この規格ページの目次
9
T 7333 : 2018 (ISO 8980-3 : 2013)
注記2 中程度の光レベル(6.4.1.4参照)でのフォトクロミックレンズのフォトクロミック応答性を
測定するために光源(ソーラーシミュレータ)の強度を弱めるときには,ニュートラルフィ
ルタを適切にビーム内に設置して用いてもよい。
表3−フォトクロミックレンズの試験用放射照度
波長領域 放射照度 放射照度の許容差
nm W/m2 W/m2
300340 <2.5 −
340380 5.6 ±1.5
380420 12 ±3.0
420460 20 ±3.0
460500 26 ±2.6
7.5.2.2 試料室
試料室は,ソーラーシミュレータに暴露する間,試料を5 ℃,23 ℃又は35 ℃で±2 ℃以内の必要温度
に保つもの。
注記1 温度管理のためにウォーターバスを利用してもよい。試料を水に浸すことは表面反射を減少
させるので,浸水する場合の測定透過率の値が“大気”中の等価値を得るために,修正を必
要としてもよい。装置の校正には,試料の屈折率との差が±0.01以内の屈折率をもつ,フォ
トクロミックでないテストサンプルを利用して確認してもよい。
注記2 ウォーターバスを使用する場合は,レンズの水分吸収によるフォトクロミック性能の変化を
避けるために,試料を必要以上に長く浸しすぎないように注意するのが望ましい。
7.5.2.3 分光光度計
分光光度計は,結果に影響を与えることのない時間内で,(280780) mの分光透過率の記録が可能でな
ければならない。または,(280380) mの範囲は,性能測定が測定ビームに影響されないように放射光源
を除去した直後に測定してもよい。
色の濃い状態で透過率特性を測定するためには,分光光度計は,次のようでなければならない。
a) 分光帯域幅が5 nmを超えない。
b) 分光データを5 nm以下の波長間隔で測定できる。
7.5.3 視感透過率の測定法
7.5.3.1 調整
レンズを色がうすい状態にするためには,製造業者によって規定された製品技術情報の手順を使用する。
手順が製造業者によって規定されていない場合は,試料を(65±5) ℃の暗い状態の中で(2.0±0.2)時間保存
する。その後,試料を(23±5) ℃の暗い状態の中で,試験前の少なくとも12時間保存する。
7.5.3.2 色がうすい状態での視感透過率及びUV透過率
調整後,試料を光源に暴露する前に,試料の温度を(23±2) ℃で,7.5.2に規定している装置を使用して,
色がうすい状態の視感透過率τV0及びUV透過率を測定する。
7.5.3.3 色が濃い状態での視感透過率及びUV透過率
試料の温度(23±2) ℃を維持した状態で,試料を(15±0.1)分間光源で照射し,7.5.2に規定している装置
を使用して,色が濃い状態での試料の視感透過率τV1及びUV透過率を測定する。
7.5.3.4 中程度の光レベルの視感透過率
中程度の光レベルにおいてフォトクロミック反応を測定する場合,(23±2) ℃において,(15 000±1 500)
――――― [JIS T 7333 pdf 11] ―――――
10
T 7333 : 2018 (ISO 8980-3 : 2013)
lxの照度で7.5.2.1に規定しているソーラーシミュレータと同一の相対分光分布を維持しながら,7.5.3.1
7.5.3.3に規定している手順を繰り返す。
7.5.3.5 薄暮又は夜間の運転のための視感透過率及びUV透過率
7.5.3.1に規定するように調整し,試料の温度を(23±2) ℃で維持した状態で,7.5.3.4に規定する条件の
下で,試料を(15±0.1)分間照射する。その後,製造業者の仕様に従って,試料を(23±2) ℃で(60±1)分間,
暗い状態又は弱められた照明の下で保存する。次に,7.5.2に規定する装置を使用して試料の視感透過率τV
及びUV透過率を測定する。
7.5.3.6 種々の温度における視感透過率及びUV透過率
23 ℃以外の温度における視感透過率又はフォトクロミック反応を記載する場合,(5±2) ℃及び(35±
2) ℃で,7.5.3.17.5.3.3に規定している手順を用いて測定しなければならない。
7.6 偏光レンズの試験方法
7.6.1 平均視感透過率
偏光レンズの透過率の値は,非偏光の光を使用して測定しなければならない,又はレンズの透過面の互
いに垂直な二つの方向で測定した透過率の値の平均値として計算しなければならない。
7.6.2 偏光効率
7.6.2.1 原理
偏光レンズの偏光効率は,透過面に対して平行及び垂直に偏光された放射で測定する。試料の測定前に,
入射ビームは,適切な偏光媒体の導入によって基本的に100 %線形に偏光し,100 %に校正することが望ま
しい。眼鏡レンズ又は線形偏光子は,透過率が最大となる位置まで回転させる。この方向において,視感
透過率τp,maxを記録する。その後,眼鏡レンズ又は線形偏光子を90°回転させ,視感透過率τp,minを記録す
る。その後,3.6に従って偏光効率を計算しなければならない。
