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S 0137 : 2000 (ISO/IEC Guide 37 : 1995)
多くの場合,信頼できる結果を得るのに5人が必要である。しかし,上記の1)から7)までの要因
に変化が大きい場合は,この人数を増やす必要がある。
c) 評価結果の記録は,添付チェックリスト中の設問に回答していくことで作成できる。ビデオ又は音声
による記録は,取扱説明書の有用性の客観的な評価を得るのに有効である。
d) 試験は,的確で中立な専門家(A.3.a)参照)によって管理されることが望ましい。彼らはその評価結
果,特に対話式パネル試験の構成員が遭遇した問題について別途報告することが望ましい。
A.5 評価 評価は,次による。
a) 机上評価及び対話式パネル試験による評価の重要度は,”重要な (I)”及び”極めて重要な (II)”で区
分することが望ましい。
b) 多くの場合,個々の評価項目の重要度は,製品又は製品群によって異なり,目的に応じて個別に定め
られる。
c) 対話式パネル試験の構成員は,試験中に自らの経験に基づいて5段階評価で結果を出さなければなら
ない(表示方法のチェックリスト参照)。
A.4に示す対話式パネル試験の最終評価は,これを管理する専門家の責任によって行われることが望ま
しい。管理する専門家は,パネル試験の構成員が示した安全で正しい使用に対する適合度合い,問題点の
指摘,及び設問表に対する回答を考慮することが望ましい。そのために,これらの結果を評価するための
定量的又は統計的基準を使用してもよい。評価には,適合性の度合い,及び危害のリスク並びに製品の損
壊に関する苦情的なものを含んでもよい。パネル試験の評価には,管理する専門家による報告を含むこと
ができる。
項目チェックリスト
各項目のチェックには,次の記号を使用する。
a) この取扱説明書で満たされる又はカバーされる (+)
b) この取扱説明書で満たされない又はカバーされない (−)
c) この取扱説明書は適用でない (0)
重要度 チェック項目 このガイドの 適合性 コメント
(A.5.a)を 関連する箇条 (+/−/0)
参照) 及び細別
1. 識別
1.1 商標及び型式表示 3.c)/7.1a)
(I) 7.1a)/7.1b)
1.2 モデル,バージョン,型,サブグループの番号
1.3 有効期限 3.i)
3.j)/7.1a)
1.4 改版の点検;例えば,製品の変更時に適用するハン
ドブックの発行日 3.c)
1.5 製造業者,供給業者,流通業者などの情報
1.6 製造業者,サービス代理店などの住所 3.e)/7.12
1.7 認証の参照
1.8 特定の製品規格上の要求事項 4.
1.9 選択可能な機能又は拡張機能 7.1c)
2. 製品の仕様
(I) 2.1 機能及び適用範囲 3.c)/3.e)/4.a)
――――― [JIS S 0137 pdf 11] ―――――
11
S 0137 : 2000 (ISO/IEC Guide 37 : 1995)
重要度 チェック項目 このガイドの 適合性 コメント
(A.5.a)を 関連する箇条 (+/−/0)
参照) 及び細別
(II) 2.2 安全で正しい使用について 3.c)/3.d)/3.e)
(III) 3.a)/3.b)
2.3 製品に対応する取扱説明書の様式;設計上の欠陥を
補うものではない。
2.4 寸法・質量・容量 3.c)/3.e)
2.5 機能データ及び測定方法 3.c)/3.e)
(I) 2.6 電力,ガス,水及び他の消耗品(たとえば,洗剤, 3.e)/3.f)/3.g)
潤滑剤)の供給
2.7 エネルギー消費及び使用した量の測定方法 3.f)
2.8 騒音,ガス,廃水などの発生及び測定方法 3.e)/3.f)
2.9 安全な廃棄 3.e)/3.f)
(I) 2.10 人の防護についての情報。たとえは,防護服3.g)
(I) 2.11 特定の使用者層への危険に関する情報 3.g)/3.h)
3. 取扱いの準備
(II) 3.1 設置前の安全上の注意
3.2 開包 3.e)
3.3 包装材料の安全な廃棄 3.e)/3.h)
3.e)/3.f)
3.4 設置及び組立(たとえば,特殊工具,保守及び修理
