JIS X 0803:1995 会話型テキスト探索用コマンド | ページ 2

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X 0803-1995 (ISO 8777 : 1993)
7. ページ送り
7.1 FORWARD FORWARDは,一覧において後に続くデータ又は画面に表示されているデータに後続
するデータ又はレコードを見るために用いる。
FORWARDには,コマンド仕様は必す(須)ではないが,コマンド仕様を用いてもよい。コマンド仕様
が入力されない場合は,システムは省略時値を適用する。
FORWARDコマンド式では,(a)又は(b)のコマンド仕様を使用できる。
(a) <n> : nは,正の整数。n画面又はnページ先に進む。
(b) EC <n> : nは,正の整数。画面数又はページ数にかかわらず,nレコード先に進む。
FORWARDは,探索文又は他のコマンド式を代替するものではない。FORWARDコマンド式は,通常,
DISPLAY, RELATE, REVIEW若しくはSCANで始まるコマンド式を実行した場合,又は応答が1画面より
長くなる場合に入力する。
FORWARDの使用例を附属書C(参考)のC.2.1に示す。
7.2 BACK BACKは,一覧において,前のデータ又は画面に表示されているデータの前のデータ又は
レコードを見るために用いる。
BACKには,コマンド仕様は必す(須)ではないが,コマンド仕様を用いてもよい。コマンド仕様が入
力されない場合は,システムは省略時値を適用する。
BACKコマンド式では,(a)又は(b)のコマンド仕様を使用できる。
(a) <n> : nは,正の整数。n画面又はnページ後に戻る。
(b) EC <n> : nは,正の整数。画面数又はページ数にかかわらず,nレコード後に戻る。
BACKは,探索文又は他のコマンド式を代替するものではない。BACKコマンド式は,通常,DISPLAY,
RELATE, REVIEW若しくはSCANで始まるコマンド式を実行した場合,又は応答が1画面より長くなる
場合に入力する。
BACKの使用例を附属書C(参考)のC.2.2に示す。
8. データベースの選択 (BASE) コマンド名BASEは,探索対象となるデータベースを選択するために
用いる。
BASEには,コマンド仕様は必す(須)ではないが,コマンド仕様を用いてもよい。BASEが単独で入
力された場合,システムは,使用できるデータベースの一覧を提示し,その一覧の中からデータベースを
選択する方法を示す。
BASEがコマンド仕様とともに用いられた場合,システムは,確認のために選択されたデータベース名
を表示し,そのデータベースで探索できる期間を提示する。
データベース名は,システムごとに決める。
同時に複数のデータベースを利用することが可能な場合は,コマンド仕様中の複数のデータベース名は,
コンマで区切って入力する。システムは,データベースのグループに対して付与された名称も受け付ける。
データベース名にマスク記号を用いることができる。
BASEの使用例を附属書C(参考)のC.3に示す。
9. 探索質問の作成 (FIND)

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9.1 概要コマンド名 FINDは,探索質問の作成に用いる。FINDは,そのシステム中の一つ以上のデー
タベースの探索を実行する。
9.2 探索文 FINDには,コマンド仕様が必す(須)とする。このコマンド仕様は,探索文という。
探索文は,単一の探索要素又は探索要素の組合せからなる。
〈探索文〉=〈探索要素〉〈演算子〉〈探索要素〉
(a)(d)を,探索要素とすることができる。
(a) 探索語句又は同一の索引で探索する探索語句のブール演算子による組合せ及びその限定子(限定子は,
明示しなくてもよい)。
(b) 範囲を表す式及びその限定子。
(c) 検索集合識別子。
(d) CANコマンド式又はRELATEコマンド式によって同定した語句。
探索語句は,一つ以上の探索語を含む。探索語句は,近接演算子を含んでもよいが,ブール演算子,範
囲演算子及び限定子は含まない。
FINDコマンド式の構成要素の例
コマンド式
FIND s4 AND (mark ! twain OR samuel ! clemens) ND TI, SU=tom sawyer AND DA
LT1900
コマンド名
FIND
探索語
mark
twain
samuel
clemens
tom
sawyer
1900
探索語句
mark ! twain
samuel ! clemens
tom sawyer
1900
探索要素
s4
(mark ! twain OR samuel ! clemens)
TI, SU=tom sawyer
DA LT 1900
コマンド仕様又は探索文
s4 AND (mark ! twain OR samuel ! clemens) ND TI,SU=tom sawyer AND DA LT 1900
FINDの使用例を附属書C(参考)のC.4.1に示す。

