この規格ページの目次
JIS T 8050:2005 規格概要
この規格 T8050は、衣服にかぎ裂及び引裂によって許容限度を超える被害が及ぶか,又はバリアの完全性が失われる結果,衣服着用者に危険が及ぶ可能性のある状況下で使用する防護服の材料に対し,突刺及び動的引裂に対する抵抗性の試験方法について規定。
JIST8050 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T8050
- 規格名称
- 防護服―機械的特性―材料の突刺及び動的引裂に対する抵抗性試験方法
- 規格名称英語訳
- Protective clothing -- Mechanical properties -- Test method for the determination of the resistance to puncture and dynamic tearing of materials
- 制定年月日
- 2005年12月25日
- 最新改正日
- 2015年10月26日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 13995:2000(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 13.340.10
- 主務大臣
- 経済産業,厚生労働
- JISハンドブック
- 労働安全・衛生 2019
- 改訂:履歴
- 2005-12-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 確認
- ページ
- JIS T 8050:2005 PDF [24]
T 8050 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安用品協会(JSAA)/財団法
人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 13995:2000,Protective clothing−
Mechanical properties−Test method for the determination of the resistance to puncture and dynamic tearing of
materialsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本
工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願
公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS T 8050には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)材料及び衣服の突刺及び動的引裂試験の詳細に関する参考情報
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS T 8050 pdf 1] ―――――
T 8050 : 2005
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 試験装置及び手順・・・・[2]
- 4.1 突刺及び動的引裂試験の原理・・・・[2]
- 4.2 引裂の種類及び測定・・・・[2]
- 4.3 性能水準・・・・[2]
- 4.4 試験装置・・・・[2]
- 4.5 落錘・刃物保持ブロック・・・・[3]
- 4.6 引裂用刃物・・・・[3]
- 4.7 試験片装着ブロック及びクランプ・・・・[3]
- 4.8 装置の準備・・・・[4]
- 4.9 試験片の準備・・・・[4]
- 4.10 試験片の装着・・・・[4]
- 4.11 試験の実施・・・・[5]
- 4.12 結果の分類・・・・[5]
- 4.13 試験報告書・・・・[5]
- 附属書A(参考)材料及び衣服の突刺及び動的引裂試験の詳細に関する参考情報・・・・[7]
- 附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[19]
――――― [JIS T 8050 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 8050 : 2005
防護服−機械的特性−材料の突刺及び動的引裂に対する抵抗性試験方法
Protective clothing - Mechanical properties - Test method for the determination of the resistance to puncture and dynamic tearing of materials
序文
この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 13995,Protective clothing−Mechanical properties