7.6.2.2 分光光度計法
測定では,分光光度計は,偏光面が分かっている偏光媒体を光路中に組み合わせて使用しなければなら
ない。分光透過率は,7.2及び7.3に従って測定しなければならない。
7.6.2.3 広帯域法
相関色温度(6 500±1 000) が得られる光源及びフィルタの組合せを選択する(可視領域においてCIE
標準光源D65に近付ける。)。CIEの2°標準観察者(JIS Z 8781-1)とほぼ同じ分光感度をもつ検出器及び
±0.5 %で線形である可視スペクトルの範囲を選択する。光源からの光線を平行光にし,コリメータと検出
器との間に線形偏光子と試験対象の眼鏡レンズとを挿入する。
7.6.3 透過面
7.6.3.1 一般事項
偏光面の決定のためには,例えば,7.6.3.2及び7.6.3.3に規定している方法によって,光路中で偏光面が
既知の検光子を使用しなければならない。
7.6.3.2 装置
図1を参照。
一対の偏光子は,透過面が水平面に対して+3°及び−3°の角度となるように切断する。次に,偏光子
の上半分と下半分とを結合し,結合線が水平となるようにガラスにマウントして視野分割検光子を作成し
なければならない。視野分割検光子は,対応するポインタの付いたレバーによって回転することができる
ようにしなければならない。ポインタは,ゼロ及び左右の角度目盛を付けたスケールを横切るようにする。
視野分割検光子は,後面から拡散光源で照明しなければならない。上部及び底部レジスタバーが,マウン
――――― [JIS T 7333 pdf 12] ―――――
11
T 7333 : 2018 (ISO 8980-3 : 2013)
トされたレンズの測定のために,眼鏡フレーム全体を水平軸に対して平行に固定するために十分な長さが
あることを確かめる。
1 スケール 5 偏光レンズ
2 上側レジスタ棒 6 視野分割検光子回転レバー
3 視野分割検光子 7 透過面
4 下側レジスタ棒 8 意図するレンズの水平方向
図1−垂直からのレンズの透過面測定用装置の原理
7.6.3.3 アンカットレンズのための手順
レンズを,装置の2本のレジスタ棒の間において,偏光レンズ両端の印が180°に位置し,前面が視野
分割検光子に向くように設置する。垂直アジャスタを用いて視野分割検光子がレンズの中心に位置するよ
うに調整する。
レンズを透して見たときに,照らし出された視野分割検光子の上下半分の輝度が均等となるまでレバー
を横に動かす。
レンズの透過面の垂直からの角度(プラス又はマイナス)の差を示すポインタの位置を読み取る。
7.6.3.4 枠入れされたレンズのための手順
レンズの前面を視野分割検光子へ向けて,2本のレジスタ棒の間に来るように眼鏡を装置に設置する。
垂直アジャスタを用いて,視野分割検光子がレンズの中心に見えることを確実にする。
左レンズについて,レンズを透して見たときに,照らし出された視野分割検光子の上下半分の輝度が均
等になるまでレバーを横に動かす。
レンズの透過面の垂直からの角度(プラス又はマイナス)の差を示すポインタの位置を読み取る。
右レンズについて手順を繰り返す。
7.7 耐放射性の試験方法
7.7.1 原理
この手順は,太陽光をシミュレートする(300400) mの分光分布をもつ1.44 +.0030 MJ/m2の紫外線にレ
ンズを暴露する。レンズの透過率は,耐放射性を測定するために暴露の前後において7.3に従って測定し
なければならない。
7.7.2 基準装置
溶融シリカ封入高圧キセノンランプ。ランプの出力は,(400500) の間としなければならないが,450
Wを推奨する。
――――― [JIS T 7333 pdf 13] ―――――
12
T 7333 : 2018 (ISO 8980-3 : 2013)
注記 適切なランプの見本としては,XBO-450 W/4及びCSX-450 W/4がある1)。
注1) BO-450 W/4及びCSX-450 W/4は,商業的に利用可能な適切な製品の例である。この
情報は,この規格の使用者の便宜を図って記載するもので,この製品を推奨するもの
ではない。
ランプの動作については,次の要求事項を厳守する。
a) 新しいランプは,使用前に,少なくとも150時間点灯させなければならない。
b) ランプは,2 000時間の動作後には使用してはならない。
c) ランプと試料との間に4 mmの厚さのB270などのカットオンフィルタを適用する。その分光透過率デ
ータは,附属書Cに規定している。320 nmでの透過における5 nmの偏位は許容される。
d) ランプの電流は,(25±0.2) で安定させる。
e) 試験試料の近接領域の空気の温度は,(28±4) ℃としなければならない。
7.7.3 基準装置を使用した手順
レンズの前面を(50±0.1) 時間の照射時間でランプからの放射に暴露する。試料表面への放射の入射角は,
実質上垂直にしなければならない。ランプの軸から試料の表面の最も近い点までの距離は(300±10) mと
しなければならない。暴露時間は,450 Wのランプ出力で(50±0.1) 時間としなければならない。試料は,
