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及びBDMVアプリケーション処理に関係する特定要件は,6.16.4に示す。
Blu-ray Discには,次の3種類の媒体がある。
a) 再生専用Blu-ray Discフォーマット(BD-ROM),特記事項参照。
b) 書換形Blu-ray Discフォーマット(BD-RE)
c) 追記形Blu-ray Discフォーマット(BD-R)
BD-Rは,LOWありSRM又はLOWなしSRMのどちらかで使用可能とする,詳細については6.16.3を
参照。BD-ROM,BD-RE及びLOWなしSRMを使用するBD-Rは,全てUDF 2.50版を使用する。LOWあ
りSRMを使用するBD-Rは,UDF 2.50版ではなく,UDF 2.60版を使用する。
これらの3種類の媒体に共通する特徴及び要件を次に示す。
a) 論理セクタ長は2 048バイトとする。
b) CCブロック長は65 536バイト(64 KB)とする。
c) 予備区画マップ及び予備表は記録してはならない。
d) 割付け禁止空間ストリームは記録してはならない。
特記事項 容量4.7 Gバイト又は8.5 Gバイトのディスク上に“BDMVアプリケーション”を規定し
た,再生専用Blu-ray Discフォーマットがある。そのECCブロック長は32 768(32 KB)
である。これ以外のこのフォーマットに対する全ての要件はBD-ROMと同様である。
6.16.1 再生専用Blu-ray Discフォーマット(BD-ROM)に関する要件
再生専用Blu-ray Disc(BD-ROM)は再生専用形媒体とする,特記事項参照。
BD-ROMファイルシステムフォーマットはUDF 2.50に従わなければならず,かつ,次の追加の要件を
伴う。
ボリューム構造に関する要件を次に示す。
a) 区画記述子アクセス種別は1(再生専用)でなければならない。
b) 三つの開始ボリューム記述子ポインタ(AVDP)が記録されることが望ましい。
ファイル構造に関する要件を次に示す。
c) 未割付け空間表及び未割付け空間ビットマップは記録してはならない。
d) メタデータビットマップファイルは記録してはならない。
特記事項 メタデータファイルのデータの複製は任意選択とする。堅ろう(牢)性が要求される場合,
複製が用いられ,かつ,メタデータファイル及び複製メタデータファイルのデータと記述
子とは,物理的に内側の環状領域と外側の環状領域とにそれぞれ記録されることが推奨さ
れる。
6.16.2 書換形Blu-ray Discフォーマット(BD-RE)に関する要件
書換形Blu-ray Disc(BD-RE)は書換形媒体とする。BD-REドライブは,必要に応じて読出し修正書込
みの動作を行う。欠陥のない論理空間が,線形置換えアルゴリズムを実行するBD-REドライブによって提
供される。
BD-REファイルシステムフォーマットは,UDF 2.50に従わなければならず,かつ,次の追加の要件を伴
う。
ボリューム構造に関する要件を次に示す。
a) 区画記述子アクセス種別は4(上書き可能)でなければならない。
ファイル構造に関する要件を次に示す。
b) 未割付け空間ビットマップを記録しなければならず,未割付け空間表を記録してはならない。
――――― [JIS X 0614 pdf 131] ―――――
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特記事項1 メタデータファイルのデータの複製は任意選択とする。利用者が書込み性能より堅ろう
(牢)性を要求する場合,複製が用いられ,かつ,メタデータファイル及び複製メタデ
ータファイルのデータと記述子とは,物理的に内側の環状領域と外側の環状領域とにそ
れぞれ記録されることが推奨される。
欠陥管理への要件を次に示す。UDFファイルシステムが要求するドライブシステムによるドライブ欠陥
管理どおりに,BD-REディスクには予備領域が割り当てられなければならない。一般に,デフォルトのサ
イズの予備領域が初期化時に割り当てられる。
特記事項2 予備領域の利用可能なクラスタが枯渇した場合,全てのデータを別の媒体に退避した後
に,追加の予備領域を割り付けることが可能である。他方,特別なユーティリティツー
ルが,ボリューム空間を切り詰めるのに必要なディスク上の幾つかのファイルのデータ
とボリューム構造を移動できれば,ファイルのデータをディスク上に保ったまま予備領
域を拡張できる。
6.16.3 追記形Blu-ray Discフォーマット(BD-R)に関する要件
追記形Blu-ray Disc(BD-R)は追記形媒体であり,逐次記録モード(SRM)を論理上書きモード(LOW)