−Test method for the determination of the resistance to puncture and dynamic tearing of materialsを翻訳し,技術
的内容及び規格票の様式を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,衣服にかぎ裂及び引裂によって許容限度を超える被害が及ぶか,又はバリア
の完全性が失われる結果,衣服着用者に危険が及ぶ可能性のある状況下で使用する防護服の材料に対し,
突刺及び動的引裂に対する抵抗性の試験方法について規定する。この規格は,この規格によって測定され
た性能水準が,事故によって起こる突刺及び引裂の大きさに関係する傷害リスクの状況下で使用される材
料を特定することを目的としている。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 13995:2000,Protective clothing−Mechanical properties−Test method for the determination of the
resistance to puncture and dynamic tearing of materials (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 1096 一般織物試験方法
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 試験のために試験片を固定する金属製又はプ
試験片装着ブロック (Test specimen mounting block)
ラスチック製の堅固なブロック。
3.2 引裂用刃物 (Tearing blade) 試験片に穴をあけたり,引き裂いたりするための落下錘から突き出た
先端が鈍い刃物。
備考 硬鋼製引裂用刃物は,曲率半径をもつ研磨したくさび形の先端をもち,鋭利ではないが,試験
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片に穴をあけることができる。刃物の本体は3 mmの厚さで下面は半円である。この下面が試
験で測定される試験片に鈍い引裂きずをもたらす。この刃物はASTM D 2582-90に記載の棒状
鋭利物と同様の働きをするがより堅固であり,より強い力に耐えることができる。
4. 試験装置及び手順
4.1 突刺及び動的引裂試験の原理
織物又は皮革の試験片は,試験片の主要部分が垂直になるように工
夫して堅固なブロックに締め付けて固定する。ブロックの上部は四分円に加工されており,試験片を固定
したときに,試験片の曲面が落錘に取り付けた引裂用刃物に向かって上方を向くようにする。刃物の半円
状の下面は,落錘のエネルギーが消散するまで試験片の垂直部を下方に引き裂く。ブロックの垂直部には
細い溝が掘られており,刃物の先端がブロック内にあり,刃物の中間部で引き裂くようになっている。
引裂長さは,刃物によって作られた穴の縦の寸法で40 mmの最終点(エンドポイント)又は合否判定値
のいずれかを選択すると,測定された数値が被験材料の動的引裂抵抗性となる。製品の引裂が人体を危険
にさら(曝)すような場合,使用される材料の評価は,短めの引裂長さを指定することが適切な場合もあ
る(附属書Aを参照。)。
4.2 引裂の種類及び測定
通常,次の種類の引裂が起こる。
a) 刃物が試験片の水平方向の繊維を切ることによる垂直の裂け目。
b) 穴の部分から2方向に分岐するV字形引裂。織物ではたて糸とよこ糸とが90度のものの引裂は,90
度の方向に広がる。皮革,複合材料及び非強化プラスチックでは,分岐の角度が約30度となる場合が
多い。
c) 引裂きずが穴の部位から弱い線に沿って水平に広がる水平引裂。これはコーティングされた編物の試
験の1方向で時々観察される。このような材料の試験片は,この種の引裂を示す方向と90度の角度で
切り裂くと,通常,非常に長い垂直の裂け目ができる。
d) 前記の引裂の様々な性質が複合した複雑な引裂。たて編は一方が垂直で他方が45度,又は一方が垂直
で他方が水平からなるV字形の引裂を形成する。
すべての種類の引裂において,引裂長さは,穴の垂直の寸法で,穴の測定はそれが十分長ければ刃物を
その場に置いたままで測定する。これによりV字形の引裂における材料の力学的巻き上がりを確実に処理
できる。同様に,試験片に与えるブロックの質量の伸ばし効果が落錘ごとに一定する。引裂きずが刃物の
縦の長さよりも短い場合は,刃物を持ち上げ,試験片が締め付けられている状態で穴を測定する。異常な
反応を示す材料及びある方向に特に弱い材料では,“最悪の場合”の引裂が生じても測定できるような試験
片を作成する必要がある。
非常に弾力性の高い繊維は試験中に伸びて穴の上端が引き下げられるので,落錘の最終位置はすべての
材料で引裂長さの信頼できる指標になるとは限らない。落錘が最初に試験片と接触する位置と最終位置と
を比較すると,穴の長さを過大評価することになる。引裂きずにおおいかぶさっている落錘は,柔軟性材
料の実測長さを大きくするので,この規格を引用するときはこのことに留意する必要がある。
