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T 9113 : 2018
7.3 性能(引張性能)
性能は,9.3によって試験したとき,表2に適合しなければならない。
なお,試験片を平滑面から採取できず,粗面部から採取しなければならないときは,表2の性能値の90 %
以上とする。
表2−性能
試験項目 性能 試験条件・方法
1種 2種
促進老化前 切断時引張強さ MPa 21以上 15以上 JIS K 6250:2006
切断時伸び % 700以上 500以上 JIS K 6251:2017
引張速度500 mm/min
促進老化後 切断時引張強さ MPa 16以上 11以上 JIS K 6250:2006
切断時伸び % 500以上 450以上 JIS K 6251:2017
JIS K 6257:2010
ただし,70 ℃±2 ℃,168 h±2 h
7.4 水溶性たんぱく質
手袋は,JIS T 0993-1:2012によって生物学的安全性を評価する。また,製造販売業者は適合を裏付ける
データを,要求がある場合,購入者に提供しなければならない。
注記1 手袋からの水溶性たんぱく質,アレルゲン性たんぱく質,残留化学物質,エンドトキシンの
限度などの化学的安全性について,将来規定する可能性がある。
注記2 水溶性たんぱく質の測定方法としては,JIS T 9010の3.6(水溶性タンパク質)及びISO 12243
がある。
7.5 残留パウダ
手袋の最終製品における残留パウダ量は,9.4によって試験したとき,手袋1枚当たり2 mg以下でなけ
ればならない。
8 サンプリング及び試験片の選択
検査は,JIS Z 9015-1:2006に規定する方法によって行い,検査水準及び合格品質水準(AQL)は,表3
に適合しなければならない。
なお,ロットの大きさを特定できない場合は,大きさを35 001150 000と仮定しなければならない。
表3−検査水準及びAQL
項目 検査水準 AQL
寸法(幅,全長及び厚さ) S−2 4.0
水密性(ピンホール) G−I 2.5
(促進老化前及び促進老化後) S−2 4.0
切断時引張強さ及び切断時伸び
9 測定及び試験方法
9.1 寸法の測定
寸法の測定は,図1及び図2に規定する箇所を次によって行う。
――――― [JIS T 9113 pdf 6] ―――――
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a) 掌部の幅 指方向に直角に掌部の最も広い箇所を押さえ,被膜が密着した状態で平らにしたときの両
端の距離とする。
b) 全長 手袋の甲部に沿って中指の先端から手袋の下端までの距離とする。
c) 厚さ 図2に示すa点及びb点の箇所をJIS K 6250:2006の10.1 a) に規定する測厚器を用いて測定す
る。
図1−手袋の全長及び幅の計測部位
a点 中指の先端から約15 mmとする(Aの距離)。
b点 掌部のほぼ中央とする。
図2−手袋の厚さの測定部位
9.2 水密性試験(ピンホール試験)
水密性試験(ピンホール試験)は,附属書Aによる。
9.3 性能試験(引張試験)
9.3.1 試験の一般条件
試験の一般条件は,JIS K 6250:2006による。
9.3.2 試験片の作製
9.3.3及び9.3.4に用いる試験片は,JIS K 6251:2017に規定するダンベル状3号形又は6号形試験片を用
――――― [JIS T 9113 pdf 7] ―――――
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い,通常未使用の手袋の長さ方向に,手袋の手首,甲又は掌部から打ち抜かなければならない。
9.3.3 促進老化前の切断時引張強さ及び切断時伸び
JIS K 6251:2017によって行う。ただし,引張速度は,500 mm/minとする。
9.3.4 促進老化後の切断時引張強さ及び切断時伸び
JIS K 6257:2010の5.3で規定する試験機によって行う(促進老化試験AA-2法)。ただし,試験槽内の温
度は70 ℃±2 ℃,試験時間は168 h±2 hとし,促進老化処理を行う。
9.4 残留パウダ試験
残留パウダ試験は,ISO 21171:2006による。
10 滅菌処理
手袋は,滅菌バリデーション基準又はこれと同等以上の基準に基づき,無菌性を担保する。
