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6. メッセージの種類 MIDIのメッセージは,チャンネルメッセージとシステムメッセージとに大別さ
れる。
6.1 チャンネルメッセージ チャンネルメッセージでは,ステータスバイトの下位4ビットを使用して,
1から16までのチャンネルを指定し,その上位4ビットでメッセージの種類を表す。このチャンネル指定
によって,メッセージは,システム全体の中で,そのチャンネル番号がステータスのチャンネル番号と合
致する受信器で受け入れられることとなる。
備考 ほかのチャンネル番号のメッセージは無視される。
機器の設定によっては,一度に複数チャンネルのメッセージを受け入れて動作する場合があるが,それ
らのチャンネルをまとめて“ボイスチャンネル”と呼び,その中で“どのようなモードになるか”といっ
た重要な指令を受け取ることになっているチャンネルを“ベーシックチャンネル”と呼ぶ。
チャンネルメッセージは,更にボイスメッセージとモードメッセージとに細分される。
a) ボイスメッセージ : 受信側の機器のボイス(発音)をコントロールするもので,発音させたいボイス
(又はモジュール)が所属するチャンネル(ボイスチャンネル)で送られる。
b) モードメッセージ : 受信側の機器がボイスメッセージをどのように処理するかを決めるもので,機器
のベーシックチャンネルで送られる。
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6.2 システムメッセージ システムメッセージは,そのシステム全体に接続された機器に共通に必要な
情報であり,コモン,リアルタイム及びエクスクルーシブの3種類がある。
a) コモンメッセージ : そのシステムに接続されたユニット全部に対し有効である。
b) リアルタイムメッセージ : コモンメッセージと同様に,すべての機器に対し有効である。ステータス
バイトだけで,データバイトをもたず,かつほかのメッセージのバイト間でも送ることができる。機
器によっては,リアルタイムメッセージを無視してもよいが,その場合は,リアルタイムメッセージ
を受ける直前の状態(例えば,あるメッセージの1バイト目のデータの直後など)に戻って以後の処
理を続けるものとする。
c) エクスクルーシブメッセージ : ステータスバイトに続き,何バイトのデータも送ることができる。送
信側は,エクスクルーシブの終わりには速やかにEOX (End of eXclusive) を送らなければならない。
受信側は,EOX又はほかのメッセージ(リアルタイムメッセージを除く。)のステータスバイトによ
って終了する。
エクスクルーシブメッセージは,ステータスバイトの次に各製造者のIDコードをもち,受信側が
そのIDコードを認識することによって,継続するデータを無視するか実行するかを決定する。IDコ
ードをもつ製造者は,そのIDによって決定される継続のデータのフォーマットを公表しなければな
らない。また,ほかの製造者は,自由にそのIDを使用してもよいが,フォーマットの変更や追加は
そのIDを所有している製造者だけが行うことができる。
7. メッセージの構成 MIDIのメッセージは,ステータスバイトとデータバイトとで構成される。
7.1 ステータスバイト ステータスバイトは,1バイトのビット表現であるMSBが1であって,メッセ
ージの種類を示す。ステータスバイトによって,継続するデータバイトの数及びそれらの意味が定義され
る。
受信側で新たなステータスバイトを受けた場合は,システムリアルタイムメッセージのステータスバイ
トを除いて,たとえ,その直前のメッセージが完結していなくても認識されなければならない。次のデー
タバイトは,新しいステータスバイトに所属することになる。
備考 完結されなかったメッセージは無視されることになる。
参考 ここでのMSBは,1バイトの中での8番目の最上位ビットの意味である。
7.1.1 ランニングステータス チャンネルボイスメッセージ及びチャンネルモードメッセージにおいて
は,次のメッセージのステータスバイトが,前のメッセージのステータスバイトとチャンネル番号を含め
て同一であれば,省略することができる。したがって,受信側はあるステータスバイトを受信すると,そ
れを記憶しておいて,次の新しいステータスバイトがくるまで,記憶されたステータスバイトに所属する
メッセージとして,データバイトを処理しなければならない。つまり,データバイトの数は常に正しい必
要がある。例えば,2バイトのデータバイトをもつステータスバイトで勝手に3バイトのデータバイトを
送り,3バイト目に独自の意味をもたせたりしてはならない。この3バイト目は,受信側では(同じステ
