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b) 6.3によって製造販売業者が推奨する量の水を0.1 mLの精度で計量し,粉末100.0±0.1 gを加え,練
和する。
c) リング型を練和物で満たして平らにならし,リング型の上縁と同じ高さにする。
d) 練和開始から1分15秒後に,約10 mm/sの速度でガラス板から垂直にリング型を持ち上げ,練和物を
ガラス板上に広げる。
e) リング型を引き上げた1分後に,広がった練和物の長径及び短径をミリメートル単位で測定する。
f) これら二つの径の平均値を流動性として記録する。
7.2.3 評価
試験は2回実施する。2回の測定結果が5.2の流動性の要求事項を満たす場合には,その製品は流動性の
要求事項に適合する。いずれも要求事項を満たさない場合には,その製品は不適合とする。一方の測定結
果が5.2の要求事項を満たさない場合には,更に3回の試験を行う。3回の測定結果の全てが5.2の要求事
項を満たす場合には,その製品は流動性の要求事項に適合する。それ以外の場合には,不適合とする。
7.3 硬化時間
7.3.1 器具
7.3.1.1 ビカー針装置 ビカー針装置の各部は,次による(図1参照)。
a) 長さ50 mm,直径1.00±0.05 mmの円形断面のビカー針(1)。
b) 長さ約270 mm,直径約10 mmのロッド(2)。
c) 補正用の追加おもり(3)。
d) ロッドで稼動する部分の総質量は,300±1 gである。
e) ミリメートル目盛のスケール(4)。
f) 約100 mm×100 mmのガラス板の基盤(5)。
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1 ビカー針 5 基盤
2 ロッド 6 スタンド
3 追加のおもり 7 止めねじ
4 スケール 8 リング型
図1−ビカー針装置の例
7.3.1.2 リング型 耐食性で非吸収性材料のリング型とし,次のいずれかとする。
a) 大きな円すい(錐)型 下端の内径が60 mm,上端の内径が70 mmで高さ40 mmのもの。
b) 小さな円筒型 内径20 mmで高さ30 mmのもの。
注記 資源の効果的な利用のために,小さな円筒型を大きな円すい(錐)型の代わりに用いること
もある。面積が小さくなるため(7.3.2に従った)針入試験できる回数が少なくなること,及
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び最初の針入試験の時期(予想硬化時間と関連する)に十分な注意を払うことが必要である。
7.3.1.3 離型剤 シリコーンスプレ,シリコーングリスなどの離型剤を用いる。
7.3.2 手順
手順は,次による。
a) リング型の内側に離型剤を薄く塗布する。
b) 基盤上の測定可能な位置にリング型を置く。
c) 6.3によって粉末と水とを練和し,リング型を満たすに十分な量の練和物を得る。粉末及び水は0.5 %
の精度で計量する。
注記1 大きな円すい(錐)型を使用する場合,粉末400 gを製造販売業者が推奨する量の水に加
える。小さな円筒型を使用する場合は,粉末100 gを製造販売業者が推奨する量の水に加
える。
d) 練和中に使用するタイマは,練和終了後も計時を継続し,その後の経過時間の基準とする。
e) リング型に練和物を少し盛り上がるまで注ぎ,その後,リング型の上縁と同じ高さになるよう表面を
平らにする。
f) 針入位置とリング型の壁からの距離とが4 mm未満にならないようにリング型を移動し,針の先端が
練和物の表面に接するまで下げる。
g) ビカー針装置のスケールの指示がゼロになるようにスケール位置を調整し,止めねじで固定する。試
料表面に接触する位置で,ビカー針を固定する。
h) 製造販売業者が表示した硬化時間又は硬化時間の範囲の中間点で,予想される硬化時間の12分前に
測定を開始し,静かにロッドを落下させ,最初の読取時間を記録する。ビカー針は自重で静かに落下
させる。
注記2 この構造のために,調節可能なスケールがロッドに取り付けられており,一度固定され,
ロッドが上下するときに(固定された指示に対して相対的に)移動する。ゼロ点固定位置
は,各測定の間に針を試料から引き抜いて洗浄するために上方への移動が可能で,かつ,
測定値を読み取る際に試料へ針入させるために下方への移動が可能でなければならない。
注記3 スケールとビカー針の動きを記録する指示部との間における同じ相対運動を行うならば,
他の構造でもよい。
