JIS X 6054-2:1999 電子楽器ディジタルインタフェース(MIDI)―第2部:プロトコル仕様 | ページ 2

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その次のデータバイトで128段階の値を表現できるが,更にコントロール番号39によって下位を128段階
まで高精度に表せる。すなわち,コントロール番号7と39とを使って,最大14ビット(16 384段階)の
精度を得ることができる。上位の数ビットだけを有効にして利用することは差し支えない。
もしも,128段階の精度で十分であればLSBを省略することができる。MSBとLSBの両方を使う場合
でも,LSBだけが変化したときには,送信側は,それだけを送ってMSBの送信を省略してもよい。もし
大きな変化があれば,再び,MSBを送る。MSBを受信したときは,受信側はLSBを “0” に設定しなけれ
ばならない。
コントロール番号64以上で扱う値は,単一バイトでありLSBをもたない。それらのうちコントロール
番号6469はスイッチ機能(ダンパーペダルなど)として定義され,コントロール番号9195はエフェ
クト用のデプス制御に定義されている。
コントロール番号6469は,本来,スイッチ動作(サステイン,ソフトペダルなど)を想定して割り当
てられているが,連続的な値を送ることもできる。例えば,コントロール番号64(ダンパーペダル)で連
続的な値を送り,受信側でそれに応じて減衰時間を変化させれば,ハーフダンプの効果を得ることができ
る。送信側がスイッチ動作をする場合は,データは “0” (オフ)と “127” (オン)とを送る。一方,受
信側がスイッチ動作をする場合は,データ “063” をオフ,データ “64127” をオン,として認識しな
ければならない。
コントロール番号96119は,使用方法又は使用目的が特殊なものに割り当てられている。例えば,そ
のうちのコントロール番号98 (NRPN-LSB), 99 (NRPN-MSB),100 (RPN-LSB),101 (RPN-MSB) は,コン
トロール番号6(データエントリMSB),38(データエントリLSB)及びコントロール番号96(データイ
ンクリメント),97(データデクリメント)と組み合わせて使用する。
参考 4.3.9を併せて参照のこと。
4.3.2 バンクセレクト バンクセレクトはコントロールチェンジに割り当てられているが,特別なコント
ローラである。バンクセレクト メッセージは,プログラムチェンジ メッセージの拡張機能であり,複数
のバンクを切り替えるために使用する。バンクセレクト メッセージによって,128を超えるプログラムを
選択することができる。また,内部メモリと外部メモリとの間を切り替えることもできる。
コントロール番号00H (MSB) と20H (LSB) とがバンクセレクト メッセージに定義される。
送信側は,バンクセレクトのMSBとLSBとを一つの対として,MSB, LSBの順で送出しなければなら
ない。並びに,プログラムチェンジは,バンクセレクトの対の後に送らなければならない。
バンクセレクトのMSB, LSB及びプログラムチェンジによって特定のプログラムが選ばれる。あるバン
クに変わった後に,異なるプログラムチェンジだけを送ると,そのバンクで他のプログラムが選ばれる。
受信側は,バンクセレクトを受信しただけでプログラムを変えてはならない。バンクセレクトを受信し
たときにはそのバンクを記憶しておき,プログラムチェンジ メッセージの受信契機をもってプログラムを
切り替えなければならない。
14ビットのバンクセレクト値は次のようになる。
MSB LSB バンク
00H 00H バンク 1
00H 7FH バンク 128
01H 00H バンク 129
7FH 7FH バンク 16384
プログラムと同様に,バンクも1から数え始める。

