JIS X 6054-1:1999 規格概要
この規格 X6054-1は、電子楽器における情報交換のために,ハードウェア(送受信回路)及びソフトウェア(データフォーマット)を規定。ライブパフォーマンスの情報伝達手段のほか,レコーディングスタジオ,オーディオ及びビデオ制作,作曲などのマルチメディア分野にも利用。
JISX6054-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X6054-1
- 規格名称
- 電子楽器ディジタルインタフェース(MIDI)―第1部 : 総則
- 規格名称英語訳
- Musical Instrument Digital Interface (MIDI) -- Part 1:Overview
- 制定年月日
- 1999年1月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 35.240.99, 97.200.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1999-01-20 制定日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 6054-1:1999 PDF [10]
X 6054-1 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS X 6054-1 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 6054-1 : 1999
電子楽器ディジタルインタフェース (MIDI) −第1部 : 総則
Musical Instrument Digital Interface (MIDI) −Part 1 : Overview
序文 この規格は,異なる楽器間,シーケンサ,ミキサー及びコンピュータなどを相互に結合して情報交
換を可能にするために,MIDI規格協議会 (JMSC) とMIDI Manufacturers Association (MMA) とによって
共同作成されたMIDI1.0規格を基本に,日本工業規格(日本産業規格)として採用するために作成された。
1. 適用範囲 この規格では,電子楽器における情報交換のために,ハードウェア(送受信回路)及びソ
フトウェア(データフォーマット)を規定する。ライブパフォーマンスの情報伝達手段のほか,レコーデ
ィングスタジオ,オーディオ及びビデオ制作,作曲などのマルチメディア分野にも利用できる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格で年号指定がない場合には,その最新版を使用する。
IEC 60130-9 Connectors for frequencies below 3 MHz−Part9 : Circular connectors for radio and associated
sound equipment
IEC 60268-11 : 1987 Sound system equipment−Part 11 : Application of connectors for the interconnection of
sound system components, AMENDMENT 1 : 1989, AMENDMENT 2 : 1991
3. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は次による。
3.1 LSB
a) SB (Least Significant Byte) 14ビットのデータを1バイト(8ビット)のデータ幅フォーマットで
取り扱うために2分割したときの下位ビットを扱うバイト。
b) SB (Least Significant Bit) 1バイトのビット表現で最下位ビットのこと。
3.2 MSB
a) SB (Most Significant Byte) 14ビットのデータを1バイト(8ビット)のデータ幅フォーマットで
取り扱うために2分割したときの上位ビットを扱うバイト。
b) SB (Most Significant Bit) 1バイトのビット表現で最上位ビットのこと。
参考1. この規格では,16384段階(14ビット)の分解能でデータを操作する場合を取り扱うため,こ
れら分解能を表現する単位(1バイト=8ビット)としてLSB及びMSBを定義している。
――――― [JIS X 6054-1 pdf 2] ―――――
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X 6054-1 : 1999
2. 次に示す一般的表現の,LSB (Least Significant Bit) 及びMSB (Most Significant Bit) として用い
る場合には,その旨を“参考”で示している。
4. ハードウェア この規格では,インタフェースとして転送速度31.25kbit/s (±1%) の非同期方式シリア
ル転送を用いる。転送はスタートビット,ビット07の8個のデータビット,ストップビットの順序に,
計10ビットで行われ,1バイトを転送するためには320 柿 スタートビットは論理“0”,
ストップビットは論理“1”とする。
4.1 回路 図4.1に示すカレントループタイプとし,論理“0”を電流が流れている状態とする。一つの
送信回路は一つの受信回路だけを駆動する。グランドループとそのために起きるデータエラーを避けるた
めに,受信回路にオプトアイソレータを使用して,送信回路と受信回路を電気的に分離する。
なお,受信回路は,5mA以下の電流で起動状態となり,立上がり及び立下がり時間は2 満でなけれ
ばならない。
参考1. この規定は受信回路のオン起動切替えの条件を示すものであって,カレントループタイプと