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9.3 予約語解除記号 予約語となっているコマンド名,省略形,演算子又は記号を探索語句として用い
る場合,その語句の意味を文字どおりの意味に戻すために二重引用符 (”) でその語句を囲む。
予約語解除記号の使用例を附属書C(参考)のC.4.2に示す。
9.4 文字のマスク 利用者が文字のマスク及び切捨てを行うことができるように二つの記号を定義する。
いずれの場合にも,記号は,語の中のマスクをする位置に間隔を置かずに埋め込む。同一の記号を複数回
用いる場合も,間に間隔を置かない。一つの単語の中の異なる位置に異なるマスク記号を用いてもよい。
9.4.1 特定文字数のマスク 記号#は,1文字をマスクすることを示す。
複数個の#は,1文字以上その個数以下の文字をマスクすることを示す。
使用例を附属書C(参考)のC.4.3.1に示す。
9.4.2 不特定文字数のマスク 記号?は,不特定文字数をマスクすることを示す。?という記号1個は,
文字数を限定しないマスクを示す。?nは,nが正の整数のとき,マスクする文字数の範囲が0n個であ
ることを示す。
使用例を附属書C(参考)のC.4.3.2に示す。
9.4.3 応答 マスク記号を含む検索要求に対する応答は,次のいずれかとする。
(a) そのマスクに合致するすべての語句によって探索されるものをブール演算子ORを用いて結合して得
られる検索集合。
(b) そのマスクに照合する語句の一覧。システムが設定している省略時の応答が(b)の場合,(a)の応答を求
めるときはマスクする語の前にALLを指定する。
9.5 演算子
9.5.1 ブール演算子 AND, NOT, ORという論理演算子は,探索要素,検索集合,又はRELATEコマンド
式若しくはSCANコマンド式で検索される集合を結合するのに用いる。
一連の演算子を確実に意図した順序で実行するためには丸括弧を用いる。最も内側の括弧内の論理演算
を最初に実行する。探索文は,入れ子になっていてもよい。すなわち,探索要素は,演算子を含んでいて
もよいし,探索文識別子又は検索集合識別子でもよい。
ブール演算子の演算は,論理的な単位で左から右という順に行う。
ブール演算子の使用例を附属書C(参考)のC.4.4.1に示す。
9.5.2 範囲演算子 演算子の〉(又はGT),〈(又はLT),=(又はEQ),〈〉(又はNE),〉=(又はGE),
〈=(又はLE),及び−(又はTO)は,探索要素中のパラメタに一定の範囲をもつ値を割り当てるため
に用いる。括弧内に示した範囲演算子の記号と同等の意味をもつ文字は,探索要素中では前後に間隔を置
いて入力する。範囲演算子の記号の両側の間隔は,無視する。
演算子−(又はTO)は,初めの値及び終わりの値をその範囲の中に含む。−で結ばれた値のいずれか
がnil(すなわち,何も入力がない。)でもよい。
範囲演算子の使用例を附属書C(参考)のC.4.4.2に示す。
9.5.3 近接演算子
9.5.3.1 概要 近接演算子は,二つの探索語又は探索語句の間の相対的な位置及び距離を指定するために
用いる。
この規格では,三つの近接演算子を規定する。
近接演算子は,左から右へと論理的な単位で処理する。
近接演算子の記号と探索語又は探索語句との間には,間隔を置く。
この規格では,ストップワード及び“ありふれた (common)”語の取扱いは規定しない。

