JIS X 0614:2015 ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)2.60 | ページ 25

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処理システム仕様データは,VAT及び,VAT ICBの反復コピーを含んでもよい。最後のセクタの位置を
正確に報告しないドライブとの互換性が高まる。処理システムでは,セションデータの最後尾を記録する
のに十分な空間が利用できることを確実にしなければならない。セションデータの最後尾を記録すること
によって,ボリュームはJIS X 0607規格類に一致する。
6.11.3 複セションの使用方法
ボリューム認識列及び開始ボリューム記述子ポインタの位置は,ディスクの始まりに関連する位置であ
ると,JIS X 0607規格類で規定されている。ディスクの始まりは,VRS及びAVDPを見つける目的で,基
本番地Sから決定しなければならない。
“S”は,ボリュームの最後の既存のセション内に記録された,最初のデータトラックの,最初のデータ
セクタの物理番地である。“S”は,複セションのJIS X 0606の記録で使われているものと同じ値である。
このセションの最初のトラックはデータトラックでなければならない。
“N”はボリューム上の番地付け可能な最後のデータセクタの論理セクタ番号である。
1回に1個だけ書込み可能区画又はセションがあるものとし,このセションはディスクでは最後のセシ
ョンでなければならない。
新しい主ボリューム記述子列及び予備ボリューム記述子列は,各追加セションに存在してもよく,前の
VDSと異なってもよい。
媒体の最後のセションが有効なUDFファイルシステムを含まない場合,そのディスクはUDFディスク
ではない。最後のセションの中のUDF構造,並びにそのUDF構造を通じて参照される全てのUDF構造及
びデータだけが有効とする。
UDFセションは,他のセションにあるデータ若しくはメタデータへのポインタ,そのUDFセション内
だけにあるデータ又はメタデータへのポインタ,又は両方の組合せを含んでいてもよい。
6.11.3.1 ボリューム認識列
複セションディスクを扱うために,次の記載をUDFに加える(JIS X 0607規格類の第2部参照)。
a) DFブリッジフォーマット(6.11.4参照)のボリューム認識領域は,(2 Kセクタであるとした場合)
セクタS+16で始まるボリューム空間の一部でなければならない。
b) ボリューム認識空間の,始まりと終わりのセションは同じでなければならない。この定義の結果,ボ
リューム認識領域は常にディスクの最後のセションに存在する。
6.11.3.2 開始ボリューム記述子ポインタ
開始ボリューム記述子ポインタ(AVDP)は,S+256,N−256及びNの論理セクタ数の場所のうち少な
くとも2か所に記録しなければならない。セクタN又はN−256のAVDPはセション開放している間は,
記録してはならない。S+512にあるAVDPは,S+256,N−256又はNにAVDPが存在する場合は無視さ
れなければならない。
6.11.4 UDFブリッジフォーマット
UDFブリッジフォーマットによって,UDFは,別のファイルシステムを含んでいるディスクに加えるこ
とができる。UDFブリッジディスクは,最後のセションにUDFファイルシステムを含まなければならな
い。最後のセションは,6.11.3に記載された規則に従わなければならない。このディスクは,JIS X 0606,
CDオーディオ若しくはベンダ独自のファイルシステム,又はそれらのファイルシステムの組合せに基づ
くセションを含んでもよい。
JIS X 0606では,(2 Kセクタであるとした場合)セクタ16に基本ボリューム記述子(ISO PVD)を要求
する。JIS X 0606のファイルシステムが要求すれば,JIS X 0607規格類の構造でアクセスされる,同一フ

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ァイルへのアクセスを含んでもよい。また,異なるファイル集合へのアクセス,又は両方の組合せを含ん
でもよい。
6.11.5 複セションUDF及びUDFブリッジの例
複セションUDFディスク及びUDFブリッジディスクの幾つかの例を図2図5に示す。
LSN=256へのアクセス
LSN=16+xへのアクセス
16セクタ 16セクタ
256セクタ 256セクタ
第1セション 最終セションで最初に記録されたトラック
ボリューム認識領域
開始点(Anchor point)
図2−複セションUDFディスク
第1セション 第2セション
UDFセション
従来のCDプレーヤにかかる演奏可能な領域UDFに使用されている領域
図3−CD強化ディスク
第1セション 第2セション 第3セション
JIS X 0606セション
JIS X 0606セション UDFセション
JIS X 0606フォーマットで書かれた領域
UDFで管理されている領域
図4−JIS X 0606のUDFへの変換
第1セション 第2セション 第3セション
データセション データセション UDFセション
他のファイルシステムで書かれた領域
UDFで管理されている領域
図5−異種フォーマットのUDFへの変換