注記 滅菌バリデーション基準には,厚生労働省が定めた滅菌バリデーション基準がある。
11 包装
滅菌した手袋は,1枚又は1双のユニット包装をしなければならない。
12 表示
12.1 手袋のユニット包装
この規格の全ての要求事項に適合する手袋のユニット包装には,最小包装単位ごとに次の事項を表示し
なければならない。
a) 製造販売業者名
b) 主材料
c) 形状(前指タイプ又は平手タイプ)
d) 表面仕上げ(粗面若しくは平滑面又はこれらに類する表示)又はその略号(T又はP)
e) 呼び番号又は呼び
f) 製造番号又はロット番号若しくはその略号
g) 製造年月又はその略号
h) 滅菌又は未滅菌の別
i) “単回使用”又はJIS T 0307:2004に規定する再使用禁止の記号( )の表示
j) 名称(商品名)
k) 1種の手袋の場合,“この製品は,天然ゴムを含んでおり,アレルギー反応を引き起こすおそれがあ
る。”の表示又はその旨の警告注意表示
注記 天然ゴムラテックスアレルギーに関する警告注意の例を,次に示す。
“この製品は天然ゴムを使用しています。天然ゴムは,かゆみ,発赤,じん(蕁)麻しん
(疹),むくみ,発熱,呼吸困難,ぜん(喘)息様症状,血圧低下,ショックなどのアレルギ
ー症状を引き起こす場合があります。このような症状を引き起こした場合には,直ちに使用
を中止し,医師に相談してください。”
l) 使用上の注意
m) 数量(入数)
――――― [JIS T 9113 pdf 8] ―――――
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12.2 手袋のマルチユニットこん包
手袋のマルチユニットこん包には,12.1に準じて表示しなければならない。また,包装の程度は,通常
の条件下で,輸送及び保管に耐え得るもので,かつ,保管方法についても,表示しなければならない。
――――― [JIS T 9113 pdf 9] ―――――
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附属書A
(規定)
水密性試験(ピンホール試験)
A.1 装置
A.1.1 円形中空マンドレル 最小外径が6 cmで,手袋を保持し,かつ,手袋を取り付けた状態で1 000 cm3
の水を入れられる十分な長さのもの。図A.1に一例を示す。
注記 円形中空マンドレルは,透明なものを推奨する。
A.1.2 保持装置 水を入れたときに,手袋を垂直位置に保持するように設計されたもの。図A.2に一例を
示す。
A.1.3 メスシリンダ 容量が,少なくとも1 000 cm3のもの又はその他の一度に1 000 cm3を送出できる計
量分配装置。
A.2 手順
例えば,Oリングなどの適切な道具を使って,手袋がマンドレルに4 cm以上掛からないようにして円形
中空マンドレルに取り付け,手袋が垂直になるよう保持装置につるす。
最高温度36 ℃で,1 000 cm3±50 cm3の水を,円形中空マンドレルから手袋の中に入れる。不注意で手
袋の回りにはねかけた水は取り除く。腕回り部分の端から4 cm以内まで水が上がらない場合,腕回り部分
の端から4 cmの部分を除き,手袋全体の試験を行えるように手袋を上に上げる。漏れが露見したら直ちに
記録する。手袋がすぐに漏れを起こさない場合,手袋に水を注入してから2分4分後に,2回目の漏れの
観察を行う。腕回り部分の端から4 cm以内での漏れは無視する。観察しやすくするために,水溶性の染料
で水に色を着けてもよい。
――――― [JIS T 9113 pdf 10] ―――――
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JIS T 9113:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11193-1:2008(MOD)
- ISO 11193-1:2008/AMENDMENT 1:2012(MOD)
JIS T 9113:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.99 : その他のゴム及びプラスチック製品
JIS T 9113:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称