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T 8034 : 2008
5.3 B法のための装置及び材料
5.3.1 溶媒 溶媒は,農薬の活性成分抽出に適したものとする。
なお,溶媒の選択は,試験液及び使用する分析方法によって決まる。最低95 %の抽出効率が要求され
る。抽出効率の測定方法は,10.2による。取扱い作業中に蒸発損失があるので,高揮発性溶媒は適切では
ない。
5.3.2 瓶 農薬の抽出に適した,気密性及び化学物質に耐性のある密栓付きフラスコ又は瓶。同様の瓶は,
保管のためにも使用できる。
5.3.3 ピンセット
5.3.4 タイマー タイマーは,1秒単位の正確さのもの。
5.3.5 メスシリンダー 溶媒の正確な測定のための50±0.2 mLのボトルトップ式のディスペンサー又は
他の装置。
5.3.6 振とう機(オービタルシェイカー形) 振とう機は,200±20 min-1が可能なもの。
1 支持台留め具
2 ピペッタ
3 使捨て式ピペッタチップ
4 チップと試験片中央との距離
5 試験片
6 中央に60 mm×60 mmの開口部がある100 mm×100 mmのカバープレート
7 100 mm×100 mmのベースプレート
図1−ピペッタ及び試験片の配置図
――――― [JIS T 8034 pdf 6] ―――――
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単位 mm
仕様
100 mm×100 mmのプレート
80 mm×80 mmの試験片をセットする内枠を示すマーク
厚さ : 4 mm
図2−ポリメタクリル酸メチル (PMMA)ベースプレート
――――― [JIS T 8034 pdf 7] ―――――
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単位 mm
1 センターマーク
仕様
60 mm×60 mmの開口部付き,外寸100 mm×100 mmのプレート
厚さ : 4 mm
質量 : 30 g35 g
開口部のセンターマーク付き
図3−ポリメタクリル酸メチル (PMMA)カバープレート
6 試験片
試験片の準備は,次による。
a) 防護服材料の試験片は,実際の防護服ガーメントを代表する単層又は多層複合体とする。
b) 試験片は,ガーメントの構造としての縫合部,開閉部又は他の結合部を含めてもよい。試験片の外側
表面を農薬で汚染することで試験する。
c) 試験片の寸法は,80 mm×80 mmとする。
d) 法では,試験片を検査し,端から突き出ているか又は織物表面に付着している,繊維又は糸くずが
あれば取り除く。
e) 各試験材料について最低3枚の試験片を試験する。試験試料の選択は,JIS Z 9015-1の8.(サンプル
の抜取り)の手順によって行う。
――――― [JIS T 8034 pdf 8] ―――――
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7 分析手法の選択
試験片及び吸収紙の試験液の質量を定量するための手順は,試験液に応じて,試験を行う前に決定する。
試験液が次の特徴をもつ場合には,A法の重量分析を使用することができる。
a) 蒸発速度が低い場合
b) 試験液の特定成分がろ過又は選択的吸収をしない場合
一般的に,乳剤(比較的小さな粒径)及び濃縮液(粒子を含まない水性濃縮溶液)に分類される農薬が,
この基準に該当する。
重量法で分析する場合には,A法による。活性成分の抽出及び分析を必要とする場合には,B法によ
る。また,B法は,ガスクロマトグラフィー,高速液体クロマトグラフィーなどの分析手法を使用するこ
とができる。
8 試験装置及び材料の準備
8.1 ピペッタの校正
8.1.1 蒸留水又は精製水による校正
ピペッタの校正は,蒸留水又は精製水0.1 mL(低レベル汚染)若しくは0.2 mL(高レベル汚染)の質量
を測定することによって行う。10回の測定値の許容差は,測定値の平均値の2 %以内とする。
8.1.2 試験液による校正
ピペッタは,試験を行う前に各オペレータが校正する。同じピペッタチップを用いて一定量の試験液
0.1 mL又は0.2 mLを分注し,0.001 gの単位まで質量を記録する。10回の測定値の許容差は,測定値の平
均値の2 %以内とする。10回の測定値を平均し,9.2のA法のミリグラム(mg)で表された試験液の総量
mtとする。
注記 製造業者の手順によった試験液のピペット操作に関するオペレータの経験が重要である。オペ
レータが試験液の吸引及び滴下の経験に未熟であると,誤差が大きくなる可能性がある。電子
ピペッタを使用することによって,オペレータの経験に起因する誤差を減らすことができる。
試験液の粘度が分注量に影響を及ぼす可能性があり,より粘性の強い液体では,ピペッタチップ内に液
の付着が起きることがある。付着が起きた場合には,10回の測定値の結果に基づいて,必要に応じて新し
いチップと交換する。
8.2 試験の準備
試験の準備は,次による。