4.3 性能水準
ある材料の性能水準は次のように決定する。すべての方向の引裂長さが同じような状態
であれば平均値に基づく。又は,最悪の方向の引裂長さの平均値が,最小引裂長の値よりも50 %を超えて
いる場合は,最悪の方向引裂長さの平均値に基づく。
4.4 試験装置
試験装置は,堅固で重い台の上に設置し試験片装着ブロック及び落下錘誘導装置で構成
する(附属書A 図1を参照)。落下錘誘導装置は,研磨された直径が最低15 mmの鋼製垂直ロッド2本か
らなり,鋼製ロッドの長さは,引裂用刃物の初期位置から試験片の突刺間までの750 mmの落下距離が十
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分に確保できる長さとする。落下機構は,電磁石などを用いて落錘を初期位置に保持し,そこから落下さ
せる。高さは,摩擦によるエネルギー損失を見込み,適切な衝撃エネルギーが得られるような調節ができ
るようにする。また,落錘及び刃物の衝突速度の計測手段を備える。
4.5 落錘・刃物保持ブロック
落錘及び刃物保持ブロックの形状及び寸法は,附属書A 図2による。引
裂用刃物を取り付けた状態で,次の質量をもつ4種類のブロックが必要である。
No.1 250±10 g
No.2 500±10 g
No.3 1 000±20 g
No.4 2 000±40 g
刃物保持ブロックは,適切な材料で頑丈に作製する。また,重いブロックは,附属書A 図2の寸法内に
収まるものであれば,軽いブロックに質量を加えて作製してもよい。
ブロックには摩擦の小さいガイドを備え付ける。ブロック内にプラスチックのチューブ,又はブロック
の上端下端に最低20 mmの長さのスライドを使用してもよい。ガイドロッドとのすき(隙)間は1 ± 0.5 mm
とする。リニア軸受又は車輪を用いたシステムは,ブロックとガイドロッドとの間のモーメントのために,
引き裂き過程で著しい量のエネルギーを吸収する。さらに,プラスチックチューブ及びガイドロッドに軽
油を用いることでシステムが安定する。
4.6 引裂用刃物
保持ブロックに対する引裂用刃物の位置及び全体寸法は,附属書A 図2による。刃物
は鋼製とし,硬度は58 HRC(ロックウェル硬度計C)が望ましい。刃物は,保持ブロックに堅く固定する。
下端は水平で,1.5±0.1 mmの曲率半径をもち,刃物保持ブロックの下端と水平とする(附属書A 図2を
参照)。刃物の高さは先端で10±0.1 mmとする。上端表面は平らで,下端表面と平行とする。刃物の垂直
方向の端は60 ± 3 度の角度に研磨し,0.2±0.1 mmの丸みを与える。
4.7 試験片装着ブロック及びクランプ
試験片装着ブロックは,金属製又は硬質プラスチック製とする。
クランプは鋼製とし,ボルト及び固定具は,焼入れをした鋼製とする。ブロック及びクランプは,幅110 mm
長さ180200 mmの材料サンプルが装着可能なように設計する。試験片は,下端の側面で締め付ける。試
験片装着ブロックは,装置の台に堅く固定する手段を備える。この固定装置は,ブロックが引裂用刃物に
対して正確な位置にくるようにする。刃物は,ブロックの溝に10±0.5 mmの深さで入り,±0.5 mmの誤
差で溝の中心にくる。
4.7.1 試験片装着ブロックの寸法 試験片装着ブロック(附属書A 図3参照)の大きさは,高さ250±
10 mm,幅200 mm超,奥行き100 mm超である。前面上端は,100±1 mm半径の四分円に加工する。全面
中央部の溝は,幅8±0.5 mm,及び深さ15±1 mmになるように加工する。
4.7.2 試験片締付け装置 締付け装置は,附属書A 図4に示してあるように,5個の鋼製クランプが14
個のボルトによって試験片装着ブロックの上に固定できるものである。これらのクランプは60±3度の角
度及び3±0.05 mmの間隔でクランプ裏面から突き出た5本の平行りょう(稜)をもつものとする。この
りょう(稜)は,試験片装着ブロックの前面に設けられたほぞ穴にはめ込むものとする。ほぞ穴の位置は,
附属書A 図3に示す。上部横形クランプを取り付ける部位の試験片装着ブロックの表面は,平らなクラン
プを取り付けやすくするために平らに加工してもよい(附属書A 図4を参照)。異なる厚さの材料のため
にクランプを調節できるように留めねじが必要である。これら以外の締付け装置の残りの標準寸法は,附
属書A 図4に示す。
――――― [JIS T 8050 pdf 5] ―――――
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JIS T 8050:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13995:2000(MOD)
JIS T 8050:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8050:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法