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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
き切りす捨てる
02.09.05 to round down
残った数表示の部分には何の調整も施さないように丸
めること。
例 : 12.637 4と15.062 5という数表示は,切り捨
てて小数第2位まで求めると,それぞれ12.63
と15.06とになる。
注1. 数表示を切り捨てた場合,その絶対値は増
加しない。
2. 切捨ては打切りの一つである。
き切りあ上げる
02.09.06 to round up
一つ以上の非ゼロ数字を削除するときに限り,残った
数表示の部分を,その最下位の数字に1を加えて必要
なけた上げを行うことにより調整して丸めること。
例 : 12.637 4と15.062 5という数表示は,切り上
げて小数第2位まで求めると,それぞれ12.64
と15.07とになる。
注 数表示を切り上げた場合,その絶対値は減少
しない。
02.09.07 (1)し四しや捨ご五にゆう
入する to round off
削除する数字の最上位がその数字位置の基数の半分以
上の値であるときに限り,残った数表示の部分を,そ
の最下位の数字に1を加えて必要なけた上げを行うこ
とにより調整して丸めること。
例 : 12.637 4と15.062 5という数表示は,四捨五
入して小数第2位まで求めると,それぞれ
12.64と15.06とになる。
02.09.08 (2)し四しや捨ご五にゆう
入する to round off
次のような場合に,残った数表示の最下位の数字に1
を加えて必要なけた上げを行うことにより調整して丸
めること。
(a) 削除する数字の最上位がその数字位置の基数の半
分より大きい。
(b) 削除する数字の最上位がその数字位置の基数の半
分に等しく,その後に続く一つ以上の数字がゼロ
よりも大きい。
(c) 削除する数字の最上位がその数字位置の基数の半
分に等しく,その後に続くすべての数字がゼロで,
かつ残った数字の最下位が奇数である。
例 : 12.637 5と15.062 5という数表示は,四捨五
入して小数第3位まで求めると,それぞれ
12.638と15.062とになる。
注 この定義の中で,奇数の代わりに偶数が置き
換わりうる。
き基じゆん
02.09.09 準か化する to scale ,
ほかの単位で表されているある量を,その範囲がある
to normalize(この意味
決められた範囲に収まるようにするために変えるこ
と。 では使用しないほ
うがよい。)
ばい倍りつ率
02.09.10 基準化において乗数として用いられる数。 scale factor ,
例 : 856,423,−95及び−182を−1から+1の scaling factor
1の倍率を用いる
範囲内に収めるためには,000
1
とよい。
――――― [JIS X 0002 pdf 11] ―――――
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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
りよう
02.09.11 量し子か化する to quantize
変数のとる範囲を,重複しない,必ずしも等間隔でな
くてもよい有限個の区間に分けて,その各区間をその
区間内のある割り当てられた値を使って指定するこ
と。
例 : 人間の年齢は1年という量(区間)で量子
化されることが多い。
02.09.12 サンプリングする to sample
定義域上て規則的又は不規則的に離れた,異なる値に
対する関数値を求めること。
注 この用語は,特定の分野,例えば統計学など
で,別の意味に用いられることがある。
2.10 演算に関する一般用語
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
えん演ざん算
02.10.01 operation
既知のものの許された組合せに対して施されて,新し
いものを作り出す明確に定義された動作。
例 : 算術における加算処理,例えば,5と3とを
加えて8を得る場合,数5と3はオペランド,
数8は結果,加算記号は行われる演算が加算
であることを示す演算子である。
02.10.02 オペランド, 演算が行われる対象となるもの。 operand
えん演ざん算すう数
けつ結か果
02.10.03 演算を行って得られるもの。 result
たん単こう項えん演ざん算
02.10.04 ただ一つのオペランドに対する演算。 monadic operation ,
例 : 否定 unary operation
02.10.05 2こう項[Nこう項]えん演ざん算
2個[N個]のオペランドに対する演算。 dyadic [N-adic]
operation ,
binary [N-ary]
operation(3)(使用し
ないほうがよい。)
えん演ざん算し子(記号処理に
02.10.06 演算において,行われる動作を表す記号。 operator (in symbols
おける) manipulation)
たん単こう項[2こう項]えん演ざん算
02.10.07 monadic [dyadic]
一つだけのオペランド[二つだけのオペランド]に対
する演算を表す演算子。 operator ,
unary [binary] operator
02.10.08 (1)ろん論り理えん演ざん算
記号論理学の規則に従う演算。 logic operation ,
logical operation
