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JIS T 9272:2015 規格概要
この規格 T9272は、車椅子に装着して使用することが可能なテーブルについて規定。小型で携帯電話が置ける程度の大きさのテーブルは除く。
JIST9272 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T9272
- 規格名称
- 福祉用具―車椅子用テーブル
- 規格名称英語訳
- Assistive products -- Wheelchair tables
- 制定年月日
- 2015年12月21日
- 最新改正日
- 2015年12月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 11.180.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 高齢者・障害者等 2018
- 改訂:履歴
- 2015-12-21 制定
- ページ
- JIS T 9272:2015 PDF [9]
T 9272 : 2015
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[1]
- 5 リスクマネジメントによる設計・・・・[2]
- 6 外観及び構造・・・・[2]
- 6.1 外観・・・・[2]
- 6.2 構造・・・・[2]
- 7 性能・・・・[2]
- 8 試験方法・・・・[3]
- 8.1 固定性能試験・・・・[3]
- 8.2 静的強度試験・・・・[3]
- 8.3 落下強度試験・・・・[4]
- 9 検査・・・・[4]
- 10 表示・・・・[4]
- 11 取扱説明書・・・・[5]
- 附属書A(参考)設計における配慮事項・・・・[6]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS T 9272 pdf 1] ―――――
T 9272 : 2015
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS T 9272 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 9272 : 2015
福祉用具−車椅子用テーブル
Assistive products-Wheelchair tables
1 適用範囲
この規格は,車椅子に装着して使用することが可能なテーブル(以下,テーブルという。)について規定
する。ただし,小型で携帯電話が置ける程度の大きさのテーブルは除く。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部 : デュロメータ硬さ
JIS T 0102 福祉関連機器用語[支援機器部門]
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 0102による。
4 種類
テーブルの種類は,車椅子本体への装着方法によって,次の3方式に区分する。
a) 上下装着式 テーブルを,車椅子本体のフレームに,上からはめ込み装着する(図1参照)。
b) 前後装着式 テーブルを,車椅子本体のフレームに,前から後ろに向かってはめ込み装着する(図2
参照)。
c) 面ファスナ装着式 テーブルを,面ファスナなどで車椅子本体に固定する(図3参照)。
図1−上下装着式の例 図2−前後装着式の例
――――― [JIS T 9272 pdf 3] ―――――
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T 9272 : 2015
図3−面ファスナ装着式の例
5 リスクマネジメントによる設計
リスクマネジメントによる設計は,次のリスクについて実施し,実施の手順及びその結果は,製造業者
及び/又は販売業者によって文書化し,維持しなければならない。また,関連するハザード要因として,
附属書Aに例示した事項についても配慮することが望ましい。
a) 車椅子と組み合わせたときに生じる隙間に,首,手及び指などが挟まるリスク
b) 衣服などが絡まるリスク
c) 手の指が挟まるリスク
d) 調節機構が緩み,テーブルが不意に落下するリスク
e) テーブルが不意に外れるリスク。例えば,車椅子利用者が足及び手でテーブルを押し上げるなど。
f) 耐久性不足による破損又は緩みのリスク
6 外観及び構造
6.1 外観
外観は,次による。
a) 外観の仕上げは良好で,機能に影響を与えるようなきず,ひずみ及び接合部の外れがあってはならな
い。
b) 外観に現れるボルト,ナットなどの先端を含め,人体の触れる部分には,触れた場合に傷を生じるよ
うな突起,鋭利な角,ささくれなどがあってはならない。
6.2 構造
テーブルの構造は,次による。ただし,該当する部材又は部品がない場合は,その項目は適用しない。
a) 各部の接合,組立てなどは良好で,緩み,がた,変形などがあってはならない。
b) 取り外し可能な部品及び部材は,確実に固定できなければならない。
c) ねじ類,その他金属を用いて組み立てる場合には,結合部が容易に緩まない構造とする。
d) 木材を使用するテーブルにあっては,組立て後に,使用上有害な割れ,変形などの欠陥が生じにくい
構造とする。
7 性能
テーブルの性能は,表1による。
――――― [JIS T 9272 pdf 4] ―――――
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T 9272 : 2015
表1−性能
項目 性能 試験項目
固定性能 脱落,浮き,破損などがあってはならない。 8.1
静的強度 使用上支障のある異常があってはならない。 8.2
落下強度 使用上支障のある異常があってはならない。 8.3
8 試験方法
8.1 固定性能試験
固定性能試験は,次による。
a) テーブルを製造業者の指定する方法で車椅子に取り付ける。
b) テーブルの長辺の中央で,テーブルの縁から50 mm離れた位置に当て板の中心が位置するように載せ
る。
c) 当て板に,当て板の質量を含め最大積載質量と同等のおもりを,当て板の中心におもりの中心がくる
ように載せて[図4 a) 参照]1分間放置したとき,テーブルの脱落,浮き,破損など,使用上支障の
ある異常の有無を確認する。ただし,最大積載質量の表示が30 kg未満の場合は,30 kgのおもりを用
いて試験を行う。
d) テーブルの短辺側についても,短辺の中央で,テーブルの縁から50 mm離れた位置に当て板の中心が
位置するように載せ,c) と同様の試験を行う[図4 b) 参照]。
e) 当て板は,半径約50 mmの円盤又は一辺約100 mmの方形の板とする。
a) 長辺側 b) 短辺側
図4−固定性能試験の荷重位置
8.2 静的強度試験
静的強度試験は,次による。
a) テーブルを車椅子に取り付ける。
b) テーブルの中央部又は最も破損を生じやすい部位に8.1 e) の当て板を載せ,当て板の質量を含め最大
積載質量の1.5倍に相当する質量のおもりを載せる。ただし,最大積載質量の表示が30 kg未満の場合
は,45 kgのおもりを用いて試験を行う。
――――― [JIS T 9272 pdf 5] ―――――
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JIS T 9272:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.10 : 移動用介護用具
JIS T 9272:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]