この規格ページの目次
4
T 6601 : 2013
7.5 硬化時間
7.5.1 器具
7.5.1.1 ビカー針装置 次の事項に適合するビカー針装置(図1参照)。
a) 長さ約50 mm,直径1.00±0.05 mmの円形断面のビカー針(C)。
b) 長さ約270 mm,直径約10 mmのロッド(B)。
c) 追加のおもり(A),ロッド(B)及びビカー針(C)の全質量は,300±1 g。
d) ミリメートル目盛のスケール(D)。
e) 約100 mm×100 mmのガラス板(I)。
7.5.1.2 リング型 内径30±1 mm,高さ25±1 mmの円筒形で,耐食性で非吸水性の材質からなり,汚れ
のない乾燥したもの(G)(図1参照)。
7.5.1.3 分離剤 シリコーンスプレ,シリコーングリスなど。
7.5.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) リング型の内側に分離剤を薄く塗布し,ガラス板の中央に置く。
b) 針入装置のビカー針がガラス板と接触しているとき,スケールがゼロを指すように調節する。
c) 粉末100 gを7.2によって練和し,リング型の上端から少し盛り上がるまで練和物をリング型の中に流
し込む。
d) リング型の上端に高さを合わせて,練和物を平らにする。
e) 図1のビカー針装置を用いて,製造販売業者が示す硬化時間の50 %が経過する前に,表面に接触する
まで針を下げる。
f) 表面の光沢がなくなる頃,ビカー針を練和物の表面から自重で静かに落下させる。
g) 15秒間隔でこの手順を繰り返すが,毎回,針入の後,ビカー針をきれいに拭い,ビカー針が同じ場所
に2度入らないように,試料を少なくとも5 mm移動させる。ビカー針は,リング型の壁から5 mm
以内に入らないようにする。
h) 練和開始から測定して,リング型の底から5 mm以内にビカー針が入らなくなるまでの時間を,硬化
時間とする。
i) 2回目の試験として,新たな練和物を用いてa) h)を繰り返す。
7.5.3 評価
評価は,次による。
a) 2個が5.3に適合したときに,合格とする。
b) 2個が5.3に適合しないときは,不合格とする。
c) 1個だけが5.3に適合したときは,更に3回試験全体を繰り返し,3個全てが5.3に適合したときに,
合格とする。
――――― [JIS T 6601 pdf 6] ―――――
5
T 6601 : 2013
A 追加のおもり
B ロッド
C ビカー針
D スケール
E 止めねじ
F 支持ブラケット
G リング型
H ベースプレート
I ガラス板
図1−ビカー針装置
7.6 圧縮強さ
7.6.1 機器
7.6.1.1 圧縮強さ用割型 直径20.0±0.2 mmで,長さ40.0±0.4 mmの円柱状試験片を作製するもの。こ
の型を耐食性材料で作製する。型の両端は,0.05 mm以内の誤差で平行でなければならない。
7.6.1.2 ガラス板 全ての型の両端を覆える大きさ及び数量。
7.6.1.3 歯科用バイブレータ
7.6.1.4 圧縮強さ試験機 荷重速度が5±2 kN/minで,±0.5 Nの精度で測定できるもの。
注記 クロスヘッド速度を制御する試験機を使用する場合,この速度は,荷重を最初に加えてから試
験片が破断するまでの平均速度が5±2 kN/minであるように調節する。適切なクロスヘッド速
度を求めるために,予備の試験片による試験を行う。
7.6.1.5 分離剤 シリコーンスプレ,シリコーングリスなど。
7.6.1.6 マイクロメータ JIS B 7502に規定するもの,又は同等のもの。±0.02 mmの精度で,直径25.00
mmまでの試験片の直径を測定できるもの。
7.6.2 試験方法
7.6.2.1 試験片の作製
試験片の作製は,次による。
a) 少なくとも二つの練和物から,5個の試験片を作製する。一つの練和物から,最高3個の試験片を作
製する。
b) 割型の内側に分離剤を薄く塗布し,ガラス板の中央に置く。
c) 粉末100 gを7.2によって練和し,歯科用バイブレータを用い,僅かに振動させながら,練和物を割型
の上端から少し盛り上がるまで流し込む。
――――― [JIS T 6601 pdf 7] ―――――
6
T 6601 : 2013
d) 練和物の表面から光沢が消失したら直ちに,もう1枚のガラス板を型の上端に置き,ガラス板が割型
に接触するまで圧接する。
e) 練和開始から60±5分後に,割型から試験片を取り出す。
7.6.2.2 手順
手順は,次による。
a) 試験の前に,±0.02 mm以上の精度で,各試験片の直径(d)を測定する。
b) 練和開始から120±5分後に,各試験片の圧縮試験を開始する。ただし,硬化後,鋳造温度に加熱され
る前に行う材料の処理(例えば,耐火模型の吸水など)に関して,製造販売業者の指定がある場合に
はそれに従う。製造販売業者が練和開始から120±5分を超えて完了する処理を指定している場合には,
その処理が完了後,直ちに,圧縮試験を開始する。
c) 試験片の軸方向に荷重が加えられるように,圧縮強さ試験機に各試験片を置く。試験片と圧盤との間
に,物を挟まない。破壊が起こるまで圧縮力を増加させる。破壊時の圧縮力(F,単位 : N)を,1 N
の桁未満で四捨五入する。
