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附属書E(参考)CSS1の適用可能性及び拡張可能性
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな
い。
CSS1の作業の目的は,HTML文書のための単純なスタイルシート機構を作成することにあった。現在
の規定は,ウェブ上でスタイルシートを実現するために必要な簡易性とより充実した視覚制御に対する文
書作成者からの要求とのバランスしたものとなっている。CSS1は,次を提供する。
a) 視覚マーク付けの置換。"CENTER","FONT","SPACER"などのHTML拡張を,容易にCSS1スタイ
ルシートに置換できる。
b) もっと良いマーク付け。"FONT"要素を用いて普通のスモールキャップのスタイルとする代わりに,一
つのスタイルシートで宣言で十分となる。次の視覚マーク付け
<H1>H<FONT SIZE=-1>EADLINE</FONT></H1>
を,次のスタイルシートと比較してみるとよい。
H1 [{ font-style: small-caps}]
<H1>Headline</H1>
c) 様々な統合水準。CSS1のスタイル規則は,'STYLE'要素に含まれる外部スタイルシートから取ってく
るか,又は'STYLE'属性に置くことができる。後者では,HTML拡張からの変換は容易となる。
d) 新しい効果。いくつかの新たな視覚効果を,利用者の新たな道具を提供するために追加した。印刷の
擬似要素及び背景特性の付加的な値は,この分類に入る。
e) スケール化可能性。CSS1は,テキスト端末から高解像度のカラーワークステーションまでの範囲の
機器に有効となる。文書作成者は,一つのスタイルシートを書くことができ,意図したスタイルシー
トが最も適当な形で実行されると確信できる。
CSS1は,次を提供しない。
a) 画素単位の制御。CSS1は,制御のレベルに関する簡潔さに価値を置く。背景画像とスタイル処理し
たHTMLとの合成は強力だが,画素レベルの制御は可能ではない。
b) 文書作成者の制御。文書作成者は,特定のスタイルシートの利用の強制はできず,提示だけができる。
c) レイアウト言語。CSS1は,テキストフロー,重複枠などの多重欄を提供しない。
d) 構文解析木についての豊富な問合わせ言語。他のスタイルシート言語(例えば,DSSSL(8.の[6]を参
照)は完全な問合わせ言語をもつが,CSS1は,構文解析木の祖先要素を探すだけとする。
次のいくつかの方向に,CSSが拡張される期待がある。
a) 紙。HTML文書の印刷のよりよいサポート。
b) 非視覚メディアのサポート。会話及び点字出力をサポートするために,属性及びそれに対応する値の
リストを追加する作業が進行中である。
c) カラー名。現在サポートされているリストは,拡張されるかもしれない。
d) フォント。既存のCSS1フォント特性を補完するために,より正確なフォント規定のシステムが期待
される。
e) 値及び属性。ベンダによる,値及び属性のCSS1集合への拡張提案が期待される。この方向の拡張は,
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規定としては些細だが,異なるUA間での相互運用性としては重要となる。
f) レイアウト言語。伝統的なデスクトップ出版における2次元レイアウトのためのサポート。
g) 他のDTD。CSS1は,いくつかのHTML固有な部分(例えば,'CLASS'属性及び'ID'属性の特別な状態)
をもつが,同様に他のDTDへ適用するために容易に拡張されることが望ましい。
CSSが次の方向に発展することは期待しない。
a) プログラミング言語。
JIS X 4168:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS X 4168:2004の関連規格と引用規格一覧
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