のための空間)
3.5 使用期間内の保管及び保護 3.e)
3.6 輸送中の損傷を防止する再包装 3.e)
(I) 3.h)/7.12
3.7 専門家によってだけ実施される業務の情報。この情
報は使用者に対する情報とは分離する。専門家に対
する指示事項が網羅的なものである。
3.8 取扱説明の掲載場所 4.b)/5.a)
4. 操作方法の指示
4.1 基礎的な機能
(I) − 意図された正しい使用を完全に示している 3.e)
(II) − 意図された安全な使用を完全に示している 3.e)
(I) − 十分予測される誤使用に完全に対応している 3.b)/3.d)
(I) − 関連製品規格に規定される説明事項との適合性4.a)
4.2 付加機能(上記の4.1と同一)
4.3 選択可能な機能及び拡張機能 7.1c)
(I) 4.4 人の防具について 3.g)
4.5 早見表などの迅速な参照
− カード,下げ札又はラベルによる 5.b)
− 索引などへの参照 5.c)
4.6 廃棄 3.f)
5. 視覚又は聴覚信号 10.b)/5.a)
6. 保守及び清掃
(I) 3.e)
6.1 安全対策(たとえば,人身の保護具,特殊工具)
6.2 使用者による保守及び清掃 3.e)/10.c)
6.3 有資格者による保守及び清掃 3.h)/7.12
6.4 トラブルシューティング 7.12
7. 安全と健康
7.1 安全のための警告又は注意 8
――――― [JIS S 0137 pdf 12] ―――――
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S 0137 : 2000 (ISO/IEC Guide 37 : 1995)
重要度 チェック項目 このガイドの 適合性 コメント
(A.5.a)を 関連する箇条 (+/−/0)
参照) 及び細別
(II) − 正しい掲載場所 5.a)
・製品本体
・包装
・添付される説明書など
6/3.g)
− もし添付される説明書などによる場合は,購入時に
分かりやすいものか
− 用語の正しい使用 7.5a)/8.c)
(I) − 標準化された言葉の使用 9
(I) − 警告表示の耐久性 8.d)/11.a)
(I) − 関連する製品規格における要求事項への適合性4.a)/4.b)
(II) 7.2 安全信号 10.a)
(II) 7.3 内在するリスクに関する情報 3.c)/3.d)
(I) 7.4 製品寿命時の安全な処分 3.e)/3.f)
7.5 製品使用時の環境的側面 3.e)/3.f)
8. 情報の一貫性 3.k)
製品本体,包装,又は添付説明書は,使用する用語及
び情報に矛盾がない説明であるか
表示方法のチェックリスト
各項目のチェックには,次の記号を使用する。
d) 非常に良い (++)
e) 良い (+)
f) 平均的である,採用可 (♯)
g) 劣る (−)
h) 非常に劣る (−−)
i) 適用外/不要 (0)
重要度 チェック項目 このガイドの関連す 適合性 コメント
(A.5.a)を る箇条及び細別 (++/+/♯/−
参照) /−−/0)
1. 読みやすさ
1.1 製品に付する情報 7.2a)
− 目との位置関係(2)を基本とした活字の大きさ
7.2a)1)/7.2a)3)/
(pdf 一覧ページ番号 )
7.2a)4)/7.2a)5)
− 輝度対比率(3) 7.2b)
− 説明書に盛り込まれる取扱説明 7.2c)参考
1.2 ハンドブック,マニュアル,リーフレット
− 活字の大きさ(1) 7.2a)1)/7.2a)2)/
7.2b)
− 輝度対比率(3) 7.2c)
− 異なる活字書体,活字の大きさなどの使用 7.3
− 色の使用
2. 信号
使用者に対する情報量及び明確さ 8.b)/10
――――― [JIS S 0137 pdf 13] ―――――
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S 0137 : 2000 (ISO/IEC Guide 37 : 1995)
重要度 チェック項目 このガイドの関連す 適合性 コメント
(A.5.a)を る箇条及び細別 (++/+/♯/−
参照) /−−/0)
3. 文章と用語
3.1 文章及び用語の使用