7.6.3 計算
試験された各試験片について,次の式によって,最大応力(σ)を求める。
4F /d2
ここに, σ : 最大応力(圧縮強さ)(MPa)
F : 最大の圧縮力(N)
d : 試験片の直径(mm)
7.6.4 評価
評価は,次による。
a) 4個以上が5.4に適合したときに,合格とする。
b) 3個以上が5.4に適合しないときは,不合格とする。
c) 3個だけが5.4に適合したときは,更に5個の試験片で試験を行い,5個全てが5.4に適合したときに,
合格とする。
7.7 線熱膨張率
7.7.1 機器
7.7.1.1 熱膨張測定装置
7.7.1.1.1 一般特性
熱膨張測定装置は,10 kPa以下の応力を生じる測定力を及ぼす変位測定器(linear inductive transducer
instrument)又は他の測定器を備え,23700 ℃の温度範囲にわたって,測定する長さの±0.02 %以上の精
度で,長さの変化を測定できるもの。
7.7.1.1.2 クラス1用の電気炉 23700 ℃の範囲にわたって,5±1 ℃/minの速さで昇温できるもの。
7.7.1.1.3 クラス2用の電気炉 23700 ℃の範囲にわたって,25±5 ℃/minの速さで昇温できるもの。
7.7.1.2 型 耐食性材料で作製し,長さが2050 mmで,均一な断面の試験片を作製できるもの。
7.7.1.3 歯科用バイブレータ
7.7.1.4 分離剤 シリコーンスプレ,シリコーングリスなど。
7.7.1.5 マイクロメータ JIS B 7502に規定するもの,又は同等のもの。±0.02 mmの精度で,長さ50.00
mmまでの試験片を測定できるもの。
――――― [JIS T 6601 pdf 8] ―――――
7
T 6601 : 2013
7.7.2 試験方法
7.7.2.1 試験片の作製
試験片の作製は,次による。
a) 型の内側に分離剤を薄く塗布し,ガラス板の中央に置く。
b) 粉末100 gを7.2によって練和し,歯科用バイブレータを用い,僅かに振動させながら,練和物を型の
上端から少し盛り上がるまで流し込む。
c) 練和物の表面から光沢が消失したら,直ちに,型の上端と同じ高さに,埋没材を削り落とす。
d) 製造販売業者が指定する,最も早い焼却開始時間の前に,型から試験片を取り出す。
7.7.2.2 手順
手順は,次による。
a) 試験片の長さを,±0.05 mmの精度で測定し,試験片を熱膨張測定装置の中に入れる。
b) 製造販売業者が指定する最も早い焼却開始時間に,熱膨張測定装置の温度を室温から700 ℃で,クラ
ス1の埋没材については5±1 ℃/minの速さで,クラス2の埋没材については25±5 ℃/minの速さで,
記録装置を用いて,試験片の熱膨張を記録しながら昇温する。
c) 長さについては,試験片の長さの±0.1 %の精度,試験片の位置における温度については±5 ℃の精度
で,連続的に測定する。
d) 最終温度に15分間保った後,最初の長さに対する変化率を,0.02 %の単位で求めて線熱膨張率とする。
e) 2回目の試験として,a) d)を繰り返す。
7.7.3 評価
評価は,次による。
a) 2個が5.5に適合したときに,合格とする。
b) 2個が5.5に適合しないときは,不合格とする。
c) 1個だけが5.5に適合したときは,更に3個の試験片で試験を行い,3個全てが5.5に適合したときに,
合格とする。
8 包装
包装は,次による。
a) 粉体は,防湿性容器に入れなければならない。
b) 開封後は,再密封できる適切な防湿性容器へ,粉体を移すように推奨する。
9 表示及び添付文書
9.1 表示
9.1.1 直接容器
直接容器の包装には,次の事項を表示しなければならない。
a) 製品名
b) 種類
c) 質量又は内容量
d) 使用期限及び保管条件
e) 製造販売業者名及び所在地
f) 製造番号又は製造記号
――――― [JIS T 6601 pdf 9] ―――――
8
T 6601 : 2013
g) 他の法定表示事項
9.1.2 個別包装(1回の使用量に小分けした包装)
個別包装には,次の事項を表示しなければならない。
a) 製品名
b) 質量又は内容量
c) 製造販売業者名及び所在地
d) 製造番号又は製造記号
e) 他の法定表示事項
9.2 添付文書
埋没材には,次の事項を記載した添付文書を添付しなければならない。
a) 種類及び用途
b) 流動性
c) 硬化時間
d) 圧縮強さ
e) 線熱膨張率及び/又は線熱膨張曲線
f) 使用方法
g) 保管条件
h) シリカの吸入に関する警告(“警告”欄に記載)
i) 他の法定記載事項
――――― [JIS T 6601 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS T 6601:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15912:2006(MOD)
JIS T 6601:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 6601:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