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X 0002-1987
2.05 ブール演算
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
02.05.01 (1) ブールえんざん
演算 Boolean operation,
各オペランド及び結果が二つの値のうち,一つをとる
演算。 binary operation(1)
注 02.05中の個々のブール演算の定義,表1及び(使用しないほうが
表2を簡単にするために,二つのブール値は よい。)
“ブール値0”と“ブール値1”と書く。これ
以外の値の対も,定義に矛盾することなく使
うことができる。
02.05.02 (2) ブールえんざん
演算 ブール代数の規則に従う演算。 Boolean operation,
binary operation(1)
(使用しないほうが
よい。)
02.05.03 2項[N項]ブール 二つ[N個]のオペランドに関するブール演算。 dyadic [N-adic]
えんざん
演算 Boolean operation ,
binary [N-ary]
Boolean operation
(使用しないほうが
よい。)
02.05.04 演算し子
ブールえんざん Boolean operator
オペランド及び結果がそれぞれ二つの値のうちの一つ
をとる演算子。
そう相ほ補えんざん
02.05.05 演算 complementary
あるブール演算に対する他のブール演算であって,同
じオペランドに対してそれらの演算を行ったとき,第operation
一のブール演算の結果の否定が結果として得られるも
の。
例 : 論理和は否定論理和の相補演算である。
そうついえんざん
02.05.06 双対演算 dual operation
あるブール演算に対する他のブール演算であって.第
一のブール演算のオペランドの否定を第二のブール演
算のオペランドとして演算したとき,第一のブール演
算の結果の否定が結果として得られるもの。
例 : 論理和は論理積の双対演算である。
いつ一ち致えんざん
02.05.07 演算 すべてのオペランドが同じブール値をとるときに限identity operation
り,結果がブール値1になるブール演算。
注 二つのオペランドに対する一致演算は等価演
算である。
ひ非いつ一ち致えんざん
02.05.08 演算 non-identity operation
すべてのオペランドが同じブール値をとらないときに
限り,結果がブール値1になるブール演算。
注 二つのオペランドに対する非一致演算は非等
価演算である。
とう等か価えんざん
02.05.09 演算, equivalence operation ,
二つのオペランドが同じブール値をとるときに限り,
いふIF-あんど
ONLY-いふIF
AND-おんりい 結果がブール値1になる2項ブール演算。 IF-AND-ONLY-IF
えんざん
演算, 注 表2のブール演算表参照。 operation ,
IFF(省略形) IFF
注(1) dyadic operationやbinary arithmetic operationとの混同を避けるため,binary operationという用語は使用しない
ほうがよい。
――――― [JIS X 0002 pdf 6] ―――――
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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
ひ非とう等か価えんざん
02.05.10 演算, 二つのオペランドが異なるブール値をとるときに限non-equivalence
はい排た他てき的ろん論り理わ和えんざん
演算, り,結果がブール値1になる2項ブール演算。 operation ,
いくすくるーしぶおあ
EXCLUSIVE-OR 注 表2のブール演算表参照。 EXCLUSIVE-OR
えんざん
演算 operation ,
modulo two sum(使用
しないほうがよ
い。),
addition without carry
(使用しないほうが
よい。)
ろん論り理せき積,
02.05.11 conjunction ,
各オペランドがブール値1をとるときに限り,結果が
あんど
AND えんざん
演算 ブール値1になるブール演算。 AND operation ,
注 表2のブール演算表参照。 intersection ,
logical product(使用し
ないほうがよい。)
ひ否てい定ろん論り理せき積,
02.05.12 non-conjunction ,
各オペランドがブール値1をとるときに限り,結果が
ひ否てい定せき積,
ブール値0になる2項ブール演算。 NAND operation ,
なんど
NAND えんざん
演算 注 表2のブール演算表参照。 NOT-BOTH operation ,
NOT-AND operation
(使用しないほうが
よい。)
ろん論り理わ和,
02.05.13 disjunction ,
各オペランドがブール値0をとるときに限り,結果が
おOあR えんざん
演算, ブール値0になるブール演算。 OR operation ,
くるーし
いんIN
CLUSIぶVE-おOあR 注 表2のブール演算表参照。 INCLUSIVE-OR
えんざん
演算 operation ,
logical add ,
logical sum(使用しな
いほうがよい。),
EITHER-OR operation
(使用しないほうが
よい。)
ひ否てい定ろん論り理わ和,
02.05.14 non-disjunction ,
各オペランドがブール値0をとるときに限り,結果が
ひ否てい定わ和,
ブール値1になる2項ブール演算。 NOR operation ,
の あ
NOR えんざん
演算 注 表2のブール演算表参照。 NEITHER-NOR
operation ,
NOT-OR operation(使
用しないほうがよ
い。)
はい排た他えんざん
02.05.15 演算, exclusion ,