6.12 DVD-R,DVD-RW及びDVD-RAMの交換可能性に関する要件

  この規定は,コンピュータシステムと家電のユーザとの情報交換のために,DVD-RAMディスク(6.12.1

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参照),DVD-RWディスク(6.12.2参照),DVD-Rディスク(6.12.3参照)を含むがそれに限らない,書込
み可能なDVD媒体に対するボリューム構造及びファイル構造の要件及び制約を規定する。これらの要件
はコンピュータシステム環境だけで使われ,家電との交換性のないディスクには適応されない。これらの
DVDディスクに対する共通の要件を,次に示す。
a) ボリューム及びファイル構造はUDF 2.00に従わなければならない。
b) DF読出し最小版数及びUDF書込み最小版数は2.00でなければならない。
c) 論理セクタ長及び論理ブロック長は2 048バイトでなければならない。
d) 一つの主ボリューム記述子列及び一つの予備ボリューム記述子列が記録されなければならない。
6.12.1 DVD-RAMに関する要件
DVD-RAMディスクに対する要件はUDF 2.00によっている。ボリューム構造及びファイル構造は非逐
次記録を用いる上書き可能形のディスクとして単純化されている。
ボリューム構造に関する要件を,次に示す。
a) VD-RAMディスクの区画は,アクセス種別4で指定される上書き可能区画でなければならない。
b) 仮想区画マップ及び仮想割付け表は記録してはならない。
c) 予備区画マップ及び予備表は記録してはならない。
ファイル構造に関する要件を,次に示す。
d) 未割付け空間表又は未割付け空間ビットマップを用いて空間を示さなければならない。空き空間表及
び空き空間ビットマップは,記録してはならない。
e) 割付け禁止空間ストリームは,記録してはならない。
6.12.2 DVD-RWに関する要件
リストリクテッドオーバライトモードで記録されたDVD-RWディスクに対する要件は,UDF 2.00によ
っている。ボリューム構造及びファイル構造は,非逐次記録を用いる書換形のディスクとして単純化され
ている。
ボリューム構造に関する要件を,次に示す。
a) ディスクの各面は,一つの予備区画をもつ一つのボリュームで構成されなければならない。
b) 予備区画表及び予備表が記録されなければならない。
c) パケット長は16セクタ(32 KB)でなければならず,パケットの最初のセクタ番号は16の倍数でな
ければならない。
d) 仮想区画マップ及び仮想割付け表は,記録してはならない。
ファイル構造に関する要件を,次に示す。
e) 未割付け空間ビットマップを用いて空間を示さなければならない。未割付け空間表,空き空間表及び
空き空間ビットマップは記録してはならない。
f) 割付け禁止空間ストリームが記録されなければならない。
g) CB方策種別4を用いなければならない。
h) ファイルエントリ又は拡張ファイルエントリの割付け記述子欄には,短割付け記述子又は埋込みデー
タが記録されなければならない。この欄には長割付け記述子を記録してはならない。
6.12.3 DVD-Rに関する要件
ディスクアトワンス記録モード及びインクリメンタル記録モードで記録されたDVD-Rディスクに対す
る要件は,UDF 2.00によっている。ボリューム構造及びファイル構造は逐次記録を用いる追記形のディス
クとして単純化されている。

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ボリューム構造に関する要件を,次に示す。
a) パケット長は16セクタ(32 KB)でなければならず,パケットの最初のセクタ番号は16の倍数でな
ければならない。
b) 予備区画マップ及び予備表は記録してはならない。
c) インクリメンタル記録モードでは,論理ボリューム保全列には開いた保全記述子は一つだけしか記録
してはならない。
d) インクリメンタル記録モードでは,仮想区画マップが記録されなければならない。
ファイル構造に関する要件を,次に示す。
e) 未割付け空間表,未割付け空間ビットマップ,空き空間表及び空き空間ビットマップは記録してはな
らない。
f) ファイル集合記述子は一つだけしか記録してはならない。
g) 割付け禁止空間ストリームは記録してはならない。
h) インクリメンタル記録モードでは,仮想割付け表及びVAT ICBが記録されなければならない。
i) インクリメンタル記録モードでは,ICB方策種別4を用いなければならない。
j) インクリメンタル記録モードでは,仮想割付け表のVATエントリは,次のように割り当てられなけれ
ばならない。
1) 仮想アドレス0は,ファイル集合記述子のために使わなければならない。
2) 仮想アドレス1は,ルートディレクトリのICBのために使わなければならない。
3) 仮想アドレス2255の範囲は,DVDRTAVディレクトリのファイルエントリ及びDVDRTAVディ
レクトリ下のファイルのファイルエントリのために使わなければならない。
6.12.4 DVDディスク上のReal-Timeファイル記録に関する要件
DVDビデオ記録規定は,DVD固有のサブディレクトリ“DVDRTAV”及びDVDRTAVディレクトリ
下のDVD固有の全てのファイルを規定している。DVD固有のファイルは,ファイル種別249のReal-Time
ファイルと関連する情報ファイルとから構成されている。
ボリューム構造に関する要件を,次に示す。
a) VD-RAMディスク及びDVD-RWディスクでは,ディスクの各面は,一つの区画をもつ一つのボリ
ュームで構成されなければならない。DVD-Rディスクでは,ディスクの各面は,一つの追記形区画と
一つの仮想区画とをもつ一つのボリュームで構成されなければならない。
b) VD-RWディスクでは,第1予備表及び第2予備表が記録されなければならない。
ファイル構造に関する要件を,次に示す。
c) VD-RAMディスク及びDVD-RWディスクでは,未割付け空間ビットマップだけを用いなければな
らない。
d) VD-RWディスクでは,未割付け空間ビットマップのエクステントは,使用可能な記録領域を示すた
めに,空間ビットマップ記述子の長さをもつことが望ましい。
e) 家電の記録機は,ルートディレクトリにある特別なサブディレクトリであるDVDRTAVに全てのデ
ータを記録する。DVDRTAVディレクトリ及びその内容は,DVDフォーマットロゴライセンシング
株式会社が出版するDVD規定に定められた特別なファイルシステム制約をもつ(6.9.3参照)。実装又
はアプリケーションは,上記DVD仕様によって定められた制約に従えない場合は,このディレクト
リ内のファイルを作成又は変更するのは望ましくない。