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4.3.3 はん(汎)用操作子 コントロール番号1619及び8083は,はん用操作子として定義されてい
る。それらは特定の機能をもつものではなく,どのように用いてもよい。コントロール番号1619は2
バイト操作子であって,コントロール番号4851がそのLSBとなる。なお,コントロール番号8083は
1バイト操作子である。
4.3.4 コントローラの効果 送信側は,操作子の動作する可変範囲全体を,MSBの0 (00H) から127 (7FH)
までに対応させて送るのがよい。その場合,効果が最小になるべき位置を “0” (00H),最大の効果を期待
する位置を “127” (7FH) で表す。通常時の位置が可変範囲のほぼ中央にあって,その両側に移動すること
で何らかの効果を生じるような場合は,中央位置の値として “64” (40H) を送る。
コントローラの値は,ほとんどの場合で “0” はその効果がないことを, “127” は効果が最大であるこ
とを意味するが,バランス,パン,エクスプレッションは例外で,次のように定義される。
a) バランス : コントロール番号8として採用されており,0 (00H) は左又はロワーの音源が最大音量に,
64 (40H) は等バランス,127 (7FH) は右又はアッパーの音源が最大音量となる。この操作子は,二つ
の異なる音源の間の音量バランスを設定する。
b) パン : コントロール番号10として採用されており,0 (00H) は左端,64 (40H) は中央,127 (7FH) は
右端に定位する。この操作子は単一の音源をステレオ音場に配置するために用いる。
c) エクスプレッション : コントロール番号11として採用されている。エクスプレッションは,プログラ
ムされたボリューム又はメインボリュームに対して,音量などのアクセントを付けるために用いる。
4.3.5 レガート フットスイッチ
BnH 44H vv レガート フットスイッチ
vv=003F Normal
vv=407F Legato
このコントローラは受信機器のモノフォニックのレガートをオン又はオフするために使用される。レガ
ートオンされたとき,受信機器はモノフォニックなモードに入る。この状態で,現在発音中のノートをオ
フするためのノートオフ メッセージの前に新しいノートオン メッセージが受信されると,エンベロープ
を再アタックせずにピッチが変化させられる。また,その音のアタック部分を発音することなしに,ピッ
チが変化させられることもある。レガートオフされたときは,ボイス アサイメント モード(ポリフォニ
ック又はモノフォニック)は,レガートオン コマンドを受信する前の状態に戻る。
備考 このメッセージは,オムニオフ,モノモードによるレガートとは実現方法が異なるものである。
また,送信済みのすべてのノートオンのためのノートオフの送信の代用にもならない。
演奏コントローラとして明確に意図されているものである。
4.3.6 エフェクトコントローラ コントロール番号9195は,エフェクト1デプスからエフェクト5デ
プスとして定義され,任意のエフェクトの制御に使用可能である。エフェクト15のデプスは順にそれぞ
れ,外部エフェクトデプス,トレモロデプス,コーラスデプス,セレステ(デチューン)デプス,フェイ
ザーデプス,が推奨された省略時の機能(デフォルト)である。
コントロール番号12,13は,LFOスピード,リバーブタイムのようにエフェクトのある種類の特性を
変えるために使用する。
参考 附属書3を併せて参照のこと。
4.3.7 サウンドコントローラ コントロール番号7079は“サウンドコントローラ”として定義されて
いる。処理系作成者及び使用者は,それらの10種類のコントローラに対して,使いたい機能を割り当てて
よい。

