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JIS X 0506:2000 規格概要
この規格 X0506は、広く一般に用いるバーコードシンボル,コーダバーの仕様(バーコードシンボルの表現方法;バーコードシンボルの寸法;バーコードシンボルの工学特性;印刷品質を確保するための条件)について規定。
JISX0506 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0506
- 規格名称
- バーコードシンボル―コーダバー(NW-7)―基本仕様
- 規格名称英語訳
- Bar code symbol -- Codabar -- Basic specifications
- 制定年月日
- 2000年7月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 35.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報セキュリティ・LAN・バーコード・RFID 2019
- 改訂:履歴
- 2000-07-20 制定日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 0506:2000 PDF [9]
X 0506 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本電子工業振興協会 (JEIDA) /
財団法人 日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申し出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS X 0506 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0506 : 2000
バーコードシンボル−コーダバー (NW-7) −基本仕様
Bar code symbol−Codabar−Basic specifications
序文 この規格は,1994年に制定したJIS X 0503(バーコードシンボル−NW−7及びコード39−基本仕
様)から,NW−7に関連する部分を分離したものである。NW−7は国際的に広くコーダバー (Codabar) と
呼ばれており,この規格では以降,コーダバーと表記する。
1. 適用範囲 この規格では,広く一般に用いるバーコードシンボル,コーダバーの次に示す仕様につい
て規定する。
a) バーコードシンボルの表現方法
b) バーコードシンボルの寸法
c) バーコードシンボルの光学特性
d) 印刷品質を確保するための条件
備考 バーコードとは,異なる太さ及び間隔をもつ並行な縦線の組合せによって文字を表現するコー
ド(符号)をいい,バーコードンンボルは,バーコードの表記記号であり,コーダバーは7ビ
ットコードに対応するものである。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8720 測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 黒バー (bar) バーコードを構成する並行なバーのうち,反射率が低いバー。
b) 白バー (space) バーコードを構成する並行なバーのうち,反射率が高いバー。
c) エレメント (element) 1本の黒バー又は白バー。
d) 細エレメント (narrow element) バーコードを構成する並行なバーのうち,幅が細いバー。
e) 太エレメント (wide element) バーコードを構成する並行なバーのうち,幅が太いバー。
f) バーコードの両端にある余白部分。
クワイエットゾーン (quiet zone)
g) キャラクタ間ギャップ (intercharacter gap)隣接する二つのバーコードキャラクタの間に存在する
余白部分。
一定数の黒バーと白バーとで表された数字,文字及び特
h) バーコードキャラクタ (symbol character)
殊文字。
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X 0506 : 2000
i) スタートキャラクタ (start character)バーコードの始まりを表すバーコードキャラクタ。
j) ストップキャラクタ (stop character) バーコードの終わりを表すバーコードキャラクタ。
k) データキャラクタ (data character) スタートキャラクタ及びストップキャラクタを除いたバーコー
ドキャラクタ。
l) バーコードシンボル (bar code symbol) バーコード部と先頭、末尾クワイエットゾーンとで構成さ
れるバーコード全体。
m) バーコード部 (bar code part) バーコードシンボルからクワイエットゾーンを除いたバーコードキ
ャラクタ群とキャラクタ間ギャップ群とで構成される部分。
n) 最小反射率差 (minimum reflectance difference) バーコードシンボルの光学特性を表し,5.2 で定義
される値。
o) ボイド (void) 黒バーにおける欠け。
p) スポット (spot) 白バー、キャラクタ間ギャップ及びクワイエットゾーンにおける汚れ。
4. コーダバーの仕様
4.1 コーダバーの構成 コーダバーは,図1の構成例に示すように,左から左側クワイエットゾーン,
スタートキャラクタ,1個以上のデータキャラクタ,ストップキャラクタ,右側クワイエットゾーンの順
で構成し,各バーコードキャラクタの間にはキャラクタ間ギャップを設ける。
図1 コーダバーの構成例
4.2 キャラクタの2進記号表示 各バーコードキャラクタは,4本の黒バーとそれに挟まれた3本の白バ
ーの合計7本で構成する。黒バー及び白バーのそれぞれに細エレメント及び太エレメントがある。細エレ
メントを“0”,太エレメントを“1”として,“0”と“1”との組合せでキャラクタを表す。各バーコード
キャラクタの構成は,表1のとおりとする。例としてスタートキャラクタ“A”及びデータキャラクタ“1”
を表すバーコードキャラクタを,図2に示す。
――――― [JIS X 0506 pdf 3] ―――――
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X 0506 : 2000
図2 スタートキャラクタ“A”及びデータキャラクタ“1”の構成例
4.3 スタートキャラクタ及びストップキャラクタ スタートキャラクタ及びストップキャラクタは,
“A”,“B”,“C”及び“D”の四つのバーコードキャラクタから選択する。いずれのバーコードキャラク
タを使用してもよく,スタートキャラクタに使用するバーコードキャラクタとストップキャラクタに使用
するバーコードキャラクタとの組合せは自由である。各バーコードキャラクタの構成は,表1のとおりと
する。
4.4 データキャラクタ データキャラクタには,数字の“0”から“9”及び特殊文字“-”(ハイフン),
“$”(ドル記号),“ : ”(コロン),“/”(斜線),“.”(ピリオド),“+”(正符号)の16バーコードキャラ
クタがある。各バーコードキャラクタの構成は,表1のとおりとする。
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X 0506 : 2000
表1 NW−7のバーコードキャラクタ構成
備考1. データキャラクタの数字“0”から“9”並びに特殊文字“−”及び“$”は,5本の細エレメント
及び2本の太エレメントとの合計7本で構成する。
2. データキャラクタの特殊文字“ : ”,“/”,“.”及び“+”は,4本の細エレメント及び3本の太エ
レメントの合計7本で構成する。
3. スタートキャラクタ並びにストップキャラクタ“A”,“B”,“C”及び“D”は,4本の細エレメン
ト及び3本の太エレメントの合計7本で構成する。
4.5 バーコードシンボルの寸法
4.5.1 バーコードシンボルの寸法一般 バーコードシンボルの寸法は,呼び細エレメント幅 (X) ,呼び
太エレメント幅 (Y) ,太エレメント幅と細エレメント幅との比率 (N) ,キャラクタ間ギャップの幅,左
右のクワイエットゾーンの幅及びエレメント幅許容差 (t) で規定する。寸法は,mm単位で小数第3位ま
でとし,小数第4位以下を切り捨てる。
――――― [JIS X 0506 pdf 5] ―――――
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JIS X 0506:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0506:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源