は,ドライブ側のゲート“A”に5mA以上のドライブ能力を要求し,オプトアイソレータに
は5mA以下の電流で“オン”となることを要求するものである。
2. この規格に使用できる高速オプトアイソレータには,次のような製品がある。
NJL-5127D, TLP513, PC-900V, PC-410 (K), PC-910 (K), HCPL-260L, HCPL-261A, HCPL-M600
(Rd=1k ,QCPL-M605#500
――――― [JIS X 6054-1 pdf 3] ―――――
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X 6054-1 : 1999
図4.1 標準ハードウェア
NC : 開放
Ra, Rb, Rc, Rd, : 抵抗器
UART : Universal Asynchronous Receiver/Transmitter
DI : ダイオード
備考1. ゲート“A”は,集積回路又はトランジスタである。
2. 抵抗は,±5%。また,Rdは使用するオプトアイソレータに依存する。
4.2 コネクタ IEC 60130-9において60130-9IEC-03及び60130-9IEC-04として規定される5ピンのDIN
(180°) を使用する。送受信とも,機器パネル側にソケット(メス)を使用し,それぞれ“MIDI OUT”,“MIDI
IN” と表記しなければならない。ピン番号1と3は使用してはならず,送受信ともに開放 (NC) にしな
ければならない。ピン番号2は送信側ソケットにおいてだけ接地する。
参考1. 当初,DIN 41524系において規定された経緯から“DINプラグ”と呼称されることが多い。
なお,DIN 41524は,1995年に他のDINと合わせて,DIN EN 60130-9に統合されており,IEC
60130-9と対応している。
2. EIAJ RC-5226 (RC-6709, RC-6709A) に適合した製品が,この規格に使用でき,この規格に使
用できるコネクタには,次のような製品がある。
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X 6054-1 : 1999
YFK51-5008A, YFK51-5046, YFK51-5050, YFDK51-5051, YFDK51-5052,
YFDK51-5067, TCS5031-354151
MIDI INジャックのシェルの接触する端子は,グランドループを避けるために,回路及びシャーシグラ
ンドには接続しないほうがよい。
MIDI THRU情報がMIDI IN信号から得られる場合には,方形波の上昇点と下降点との間での信号の下
落によって不正確なものとなり得る。この信号の下落はオプトアイソレータの応答時間に起因するもので
ある。このようなタイミングエラーは,MIDI THRUとMIDI INジャックとの間に接続される機器の数に
比例して,増加する傾向にある。これは回路の品質の欠如であって,いかなる高性能の素子を使っても,
MIDI THRUで直列に接続できる数には制限があることを示すものである。
MIDIケーブルは,最長で15mのシールドされたツイストペアとし,5ピンのDINプラグ(オス)を両
端に接続する。シールドは両端でピン番号2に接続しなければならない。
参考 SWITCH CRAFT 05GM5Mなどが,この規格に使用できる。
必要に応じて“MIDI THRU”と表記された出力端子を備えてもよい。これは,MIDI INの信号をそのま
まの形で出力するものとする。また,MIDI THRUによって3台を超える機器を対象とする長いチェーン接
続を行うためには,より高速のオプトアイソレータを使用して,立上がり,立下がりの時間差によるエラ
ーを防止する必要がある。
5. データの構造及び分類 MIDIにおけるデータ交換の実際は,複数バイトの“メッセージ”によって
行われる。そして,一部の例外を除き,一つのメッセージは一つのステータスバイトと,そのステータス
によって導かれる一つ又は二つのデータバイトとで構成される。
MIDI機器は,一般に送信器と受信器とをもつが,送信器だけ又は受信器だけを有するものであっても
よい。
送信器は,MIDIのデータフォーマットに従ってメッセージを作成し,それをUART (Universal
Asynchronous Receiver/Transmitter) 及びラインドライバを通して送り出す。受信器は,オプトアイソレータ
(フォトカプラ),UART及びその周辺回路で構成され,送られてきたメッセージをMIDIのフォーマット
に則して解釈・実行する。
MIDIでは,演奏(パフォーマンス)情報を送るために16のチャンネルが用意されており,ほかにも様々
な情報を送れるようにして拡張性や柔軟性をもたせている。
MIDIでは,事象は“メッセージ”として伝送され,メッセージは1バイト以上で構成される。MIDIメ
ッセージには,チャンネルボイス (Channel Voice) ,チャンネルモード (Channel Mode) ,システムコモン
(System Common) ,システムリアルタイム (System Real Time) 及びシステムエクスクルーシブ (System
Exclusive) の,主要5メッセージがある。
MIDIデータの構造及び分類を次に示す。
――――― [JIS X 6054-1 pdf 5] ―――――
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JIS X 6054-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.200 : 娯楽用設備 > 97.200.20 : 楽器
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.99 : その他の分野へのITの応用