ータスのもとでの)次のメッセージのデータバイトの1バイト目と判断される。
このように,送信側では省略され,受信側で記憶されているステータスバイトを“ランニングステータ
ス”という。
このルールによって,同一チャンネルの連続するノートオンメッセージのように,同一のステータスで
送られるメッセージは速く転送できるので便利である。なお,この場合ノートオフは,ノートオンメッセ
ージのベロシティを“0”にすることで代用できることを利用して,ランニングステータスを変更させない
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ようにすれば一層効果的である。
システムリアルタイムメッセージのステータスはランニングステータスの効力を消滅させない。特に受
信側の処理は,以上のルールを十分考慮に入れてなされなければならない。
7.1.2 使用しないステータス 受信側が備えていない機能をもつステータスバイトは無視するとともに,
その後に続くデータバイトも同様に無視するものとする。
7.1.3 未定義のステータス 未定義のステータスバイトは,絶対に送出してはならない。特に,電源オン
/オフ時にパルス,ノイズが不用意に送り出されることによって,未定義のステータスバイト又はルール
違反のデータバイトになったり,フレーミングエラーを引き起こすため,十分に注意する必要がある。
受信側は,未定義のステータスと,その後のデータバイトとをともに無視しなければならない。
7.2 データバイト ステータスバイトの後には,一部の例外を除き,一つ又は二つのデータバイトが続
くことによって,メッセージの内容を伝える。このデータバイトは,1バイトのビット表現でのMSBが0
であることによって,ステータスバイトと区別される。
参考 ここでのMSBは,1バイトの中での8番目の最上位ビットの意味である。
また,各々のステータスバイトの後に続くべきデータバイトの数と,そのデータバイトがとる値の範囲
は,メッセージごとに定められている。
送信側は,各々のステータスバイトに対して,常に正しい数のデータバイトを送らなければならない。
受信側は,ステータスバイトに続く一組のデータバイトを受け終わるまで,そのメッセージの実行を待つ
ものである。受信側は,ランニングステータスの場合を除いて,適当なステータスバイトの先行がないデ
ータバイトを無視しなければならない。
8. チャンネルモード シンセサイザー,その他の機器には複数の音源エレメント,モジュールがあるが,
これを“ボイス”と呼ぶ。“ボイスアサイメント”とは,自己のキーボードやMIDI INから送られてくる
ノートオン/ノートオフの情報によって,ボイスをコントロールするためのアルゴリズム処理方法である。
備考 本体中で使われる“機器”の意味 本体中で一つの“機器”といった場合,それは実際の動作
の単位として使われるので注意が必要である。例えば,外見上は一台の機器がスプリットなど
によって実質的に複数の“機器”として動作することがある。
MIDIの16チャンネルと機器のボイスアサイメントとの関係は,四つのモードによって定義づけること
ができる。それらのモードは,オムニオン/オムニオフと,ポリ/モノとの組合せで作られる。オムニオ
ンとオムニオフ,ポリとモノとは,それぞれ排他的である。例えば,ポリオンは,ポリモードがオンでか
つモノモードがオフとなることを意味する。
受信側が,オムニオンの状態では,すべてのチャンネル番号のボイスメッセージを無条件に受け入れ,
実行する。
オムニオフでは,特定の,一つ又は複数のボイスチャンネルのボイスメッセージだけを受け入れる。モ
ノモードの状態では,一つのチャンネルのボイスメッセージは,一つのボイスにだけ割り当てられる(チ
ャンネルごとに各々モノフォニックである。)。ポリモードでは,受信側のもつアサイン方法によって,複
数のボイスメッセージが各々複数のボイスに割り当てられる。
ベーシックチャンネル“N” (N=116) の受信側機器は,二組のモードメッセージによって,四つの状
態 (Mode14) のいずれかになり得る。
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Mode OMNI POLY/MONO
1 ON POLY すべてのチャンネルのボイスメッセージを受け入れて,自己のもつ方法によって,ポリフォ
ニックに割り当てる。
2 ON MONO すべてのチャンネルのボイスメッセージを受け入れて,一つのボイスだけをコントロールす
る。
3 OFF POLY チャンネルNのボイスメッセージを受け入れて,それぞれのボイスに,ポリフォニックに割
り当てる。