注記4 小さい円筒型の場合,最大8か所の針入が可能で,最初と最後の測定の間の時間は1分45
秒となる。試験実施者は,開始時間として推奨される最短時間(すなわち,予想硬化時間
1分前)を使用する場合でも,試験開始時間として適しているか考慮する必要がある。こ
れが疑わしい場合,大きな円すい(錐)型を使用することが望ましい。
注記5 針が3 mmを超えて針入した場合は,次の測定のために,すぐに針を引き抜いてもよい。
i) 2回目以降の測定は,次の方法で15±1秒間隔で行う。
j) 試料からビカー針を引き抜き,次の針入位置がリング型の壁及び他の針入マークから4 mm以上離れ
た場所になるようにリング型を移動する。
k) きれいにビカー針を拭いた後,針の先端が試料表面に接するように配置する。
l) 適切な時期にロッドを落下させ,時間を記録する(第2回目からの各測定時)。測定間隔の15秒間に,
次の測定のために上記j) 及びk) の手順によってビカー針を試料に針入させる。
注記6 第1回目の測定後,2回目以降の測定を行う場合も同様に,針が3 mmを超えて針入した
場合はそれ以後の測定のために,すぐに針を引き抜いてもよい。
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m) 練和開始から初めて針入深さが2 mm以下になるまでの時間を硬化時間として記録する。
7.3.3 評価
7.3.3.1 タイプ1の製品
試験は2回実施する。2回の測定結果が5.3の両方の要求事項を満たす場合には,その製品は硬化時間の
要求事項に適合する。2回の測定結果がいずれも要求事項を満たさない場合には,その製品は不適合とな
る。一方の測定結果だけが5.3の要求事項を満たさない場合には,更に3回の試験を行う。その3回の測
定結果の全てが5.3の両方の要求事項を満たす場合には,その製品は硬化時間の要求事項に適合する。そ
れ以外の場合には,不適合となる。
7.3.3.2 タイプ2,タイプ3,タイプ4及びタイプ5の製品
試験は2回実施する。2回の測定結果が5.3の要求事項を満たす場合には,その製品は硬化時間の要求事
項に適合する。2回の測定結果がいずれも要求事項を満たさない場合には,その製品は不適合となる。一
方の測定結果だけが5.3の要求事項を満たさない場合には,更に3回の試験を行う。その3回の測定結果
の全てが5.3の要求事項を満たす場合には,その製品は硬化時間の要求事項に適合する。それ以外の場合
には,不適合となる。
7.4 線硬化膨張
7.4.1 器具
a) 膨張計 次のいずれかとする。
1) 三角形断面槽 図2図4に示すように,耐食性の金属材料(アルミニウム,ステンレス鋼,黄銅
合金など)で,長さ100.0±0.1 mmの試験体を作製する断面が三角形の槽の装置。この装置には,
0.01 mmの精度で0.8 N以下の力で測定可能なダイヤルゲージ(例えば,JIS B 7503に規定するもの)
が取り付けられている。槽の断面は,内側の辺長が30±1 mmで角度90°の二等辺三角形である。
槽の一端は固定エンドピースで,他端は200±10 gの質量の可動エンドピースで仕切られている。
この槽の内側には水平線が印記されており,辺長25±1 mmの三角形の位置を示している。
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1 固定エンドピース 5 ダイヤルゲージ固定ねじ
2 三角形断面槽 6 ダイヤルゲージ
3 可動エンドピース l1 エンドピースの材料の密度に依存する長さ
4 ダイヤルゲージサポート l2 測定する長さ(100.0±0.1 mm)
A-A 図3の槽断面の位置
注記 側面及び端部の25 mmの石こう注入レベルを示す線は省略する。
図2−硬化膨張測定装置の例−三角形断面槽の装置
――――― [JIS T 6600 pdf 10] ―――――
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JIS T 6600:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6873:2013(MOD)
JIS T 6600:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 6600:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0031:2003
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