JIS X 25022:2019 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)―利用時品質の測定 | ページ 6

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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
附属書A
(参考)
利用状況網羅性の測定方法の例
A.1 一般
この附属書は,利用状況網羅性の測定方法の例を提供する。
利用状況網羅性は,明示された利用状況及び当初明確に識別されていた状況を超越した状況の両方の状
況において,有効性,効率性,満足性及びリスク回避性で製品又はシステムが使用できる度合いとして定
義されている。利用状況網羅性は,利用状況完全性及び柔軟性の品質副特性で構成される。
利用状況完全性は,明示されたそれぞれの利用状況において,要求された水準の有効性,効率性,満足
性及びリスク回避性で製品又はシステムが使用できる度合いとして定義されている。
A.2 航空会社のWebサイトにおける利用状況完全性の例
航空会社の予約サイトにおける明示された利用状況に,利用者(U),作業(T)及びWebブラウザ(B)
の種類を次のような組合せの全ての場合でシステムが利用できなければならないことを含めてもよいかも
しれない。
− 明示された利用者の種類 頻繁に航空便を利用する人をU1,不定期に時折航空便を利用する人をU2
(いずれもWebを利用した経験がある。)とする。
− 明示された作業 航空便の選定をT1,支払いをT2などとする。
− 明示された環境 Webブラウザでは,インターネットエクスプローラーをB1,ファイヤーフォックス
をB2などとする。
− 利用者の種類,作業及び環境の各組合せは,利用時品質(有効性,効率性,満足性及びリスク回避性)
の明示された水準が必要とする,明示された利用状況を定義する。
− U1 T1 B1
− U1 T1 B2
− U1 T2 B1 など。
異なる水準をもった利用時品質を,個々の利用状況について明示できる場合,全ての明示されたブラウ
ザ及び両方の種類の利用者に対して,同一の利用時品質とすることを設計目的としてもよい。
利用状況完全性に対する要求事項を明示する目的は,全ての明示された利用状況において,品質要求事
項を確実に達成することである。
A.3 航空会社のWebサイトにおける利用状況完全性の評価
既存システムについて,利用状況の全ての組合せのユーザテストを実施することは費用が高くなる。シ
ステムの検査によって,支払作業に対する,異なるブラウザ間又は二種類の利用者間で,利用時品質に違
いを生じさせると予期されるであろう,どのような識別可能な問題点もないことを明らかにするという代
替策を可能にするかもしれない。その場合は,テストする必要があるのは,次の組合せだけである。
− U1 T1
− U2 T1
− U1+U2(両者の組合せ)T2

――――― [JIS X 25022 pdf 26] ―――――

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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
A.4 航空会社のWebサイトにおける柔軟性
柔軟性は,要求事項の中で初めに明示された状況を逸脱した状況において,許容可能な水準の有効性,
効率性,満足性及びリスク回避性で製品又はシステムが使用できる度合いとして定義されている。
柔軟性の設計目的を,最も幅広い範囲の他のブラウザと互換性があることが分かっている技術を利用し
ているWebサイトを実装することにしてもよい。
柔軟性の測定は,異なるブラウザの実装技術の互換性の総合評価,又は様々な代替手段となるブラウザ
を用いるWebサイトのテストによる総合評価を基に実施することができる。
柔軟性に対する要求事項を明示する目的は,広範囲の既存のWebブラウザ及び今後の新しいWebブラ
ウザでWebサイトを使うとき,許容可能な水準の有効性,効率性及び満足性を達成できる可能性をかなり
高くすることである。

――――― [JIS X 25022 pdf 27] ―――――

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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
附属書B
(参考)
利用時品質の測定量の正規化
表B.1は,6.3で説明した正規化のどの選択肢が各品質測定量に適用可能かを示す。
表B.1−正規化の選択肢
正規化の選択肢
ID 名称 測定関数 適合性 ベンチ 時系列 習熟 利用者の
マーク 人数比
Ef-1-G 作業完了率 X=A / B X X X X −
A=完了した個別の作業の数
B=試行した個別の作業の総数
Ef-2-S 目的達成率 [{X=1−ΣAi | X≧0}] X X X X −
Ai=作業出力における欠落した目的
又は間違った目的の割合の値(最大値
=1)
Ef-3-G 作業エラー X=A X X X X −
A=作業中に利用者が引き起こした
エラーの数
Ef-4-G エラーが内在 X=A / B X X X X −
する作業の割 A=エラーが内在する作業の数
合 B=作業の総数
Ef-5-G 作業エラーの X=A / B X X X X −
多さ A=エラーを引き起こした利用者の