4 OFF MONO チャンネルNからN+M−1までのボイスメッセージを受け入れて,ボイス1からMまでに,
それぞれ固定的に割り当てる(“M”はモード・メッセージの3バイト目の値)。
送信側機器における四つのモードは次のとおりとなる(ベーシックチャンネルは“N”とする)。チャン
ネル番号を変更する機能をもたないものは,通常,ベーシックチャンネルが“1” (N=1) でデータを送る。
Mode OMNI POLY/MONO
1 ON POLY すべてのボイスメッセージはチャンネルNで送られる。
2 ON MONO 一つのボイスを対象として,ボイスメッセージはチャンネルNで送られる。
3 OFF POLY すべてのボイスに対するボイスメッセージは,チャンネルNで送られる。
4 OFF MONO ボイス1からMまでに対するボイスメッセージは,それぞれ固定的に,チャンネルNからN+
M−1で送られる。
受信側機器又は送信側機器は,一度に複数のモードをとることはできない。受信側が指定されたモード
の機能をもっていない場合には,そのモードメッセージを無視するか代用できるモードに切り替わる(通
常は,オムニオン,ポリ。)。
モードメッセージは,受信側のモードに関係なく,ベーシックチャンネルで送られてきたものだけが受
け入れられ,認識される。ボイスメッセージは,上記のルールに従って,受信側が用いたモードによって
定められたチャンネルのものが認識される。
一台の機器であっても複数の“機器”として動作するものの場合,それぞれの“機器”は異なるベーシ
ックチャンネルとモードをとることができる。このモードの変更は機器のパネル操作か,又はそれぞれの
ベーシックチャンネルで送られるモードメッセージによって行われる。MIDIで規定しているモードでは
ないが,このような動作の状態は“マルチモード”と呼ばれている。
また,一台の機器の受信と送信の部分が,異なるチャンネル,異なるモードで動作してもよい。
関連規格 この規格を利用する際に参考となる規格を次に示す。
MIDI 1.0規格(AMEI : 音楽電子事業協会)
MIDI 1.0 Detailed Specification (MMA : MIDI Manufacturers Association)
備考 これらの規格群(MIDI 1.0規格, MIDI 1.0 Detailed Specification)に対して,この規格は部分集
合に相当している。したがって,実装など,利用レベルによっては,これらの規格群を参照し
て,詳細及び最新の情報を確認することが必す(須)となる。
EIAJ規格(EIAJ:社団法人 日本電子機械工業会)
EIAJ RC-5226 音響機器用丸形コネクタ (Circular connectors for audio equipment)
備考 この規格は,IEC 60130-9に対応しIEC 60268-11に関連する。
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電子音楽標準化方針委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 山 崎 芳 男 早稲田大学理工学総合研究センター
(委員) 亀 山 征 二 株式会社河合楽器製作所
福 田 誠 カシオ計算機株式会社
三 枝 文 夫 株式会社コルグ
小 杉 恒 夫 日本ビクター株式会社
鮫 澤 信 一 富士通株式会社
松 本 堅 治 松下電器産業株式会社
二間瀬 剛 ヤマハ株式会社
中 島 安貴彦 株式会社リットーミュージック
富 田 淳 ローランド株式会社
宮 先 健一郎 ローランド株式会社
振 角 秀 行 通商産業省機械情報産業局
橋 爪 邦 隆 工業技術院標準部情報電気規格課
(事務局) 神 川 信 郎 社団法人音楽電子事業協会
標準化プロトコル部会・標準化インターフェース部会 構成表
氏名 所属
(主査) 高 氏 清 已 株式会社河合楽器製作所
小 池 正 彦 ヤマハ株式会社
(委員) 名 越 公 洋 カシオ計算機株式会社
是 恒 邦 通 株式会社コルグ
飛 河 和 生 日本ビクター株式会社
上 野 雅 弘 松下電器産業株式会社
中 島 安貴彦 株式会社リットーミュージック
宮 先 健一郎 ローランド株式会社
須 崎 琢 也 工業技術院標準部情報電気規格課
(事務局) 神 川 信 郎 社団法人音楽電子事業協会
JIS X 6054-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.200 : 娯楽用設備 > 97.200.20 : 楽器
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.99 : その他の分野へのITの応用