JIS T 9283:2018 福祉用具―留置形手すり | ページ 4

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T 9283 : 2018
附属書A
(参考)
設計において配慮すべき事項
留置形手すりに関連して起こる可能性があるハザード及び関連する要因について,JIS T 14971を参考に
して次に記載する。ただし,全てを網羅しているわけではなく,ハザード及び要因を特定する手助けとな
る。
A.1 福祉用具一般に想定されるハザード及び関連する要因の例
a) 製品を使う人が高齢者,障害者であることが多いこと,また介助する人も製品を扱うこと。
b) 製品を使う環境のいかんによってできるハザード。設置する場所,温湿度など。
c) 汚物で汚れることはないか。
d) 他の機器との併用(浴槽,便器など)によって生じるハザード(他製品との間にできる隙間への挟み
込みなど)。他の機器との併用が不適正で起きるハザード。
e) 説明書,表示が不適切なことによって生じるハザード。例えば,複雑すぎる説明,分かりにくい説明・
用語。
f) サービス及び保守の不適切な説明・解説。
g) 使用前点検の不十分な説明・解説。
h) 不適切な附属品の仕様書。
i) 機器の取扱いに十分習熟していない者による使用の説明,指導。
j) 介助者などが負傷する機構の存在。
k) 合理的に予見できる誤使用。
l) 使用者及び/又は介助者の意図しない動き。
m) 所有者及び/又は使用者の勝手な改造による危険性。
n) 製品の点検及び寿命に関する情報提供の不十分さ。
A.2 多様なユーザに対する人間工学的な要因による検討項目の例
高齢者,障害者などの,身体機能が低下した多様なユーザに対する人間工学的検討項目を次に示す。
a) 動作能力の低下,筋力の低下及び体力の低下による意図しない動き。
b) 機器を操作する力の低下による意図しない動き。
c) 平衡を保ち転倒を避ける能力の低下による意図しない動き。
d) 知的能力の低下及び記憶能力の低下による非正常な動き。
e) 色覚能力,視力,聴覚又は触覚感度の低下による不十分な情報獲得による意図しない動き。
f) 勘違い,判断の間違い又は不注意による非正常な動き。
A.3 保守の不足及び老朽化によってもたらされるハザードの例
a) 偶発的な製品の損傷によって生じるハザード。
b) 不適切又は不十分な保守,及び保守後の点検の不良によって生じるハザード。

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T 9283 : 2018
参考文献
JIS B 0031 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状の図示方法
JIS T 14971 医療機器−リスクマネジメントの医療機器への適用

JIS T 9283:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9283:2018の関連規格と引用規格一覧