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T 8108 : 2020
表2−作業用途による種類
作業用途 内容 記号
耐踏抜き作業用 耐踏抜き性が,この規格の規格値を満たす靴 P
耐滑 耐滑区分1 動摩擦係数が耐滑区分1の規格値を満たす靴 F1
作業用 耐滑区分2 動摩擦係数が耐滑区分2の規格値を満たす靴 F2
耐切創作業用 耐切創性試験でカットスルーが生じない靴 C
電気絶縁作業用 AC 600 V以下用 電気性能試験でAC 600 V以下用の絶縁規格 I-600
値を満たす靴
AC 3 500 V以下用 電気性能試験でAC 3 500 V以下用の絶縁規格 I-3500
値を満たす靴
AC 7 000 V以下用 電気性能試験でAC 7 000 V以下用の絶縁規格 I-7000
値を満たす靴
耐熱 耐高温熱伝導 高温熱伝導性区分1 高温熱伝導性試験で高温熱伝導性区分1の規 HI1
作業用 作業用 格値を満たす靴
高温熱伝導性区分2 高温熱伝導性試験で高温熱伝導性区分2の規 HI2
格値を満たす靴
耐低温熱伝導 低温熱伝導性区分1 低温熱伝導性試験で低温熱伝導性区分1の規 CI1
作業用 格値を満たす靴
低温熱伝導性区分2 低温熱伝導性試験で低温熱伝導性区分2の規 CI2
格値を満たす靴
表3−付加的性能による種類
付加的性能 記号
かかと部の衝撃エネルギー吸収性 E
耐水性 W
表底の耐高熱接触性 H
表底の耐燃料油性 BO
甲被の耐燃料油性 UO
注記 作業内容に対応する作業靴性能の選択方法については,附属書JA(参考)に示す。
5 基本性能
5.1 一般
基本性能は,耐踏抜き性,耐滑性,耐切創性,電気絶縁特性又は耐熱伝導性のうち,必ず一つ以上の性
能要件を満たさなければならず,これらは用途に応じて選択できる。
作業靴の基本性能は,表4のとおりとする。
――――― [JIS T 8108 pdf 6] ―――――
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T 8108 : 2020
表4−作業靴の基本性能
要件 条項 区分
クラスI クラスII
デザイン 一般 5.2.1 ◎ ◎
サイズ 5.2.2 ◎ ◎
靴完成品 表底の性能 5.3.1
− 構造 5.3.1.1 ◎
− 甲被と表底との離抵抗 5.3.1.2 ◎
耐踏抜き性 5.3.2 △ △
耐滑性 5.3.3 △ △
耐切創性 5.3.4 △ △
電気絶縁特性 5.3.5 △ △
耐熱伝導性 靴底の高温熱伝導性 5.3.6.1 △ △
靴底の低温熱伝導性 5.3.6.2 △ △
着用耐久性 5.3.7 ◎ ◎
漏れ防止性 5.3.8 ◎
甲被 厚さ 5.4.1 ◎ ◎
引張特性 5.4.2 ◎
加水分解性 5.4.3 ◎
銀面割れ 5.4.4 ◎
耐老化性 5.4.5 ◎
表底 クリート 5.5.1 ◎ ◎
厚さ及びクリートの高さ 5.5.2 ◎ ◎
引裂強さ 5.5.3 ◎
引張特性 5.5.4 ◎ ◎
加水分解性 5.5.5 ◎ ◎
耐老化性 5.5.6 ◎ ◎
・ それぞれのクラスに要件が適用されるか否かは,◎又は△によって示されている。◎が記入されている場
合は,その要件を満たさなければならない。
・ 当該要件が当該クラスの特定の材料にだけ関連する場合もある。例えば,ポリウレタン製甲被及び表底の
加水分解性などがこれに該当する。この要件があるために他の材料が使えないということはない。
・ △が記入されている場合は,それらの要件のうちいずれか一つ以上の要件を満たさなければならない。
注記1 ◎も△も記入されていない場合には,要件は存在しない。
注記2 作業内容に対応する作業靴性能の選択方法については,附属書JA(参考)に示す。
――――― [JIS T 8108 pdf 7] ―――――
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T 8108 : 2020
5.2 デザイン
5.2.1 一般
デザインは,図1に示したデザインのいずれかに適合しなければならない。
デザインEは,膝丈の靴(デザインD)に対してaの部分に薄い非浸透性の材料を使用して延長したも
ので,着用者の用途に適応するように延長部aを切ることができる。
短靴 くるぶし(踝)丈の靴 膝丈の半分の靴
a
膝丈の靴
もも(腿)丈の靴
a 着用者に応じて調整できる部位
図1−作業靴のデザイン
5.2.2 サイズ
サイズは,JIS S 5037による。
5.3 製品性能
5.3.1 表底の性能
5.3.1.1 構造
中底を使用する場合は,中底は損傷を与えない限り取り外すことができない構造とする。中底を使用し
ない場合は,恒久的に取り付けられた中敷を使用しなければならない。
5.3.1.2 甲被と表底との離抵抗
作業靴の甲被と表底との離抵抗は,中底が表底に縫製されたものを除き,JIS T 8107の5.1(甲被と表
底との離抵抗の測定)によって試験したとき,250 N以上でなければならない。作業靴は左右を試験し,
左右いずれとも上記規格値を満たさなければならない。
なお,靴底が重層底の場合は,甲被とそれに接触している中間層との間の離抵抗を試験する。
――――― [JIS T 8108 pdf 8] ―――――
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5.3.2 耐踏抜き性
5.3.2.1 踏抜き防止板の構造
踏抜き防止板は,作業靴を損傷しない限り取り出せないような方法で靴底内部に装着されなければなら
ない。
5.3.2.2 金属製踏抜き防止板の耐食性
金属製踏抜き防止板を装着した作業靴は,JIS T 8107の5.7.3.1(金属製踏抜き防止板の耐食性の試験方
法)及び5.7.3.2(試験手順)によって試験したとき,金属製踏抜き防止板の腐食域が五つ以上あってはな
らず,そのいずれも2.5 mm2を超えてはならない。
5.3.2.3 踏抜き防止板の耐屈曲性
