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JIS X 0612:2015 規格概要
この規格 X0612は、JIS X 0607規格類(JIS X 0607 : 2001,ISO/IEC 13346-2,ISO/IEC 13346-3,ISO/IEC 13346-4及びISO/IEC 13346-5)の部分集合として,UDF 1.50を規定。
JISX0612 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0612
- 規格名称
- ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)1.50
- 規格名称英語訳
- Universal Disk Format (UDF) 1.50
- 制定年月日
- 2015年11月20日
- 最新改正日
- 2015年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 35.220.21, 35.220.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2015-11-20 制定
- ページ
- JIS X 0612:2015 PDF [87]
X 0612 : 2015
pdf 目 次
ページ
- 1 一般・・・・[1]
- 1.0A 適用範囲・・・・[1]
- 1.1 構成・・・・[1]
- 1.2 適合性・・・・[2]
- 1.3 参照・・・・[3]
- 2 基本制約及び基本要件・・・・[6]
- 2.1 第1部 一般・・・・[7]
- 2.2 第3部 ボリューム構造・・・・[12]
- 2.3 第4部 ファイルシステム・・・・[24]
- 2.4 第5部 レコード構造・・・・[33]
- 3 システム依存要件・・・・[33]
- 3.1 第1部 一般・・・・[33]
- 3.2 第3部 ボリューム構造・・・・[34]
- 3.3 第4部 ファイルシステム・・・・[34]
- 4 利用者インタフェース要件・・・・[51]
- 4.1 第3部 ボリューム構造・・・・[51]
- 4.2 第4部 ファイルシステム・・・・[51]
- 5 参考情報・・・・[57]
- 5.1 記述子長・・・・[57]
- 5.2 処理システム用領域の使用・・・・[58]
- 5.3 起動記述子・・・・[58]
- 6 関連する規定・・・・[58]
- 6.1 UDF実体識別記述子・・・・[58]
- 6.2 UDF実体識別子値・・・・[58]
- 6.3 オペレーティングシステム識別子・・・・[59]
- 6.4 OSTA圧縮Unicodeの圧縮アルゴリズム・・・・[60]
- 6.5 CRC計算・・・・[62]
- 6.6 方策種別4 096のアルゴリズム・・・・[65]
- 6.7 識別子翻訳アルゴリズム・・・・[65]
- 6.8 拡張属性チェックサムアルゴリズム(Extended Attribute Checksum Algorithm)・・・・[75]
- 6.9 DVD-ROMに関する要件・・・・[75]
- 6.10 CD媒体に関する勧告・・・・[78]
- 6.11 UDF媒体フォーマット改正履歴・・・・[83]
- 6.12 開発者登録フォーム・・・・[84]
- 附属書JA(参考)商標又は登録商標・・・・[85]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS X 0612 pdf 1] ―――――
X 0612 : 2015
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,OSTA(Optical Storage Technology Association)による団体規
格Universal Disk Format Specification Revision 1.50:1997を基に作成した工業標準原案を具して日本工業規
格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規
格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS X 0612 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0612 : 2015
ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)1.50
Universal Disk Format (UDF) 1.50
1 一般
1.0A 適用範囲
この規格は,JIS X 0607規格類(JIS X 0607:2001,ISO/IEC 13346-2,ISO/IEC 13346-3,ISO/IEC 13346-4
及びISO/IEC 13346-5)の部分集合として,UDF 1.50を規定する。データ交換を最大限にすること,並び
にJIS X 0607規格類を実施するためのコスト及び複雑さを最小限にすることを,その主な目的とする。