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しかしながら,標準化を押し進め利用者が簡単にセットアップできるようにするために,AMEIとMMA
とは,それらのコントローラに対するデフォルト設定を決めている。処理系作成者はそれらのコントロー
ラに対し独自に他の機能を割り当ててもよいが,AMEIとMMAが次に示すデフォルトの設定を割り当て
たことを理解した上で,独自の機能を定義すべきである。
次の五つのサウンドコントローラについてのデフォルトの設定が,現状,AMEIとMMAとで定義され
ている。
番号 名称 機能
46H (70) サウンドコントローラ1サウンドバリエーション
47H (71) サウンドコントローラ2ティンバー/ハーモニック インテンシティ
48H (72) サウンドコントローラ3リリースタイム
49H (73) サウンドコントローラ4アタックタイム
4AH (74) サウンドコントローラ5ブライトネス
4.3.7.1 サウンド バリエーション コントローラ (SVC)
BnH 46H vv サウンドバリエーション
このコントローラは,現在使用中の音色のバリエーションを演奏中に選ぶために使用する。プログラム
チェンジとは幾つかの点で異なっていることに注意が必要である。
a) 音色バリエーションはプログラムの一部分である。
b) バリエーションは,例えばサックスとオーバーブローサックス,弓で弾いたストリングスとピチカー
ト,普通のギターとミュートギターなどのように,通常は,基本音色と関連している。
c) 使用されるべきバリエーションは,ノートオンのタイミングで決定される。例えば,SVC値が “0”
(00H) に設定され,ノートが発音し,その後にSVC値が “36” (24H) に設定されても,発音中のノー
トは変化しない。SVC値は,新たなノートによって初めて有効となる。古いノートが減衰するときは,
新しいSVC値に従うのではなく,そのノートがオンしたときのSVC値に従って発音を終える。
SVCは,マルチレベル切替えとして用いられる。バリエーションの楽器のレベルは,00H7FHの範囲
いっぱいにマッピングされるべきである。
4.3.7.2 ティンバーコントローラ
BnH 47H vv ティンバー/ハーモニックインテンシティ
BnH 4AH vv ブライトネス
ティンバー/ハーモニックインテンシティは,音色の倍音量の変更に使用する。レゾナンスとして使用
されることが多い。
ティンバー/ハーモニックインテンシティは,相対値よりは絶対値として扱われるべきである。
ブライトネスコントローラは,音色の明るさを変えることを目的とし,ブライトネスは通常ローパスフ
ィルターのカットオフ フリケンシーで対応するのが望ましいが,イコライザ又はハーモニックエンハンサ
/ハーモニックエキサイタで対応してもよい。
ブライトネスは相対的なコントローラとして扱われるべきであり,データの値が40Hのときは変化せず,
値が40Hより小さくなるに従って明るさが失われていき,40Hより大きくなるに従ってより明るさを増し
ていく。
4.3.7.3 エンベロープ タイム コントローラ
BnH 48H vv リリースタイム
BnH 49H vv アタックタイム
vv=003F より短め時間(00=最も短く)

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vv=40 変化なし
vv=417F より長め時間(7F=最も長く)
これらのコントローラは,サウンド(音)のアタックタイムとリリースタイムとを,その設定値に対し
て相対的に変化させるものである。どのエンベロープを変化させるかは任意である。これらのコントロー
ラは,リリース又はアタック動作に入るすべてのエンベロープを変化させるべきであるが,すでに動作開
始しているエンベロープに対して変化させるかどうかは,任意である。
4.3.8 ポルタメントコントローラ
BnH 54H kk
n=チャンネル番号(附属書1を参照)
kk=ソースノート番号
ポルタメントコントローラ(以下,PTC)は,ポリフォニックのポルタメントをコントロールするため
に,どのノート番号(ソースノート番号)からポルタメントを開始するかを指定するものであり,それに
続くノートオンのノート番号(デスティネーション ノート番号)に関連づけられる。通常,ノンリアルタ
イムで作成されたシーケンスデータの中で使用され,和音の特定のノートだけをレガートで音程を変えた
りすることができる。
PTC直後に受信したノートオンは,ソースノート番号のピッチから連続的にピッチが変化して発音する。
このとき,ソースノート番号と一致するノート番号で発音中のボイスがある場合,このボイスはPTC直後
のノートオンによって,再アタックなしで新たな音程にピッチが変化し発音が継続される。
なお,ソースノート番号と一致するノート番号で発音中のボイスがあるとき,新しいボイスはアサイン
されるべきではない。ピッチ変化の速さは,ポルタメントタイムの設定値で決まる(ポルタメントオン/
ポルタメントオフは無視される。)。
ポリモードの場合,PTCの受信は,サステイン中又はリリース中のボイスのピッチに影響を与えない。
モノモード又はレガート フットスイッチがオンの場合,発音中の音のピッチは,新たなノートオンととも
にPTCで指定されたソースノート番号のピッチにジャンプし,その後,新たなノートオンのノート番号の
ピッチに向かって,ポルタメントタイムで設定されているレートで変化する。
すべてのモードにおいて,オンしているノートは,それと対になる同一チャンネル,同一ノート番号(PTC
で指定されたソースノート番号ではない)のノートオフによってオフされる。PTC及びそれに続くノート
オンによってピッチ変化させた場合においても,ピッチ変化する元のノートに対応するノートオフを送信
しなければならない。ピッチ変化したボイスは,PTCに続くノートオンと対になるノートオフによってオ
フされる。
PTCは,同一チャンネルの次のノートオンにだけ作用する(言い替えれば,ノートオン受信後はリセッ
トされる。)。
また,ソースノート番号と一致しないノートのピッチには影響を及ぼさない。
例1. :
MIDIメッセージ 説明 結果
90H 3CH 40H Note On #60 #60オン(中央C)
B0H 54H 3CH PTC from #60 変化なし
90H 40H 40H Note On #64 ピッチが#60から#64へ滑らかに変化
80H 3CH 40H Note Off #60 変化なし
80H 40H 40H Note Off #64 #64オフ