a) ピペッタを支持台に取り付ける。使用する試験液などが有害な場合には,試験者の吸引を避けるため,
換気フードの下に設置するなどの手段を講じる。試験液を含む容器の高さが25 mmより大きい場合に
は,試験液を容易に吸引することができるように,試験片ホルダーを支持ジャッキ又は高さを調節で
きる台座に置く。
b) 吸収紙の吸収面を上にして試験片ホルダーのベースプレート上に置く。その上に,外側表面を上にし
た試験片を置き,次にカバープレートを載せ試験片ホルダーをセットする。
c) ピペッタの下にセットした試験片ホルダーを置く。セットした試験片ホルダーの中心にピペッタがく
るように置き,試験片表面からピペッタチップ先端までの距離を30±5 mmに調整する。
d) 試験片ホルダーの位置を台座にマークする。
8.3 試験片の前処理
温度25±5 ℃及び相対湿度 (65±10) %で試験前に24時間の試験片前処理を行う。前処理環境と異なる
――――― [JIS T 8034 pdf 9] ―――――
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試験環境の場合,試験は試験片を取り出してから10分以内に開始する。
8.4 試験温度
特に指定がなければ,すべての試験は前処理と同じ条件,すなわち,温度25±5 ℃及び相対湿度(65±
10) %で行う。
9 A法
9.1 試験手順
試験手順は,次による。
a) 試験片及び2枚の吸収紙(捕集層及び表層)の質量を測定し,0.001 gの単位まで読み取り,記録す
る。質量変化を避けるため,これらをアルミニウムはく(箔)の上に置いてもよい。
b) 箇条8によってセットした試験片ホルダーを準備する。丸まる傾向のある試験片の角は,ベースプレ
ートにテープで留める。テープ留めには,試験片と(捕集層に使用する)吸収紙との接触状態が変わ
らないように,小片のテープを使用する。
c) セットした試験片ホルダー及びもう1枚の(表層に使用する)吸収紙をピペッタの隣に置く。2枚以
上の試験片を連続して試験する場合も,セットした試験片ホルダー及び対応する(表層に使用する)
吸収紙をピペッタの隣に各々準備する。
d) 試験液を均一化した後,一定量の試験液を吸引する。吸引する間に沈殿する可能性のある試験液のか
くはんには,磁気かくはん機を推奨する。
e) セットした試験片ホルダーを載せた高くした台座を,8.2 d)でマークしたピペッタの下に置く。試験液
を試験片の中央に滴下させ,同時にタイマーを始動させる。液の滴下時間は,5秒以内とする。高レ
ベル汚染に対しての試験液は0.2±0.004 mLとし,低レベル汚染に対しての試験液は0.1±0.002 mLと
する。蒸発損失を防止するため,開口部をカバーする100 mm×100 mmの透明フィルムを使用するこ
とが望ましい。
f) 10分後に,試験片ホルダーのカバープレートを取り外す。ピンセットを用いて80 mm×80 mmのポリ
エチレンフィルムによって裏打ちされた(表層に使用する)吸収紙を,吸収面を試験片と接触させて
試験片の表面に置く。セットした試験片ホルダーの上にカバープレートを戻す。
g) 2分後に,ピンセットを用いて吸収紙と試験片との端を持ち,3枚の層を分離する。
h) それぞれの層の質量を測定し,0.001 gの単位まで読み取り,記録する。
9.2 計算
9.2.1 各層の試験液質量の測定
9.1 a) で記録した各層の質量を9.1 h) で記録した対応する質量から引いて,表層として使用した吸収紙
中の試験液の質量map (mg),防護服材料試験片中の試験液の質量mpc (mg)及び捕集層として使用した吸収
紙中の試験液の質量mcl (mg)を計算する。
9.2.2 試験液質量の収支
map,mpc及びmclを合計し,各試験の試験液質量の収支を計算する。その値は,試験した各試験片につき,
mtの95 %105 %の範囲とする。ここにmtは,8.1.2で測定した試験液の総量である。試験液質量の収支
がこの範囲に入らない場合には,試験を繰り返す。
9.2.3 反発性,吸収性及び浸透性の計算
各試験片について,試験液の反発率 (PR),吸収率 (PLR)及び浸透率 (PP)を式(1)式(3) によって,計算
する。
――――― [JIS T 8034 pdf 10] ―――――
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JIS T 8034:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 22608:2004(MOD)
JIS T 8034:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8034:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST8115:2015
- 化学防護服
- JISZ9015-1:2006
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式