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JIS T 9258:2010 規格概要
この規格 T9258は、福祉用具のうち,浴室の出入口に段差があり,出入口と浴室内との段差を解消する浴室内すのこ,及び浴槽の中に置いて浴槽の深さを調節する浴槽内すのこについて規定。
JIST9258 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T9258
- 規格名称
- 福祉用具―浴室内すのこ及び浴槽内すのこ
- 規格名称英語訳
- Duckboards for a bathroom or a bathtub use
- 制定年月日
- 2010年3月23日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 11.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 高齢者・障害者等 2018
- 改訂:履歴
- 2010-03-23 制定日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS T 9258:2010 PDF [11]
T 9258 : 2010
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[1]
- 5 設計,外観及び構造・・・・[2]
- 5.1 設計・・・・[2]
- 5.2 外観・・・・[2]
- 5.3 構造・・・・[2]
- 6 性能・・・・[3]
- 7 材料・・・・[3]
- 8 試験条件・・・・[4]
- 8.1 試験環境・・・・[4]
- 8.2 試験装置・・・・[4]
- 9 試験・・・・[4]
- 9.1 一般・・・・[4]
- 9.2 安定性試験・・・・[4]
- 9.3 静的強度試験及び耐久性試験・・・・[5]
- 9.4 衝撃試験・・・・[5]
- 9.5 浴槽内すのこの耐温水性試験・・・・[6]
- 10 検査・・・・[6]
- 10.1 検査の種類及び検査項目・・・・[6]
- 11 表示・・・・[7]
- 12 取扱説明書・・・・[7]
- 附属書A(参考)ハザードリスト・・・・[8]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS T 9258 pdf 1] ―――――
T 9258 : 2010
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS T 9258 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 9258 : 2010
福祉用具−浴室内すのこ及び浴槽内すのこ
Duckboards for a bathroom or a bathtub use
1 適用範囲
この規格は,福祉用具のうち,浴室の出入口に段差があり,出入口と浴室内との段差を解消する浴室内
すのこ,及び浴槽の中に置いて浴槽の深さを調節する浴槽内すのこ(以下,すのこという。)について規定
する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1501 転がり軸受−鋼球
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
すのこ
天板又は天板及び脚部によって構成されるもの。浴室内すのこ及び浴槽内すのこの総称。
3.2
浴槽内すのこ
浴槽内に設置して浴槽の深さを調節するすのこ。
3.3
浴室内すのこ
浴室内の洗い場に設置して,出入口と浴室内との段差を解消するすのこ。
3.4
天板
人体を支えるために垂直に作用する力を支持する面となる部材。
4 種類
種類は,表1によって区分する(図1参照)。
表1−種類
種類 説明
一体形 天板及び脚部が一体,又は天板だけで構成されるもの。
分離形 天板及び脚部が分離できるもの。
――――― [JIS T 9258 pdf 3] ―――――
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T 9258 : 2010
図1−すのこの種類及び各部の名称
5 設計,外観及び構造
5.1 設計
5.1.1 リスクマネジメントによる設計
リスクマネジメントによる設計は,すき間に足の指が挟まるリスクについて実施し,実施手順及び結果
は,製造業者又は販売事業者によって文書化し維持しなければならない。また,関連するハザードとして
附属書Aに記載した事項についても,リスクマネジメントによる設計を行うことが望ましい。
5.1.2 人間工学的要素
設計時には,高齢者・障害者を考慮して設計(例えば,安定性など)しなければならない。
注記 JIS Z 8071の9.(心身の機能と障害の影響に関する詳細)などが参考となる。
5.2 外観
外観は,次による。
a) 外観の仕上げは良好で,使用上有害なきず,狂い,接合部の外れなど著しい欠点があってはならない。
b) 人体の触れる部分には,危険な突起,鋭い角,使用上有害なささくれなどがなく,かつ,外部に現れ
るボルト・ナットなどの先端は,著しく突き出してはならない。
c) 塗装面の見えがかり部分は,光沢及び色調が均等で塗りむら,垂れなどがあってはならない。
5.3 構造
構造は,次による。ただし,該当する部材及び部品がない場合には,その項目は適用しない。
――――― [JIS T 9258 pdf 4] ―――――
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T 9258 : 2010
a) 木材を使用する場合は,組み立て後,使用上有害な割れ,狂いなどの欠点が生じにくい構造とする。
b) 接合部は,溶接,接着,継手などによって堅ろうに接合する。
c) ねじ類,その他の金属を用いて組み立てる場合は,結合部が容易に緩まない構造とする。
d) 高さ調節機構がある場合は,高さ調節が容易で,使用中に容易に緩まない構造とする。
e) 設置面との接触部分及び天板には,滑り止め対策(例えば,脚ゴム,表面加工)を施し,使用中に滑
りにくい構造とする。
f) すのこの天板のすき間などに,足,指などを挟まない構造とする(表2参照)。
なお,浴槽内すのこの天板の指の挟み込みを回避するには5 mm未満とすることが望ましいが,水
抜き穴の寸法は操作性などを考慮してリスクマネジメントに基づいて設定する。5 mm以上の場合に
は取扱説明書にそのリスクを記載する。
注記 BS EN 12182参照。
表2−固定部品間の安全距離a)
項目 成人のための安全距離 子供のための安全距離
指の挟み込み 8 mm未満又は 5 mm未満又は
25 mmを超え 12 mmを超え
注a) 用具が通常の使用目的を満たすには,穴サイズ及び固定部品間のす
き間におけるリスク要因の発生が不可避である場合,その用具を安
全に操作する方法について,警告及び指示を製造業者が作成した取
扱説明書に記載しなくてはならない。
g) 浴槽内すのこは,水中で浮き上がってはならない。
6 性能
性能は,箇条9によって試験をしたとき,表3の規定に適合しなければならない。
表3−性能
項目 性能 適用試験箇条
安定性 一体形は,脚が浮き上がってはならない。 9.2
分離形は,脚,及び脚から天板が浮き上がってはならない。
静的強度及び 静的強度 使用上支障のある破損,変形,緩み及び外れがない。かつ,9.3.1
耐久性 たわみが3.5 mm以下。
耐久性 使用上支障のある破損,変形,緩み及び外れがない。 9.3.2
衝撃強度 砂袋衝撃 使用上支障のある破損及び変形がない。 9.4.1
落球衝撃 9.4.2
落下 使用上支障のある破損,変形,緩み及び外れがない。 9.4.3
浴槽内すのこの場合は,耐使用上支障のある変形,緩み及びはく離が発生しない。 9.5
温水性
7 材料
材料は,次による。
a) 使用する材料は,人体に有害な物質を含まないものとする。
なお,人体に有害な物質としては,ホルムアルデヒド,カドミウム,鉛,水銀,セレン,ひ素,六
価クロムがある。
――――― [JIS T 9258 pdf 5] ―――――
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JIS T 9258:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具
JIS T 9258:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1501:2009
- 転がり軸受―鋼球