この規格ページの目次
3
S 4801 : 2018 (ISO/DIS 9994 : 2016)
3.11
自動消火式ライター(self-extinguishing lighter)
点火した火炎を持続するためのユーザーの意図的かつ積極的行為を必要とし,その火炎は,積極的行為
を終了することによって消火するライター。
3.12
非自動消火式ライター(non-self-extinguishing lighter)
点火した火炎を持続するためのユーザーの意図的又は積極的行為は必要とせず,火炎を消火するための
ユーザーの意図的な行為を必要とするライター。
3.13
火炎の高さ(flame height)
目視できる火炎の先端からシールドの上端までの直線距離か,又はシールドがないときは,目視できる
火炎の先端から目に見えている芯の根元又はバーナーバルブ孔の最先端までの直線距離。
3.14
シールド(shield)
ガスライターのバーナーバルブ孔又は液体ライターの芯の回りを全部又は一部囲んでいる構造体。
3.15
バーナーバルブ(burner valve)
燃料の放出を制御するガスライターの構成部品。
3.16
バーナーバルブ孔(burner valve hole)
燃料が放出されるバーナーバルブの先端。
3.17
フレアリング(flaring)
一定の安定した火炎の状態から火炎の高さが変動する現象。
3.18
自然点火の持続(sustained self-ignition)
手による意図的な操作以外による火炎の発生であって,例えば,ライターを落としたような場合,それ
によって点火部が作動し,火炎が燃え続ける現象。
3.19
スピッティング(spitting)
ガスライターにおける火炎に関する現象であって,気化されていない液体の燃料があふれ出し,主な火
炎と分かれて,燃えた液体粒子がシャワー状に吹き出す現象。スパッタリング(sputtering)ともいう。
3.20
火炎(flame)
通常の明るさか,又は薄暗い照明の状態において肉眼で見えることができる熱及び光を生成する燃料の
燃焼の成果物。
3.21
点火(ignite)
ライターの内蔵した発火装置と燃料放出装置とを作動することによって,ライターが火炎を作り出すこ
と。
――――― [JIS S 4801 pdf 6] ―――――
4
S 4801 : 2018 (ISO/DIS 9994 : 2016)
3.22
デュアルフレーム式ライター(dual flame type lighter)
2種類以上の火炎を生成するバーナーバルブ・システムを使用するライター(プリミキシングバーナー
ライター及びポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成する場
合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。
3.23
マルチフレーム式ライター(multiple flame type lighter)
同じ種類の火炎を複数生成するバーナーバルブ・システムを使用するライター(プリミキシングバーナ
ーライター又はポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成する
場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。
4 機能的要求事項
4.1 火炎の生成
ライターは,不注意による点火又は自然点火の可能性を最小限にするため,火炎を発生するために意図
的な手動操作を必要としなければならない。これらの操作は,少なくとも次の一つ以上に適合しなければ
ならない。
a) 火炎を発生し,かつ,持続するためにユーザーの積極的な行為を必要とする。
b) 火炎を発生するために,ユーザーによる二つ以上の個別の行為を必要とする。
c) 火炎を発生するために,15 Nを超える操作力を必要とする(図1又は図2参照)。
1 ライター
2 おもり
F 火炎生成操作力
図1−火炎生成操作力の負荷方法の例(プッシュボタン式)
――――― [JIS S 4801 pdf 7] ―――――
5
S 4801 : 2018 (ISO/DIS 9994 : 2016)
1 荷重計
F 火炎生成操作力
図2−火炎生成操作力の負荷方法の例(回転式)
4.2 火炎の高さ
注記 ポストミキシングバーナーライター及びプリミキシングバーナーライターの最高の火炎の高さ
は,技術の進歩に合わせて段階的に少なくするようこの規格を定期的に見直しする。
4.2.1 非調整式ライター
4.2.1.1 非調整式液体ライターは,6.2によって試験したとき,火炎の高さは120 mmを超えてはならない。
4.2.1.2 非調整式ポストミキシングバーナーライター及び非調整式プリミキシングバーナーライターは,
6.2によって試験したとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。
4.2.2 調整式ライター
4.2.2.1 調整式ライターは,異なる使用条件下でユーザーが確認できる最高の火炎の高さを6.2によって
試験したとき,次の要求事項に適合しなければならない。
4.2.2.2 調整式ポストミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初に点
火したとき,火炎の高さは100 mmを超えないように,製造業者によって火炎の高さを調整しておく。
4.2.2.3 調整式注入式ポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにま
でユーザーが意図的に調整した場合,火炎の高さは120 mmを超えてはならない。
4.2.2.4 調整式再注入できないポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の
高さにまでユーザーが意図的に調整した場合,火炎の高さは100 mmを超えてはならない。
4.2.2.5 調整式プリミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初に点火
したとき,火炎の高さは60 mmを超えてはならない。
4.2.2.6 調整式プリミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにまでユーザ
ーが意図的に調整しても,火炎の高さは75 mmを超えてはならない。
4.2.2.7 調整式ポストミキシングバーナーライター及び調整式プリミキシングバーナーライターは,最低
の火炎の高さに調整したとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。