B=作業を実行した利用者の総数
Ey-1-G タスク時間 X=T X X X X −
T=作業時間
Ey-2-S 時間効率性 X=A / T X X X X −
A=達成した目的の数
T=時間
Ey-3-S 費用対効果 X=A / B X X X X −
A=作業を実行するための総費用
B=達成した目的の数
Ey-4-S 生産的な時間 X=Ta / Tb X X X X −
の比率 Ta=生産時間=作業を完了するのに
要した時間−手助け又は支援を得る
ために要した時間−エラーからの回
復に要した時間−無駄な検索に要し
た時間
Tb=タスク時間
Ey-5-S 不必要な行動 X=A / B X X X X −
A=作業の達成に実際には必要のな
い行動の数
B=利用者が行った行動の数
Ey-6-S 疲労の結果 X=1−A / B X X X X −
A=現在の人間の効率
B=初期の人間の効率

――――― [JIS X 25022 pdf 28] ―――――

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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
表B.1−正規化の選択肢(続き)
正規化の選択肢
ID 名称 測定関数 適合性 ベンチ 時系列 習熟 利用者の
マーク 人数比
SUs-1-G 全体的な満足 X=ΣAi X X X X X
性 Ai=質問に対する回答
SUs-2-G 特徴の満足性 X=ΣAi X X X X −
Ai=特定の特徴に関連付けた質問へ
の回答
SUs-3-G 利用の裁量 X=A / B X X X X −
A=特定の機能,アプリケーション又
はシステムを利用している利用者の

B=特定の機能,アプリケーション又
はシステムを利用することができる
潜在的な利用者の数
SUs-4-G 特徴の利用者 X=A / B X X X X −
の割合 A=特別な特徴を使用している利用
者の数
B=システムの利用者として識別され
たものの数
SUs-5-G 不満をもつ利 X=A / B X X X − −
用者の割合 A=不満をもつ利用者の数
B=システムを使用している利用者の

SUs-6-G 特別の特徴に X=A / B X X X − −
対して不満を A=特別の特徴に対して不満をもつ
もつ利用者の 利用者の数
割合 B=特徴に対して不満をもつ利用者の
総数
STr-1-G 利用者の信用 X=A X X X X X
性 A=信用性の質問票からの心理測定
尺度の値
SPl-1-G 利用者の快感 X=A X X X X X
性 A=快感性に関する質問票からの心
理測定尺度の値
SCo-1-G 身体的快適性 X=A X X X X X
A=快適性に関する質問票からの心
理測定尺度の値
REc-1-G 投資収益率 X=(A−B) / B X X X − −
(ROI) A=得られた追加利益
B=投資額
REc-2-G 投資収益率を X=T X X X − −
達成するため T=ROIを達成するための時間
の時間
REc-3-G 業績 X=Aa / At X X X − −
A=会社の収益性又は売上高(a=実
績,t=目標)

――――― [JIS X 25022 pdf 29] ―――――

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X 25022 : 2019 (ISO/IEC 25022 : 2016)
表B.1−正規化の選択肢(続き)
正規化の選択肢
ID 名称 測定関数 適合性 ベンチ 時系列 習熟 利用者の
マーク 人数比
REc-4-G IT投資の利益 X=Aa / At X X X − −
A=IT投資の利益の測定量(a=実績,
t=目標)
REc-5-S 顧客へのサー X=A / B X X X − −
ビス A=実際のサービス水準
B=意図したサービス水準
REc-6-S 顧客になった X=A / B X X X − −
ウェブサイト A=顧客となる訪問者数
訪問者 B=特定のウェブページへの重複計数
しない訪問者数
REc-7-S 各顧客からの X=A X X X − −
収益 A=顧客からの収益
REc-8-G 経済的影響が X=A / B X X X − −
あるエラー A=経済的影響があるエラーの数
B=使用状況の総数
RHe-1-G 利用者の健康 X=A / B X X X − −
報告頻度 A=健康の問題を報告する製品の利
用者数
B=製品の利用者総数
n
RHe-2-G 利用者の健康 1 X X X − −
X (Ta iSi )
及び安全への Tb i 1
影響度
n=影響を受けた人の数
Tai=i番目の人が影響を受けていた時
間の長さ
Si=i番目の人が受けていた影響の重
大度
Tb=システムの運用操作中のシステ
ムの開始からの利用時間
RHe-3-G システムの利 X=A / B X X X − −
用によって影 A=危険源にさらされている人の数
響される人の B=システムの利用によって影響され
安全性 る人の総数
REn-1-G 環境への影響 X=Aa / At X X X − −
A=環境影響(a=実際の環境影響,t
=目標の環境影響)
CCm-1-G 利用状況完全 X=A / B X X X − −
性 A=許容できる使用性及びリスクを
伴う状況の数
B=要求された異なる利用状況の総数
CFl-1-S 柔軟な利用状 X=A / B X X X − −
況 A=許容可能な利用時品質で製品が
利用できる,追加された利用状況の数
B=製品が使われる,追加された利用
状況の総数

――――― [JIS X 25022 pdf 30] ―――――

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JIS X 25022:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 25022:2016(IDT)

JIS X 25022:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 25022:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称