注記1 この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応団体規格にはない事項である。
注記2 この規格では,JIS X 0607規格類に含まれるJIS X 0607:2001を第1部,ISO/IEC 13346-2を
第2部,ISO/IEC 13346-3を第3部,ISO/IEC 13346-4を第4部,ISO/IEC 13346-5を第5部
と呼ぶ。
この目的を達成するために,範囲を定義する。範囲は,JIS X 0607規格類の使用上の規則及び制約を定
義する。ここで定義する範囲を,UDFの適合範囲(UDF Compliant domain)とする。
この規格は,JIS X 0607規格類の構造Xが与えられたとき,その構造Xの各欄について,指定されたオ
ペレーティングシステム(OS)に関する次の課題を解決する。
a) その欄を読み出すOSが,その欄中のデータを利用可能である場合,そのOSの何に対して,その欄
は対応しなければならないか。
b) その欄を読み出すOSが,その欄中のデータを制限付きで利用可能である場合,そのOSにおいて,
その欄をどのように解釈しなければならないか。
c) その欄を読み出すOSが,その欄中のデータを利用可能でない場合,そのOSにおいて,その欄をど
のように解釈しなければならないか。
d) その欄を書き込むOSが,その欄中のデータを利用可能である場合,そのOSにおける何を,その欄
へ対応させなければならないか。
e) その欄を書き込むOSが,その欄中のデータを利用可能でない場合,そのOSにおいて,その欄をど
のように解釈しなければならないか。
JIS X 0607規格類の構造の幾つかに関しては,これらの課題への回答は自明なため,その構造は,ここ
には含めない。
JIS X 0607規格類を明確にするための補足として,各構造に関する付加情報を提供することがある。
この規格は,JIS X 0607規格類を実装する作業をより容易にする。
注記3 この規格では,附属書JAに示す商標又は登録商標を使用しているが,商標を示す記号又は
登録商標を示す記号は表記していない。
1.1 構成
この規格は,JIS X 0607規格類が規定する構造の扱いについての情報を与える。
――――― [JIS X 0612 pdf 3] ―――――
2
X 0612 : 2015
この規格は,次に示す四つの基本的な箇条から成る。
箇条2 基本制約及び基本要件 : OSに依存しない制約及び要件を定義。
箇条3 システム依存要件 : OSに依存する制約及び要件を定義。
箇条4 利用者インタフェース要件 : 利用者インタフェースに関連する制約及び要件を定義。
箇条6 関連する規定 : 追加の有用な情報。
注記 箇条2箇条4内の細分箇条の題名(例 “2.1 第1部 一般”)に含まれる“第n部”(n = 1
5)の表記は,それぞれJIS X 0607規格類の第n部の規定内容への対応を示す。
この規格は,JIS X 0607規格類で定義する構造の扱いに関する情報を提供し,次に示す分野を網羅して
いる。
a) 媒体から読み出す場合の構造及び欄の解釈 : これを“意味”として示す。
b) 媒体に書き込む場合の構造及び欄の内容 : これを“設定値”として示す。特記しない限り,書込みは,
媒体中に新しい構造を作成することだけを意味する。媒体中に存在する構造の更新に適用する場合は,
その旨を特記する。
各構造の欄がまず示され,次いで前述の分類に関して各欄の記述がある。各欄の記述情報で補足する。
欄に関する意味が明白な場合には,構造の1個以上の欄を,記述しない場合がある。
用語遣い : この規格では,“(し)なければならない(shall)”は必須の行為又は要件を示し,“してもよい
(may)”は任意選択の行為又は要件を示し,“であることが望ましい(should)”は推奨するが任意選択で
ある行為又は要件を示す。
欄及び/又は構造に関連する特別な注釈には,“特記事項”を前置きし,一般的な注釈には,“注記”を
前置きして示す。
1.2 適合性
この規格に適合するためには,JIS X 0607規格類の第1部,第2部,第3部及び第4部への適合性が必
要である。この規格は,JIS X 0607規格類の第5部への適合性については規定しない。
ある処理システムがこの規格への適合性を主張するためには,その処理システムは,この規格で規定す
る全ての必須の要件を満たさなければならない。
適合性に関して幾つかの要点を,次に確認する。
a) 複数ボリュームの利用の任意選択性 : 処理システムは,単一ボリュームだけを利用可能にして,適合
性を主張できる。
b) 複数区画の利用の任意選択性 : 処理システムは,この規格で定義する単一ボリューム中の特別な複数
区画を利用可能にすることなく,適合性を主張できる。
c) 利用可能な媒体 : 処理システムは,一つの種別の媒体についての適合性を主張できるし,二つ以上の
種別の媒体の組合せに対しても適合性を主張できる。
d) ファイル名の翻訳 : 処理システムは,OSの制約に適合するために,ファイル名を翻訳する必要があ
る場合,必ずこの規格で定義するアルゴリズムを使用しなければならない。
e) 拡張属性 : 全ての適合処理システムでは,媒体中に存在する既存の拡張属性を保存しなければならな