透過特性の測定前に,熱的に安定させることが許されなければならない。
警告 潜在的なオゾンの発生及び蓄積について注意することが望ましい。
他の出力の高圧キセノンランプを使用する装置は,次の条件で用いてもよい。
− 試料を7.7.1の規定に従って暴露しなければならない。
− 照射時間は,10時間以上とし,かつ,50時間を超えてはならない。
− 試料を280 nm未満の波長の放射に暴露してはならない。
− 試験試料の近接領域の空気の温度は,(28±4) ℃としなければならない。
− 試料は,透過率の測定前に,熱的に安定させることが許されなければならない。
8 識別
製造業者又は販売業者は,次の情報を,レンズの包装袋又は添付文書によって提供しなければならない。
a) フィニッシュトレンズの識別情報
b) 箇条5に基づく分類
c) 表2に基づくカテゴリ又は色合いの表記
d) 製造業者又は供給者がこの規格に適合することを主張する場合には,包装容器又は利用可能な文書に
この規格を引用する。
――――― [JIS T 7333 pdf 14] ―――――
13
T 7333 : 2018 (ISO 8980-3 : 2013)
附属書A
(規定)
白熱信号光の相対視感度減衰率を計算するための分光データ
表A.1−JIS Z 8781-1で規定する平均的な人眼の明所視比視感度関数V(λ)によって
重み付けされた白熱信号光の照射の相対分光分布ESignal(λ)
波長 赤 黄 緑 青
λ EYellow(λ)×V(λ)
ERed(λ)×V(λ) EBlue(λ)×V(λ)
EGreen(λ)×V(λ)
(nm)
380 0.000 0.000 0.000 0.000
385 0.000 0.000 0.000 0.000
390 0.000 0.000 0.000 0.000
395 0.000 0.000 0.000 0.000
400 0.000 0.000 0.000 0.010
405 0.000 0.000 0.000 0.010
410 0.000 0.000 0.000 0.030
415 0.000 0.000 0.000 0.060
420 0.000 0.000 0.000 0.120
425 0.000 0.000 0.000 0.250
430 0.000 0.000 0.000 0.440
435 0.000 0.000 0.010 0.680
440 0.000 0.000 0.020 0.970
445 0.000 0.000 0.030 1.260
450 0.000 0.000 0.050 1.600
455 0.000 0.000 0.080 1.950
460 0.000 0.000 0.120 2.350
465 0.000 0.000 0.180 2.760
470 0.000 0.000 0.270 3.230
475 0.000 0.010 0.380 3.720
480 0.000 0.010 0.540 4.240
485 0.000 0.020 0.740 4.650
490 0.000 0.040 1.020 5.080
495 0.000 0.070 1.410 5.510
500 0.010 0.120 1.910 5.870
505 0.010 0.200 2.610 6.450
510 0.010 0.320 3.430 6.800
515 0.010 0.490 4.370 6.660
520 0.010 0.760 5.320 5.950
525 0.020 1.160 6.130 5.150
530 0.020 1.700 6.860 3.960
535 0.020 2.350 7.370 3.370
540 0.020 3.060 7.700 2.650
545 0.020 3.710 7.750 2.320
550 0.020 4.260 7.340 1.940
555 0.020 4.730 6.460 1.460
560 0.030 5.050 5.480 0.970
565 0.040 5.270 4.790 0.660
――――― [JIS T 7333 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS T 7333:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8980-3:2013(IDT)
JIS T 7333:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 7333:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST7330:2000
- 眼鏡レンズの用語
- JIST7331:2018
- 屈折補正用眼鏡レンズの基本的要求事項
- JISZ8781-1:2012
- 測色―第1部:CIE測色標準観測者の等色関数
- JISZ8781-2:2012
- 測色―第2部:CIE測色用標準イルミナント