JIS T 9209:2018 電動6輪車椅子の試験方法

JIS T 9209:2018 規格概要

この規格 T9209は、電動6輪車椅子の試験方法について規定。JIS T 9203に規定する自操用のハンドル形,室内形,簡易形及び特殊形並びに介助用の標準形,簡易形及び特殊形電導車椅子は除く。

JIST9209 規格全文情報

規格番号
JIS T9209 
規格名称
電動6輪車椅子の試験方法
規格名称英語訳
Test methods for six-wheel electric wheelchairs
制定年月日
2018年2月20日
最新改正日
2018年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.180.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
高齢者・障害者等 2018
改訂:履歴
2018-02-20 制定
ページ
JIS T 9209:2018 PDF [12]
                                                                                   T 9209 : 2018

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験条件・・・・[2]
  •  5 試験方法・・・・[4]
  •  5.1 回転性能試験・・・・[4]
  •  5.2 キャスタ耐衝撃性試験・・・・[5]
  •  5.3 走行耐久性試験・・・・[7]
  •  5.4 空転状態確認試験・・・・[8]
  •  6 試験報告書・・・・[9]
  •  附属書A(規定)走行耐久性試験装置・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 9209 pdf 1] ―――――

T 9209 : 2018

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 9209 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 9209 : 2018

電動6輪車椅子の試験方法

Test methods for six-wheel electric wheelchairs

1 適用範囲

  この規格は,電動6輪車椅子の試験方法について規定する。ただし,JIS T 9203に規定する自操用のハ
ンドル形,室内形,簡易形及び特殊形並びに介助用の標準形,簡易形及び特殊形電動車椅子は除く。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS T 9203 電動車椅子

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 9203によるほか,次による。
3.1
電動6輪車椅子
駆動輪の前方及び後方にそれぞれ一組のキャスタをもち,使用者最低体重を加えたとき,六つの全ての
車輪が水平面に接地する電動車椅子(図1参照)。
注記 この規格で用いるキャスタは,JIS B 8923で定義する旋回キャスタに相当する。

――――― [JIS T 9209 pdf 3] ―――――

2
T 9209 : 2018
ダミー
駆動輪
キャスタ
キャスタ
図1−電動6輪車椅子の例
3.2
使用者最低体重
製造事業者が指定した,電動6輪車椅子が意図する性能を発揮するために必要な使用者の最低体重。

4 試験条件

  試験条件は,次による。
a) 試験時の温度は,特に指定のない限り,20 ℃±15 ℃とし,試験実施時の温度及び湿度を記録する。
b) 試験に用いる試験路面は,平たんでなければならない。
なお,試験路面の摩擦係数は,JIS T 9203の附属書G(テストブロック)に規定する0.751.00に
なるようにする。
c) 試験に用いるバッテリは,定格の75 %以上充電したものを用いる。
d) 空気入りタイヤの空気圧は,製造事業者の指定値に調整する。空気圧の範囲が定められている場合は,
その最高値に調整する。
e) 調節機能のある電動6輪車椅子は,表1の標準状態で試験を行う。調節機能はあるが,表1の標準状
態に調節できない電動6輪車椅子は,できる限りそれに近い不安定な状態とする。
表1−電動6輪車椅子の標準状態
区分 標準状態
フット・レッグサポート高 床面から50 mm
シート角度 4°
シートバックサポート角度 100°
フットサポートとレッグサポートとの角度 90°

――――― [JIS T 9209 pdf 4] ―――――

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T 9209 : 2018
f) 座位変換形の走行耐久性試験(5.3)は,調整範囲の中で表2の最も不安定な状態においても試験を行
う。
表2−電動6輪車椅子の最も不安定な状態
電動6輪車椅子部品の調整 最も不安定な状態
後方安定性 前方安定性 側方安定性
シート位置(垂直) 高い 高い 高い
バックサポート角度(リクライニング) 後方 前方 直立
シート角度(傾斜) 後方 前方 直立
g) プログラムによってパラメータを設定できる電動6輪車椅子は,標準出荷状態とする。
h) 試験は必要に応じて,予備走行した後に行う。
i) ブレーキワイヤーの遊びは,製造事業者の指定値とする。
j) 規定のない項目は,最も不利な条件で試験を実施する。ただし,調節機能のない電動6輪車椅子はこ
の限りでない。
k) 回転性能試験(5.1)を除く試験は,JIS T 9203の附属書E(テストダミー)に規定するテストダミー
(以下,ダミーという。)を載せるか又は乗員が搭乗して行う。乗員の場合は,おもり(調整用砂袋な
ど)をシート上に左右均等に搭載し,おもり及び着衣を含めた質量が表3又は表4に規定する乗員体
重となるように調整する。また,乗員は電動6輪車椅子のシート中央に座り,バックサポート基準面
に添った姿勢とし,足はフットサポートの中央に載せ試験を実施する。
l) キャスタ耐衝撃性試験(5.2)及び走行耐久性試験(5.3)は,表3に規定するダミー質量又は乗員体重
を用いて行う。
m) 空転状態確認試験(5.4)は,表4に規定するダミー質量又は乗員体重を用いて行う。
表3−電動6輪車椅子の使用者最大体重に対応するダミー質量又は乗員体重
単位 kg
使用者最大体重 ダミー質量又は乗員体重
25以下 25
25を超え 50以下 50
50を超え 75以下 75
75を超え 100以下 100
表4−電動6輪車椅子の使用者最低体重に対応するダミー質量又は乗員体重
単位 kg
使用者最低体重 ダミー質量又は乗員体重
25以下 なし
25を超え 50以下 25
50を超え 75以下 50
75を超える 75

――――― [JIS T 9209 pdf 5] ―――――

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JIS T 9209:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9209:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JIST9203:2016
電動車椅子