクル区分を表す。
注記2 図の表示位置は例であり,実際の表示位置は底部の形状によって異なる。
図17―ガラスびん底部にリサイクルのための触覚識別表示

5 浮き出し文字,記号などによる触覚識別表示の配慮事項

  浮き出し文字,記号などによる触覚識別は,次による。
a) 浮き出し文字,記号などは,指先でなぞって識別できる大きさと高さがあり,かつ,違いが容易に識
別できるシンプルな形状とする。
注記 点字は指先の接触で読みとるが,浮き出し文字,記号などは指先でなぞって識別する。
b) 浮き出し文字に用いる文字は,指先で触ってわかりやすいものを選択する。
例 みず・ミズ→水 絹(豆腐)→キヌ そーす→ソース ボディ→BODY
注記 類似した文字(フとコ,ソとン,テとチ,コとユ,ケとク,アとマ,バとべ,0とD,Bと8,
又は文字の上下が逆になったときのムとクなど)は,誤読されないよう,文字の形状に配慮
する。
c) 切欠きは,開封口と誤認されない形状とする。

6 点字による触覚識別表示の配慮事項

6.1 点字の間隔及び断面形状

包装容器の識別表示として用いる点字の形状及び寸法については,表1及び表2による。

――――― [JIS S 0022-3 pdf 11] ―――――

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表1―点字の間隔
単位 mm
a : 1- 2点間,2- 3点間
b : 1- 4点間
p : 1マスの領域・横1- 1点間
q : 1行の領域・縦1- 1”点間
中心間距離
a 2.22.5
b 2.02.5
p 5.16.3
q 11.0a)15.0
注a) が2.2mmから2.3mmの場合に限り,qの下限値を10.1mmとするこ
とができる。
b pの範囲
2.0 5.16.0
2.1 5.26.1
2.2 5.46.2
2.3 5.66.3
2.4 5.86.3
2.5 6.06.3
表2―点字の断面形状
単位 mm
寸法
d 1.31.7
h 0.30.5
d :底面の直径
h :点の中心の高さ
注記 紫外線硬化樹脂インキによって制作する場合は,JIS T 9253で規定する品質とする。

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6.2 点字の表示原則

  製品の内容を示す点字表示の原則は,次による。
a) 点字の表記は,明りょうで,正確に行う。
注記 点字の表記には,日本点字委員会が発行する“日本点字表記法”がある。
b) 表示の向きは,左から右又は上から下へ読める向きにする。
c) 1箇所では読み落とすおそれがある場合又は購入時と使用時の表示場所を変える場合などには,複数
箇所に表示する。
d) 点字表示の周囲には,浮き出しマーク,容器自体の縁など,触読を妨げるような他の凸刺激を隣接さ
せない。

6.3 点字の表示内容

  点字で表示する内容は,製品の内容物及び種類をできるだけ具体的に識別できるものであることが望ま
しい。
例 “おさけ” → “びーる”,”しょーちゅー”
注記 十分に内容を類推できる場合に限り,語句の一部を略した略字によって表示することができる。

7 点字と他の触覚識別表示とを併用するときの配慮事項

  点字と他の触覚識別表示とを併用するときの配慮事項は,次による。
a) 複数の触覚識別表示をする場合には,指で識別するときに同時に触れないように間隔をおく。
例 狭いキャップの天面に“おさけ”の点字及び開封方向を示す矢印など複数個の触覚識別表示
をすると,矢印が点字の触読の邪魔になる。
b) 点字と他の触覚識別表示とを併用して表示する場合には,上下のときは上に他の触覚識別表示,下に
点字が望ましい。また,左右のときは左に他の触覚識別表示,右に点字が望ましい。
参考文献 JIS S 0021 高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器
JIS T 0921 高齢者・障害者配慮設計指針−点字の表示原則及び点字表示方法−公共施設・設

JIS T 9253 紫外線硬化樹脂インキ点字−品質及び試験方法

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附属書A
(参考)
触覚識別表示ニーズマップ

序文

  この附属書は,本体に関する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
A.1 触覚識別表示ニーズマップ
製品個々の内容物とその包装・容器によって触覚識別表示の必要性の度合いは異なる。
誤認によって生じる不快感・損害は“内容物は何か”に由来し,誤認しやすいかどうかは主に“包装・
容器の形状類似性(触覚による識別の難易度)”が影響する。
これらの関係性をマトリックスによって自己判断できるように整理したものを表A.1に示す。事例には
調査結果で典型的なものを掲げた。
包装・容器の形状類似性以外に,購入・保管・使用場所が同じか否か,中身の匂いで識別できるか否か
などでも誤認の可能性が異なり,誤認しても各々の使用目的・方法によって不快感・損害の程度が異なる。
また,購入時よりも使用時の触覚識別表示ニーズが高いことにも配慮することが望ましい。触覚識別表
示に準じるものとして,特徴のある包装・容器形状も触覚識別のために有効である。
表A.1―触覚識別表示ニーズマップ
触覚識別のニーズ =大 =大中 =小
形 状 の 類 似 性 (触覚での識別難度)
大(同一) 中(類似) 小(相違)
(1) 誤使用・誤飲食で危険が及ぶ可能性が高い製品でJIS S0025に規定されるものは包装・容器に危険の凸
危 警告表示を付ける。
険 *対象製品 : 1毒物及び劇物取締法及び農薬取締法の対象製品

2家庭用殺虫剤,家屋を守るための殺虫剤,殺そ剤,き避剤

3まぜるな危険対象製品,火気厳禁,火気・高温注意対象製品(化粧品を除く)

(2) 誤飲すると人によっては有害なことがあるアルコール類は,包装・容器におさけの点字,記号などを付け
る。
1缶詰(食用対ペット用) 1プラスチックボトル(リンス対ボディソ
ープ)
2プラスチックボトル(シャンプー対リンス)

不 2チューブ入製品(歯磨対他)
快 3プラスチックボトル(液体洗剤対仕上剤)

損 1缶詰(魚・肉対果物) 1軟質プラボトル(マヨネーズ対ケチャッ
害 2紙パック飲料(牛乳対他) プ)
(
誤 3PETボトル飲料(水対他) 2チューブ入製品(スキンクリーム対洗顔
使 4チューブ入香辛料 剤料)
用 中
・ 3びん詰め食品(ジャム対他)
5各種スパイス・調味料(匂いで識別が
誤 不可能なもの)
飲 6各種つめかえ用パウチ

で 7各種パウチ入食品
不 8箱入食品(冷凍食品対冷蔵食品)
快 1缶詰(果物の種類違い) 1一升びん入アルコール飲料 1ウイスキーブランド違

・ (清酒対焼酎)
2缶入アルコール飲料(ビール対チューハイ) い
損 3レトルトカレーの辛さ違い 2各種カップ入食品
害 小 4豆腐のキヌ対モメン 3各種箱入菓子

伴 5ワインのシロ対アカ
う 6各種スパイス・調味料(においで識別
) 可能なもの)

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ださい。
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(1)当協会発行の月刊誌“標準化ジャーナル”に,正・誤の内容を掲載いたします。
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当協会各支部におきましてもご注文を承っておりますので,お申込みください。
JIS S 0022-3

高齢者・障害者配慮設計指針―包装・容器―触覚識別表示

                                 平成 年 月  日 第 1 刷発行
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