あり又はなしのどちらででも使用できる。ドライブによる線形置換えアルゴリズムを使用した欠陥管理を
利用できる。LOWありSRMを使用して初期化されたBD-R媒体には,6.15に示す疑似上書き(POW)方
式を適用できる。
BD-Rファイルシステムフォーマットは,LOWありSRM(POW)はUDF 2.60に従わなければならず,
LOWなしSRM(非POW)はUDF 2.50に従わなければならない。次に示す追加の要件が適用される。
ボリューム構造に関する要件を次に示す。
a) OWありSRMでは,区画記述子アクセス種別は0(疑似上書き可能)でなければならない。
b) OWなしSRMでは,区画記述子アクセス種別は1(再生専用)又は2(追記)でなければならない。
ファイル構造に関する要件を次に示す。
c) 未割付け空間表及び未割付け空間ビットマップを記録してはならない。
d) CB方策種別4だけを使用しなければならない。
欠陥管理への要件を次に示す。LOWありSRM(POW)で初期化されたBD-R媒体には,予備領域が割
り当てられなければならない。一般に,デフォルトのサイズの予備領域が初期化時に割り当てられる。
6.16.4 AVアプリケーションについての情報
Blu-ray Discフォーマットには“BDAVアプリケーション(BDAV Application)”及び“BDMVアプリケ
ーション(BDMV Application)”の2種類のAVアプリケーションフォーマットがある。
− BDAVアプリケーション用についての情報を次に示す。
“BDAVアプリケーション(BDAV Application)”は,BD-REディスク及びBD-Rディスクのための動画
記録フォーマットであり,AVストリーム及びAVストリームの再生のためのデータベースを含む。
ルートディレクトリの直下の“BDAV”,“BDAV1”,“BDAV2”,“BDAV3”,及び“BDAV4”ディレクト
リがBDAVアプリケーションのために予約されている。
− BDMVアプリケーション用についての情報を次に示す。
“BDMVアプリケーション(BDMV Application)”は,BD-ROMディスクのための動画アプリケーショ
ンのフォーマットであり,AVストリーム及びAVストリームの再生のためのデータベースを含む。また,
インタラクティブなアプリケーションの証明が利用できる。
ルートディレクトリの直下の“BDMV”及び“CERTIFICATE”ディレクトリがBDMVアプリケーショ
――――― [JIS X 0614 pdf 132] ―――――
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X 0614 : 2015
ンのために予約されている。
6.16.4.1 BDAV及びBDMVのアプリケーションの使用方法に対する要件
次のBDAV及びBDMVアプリケーション処理に対する追加の要件が適用される。
a) 一つのボリューム集合が一つだけのボリュームから構成されなければならない。
b) 一つだけの優勢な区画記述子がボリューム識別子列に記録されなければならない。
c) メタデータ区画マップが記録されなければならない。
d) 全てのファイル及びディレクトリにシンボリックリンクを使用してはならない(ICBのファイル種別
欄の値は12であってはならない)。
e) 全てのファイル及びディレクトリにハードリンクを使用してはならない。
f) 複セション及びVAT記録を使用してはならない。
6.17 UDF媒体フォーマット改正履歴
表47は,媒体に記録できるUDFフォーマットに影響するUDF定義の変更がいつ行われたかを示す。各
変更を示す文書変更通知(DCN)が表中に記入してある。変更UDF版数の欄には,変更を含むUDF規定
の版数を示す。UDF読出し最小版数及びUDF書込み最小版数の欄は,2.2.6.4で記載する版数アクセス制
御欄に関連する。
表47−改正履歴
記述 DCN 変更UDF UDF読出し UDF書込み
版数 最小版数 最小版数
UDF 1.02
割付けエクステント記述子 2-002 1.02 1.02 1.02
パス要素ファイル版数 2-003 1.02 1.02 1.02
親ディレクトリエントリ 2-004 1.02 1.02 1.02
装置仕様拡張属性 2-005 1.02 1.01 1.02
最大論理エクステント長 2-006 1.02 1.02 1.02
未割付け空間エントリ 2-008 1.02 1.01 1.02
DVD著作権管理情報 2-009 1.02 1.02 1.02
論理ボリューム識別子 2-010 1.02 1.01 1.02
割付け記述子のエクステント長欄 2-012 1.02 1.01 1.02