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例2. :
MIDIメッセージ 説明 結果
B0H 54H 3CH PTC from #60 変化なし
90H 40H 40H Note On #64 #60でオンしピッチが#64へ滑らかに変化
80H 40H 40H Note Off #64 #64オフ
参考 例1.及び例2.における#60及び#64はノート番号を示す。4.2.1を併せて参照のこと。
4.3.9 レジスタード・ノンレジスタードパラメータ番号 レジスタード及びノンレジスタードパラメータ
番号は,音色や演奏表現などに関するパラメータを示すために用いられる。後述するように,レジスター
ドパラメータ番号 (RPN) は,MMA及びAMEIによって合意されたものであり,一方ノンレジスタード
パラメータ番号 (NRPN) は,個々の処理系作成者が必要に応じて自由に割り当てて使用できるものである。
基本的なパラメータ値の設定手順は,次のとおりである。第1にモディファイすべきパラメータに応じ
たNRPN又はRPNを,コントロール番号98 (62H),99 (63H) 又はコントロール番号100 (64H),101 (65H)
を使って送る。次に6 (06H),38 (26H)(データエントリ)を送ってそのパラメータの値をセットするか,
96 (60H),97 (61H)(データインクリメント,データデクリメント)で値を増減する。
RPN及びNRPNの詳細は,次に示すとおりである。
なお,レジスタード及びノンレジスタードパラメータ番号を,総じてパラメータ番号と称する。
受信側は,RPN(又はNRPN)の受信がイネーブルにされた後,パラメータ番号のLSBとMSBの両方
を受信するまでは,送られてくるデータ値を認識すべきではない。また,NRPNとRPNの2種の番号はそ
れぞれ別々に管理しておかなければならない。一度正しくパラメータ番号を認識した後は,LSB又はMSB
だけを受け取った場合でもパラメータ番号を変えることができなければならない。
送信側は,パラメータ番号はMSBとLSBの両方を送るようにする。すでにこれらが送られている場合
は,その後はどちらか必要な方だけを送ってもよいが,受信側がいつイネーブルになったかを知ることが
できないので,新しいパラメータが選ばれるたびになるべくLSBとMSBの両方を送ることが望ましい。
送信例 (NRPN) BnH 62H PL (BnH) 63H PM 又は
BnH 62H PL 又は
BnH 63H PM
[(BnH)は省略可能を意味する。PL, PMはNRPNのLSB及びMSB]
送信例 (RPN) BnH 64H QL (BnH) 65H QM 又は
BnH 64H QL 又は
BnH 65H QM
[(BnH)は省略可能を意味する。QL, QMはRPNのLSB及びMSB]
受信側が新しいパラメータ番号を受け取った場合でも,データエントリ,データインクリメント,又は
データデクリメントを受信するまでは,そのパラメータは以前の値をそのまま維持する。
あるパラメータ番号に対する値を送るときは,データエントリを使う。MSBとLSBの2通りがあるが,
これを片方だけ送るか,両方送るか,といった送受信の規則に関しては,コントロールチェンジメッセー
ジのコントロール番号131の場合と同じものが適用される。
送信例 BnH 06H VM 26H VL 又は
BnH 06H VM 又は
BnH 26H VL 又は
BnH 06H VM 06H VM 06H VM”······

――――― [JIS X 6054-2 pdf 10] ―――――

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JIS X 6054-2:1999の国際規格 ICS 分類一覧

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