1番目のオペランドがブール値1,2番目のオペランド
のつと ぜ ん
NOT-いふIF-THEN えんざん
演算 がブール値0をとるときに限り,結果がブール値1にNOT-IF-THEN
なる2項ブール演算。 operation ,
注 表2のブール演算表参照。 AND-NOT operation
(使用しないほう
がよい。),
EXCEPT operation(使
用しないほうがよ
い。)
――――― [JIS X 0002 pdf 7] ―――――
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番号 用語及び読み方 意味 対応英語
がん含い意,
02.05.16 implication ,
1番目のオペランドがブール値1,2番目のオペランド
ぜ ん
いふIF-
THEN えんざん
演算 がブール値0をとるときに限り,結果がブール値0にIF-THEN operation ,
なる2項ブール演算。 conditional implication
注 表2のブール演算表参照。 (operation) ,
inclusion(使用しない
ほうがよい。)
ひ否てい定,
02.05.17 negation ,
オペランドのブール値と反対のブール値を結果として
のつと
NOT えんざん
演算 とる単項ブール演算。 NOT operation ,
注 表1のブール演算表参照。 Boolean
complementation
(この意味では使用
しないほうがよ
い。),
inversion(この意味で
は使用しないほう
がよい。)
ひ否てい定する
02.05.18 否定の演算を行うこと。 to negate
2.06 精度,正確度及び誤差
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
せい精ど度
02.06.01 ほとんど等しい値を区別する能力の尺度。 precision
例 : 4けたの数表示は6けたの数表示より精度
が低い。しかし,適切に計算された4けたの
数表示は不適切に計算された6けたの数表示
より正確なこともある。
た多ばい倍せい精ど度
02.06.02 multiple-precision
ある一つの数を表すとき,精度を高めるために機械の
語を二つ以上用いることに関する用語。
たん単[2ばい倍,ばい倍][3ばい倍]
02.06.03 single- [double-]
ある一つの数を表すとき,要求される精度に応じて機
せい精ど度
[triple-] precision
械の語を1個[2個][3個]用いることに関する用語。
ご誤さ差
02.06.04 error
計算,観測又は測定された値又は状態と,真の,指定
された又は理論的に正しい値又は状態との差異。
さい正かく確
02.06.05 誤差のないものがもっている性質。 accuracy
さい正かく確さ
02.06.06 accuracy
誤差の少なさの定性的評価。評価が高いことは誤差が
少ないことに対応する。
さい正かく確ど度
02.06.07 accuracy
誤差の大きさの定量的測度。しばしば相対誤差の関数
で表現される。この測度が高いことは誤差が少ないこ
とに対応する。
02.06.08 絶対ご誤さ差 absolute error
計算値,観測値,測定値又は実現値から,真値,指定
値又は理論値を代数的に引いた結果。
02.06.09 相対ご誤さ差 relative error
絶対誤差と,誤差を含む量の真値,指定値又は理論値
との比。
02.06.10 平衡ご誤さ差 balnced error(ヨーロッ
誤差の集合であって,それらの平均値がゼロになるも
の。 パだけ)
02.06.11 偏り ある値の基準値からの系統的なずれ。 bias
02.06.12 偏りご誤さ差 偏りによる誤差。 bias error
例1 : 縮んだ巻き尺を用いた測定による誤差。
例2 : 計算の際の打切りによる誤差。
ご誤さ差はん範い囲
02.06.13 誤差がとりうる値の集合。 error range
――――― [JIS X 0002 pdf 8] ―――――
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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
ご誤さ差はば幅
02.06.14 誤差の最大値と最小値との差。 error span ,
error range(この意味で
は使用しないほう
がよい。)
うち打き切りご誤さ差
02.06.15 打切りによる誤差。 truncation error
まる丸めご誤さ差
02.06.16 丸めによる誤差。 rounding error
2.07 算術演算
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
02.07.01 術えん演ざん算
2しん進さん算じゆつ binary arithmetic
オペランドと結果が純2進記数法で表現される算術演
算。 operation ,
binary operation(2)(使
用しないほうがよ
い。)
ゆう有こう効けたえん演ざん算
02.07.02 significant digit
浮動小数点表示法の変形を使った計算法であって,オ
ペランドの有効けた数が表示され,結果の有効けた数arithmetic
はオペランドの有効けた数,実行される演算及び有効
精度から決まるもの。
02.07.03 (さん算じゆつ
術)あふれ (arithmetic) verflow
算術演算の結果を表す数値の語のうち,数表現のため
に与えられている語長を超える部分。
02.07.04 あふれ overflow
演算の結果を表す語の,意図した記憶装置の記憶容量
を超える部分。
02.07.05 術)か下い位けたあ
(さん算じゆつ (arithmetic) nderflow
算術演算において,絶対値が小さ過ぎるため,使用し
ふれ ている記数法の範囲では表示できないような結果。
例1 : 特に浮動小数点表示法が用いられている場
合,結果が表示しうる0でない最小値より小
さいときこの状態になる。