再配置禁止フラグ及び連続フラグ 2-013 1.02 1.01 1.02
DVD-ROMに対する要件の改版 2-014 1.02 1.02 1.02
版数アクセス制御 2-015 1.02 1.01 1.02
ボリューム集合識別子 2-017 1.02 1.01 1.02
拡張IDの一意属性 2-018 1.02 1.02 1.02
dstringの明確化 2-010 1.02 1.01 1.02
アプリケーションFreeEASpace拡張属性 2-020 1.02 1.02 1.02
識別子添字の1.02への変更 2-021 1.02 1.02 1.02
UDF 1.50
識別子添字の1.50への変更 2-025 1.50 1.50 1.50
仮想区画マップエントリ 2-026 1.50 1.50 1.50
予備区画マップの割付け 2-027 1.50 1.50 1.50
仮想割付け表の追加 2-028 1.50 1.50 1.50
予備表の追加 2-029 1.50 1.50 1.50
割付け禁止空間リストの追加 2-030 1.50 1.02 1.50
CD媒体の推薦 2-031 1.50 1.50 1.50
――――― [JIS X 0614 pdf 133] ―――――
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表47−改正履歴(続き)
記述 DCN 変更UDF UDF読出し UDF書込み
版数 最小版数 最小版数
UDF 2.00
1.50から2.00への変更 2-033 2.00 1.02 2.00
明確化されたドメインフラグ 2-034 2.00 1.02 2.00
Unicode2.0の利用 2-035 2.00 1.02 2.00
名前付きストリーム 2-036 2.00 2.00 2.00
名前付きストリームとしての一意ID表 2-037 2.00 1.02 2.00
名前付きストリームとしてのMacリソースフォーク 2-038 2.00 2.00 2.00
拡張属性ヘッダの位置欄 2-043 2.00 1.02 2.00
アクセス管理リスト 2-044 2.00 2.00 2.00
ブロック境界にまたがる記述子タグ 2-047 2.00 1.02 2.00
パワーこう(較)正ストリーム 2-048 2.00 1.02 2.00
要求されるCD-R複セションの提供 2-050 2.00 1.50 2.00
CD-Rの仮想区画用LVIDの欄の値 2-051 2.00 1.50 2.00
ボリュームバックアップ日時を示すシステムストリーム2-055 2.00 2.00 2.00
新VAT 2-056 2.00 2.00 2.00
制約的仮想番地 2-057 2.00 1.50 2.00
ファイル日時拡張属性 2-058 2.00 1.02 2.00
OS/2 EAストリーム 2-061 2.00 2.00 2.00
割付け禁止空間ストリーム 2-062 2.00 1.02 2.00
UDF 2.01
タグ通し番号及び障害回復 5000 2.01 1.02 1.02
DOSの名前の翻訳アルゴリズムの変更 5002 2.01 − 1.02
二つの名前空間でのディレクトリを探す順序 5004 2.01 1.02 1.02
方策種別4 096での終了条件の明確化 5006 2.01 1.02 1.02
圧縮識別子254及び255の明確化 5007 2.01 2.00 2.00
Mac資源フォークはファイルだけに存在する 5008 2.01 2.00 2.00
CD媒体での要件 5009 2.01 1.50 1.50
AVDPの配置 5013 2.01 1.50 1.50
再配置不可ビットの明確化 5014 2.01 1.02 1.02
種々の編集上の修正 5015 2.01 − −
パワーこう(較)正ストリームの修正 5018 2.01 2.00 2.00
システムストリームディレクトリの親 5019 2.01 2.00 2.00
OS/400に関する更新 5020 2.01 2.00 2.00
欠落した実体識別子の定義 5021 2.01 2.00 2.00
種々の編集上の修正 5024 2.01 − −
新規のOS種別 5025 2.01 2.00 2.00
PVDのアプリケーション識別子欄の明確化 5026 2.01 1.02 1.02
記述子CRC長 5027 2.01 1.02 1.02
POSIXの許可条件の明確化 5029 2.01 2.00 2.00
ボリューム認識列 5031 2.01 1.02 2.00
パス長 5032 2.01 1.02 1.02
5034
FIDの処理システム用長(LengthOfImplementationUse)欄 2.01 1.02 1.02