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6.13 DVD+R及びDVD+RW媒体に関する勧告

  DVD+R及びDVD+RW媒体は,1層及び2層の媒体であり,その性質によって特別な配慮を必要とする。
次に示すガイドラインは,交換を確実にするために制定された。
a) 論理セクタ長 2 048バイト
b) 読出し及び書込みのユーザデータ転送2 048バイト
c) CCブロック長は32 768バイト(32 KB)及びECCブロックの最初のセクタ番号は16の整数倍でな
ければならない。
1層のDVD+R及びDVD+RW媒体は最大4.7 Gバイトの容量をもつ。2層のDVD+R DL及びDVD+RW DL
媒体は最大8.5 Gバイトの容量をもつ。より詳細な情報については,SCSI-3 MMC command set specification
及びDVD+R及びDVD+RWのBasic Format Specification documentを参照。マウントレイニアフォーマット
されたDVD+MRW媒体については6.14を参照。
UDFの構造を“物理的に離れている”場所に記録することが望ましい場合,特別な配慮が必要になる。
2.2.3.2及び2.2.13.1を参照する。2層の媒体では,物理的に離れていることと論理的に離れていることは
同じではない。
6.13.1 DVD+R媒体での追記のためのUDFの使用
1層及び2層のDVD+R媒体はディスクアトワンス,セションアトワンス及びインクリメンタル記録に
使用することができる。複セションは利用可能である。6.11の一般的な規定が適用される。
6.13.2 DVD+RW媒体でのUDFの使用
1層及び2層のDVD+RW媒体はランダムに読み書き可能である。必要な場合,DVD+RWドライブが読
出し-変更-書込みのサイクルを行ってこれを実現する。ドライブはDVD+RW媒体のためには欠陥管理を行
わない。DVD+RW媒体は次に示す機能を提供する。
a) ランダムアクセス読出し及び書込み
b) バックグラウンドでの物理フォーマッティング
c) 媒体種別は上書き可能形(区画アクセス種別4,上書き可能形)。
DVD+RW媒体では複セションは利用できない。
6.13.2.1 要件
a) 予備は,予備区画及び予備表を介して,ホストによって管理されなければならない。
b) 予備パケット長は16セクタ(32 KB,一つのECCブロック)でなければならない。UDF 1.50及びUDF
2.00では,予備パケット長が32論理ブロックである可能性がある(正誤表DCN-5163参照)。
c) 初期化時に知られている欠陥パケットは,割付け禁止空間ストリームによって割り付けられなければ
ならない(3.3.7.2参照)。
ブランクであるDVD+RW媒体をUDFで使用するために準備するのは,物理フォーマッティング及び論
理フォーマッティングによって行われる。物理フォーマッティングは基本的な物理構造の書込み,及び再
生専用形装置への互換性のためのデアイシング(JIS X 6250参照)である全てのセクタへの一度の書込み
である。論理フォーマッティングは必須である基本的なUDFファイルシステム構造の書込みである
(6.13.2.3参照)。物理フォーマッティングは論理フォーマッティングに先だって行うことができる。これ
は物理プリフォーマッティングと呼ばれる。しかし,これには多くの時間がかかる。DVD+RWはバック
グラウンド物理フォーマッティングの可能性を提供する(6.13.2.2参照)。論理フォーマッティング,ユー
ザデータの書込み及び媒体の排出・再挿入はバックグラウンド物理フォーマッティングの進行中に行うこ
とができる。物理フォーマッティングには,検証パスが続いてもよい。

――――― [JIS X 0614 pdf 125] ―――――

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JIS X 0614:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0614:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称