− 簡単又は意味がある。複雑なものは不適。7.5a)
− 短さ。長過ぎない。 7.5a)
7.5a)
− 一つの文又は一つの命令。一つの文に入れる情
報が多すぎない。
− 能動態;受動態は避ける。 7.5c)
3.2 用語
7.5a)
− よく説明されている;不明りょうだといらだ
つ。
− 一貫性がある;一貫性がないものは不適。 7.5a)
3.3 文章の構造
− 適切な構成;混乱又は混同を避ける。 7.5b)
(I) 7.4
− 情報伝達の原則による構成。非論理的な構成は
避ける。
7.4c)
− 操作又は機能については,基礎的なものから順
次高度なものを説明する。
7.1c)
− 製品とオプション機能・モジュールとの区別
− 明りょうなタイトル 7.1b)/7.5b)/7.11
− 意味のない表記の排除
3.4 情報伝達の原則 7.4
7.4a)
− 迅速な反応を促す(例えば,緊急時用の単純で
分かりやすい指示)
− 複雑な機能の学習過程の用意 7.4b)
7.4d)
− どこで?だれが?何を?いつ?どのように?
なぜ?の疑問に対する答え
4. 言語 7.6
(I) 4.1 使用言語の明確な区別 7.6b) yes/no
4.2 文章と図の明確な関連付け 7.7b)/7.7c)
4.3 明確で有用なタイトルをもった図 7.6d)
4.4 語学上の誤りがない 7.6e)
5. イラスト
5.1 全体的な品質 7.7a)
7.7e)/7.7f)
5.2 各々が明確に特定の情報を提供しているか
6. シンボルマーク 7.8
− 可能な限り,標準化されたものを使用
− 明確な表現
7. 表 7.9
− 対応文章の近くに配置する
− 明確な表記と情報性
− 必要に応じて繰り返し使用する
8. フローチャート 7.10
――――― [JIS S 0137 pdf 14] ―――――
14
S 0137 : 2000 (ISO/IEC Guide 37 : 1995)
重要度 チェック項目 このガイドの関連す 適合性 コメント
(A.5.a)を る箇条及び細別 (++/+/♯/−
参照) /−−/0)
− 必要に応じて使用する
− 明確なものである
9. 色の使用 7.3
− 機能的である
− 明確である
− 一貫性がある
10. 目次及び索引 7.11
− 長い文章又は複雑な説明時に使用
− 明確さ,一貫性及び有用性
− 必要に応じて,キーワードのリストを掲載
− ぺージ番号をつける
11. 修理時のアドバイス 7.12
明確さ,有用性及び安全性に考慮
12. 耐久性 11
説明書の紛失及び予想される(正常な)損傷時
の対応
参考 A.3b)に示す評価の結果は, (++), (+), (−−) 及び (−) による得点を数える。 (0) 及び (♯) の印の数
を無視して,要約してもよい。 (+) の印が (−) の印より多ければ取扱説明書は評価試験に合格とする。
注(1) 活字の高さxが1.5mm未満ならば, (−) 又は (−−) とする。
(2) 製品に添付する取扱説明が数種類異なった場所にある場合,それぞれを個別に評価する。
(3) 輝度対比率が70%未満ならば, (−) 又は (−−) とする。
――――― [JIS S 0137 pdf 15] ―――――
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JIS S 0137:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC Guide 37:1995(IDT)
JIS S 0137:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.020 : 家政学一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.110 : 工業製品の文書化
JIS S 0137:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISS0114:2000
- 消費者のための製品情報に関する指針
- JISZ8305:1962
- 活字の基準寸法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則