編集上の修正−割付け禁止空間ストリーム 5035 2.01 − −
割付けエクステント記述子のCRC長 5036 2.01 2.00 2.00
248255のファイル種別 5037 2.01 2.00 2.00
DVD-RAM上のReal-Timeファイル 5038 2.01 2.00 2.00
――――― [JIS X 0614 pdf 134] ―――――
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X 0614 : 2015
表47−改正履歴(続き)
記述 DCN 変更UDF UDF読出し UDF書込み
版数 最小版数 最小版数
パケット長の規定 5039 2.01 2.00 2.00
相反する欄をもつ重なり合う構造 5040 2.01 2.00 2.00
情報の長さの再構成 5041 2.01 2.00 2.00
時間帯の解釈 5042 2.01 1.02 1.02
欠落した区画記述子及び予備区画 5044 2.01 1.02 1.02
基本制約及び基本要件の区画記述子の訂正 5045 2.01 1.50 1.50
PVD及びLVDのボリューム順序番号 5046 2.01 1.02 1.02
5.1記述子長の表への追加 5047 2.01 2.00 2.00
EA及びストリームでの一意IDの使用の明確化 5048 2.01 2.00 2.00
UDF 2.50
FIDのファイル識別子長及びユニコードの一意性 5049 2.50 1.02 2.01
重なり合う区画の禁止 5061 2.50 1.02 1.02
方策種別4 096は追記形媒体だけに許される 5062 2.50 1.02 1.02
UDF一意IDマッピングデータ 5063 2.50 2.50 2.50
拡張属性ブロック境界 5064 2.50 1.02 1.02
UDF定義名前付きストリームの細分箇条 5065 2.50 2.00 2.00
ファイル識別子翻訳コードの修正 5066 2.50 1.02 1.02
ソフト書込み保護の規定の修正 5069 2.50 2.00 2.00
ディレクトリのハードリンクの禁止 5070 2.50 1.02 2.50
DVD-R,DVD-RW及びDVD-RAMの交換可能性に関する 5071 2.50 2.00 2.00
要件
システムストリームディレクトリの一意ID 5072 2.50 2.50 2.50
LVID及びVATの欄の共通記述 5074 2.50 2.01 2.01
マウントレイニアフォーマット媒体に関する勧告 5075 2.50 1.02 1.02
DVD+R及びDVD+RWに関する勧告 5076 2.50 1.50 1.50
3.3.5の削除 5077 2.50 2.00 2.00
UDF一意IDの明確化 5078 2.50 2.00 2.00
区画アクセス種別3及び4の明確化 5079 2.50 2.01 2.01
ICBタグの親ICB位置の問題 5081 2.50 1.02 2.50
ボリューム識別列の明確化 5082 2.50 1.02 2.01
メタデータ区画マップ 5086 2.50 2.50 2.50
区画境界及びECCブロック長の定義 5089 2.50 1.02 2.50
割付け禁止空間ストリーム使用法の明確化 5090 2.50 1.50 1.50
UDF 2.60
UDF 2.50以降の編集上の修正 5100 2.60 − −
仮想,メタデータ,再生専用区画 5101 2.60 2.50 2.50
メタデータビットマップファイルを再生専用形に記録し 5102 2.60 2.50 2.50
てはならない
メタデータファイル及び控えファイルの同一性 5103 2.60 2.50 2.50
メタデータファイル及びメタデータ控えファイルの次エ 5104 2.60 2.50 2.50
クステント
メタデータ区画の終端記述子 5105 2.60 2.50 2.50
メタデータ控えファイルのFE及びAEDは分離して配置 5106 2.60 2.50 2.50
される
区画及び予備表の重なり合いの明確化 5107 2.60 1.50 1.50
記述子CRC長のUint16の桁あふれの規則 5108 2.60 1.02 1.02
――――― [JIS X 0614 pdf 135] ―――――
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JIS X 0614:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0614:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称