い。処理システムは,利用可能なOSに関する拡張属性の作成及び保守をしなければならない。参考
として,例えば,Macintoshの処理システムは,媒体中に存在するOS/2の拡張属性を保存しなければ
ならない。Macintoshの処理システムは,この規格が規定する全てのMacintosh拡張属性の作成及び保
守をしなければならない。
――――― [JIS X 0612 pdf 4] ―――――
3
X 0612 : 2015
1.3 参照
1.3.1 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS X 0221:2007 国際符号化文字集合(UCS)
注記 JIS X 0221:2007は,ISO/IEC 10646:2003,Information technology−Universal Multiple-Octet
Coded Character Set (UCS)に一致している。
JIS X 0606:1998 情報交換用CD-ROMのボリューム構造及びファイル構造
注記 JIS X 0606:1998は,ISO 9660:1988,Information processing−Volume and file structure of
CD-ROM for information interchange及びISO 9660:1988/Amd.1:2013に一致している。
JIS X 6281:2012 120 mm再生専用形光ディスク(CD-ROM)
注記1 JIS X 6281:2012は,ISO/IEC 10149:1995,Information technology−Data interchange on
read-only 120 mm optical data disks (CD-ROM) に一致している。
注記2 Yellow Book:Compact Disc Read Only Memory System Descriptionが,JIS X 6281:2012に対応
している。
JIS X 6282:2012 情報交換用120 mm追記形光ディスク(CD-R)
注記 Orange Book, Recordable Compact Disc Systems, part-IIが,JIS X 6282:2012に一致している。
JIS X 6283:2012 情報交換用120 mmリライタブル光ディスク(CD-RW)
注記 Orange Book, Recordable Compact Disc Systems, part-IIIが,JIS X 6283:2012に一致している。
IEC 908:1987,Compact disc digital audio system
注記 IEC 908:1987は,既に改正されて,IEC 60908:1999として発行されている。
ISO/IEC 13346-1:1995及びISO/IEC 13346-2-5:1999,Information technology−Volume and file structure
of write-once and rewritable media using non-sequential recording for information interchange−Part 1-5
注記1 ECMA 167 3rd Edition, Volume and file structure of write-once and rewritable media using
non-sequential recording for information interchangeは,ISO/IEC 13346-1-5に一致している。
注記2 対応日本工業規格(日本産業規格) : JIS X 0607:2001 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用
媒体のボリューム及びファイルの構造(全体評価 : MOD)。
注記3 この規格(JIS X 0612)において,[]でくくられた参照は,JIS X 0607規格類を[x/a.b.c]の
様式で参照し,ここで,xは部番号,a.b.cは細分箇条番号又は図番号とする。
1.3.2 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
1.3.2.1
オーディオセション(Audio session)
一つ以上のオーディオトラックを含み,データトラックを含まないセション。
1.3.2.2
オーディオトラック(Audio track)
IEC 908が規定するオーディオセクタを含むように設計されたトラック。
1.3.2.3
CD-R(CD-Recordable)
追記形CD。JIS X 6282が規定する追記形コンパクトディスク。
――――― [JIS X 0612 pdf 5] ―――――
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JIS X 0612:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0612:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称