全ての作業靴のタイプにおいて,装着した踏抜き防止板は,JIS T 8107の5.7.3.3(踏抜き防止板の耐屈
曲性の試験方法)によって試験したとき,1×106回の屈曲後に目に見える亀裂又は離の跡が生じてはな
らない。
5.3.2.4 金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性
金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性能は,JIS T 8107の5.7.1(金属製踏抜き防止板を装着した靴の耐踏抜
き性の試験方法)によって試験したとき,底部分に貫通したときの力は,1 100 N以上でなければならない。
5.3.2.5 非金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性
非金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性能は,JIS T 8107の5.7.2(非金属製踏抜き防止板を装着した靴の耐
踏抜き性の試験方法)によって試験したとき,1 100 Nの力において,試験用くぎの先端が試験片を貫通し
てはならない。この試験で合格するためには,試験用くぎの先端が試験片から突き出ていないことを目視,
X線撮影又は電気的な検知方法で確認する。
5.3.3 耐滑性
5.3.3.1 一般
作業靴の耐滑性は,グリセリンを塗布したステンレス鋼材床面において,作業靴を水平面に静置した状
態で前方向へ滑らせたときの動摩擦係数を測定する。これらの要件は,通常の表底をもつ作業靴に適用さ
れる。スパイク,金属製スタッド類などの特殊目的に用いる作業靴,また,軟弱地盤(砂,汚泥など)に
使用される特殊目的の作業靴には適用されない。
5.3.3.2 グリセリンを塗布したステンレス鋼材床面における耐滑性能
作業靴の耐滑性は,JIS T 8107の5.14(耐滑性の試験方法)によって試験したとき,表5に適合しなけ
ればならない。
表5−グリセリンを塗布したステンレス鋼材床面における耐滑性能
試験条件 動摩擦係数 区分
2(記号 F2) 1(記号 F1)
前方向への水平な滑り 0.30以上 0.20以上 0.30未満
5.3.4 耐切創性
5.3.4.1 デザイン
デザインAの作業靴は,耐切創性をもつ作業靴として選定してはならない(箇条4及び5.2.1参照)。
5.3.4.2 耐切創性をもつ靴の構造
耐切創性をもつ作業靴は,フェザーラインより上に30 mm以上で,つま先からかかとの端までにわたる
――――― [JIS T 8108 pdf 9] ―――――
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範囲の保護域をもたなければならない。また,保護材は作業靴に恒久的に取り付けられていなければなら
ない。切傷保護のために異なる素材が用いられる場合,それらの素材は,相互に取り付けるか,又は重ね
て取り付ける(図2参照)。
1 保護域
2 フェザーラインより30 mm以上の高さ
図2−保護の範囲
5.3.4.3 耐切創性
作業靴の耐切創性は,JIS T 8107の5.13(耐切創性の試験方法)によって試験したとき,試験片にカッ
トスルーが生じてはならない。また,耐切創性をもつ作業靴については,耐踏抜き性についても5.3.2の
要件に適合しなければならない。
5.3.5 電気絶縁特性
電気絶縁特性をもつ作業靴(以下,絶縁作業靴という。)は,JIS T 8010に規定された試験方法によって
試験したとき,絶縁用保護具の種別に応じて表6の試験電圧を印加した場合,1分間は通電してはならな
い。
表6−絶縁作業靴の種別及び試験電圧
絶縁用保護具の種別 記号 試験電圧 対応する電気的等級
交流の電圧が300 Vを超え600 V以下である電路I-600 3 000 V 電気的等級00(AC 500 V,DC 750 V以
について用いるもの 上の公称電圧の設備用)
交流の電圧が600 Vを超え3 500 V以下である電I-3500 12 000 V 電気的等級00(AC 500 V,DC 750 V以
路又は直流の電圧が750 Vを超え3 500 V以下で 上の公称電圧の設備用)
ある電路について用いるもの
I-7000
電圧が3 500 Vを超え7 000 V以下である電路につ 20 000 V 電気的等級0(AC 1 000 V,DC 1 500 V以
いて用いるもの 上の公称電圧の設備用)
5.3.6 耐熱伝導性
5.3.6.1 靴底の高温熱伝導性
靴底の高温熱伝導性は,(150±5)℃の熱盤を使用し,JIS T 8107の5.9.1(靴底の高温熱伝導性の試験
方法)によって試験したとき,作業靴の中底の上側表面の温度は,初期温度より22 ℃上昇する時間が表7
に適合しなければならない。
表7−靴底の高温熱伝導性
高温熱伝導性区分 記号 温度上昇時間 min
1 HI1 20以上 30未満
2 HI2 30以上
――――― [JIS T 8108 pdf 10] ―――――
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JIS T 8108:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20347:2012(MOD)
JIS T 8108:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.50 : 足の保護
JIS T 8108:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISS5037:1998
- 靴のサイズ
- JIST8010:2017
- 絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法
- JIST8107:2020
- 安全靴・作業靴の試験方法