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9.5.3.2 直接的な連続 直接的な連続は,語が入力された順序で直接つながっていることを示す。この条
件を示す演算子は,1文字分の間隔とする。複数の間隔は,1文字分の間隔として解釈する。
直接的な連続を示す近接演算子の使用例を附属書C(参考)のC.4.4.3.1に示す。
9.5.3.3 語順指定あり 近接演算子!は,探索文中の二つの探索語の順序を指定するために用いる。二つ
の語の間の!は,その2語が入力した順で隣り合っていることを示す。!nは,nが正の整数の場合,探
索文中に指定した順で目的とする語が出現する最大距離(語数)nを指定するために用いる。
語順を指定した近接演算子の使用例を附属書C(参考)のC.4.4.3.2に示す。
9.5.3.4 語順指定なし 近接演算子%は,語順を指定しない二つの探索語間に用いる。二つの語の間の%
は,いずれかの順でそれらの語が隣り合っていることを示す。%nは,nが正の整数の場合,いずれかの順
で目的としたそれらの語の間の最大語数を指定するために用いる。
語順を指定しない近接演算子の使用例を附属書C(参考)のC.4.4.3.3に示す。
9.5.4 演算子の優先順位 演算子は,(a)(c)に示す優先順位で処理する。すなわち,
(a) 文字のマスク。
(b) 近接演算子(左から右へ)。
(c) ブール演算子(左から右へ)。
演算子の優先順位の例を附属書C(参考)のC.4.4.4に示す。
9.6 限定子 限定子は,探索語句の前に置き,=で探索語と結び付ける。場合に応じて範囲演算子も用
いる。
限定子は,特定の索引又は特定のテキストの単位(例えば,フィールド又は段落)の探索を指示するた
めに用いる。限定子の有無又は利用できる限定子の種類は,システム及びデータベースごとに決めるもの
とし,この規格では規定しない。ただし,限定子が利用できる場合は,この規格で定めた型に従う。
限定子を指定しない場合,システムは,省略時に参照する索引を探索する。省略時に参照する索引の選
択は,システムごとに決めるものとし,この規格では規定しない。
複数の限定子を用いる場合,限定子をコンマで区切る。検索集合は,それぞれの限定子のブール演算子
ORを用いた組合せになる。
各限定子は,探索語句の論理的表現全体に対して処理を行う。丸括弧によって探索語をグループ化して
いない場合,限定子は,後続するブール演算子の前までを対象とする。
限定子の使用例を附属書C(参考)のC.4.5に示す。
10. 索引の通覧 (SCAN) コマンド名SCANは,語句をアルファベット順などの何らかの順に並べたとき
に,近くにある語句を調べるのに用いる。
SCANには,コマンド仕様は必す(須)ではないが,コマンド仕様を用いてもよい。
SCANが単独で入力された場合,システムは,基本索引,省略時に参照する索引又は辞書ファイルの先
頭からの語句の一覧を表示する。
使用できるコマンド仕様は,単独の探索語句だけとする。このコマンド仕様は,対象となる索引中の表
示する部分を示すために用いる。コマンド仕様で指定した語句に合致する語句がない場合は,システムは,
その語句があるべき位置に続く部分を表示する。
SCANコマンドのコマンド仕様は,限定子を含んでもよい。限定子は,探索語句の前に置き,=で探索
語句と結び付ける。1回に一つの限定子を指定する。限定子の後に探索語句がない場合は,システムは,
指定した索引の先頭からアルファベット順などの何らかの順に並べた一覧を表示する。

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利用者が,あいまいな限定子又はシステムが解釈できない限定子を入力した場合,システムは,使用で
きる限定子を利用者に知らせることが望ましい。
SCANコマンド式に対する応答として表示される一連の語句には,後で参照できるように識別子(例え
ば,番号)を付ける。
SCANコマンド式に対する応答としての語句の一覧を表示した後で,FINDコマンドを用いた探索を行う
ときは,その一覧から語句を選択することができる。システムは,探索語句の代わりに識別子を受け付け
なければならない。識別子の範囲を示すためにハイフンを用いる。
SCANの使用例を附属書C(参考)のC.5に示す。
11. シソーラスの通覧 (RELATE) コマンドRELATEは,シソーラス,分類表,その他の階層リストで
論理的に関連している語句を調べるのに用いる。
RELATEには,コマンド仕様は必す(須)とする。1回に一つの探索語句を指定する。コマンド仕様は
用語間の関係(例えば,上位語又は下位語)を含んでもよく,用語間の関係は探索語句と=で結び付けら
れる接頭辞の限定子という形をとる。1回に一つの用語間の関係,すなわち,一つの接頭辞だけしか指定
できない。
RELATEコマンドに対する応答として表示される一連の語句には,後で参照できるように識別子(例え
ば,番号)を付ける。
RELATEコマンドの応答として語句の一覧を表示した後で,FINDコマンドで探索を行うときは,その
一覧から語句を選択することができる。
データベースにシソーラス及び階層リストがない場合,RELATEコマンドに対する応答は,“このコマン
ドは,使用できない”ということを示す応答とする。
RELATEの使用例を附属書C(参考)のC.6に示す。
12. 出力コマンド (SHOW, PRINT)
12.1 概要 検索されたレコードの一覧を作成するコマンド名は,(a)及び(b)の二つとする。
(a) HOW。利用者の端末にオンラインで表示。
(b) RINT。(a)以外のすべての出力。
12.2 コマンド仕様 この二つのコマンドのコマンド仕様は,同じとする。
どちらのコマンド式もコマンド仕様は必す(須)ではないが,コマンド仕様を用いてもよい。コマンド
名が単独で入力された場合,システムは,(a)(c)を提示する。
(a) システムに固有のレコード番号。レコード番号順で提示する[常に“最初 (top)”又は“最後 (bottom)”
から]。
(b) 最後に入力した探索文によって検索された検索集合を提示する。
(c) そのシステムの省略時の書式で表示又は出力する。
コマンド仕様には,次の(a)(c)を一つ以上含むことができる。
(a) 検索集合識別子。
(b) 一つ以上の表示書式識別子。
(c) 一つ以上のレコード識別子。
各識別子は,一意であいまいさがないものとする。これらの識別子は,必要であるが,この規格では規
定しない。

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  • ISO 8777:1993(IDT)

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