02.10.09 (2)ろん論り理えん演ざん算 logic operation,
演算の結果の各文字が各オペランドの対応する文字だ
けで決まる演算。 logical operation
例 : 表2の“結果”の欄に示される2項ブール
演算。
02.10.10 しきいち値えん演ざん算
オペランドのしきい値関数を計算する演算。 threshold operation
た多すう数けつ決えん演ざん算
02.10.11 各オペランドが値0又は1のいずれかをとり,値1を majority operation
もつオペランドの個数が値0をもつオペランドの個数
より多いときだけ値が1になるしきい値演算。
ひ比かく較する
02.10.12 to compare
二つの項目の間の相対的な大小関係を知るために,順
序若しくは列中における相対的な位置を知るために,
又はある与えられた特性に関して一致しているかどう
かを知るために,二つの項目を調べること。
注(3) inary arithmetic operationやBooleam operationとの混同を避けるためbinary operationという用語は使用しない
方がよい。
――――― [JIS X 0002 pdf 12] ―――――
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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
ろん論り理ひ比かく較
02.10.13 logical comparison
二つの列が一致しているかどうかを知るためにそれら
を調べること。
2.11 けた送り
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
02.11.01 けたおく送り, shift
語の中の文字の幾つか又はすべてを,指定された語端
けたい移どう動 の方向に同じ文字位置数だけそれぞれ移動すること。
さん算じゆつ
02.11.02 術けたおく送り arithmetic shift
固定基数記数法及び固定小数点表示法による数の表示
に施されるけた送りであって,数の固定小数部を表す
文字だけを移動すること。
注1. 算術けた送りは,丸めの影響を除けば,通
常,元の数に,基数の正又は負の整数の指
数をもったべきを掛けることに等しい。
2. 論理けた送りと算術けた送りは対照語であ
る。
ろん論り理けたおく送り
02.11.03 機械の語のすべての文字に同等に施すけた送り。 logical shift ,
logic shift
じゆん
02.11.04 循かん環けたおく送り end-around shift ,
機械の語又はレジスタの一端からはみ出した文字が,
他端から再び入り込む論理けた送り。 cyclic shift
2.12 表及び図表
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
えん演ざん算ひよう
02.12.01 表 operation table
オペランドの値のすべての妥当な組合せとその組合せ
の各々に対する結果を示すことで演算を定義する表。
02.12.02 ブールえん演ざん算ひよう
表 Boolean operation table
オペランドの各々とその結果とが二つの値のうちの一
つをとる演算表。
しん真り理ち値ひょう
02.12.03 表 論理演算に対する演算表。 truth table
02.12.04 ベンず図 集合が平面上に描かれた領域で表現されている図表。 Venn diagram
バイチず図
02.12.05 Veitch diagram
四角形を用いてブール関数を表す図表。この図表を構
成する四角形の数は,とりうる状態の数,すなわち2
を変数の個数によってべき乗したものである。
02.12.06 カルノーず図 karnaugh map
重なった部分長方形で描かれた変数の論理関数の長方
形図表であって,重なった長方形の各交差は論理変数
の一意的な組合せを表し,かつすべての組合せに対し
て交差が作られるもの。
2.13 補足用語
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
しゆう
02.13.01 集ごう合 set
与えられた一つ以上の共通的な性質をもつ有限個又は
無限個のある種の対象,物又は概念。
よう要そ素(集合の)
02.13.02 集合を定義する性質をもつ一つの対象,物又は概念。 element (of a set) ,
member (of a set)
くう空しゆう
02.13.03 集ごう合 要素をもたない集合。 empty set ,
null set
ぶ部ぶん分しゆう
02.13.04 集ごう合 subset
集合であって,その集合の各要素はある指定された別
の集合の要素であるもの。
しん真ぶ部ぶん分しゆう
02.13.05 集ごう合 proper subset
ある集合に対して,その集合の要素すべては含んでい
ない部分集合。
ぜん全しゆう
02.13.06 集ごう合 ある与えられた問題に関係する要素すべてを含む集universal set
合。
――――― [JIS X 0002 pdf 13] ―――――
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X 0002-1987
番号 用語及び読み方 意味 対応英語
くみ組あわ合せ
02.13.07 combination
集合から選択された,ある与えられた個数の相異なる
要素であって,選択された要素が並べられる順序は無
視される。
じゆん
02.13.08 順れつ列 permutation
集合から選択された,ある与えられた個数の相異なる