例2 : 許された範囲を超える負の指数が発生する
と,結果は下位けたあふれになる。
02.07.06 けたあ上げすう数 carry digit
ある数字位置の和又は積がその数字位置で表現できる
最高数を超えるときに生じ,他での処理のために送ら
れる数字。
注 位取り表記法においては,けた上げ数は次の
大きい重みをもつ数字位置へ,そこでの処理
のために送られる。
02.07.07 けたあ上げ けた上げ数を送る動作。 carry
02.07.08 けたあ上げする けた上げ数を送ること。 to carry
じゆん
02.07.09 循かん環けたあ上げ end-around carry
けた上げ数を最上位の数字位置から最下位の数字位置
へ送る動作。
例 : 減基数の補数で表現されている二つの負数
を加えるとき,循環けた上げが必要となる。
か借りすう数
02.07.10 borrow digit
ある数字位置の差が算術的に負のときに生じ,他での
処理のために送られる数字。
注 位取り表現法においては,借り数は次の大き
い重みをもつ数字位置へ送られる。
じゆん
02.07.11 循かん環か借り end-around borrow
借り数を最上位の数字位置から最下位の数字位置へ送
る動作。
注(2) yadic operationやBoolean operationとの混同を避けるため,binary operationという用語は使用しないほうがよ
い。
――――― [JIS X 0002 pdf 9] ―――――
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X 0002-1987
2.08 数学における演算子表記法
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
ちゅう
02.08.01 表き記ほう法,
中ち置ひよう infix notation
演算子の優先順位の規則によって支配され,括弧のよ
インフィックスひよう
表 うな区切り記号を用いる数学上の式を構成する方法で
き記ほう法
あって,演算子はオペランドの間に置かれ,各演算子
は隣接するオペランド又は中間結果に対して行われる
演算を示すもの。
例1 : AとBとを加え,その和にCを乗ずること
は, (A+B) ×Cという式で表される。
例2 : Pと,QとRとの論理積の結果との論理積
は,P& (Q&R) という式で表される。
ぜん前ち置ひよう
02.08.02 表き記ほう法, prefix notation ,
数学上の式を構成する方法であって,各演算子はオペ
プレフィックスひよう
表 Polish notation ,
ランドの前に置かれ,それに続くオペランド又は中間
き記ほう法,
結果に対して行われる演算を示すもの。 parenthesis-free
表き記ほう法,
ポーランドひよう 例1 : AとBとを加え,その和にCを乗ずること notation ,
ルカーシェビッチ は,×+ABCという式で表される。 Lukasiewicz notation
ひよう
表き記ほう法 例2 : Pと,QとRとの論理積の結果との論理積
は,&P&QRという式で表される。
こう後ち置ひよう
02.08.03 表き記ほう法, suffix notation ,
数学上の式を構成する方法であって,各演算子はその
ポストフィックス postfix notation ,
オペランドの後に置かれ,その前にあるオペランド又
ひよう
表き記ほう法, は中間結果に対して行われる演算を示すもの。 reverse Polish notation
ぎゃく
表き記
逆ポーランドひよう 例1 : AとBとを加え,その和にCを乗ずること
ほう法
は,AB+C×という式で表される。
例2 : Pと,QとRとの論理積の結果との論理積
は,PQR&&という式で表される。
2.09 数及び量の処理
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
せい正き規か化する(浮動小
02.09.01 to normalize (in a
浮動小数点表示において,表現されている実数は変化
数点表示法におい させずに,固定小数部がある決められた範囲内に収まfloating-point
て) るように固定小数部を調整し,それに対応して指数部representation
も調整すること。 system) ,
例 : 固定小数部を1から9.99···の範囲に収める to standardize
ためには,浮動小数点表示123.45×102は1.234
5×l04と正規化される。
2.09.02 (1)うち打き切り(列の) truncation (of a string)
列の始め又は終わりの部分の,指定された基準に従っ
た削除又は省略。
02.09.03 (2)うち打き切り(計算処理 truncation (of a
計算処理が完全に又は自然に終了する前の,指定され
の) た規則に従った計算処理の終了。 computation process)
まる丸める
02.09.04 to round
位取り表現において,1個以上の数字を最下位から削
除又は省略し,残りの部分をある指定された規則に従
って調整すること。
注1. 丸めの目的は,通常,数表示の精度を限定
すること,数表示における文字数を減らす
こと,又はその両者である。
2. 算術における最も一般的な丸め方は,切捨
て,切上げ及び四捨五入である。
――――― [JIS X 0002 pdf 10] ―――――
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JIS X 0002:1987の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2382-2:1976(IDT)
JIS X 0002:1987の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.020 : 情報技術(IT)一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)