4.2.2.8 自動調整式パイプライターは,どのような位置でも火炎の高さが100 mmを超えてはならない。
4.2.2.9 ライターの最高の火炎の高さは,製造時の設定及び/又は製品設計によって制限しなければなら
ない。
4.2.3 デュアルフレーム式ライター
デュアルフレーム式ライターは,それぞれの種類における火炎の高さにおいて,4.2.1又は4.2.2で規定
した条件を満たさなければならない。
――――― [JIS S 4801 pdf 8] ―――――
6
S 4801 : 2018 (ISO/DIS 9994 : 2016)
4.2.4 マルチフレーム式ライター
マルチフレーム式ライターは,それぞれの火炎の高さにおいて,4.2.1又は4.2.2で規定した条件を満た
さなければならない。
4.3 火炎の高さの調整機能
4.3.1 調整式ライターは,通常の方法で使用する場合,火炎の高さを低く又は高くするために,ユーザー
の意図的行為が必要でなければならない。調整式ライターは,高い火炎又は低い火炎とするための調整機
構の調整の方向を明示しなければならない。
4.3.2 4.3.3及び4.3.4に適合する調整式ライターは,容易に視認でき,かつ,調整の方向が理解できるよ
うにライターの調整機構の近辺に,容易に消えない印字又は刻印によって調整の方向を表示しなければな
らない。
4.3.3 火炎に対してほぼ直角に回転する火炎調整機構の付いているガスライターは,次の機能をもつもの
とする。
a) 火炎調整機構がライターの上部にあるライターは,その火炎が垂直に上に向かって出るようにライタ
ーが保持され,また,ユーザーが火炎調整機構を見て操作した場合,左に動かすと火炎の高さが低く
なる。
b) 火炎調整機構がライターの底にあるライターにおいては,ユーザーが火炎調整機構を見て操作した場
合,時計回りの動きで火炎の高さが低くなる。
4.3.4 火炎軸にほぼ平行して火炎調整機構の動きを必要とするガスライターは,動きの方向に従って火炎
の高さを増減できなければならない。
4.3.5 火炎調整機構がライターの本体から突き出ている場合は,調整範囲全体にわたって,接線方向に1
N以上の操作力を必要としなければならない(図3参照)。
1 火炎調整操作力の方向
図3−火炎調整操作力の負荷方法の例(回転式)
4.4 スピッティング及びフレアリング
ガスライターは,6.3によって試験したとき,スピッティング及びフレアリングを起こしてはならない。
4.5 火炎の消火
カバーを閉める,ボタン又はレバーを離すなど,通常の方法で消火したときの消火時間は,次による。
a) 非調整式液体ライター及び非調整式ポストミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,
――――― [JIS S 4801 pdf 9] ―――――
7
S 4801 : 2018 (ISO/DIS 9994 : 2016)
10秒間燃焼の後,2秒以内に露出した火炎が完全に消えるものとする。
b) 調整式ポストミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,次の条件で2秒以内に火炎
が完全に消えるものとする。
1) 火炎の高さを50 mmに設定した場合,又は最高に調整しても50 mmを超えない場合はその火炎の
高さに設定した場合,10秒間の燃焼後。
2) 50 mmを超える最高の火炎の高さに設定した場合は,5秒間の燃焼後。
c) シールドをもつポストミキシングバーナーライターの場合は,更に,2秒間以内の継続燃焼(以下,
アフターバーンという。)があっても,その間に火炎の高さがシールドの高さを超えなければ,この2
秒間までのアフターバーンは差し支えない。
d) 非調整式プリミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,10秒間燃焼の後,5秒以内
に露出した火炎が完全に消えるものとする。
e) 調整式プリミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,次の条件で5秒以内に火炎が
完全に消えるものとする。
1) 50 mmで火炎の高さを設定した場合,又は最高の火炎の高さに調整しても50 mmを超えないものは,
その火炎の高さに設定した場合,10秒間の燃焼後。
2) 50 mmを超える最高の火炎の高さに設定した場合,5秒間の燃焼後。
注記 プリミキシングバーナーライターのアフターバーン時間は,技術的進歩に合わせて段階的
に少なくするようこの規格を定期的に見直しする。
f) デュアルフレーム式ライターは,それぞれの種類における火炎の消火時間において,この細分箇条で
規定した条件を満たすものとする。
g) マルチフレーム式ライターは,それぞれの火炎における消火時間において,この細分箇条で規定した
条件を満たすものとする。
4.6 燃料充量
燃料を充して出荷するガスライターは,6.7によって試験したとき,燃料の容量が燃料タンクの容量の
85 %を超えてはならない。
4.7 燃料の質量
燃料を充した状態で出荷されるガスライターは,液化された燃料の質量が10 gを超えてはならない。
5 構造
5.1 外観
ライターは,通常の使用において切り傷,又はすり傷の原因となるような鋭いエッジがあってはならな
い。人が触れるライターに鋭いエッジを発見した場合は,UL 1439によって試験をしなければならない。
注記 ULとは,Underwriters Laboratories(米国保険業者安全試験所)のことである。
5.2 燃料適性
5.2.1 液体ライターの構成部品で,燃料に触れるものは,6.5に規定した試験を行ったとき,長時間製造
業者が推奨する燃料にさらした後でも,そのライターがこの規格に適合しなくなるような劣化があっては
ならない。
5.2.2 ガスライターの構成部品で,燃料に触れるものは,6.5に規定した試験を行ったとき,製造業者が
推奨する燃料にさらした後でも,この規格に適合しないか,又は1分間で15 mgを超えるガス漏れが生じ
るような劣化があってはならない。
――――― [JIS S 4801 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS S 4801:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 9994:2016(IDT)
JIS S 4801:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
JIS S 4801:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)