要素の順序付けられた並び。
へん変すう数
02.13.09 variable
ある与えられた適用において,実際の値が割り当てら
れるまで,値が決まらない又は既知の範囲で値が決ま
らないもの。
ち値いき域をさだ定める
02.13.10 量又は関数がとりうる値の範囲を定めること。 to range
かん関すう数
02.13.11 function
従属変数の値が一つ以上の独立変数の値から,ある指
定されたやり方で決まる数学上の対象であって.独立
変数それぞれの値域内の値の各許される組合せに対し
て従属変数の値が二つ以上対応することはないもの。
き帰のう納てき的かん関すう数
02.13.12 recursive function
自然数を値としてとり,この関数がオペランドになる
という置換え規則により得られる自然数の列から値が
導かれる関数。
さん算じゆつ
02.13.13 術えん演ざん算 算術の規則に従う演算。 arithmetic operation
ひ被か加すう数
02.13.14 加算において,他の数又は量が加えられる数又は量。 augend
か加すう数
02.13.15 加算において,被加数に加えられる数又は量。 addend
わ和
02.13.16 2個以上の数又は量の加算の結果である数又は量。 sum
ひ被げん減すう数
02.13.17 減算において,他の数又は量が引かれる数又は量。minuend
げん減すう数
02.13.18 減算において,被減数から引く数又は量。 subtrahend
さ差
02.13.19 difference
減算において,被減数から減数を引いた結果の数又は
量。
いん因すう数
02.13.20 乗算において,オペランドとなる数又は量。 factor
ひ被じよう
02.13.21 乗すう数 乗算において,他の数又は量を掛けられる因数。 multiplicand
じよう
02.13.22 乗すう数 乗算において,被乗数に掛ける因数。 multiplier factor ,
multiplier
せき積
02.13.23 乗算の結果である数又は量。 product
ひ被じよ除すう数
02.13.24 除算において,他の数又は量で割られる数又は量。dividend
じよ除すう数
02.13.25 除算において,被除数を割る数又は量。 divisor
しよう
02.13.26 商 quotient
被除数の値を除数の値て割って得られる数又は量。除
算の結果の一つ。
じょう
02.13.27 剰よ余 remainder
除算において,被除数のうち割られなかった部分の数
又は量。その絶対値は除数の絶対値より小さい。除算
の結果の一つ。
――――― [JIS X 0002 pdf 14] ―――――
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X 0002-1987
表1 単項ブール演算表
演算の番号 対応するP=0 P=1 用語 意味 表現例 本文における
相補演算の場合 の場合 記号表現 ベン図表現 (4) 項目の番号
の番号
0定数 ブール値
0 3 0 0 −
0定数
1 2 0 1 変数 P −
2 1 1 0 否定 Pでない 02.05.17
1定数 ブール値
3 0 1 1 −
1定数
注(4) ベン図表現において,変数Pは,円で表現されている。定義される集合は,斜線で表現されている。
表2 2項ブール演算表
演算の 対応する 結果 表現例 本文に
番号 相補演算 用語 意味 おける
の番号 項目番号
P=0 P=0 P=1 P=1
記号表現 ベン図表現(5)
Q=0 Q=1 Q=0 Q=1
0 15 0 0 0 0 0定数 0定数 −
1 14 0 0 0 1 論理積 P及びQ 02.05.11
2 13 0 0 1 0 排他演算 Qを除いたP 02.05.15
(第1)
3 12 0 0 1 1 P −
変数
4 11 0 1 0 0 排他演算 Pを除いたQ 02.05.15
(第2)
5 10 0 1 0 1 Q −
変数
非等価 P又はQのいず
6 9 0 1 1 0 02.05.10
演算 れか一方
7 8 0 1 1 1 論理和 P又はQ 02.05.13
否定 P及びQのいず
8 7 1 0 0 0 02.05.14
論理和 れでもない
9 6 1 0 0 1 等価演算 Qに等しいP 02.05.09
第2変数
10 5 1 0 1 0 Qでない −
の否定
QはPを暗示的
11 4 1 0 1 1 含意 02.05.16
に含む
第1変数
12 3 1 1 0 0 Pでない −
の否定
PはQを暗示的
13 2 1 1 0 1 含意 02.05.16
に含む
否定 P及びQのどち
14 1 1 1 1 0 02.05.12
論理積 らでもない
15 0 1 1 1 1 1定数 1定数 −
注(5) ベン図表現において,変数P及びQは,各々この表の左側の円及び右側の円で表現される。定義される集
合は,斜線で表現されている。
――――― [JIS X 0002 pdf 15] ―――――
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JIS X 0002:1987の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2382-2:1976(IDT)
JIS X 0002:1987の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.020 : 情報技術(IT)一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.35 : 情報技術.事務機械(用語集)