JIS X 6054-2:1999 電子楽器ディジタルインタフェース(MIDI)―第2部:プロトコル仕様 | ページ 3

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(VM, VLはデータ値のMSB及びLSB)
あるパラメータ番号によってすでに設定されている値を増減するときは,データインクリメント,デー
タデクリメントを送る。このメッセージによるデータの増減の単位については,本来パラメータ番号ごと
に定められるべきであるが,そうでない場合は受信側の自由とする。
送信例(インクリメント) BnH 60H xx
送信例(デクリメント) BnH 61H xx
(xxはダミー。送信側では00H7FHのどの値を用いてもよいが,受信側では無視される。)
パラメータ番号の受け方の例
受信メッセージ 動作
BnH 64H QL パラメータ番号を記憶する。 (xxQL) RPNのLSB
BnH 63H PM パラメータ番号を記憶する。 (PMxx) NRPNのMSB
BnH 62H PL パラメータ番号を記憶する。 (PMPL) NRPNのLSB
BnH 65H QM パラメータ番号を記憶する。 (QMQL) であってQMPLではない。
(xxはダミー)
PM (QM) 又は,PL (QL) が不定時のVM, VLの受信処理の例
受信メッセージ 動作
BnH 63H PM パラメータ番号を記憶する。 (PMxx)
BnH 06H VM 電源ON直後などでxxがまだセットされていないときは,VMは無視するのが望まし
い。
BnH 62H PL パラメータ番号を記憶する。 (PMPL)
BnH 06H VM VMをパラメータ番号 (PMPL) の上位7bitにセットする。
BnH 26H VL VLをパラメータ番号 (PMPL) の下位7bitにセットする。
BnH 62H PL )
パラメータ番号を記憶する。 (PMPL
BnH 06H VM VMをパラメータ番号 (PMPL ) の上位7bitにセットする。
BnH 65H QM パラメータ番号を記憶する。 (QMxx)
BnH 64H QL パラメータ番号を記憶する。 (QMQL)
BnH 06H VM VMをパラメータ番号 (QMQL) の上位7bitにセットする。
BnH 62H PL” パラメータ番号を記憶する。 (PMPL ) であってQMPL”ではない。
BnH 06H VM VMをパラメータ番号 (PMPL ) の上位7bitにセットする。
BnH 06H VM VMをパラメータ番号 (PMPL ) の上位7bitにセットする。
(xxはダミー)
RPNのパラメータ番号の定義は,AMEIとMMAとの合意の上で決定される。処理系作成者はAMEI
又はMMAを通じて新たな番号定義の提案をすることができる。RPNですでに定義済みの番号は,附属書
3aに示されている。NRPNに対してはどんなパラメータを割り当ててもよいが,そのリストをその製品の
取扱説明書に公表することとする。
RPNのうちで,すでに定義済みのものに関して,次に示す。
a) ピッチベンド センシティビティ : ピッチベンド センシティビティはRPN 00H (MSB) 00H (LSB) で定
義される。データエントリのMSBは半音(100セント)単位で感度を表し,LSBは100/128セント単
位で感度を表す。例えば,MSB=01, LSB=00は,±1半音(計2半音)を表す。
b) マスターチューン : RPN 00H (MSB) 01H (LSB) 及びRPN 00H (MSB) 02H (LSB) は,マスターチュー
ンコントロールに使用され,次のように定義される。
RPN 00 01 : ファイン チューン
分解能 : 100/8 192セント
範囲 : (100/8 192)*(−8 192)(100/8 192)*(+8 191)

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コントロール値 変位[セント]
MSB LSB
00H 00H (100/8 192)*(−8 192)
40H 00H (100/8 192)*0
7FH 7FH (100/8 192)*(+8191)
RPN 00 02 : コース チューン
分解能 : 100セント
範囲 : 100*(−64)100*(+63)
コントロール値 変位[セント]
MSB LSB
00H xx 100*(−64)
40H xx 100*0
7FH xx 100*(+63)
コース チューン (40H, xx),ファイン チューン (40H, 00H) のとき変位は0となる。
c) IDIチューニングスタンダードのプログラムセレクト及びバンクセレクト : MIDIチューニングスタ
ンダードのプログラムセレクト及びバンクセレクトは,RPN 00H (MSB) 03H (LSB) のチューニング
プログラムセレクトとRPN 00H (MSB) 04H (LSB) のチューニング バンクセレクトとで定義される。
それは,あらかじめ用意されたチューニングマップを選択・切替えする。
d) ヌル : ヌルは,RPN 7FH (MSB) 7FH (LSB) で定義される。RPN及びNRPNが指定されていない状態
とする。すでに設定済みの内部の設定値は変化しない。
4.4 プログラムチェンジ このメッセージはMIDI機器で,主に音色を切り替えるときに用いられる。
このメッセージは選択された音色のパラメータを一切含んでいない。プログラムを構成する各種パラメー
タは,MIDI機器それぞれの間で非常に異なるため,音色を単にその内部番号だけで選択するのが適切で
ある。
プログラムチェンジ メッセージは,通常,送信側のパネル操作によって自己の音色を切り替えるととも
に,対応する番号を送るようになっている場合が多い。自己では発音しないような機器でも,パネル上の
スイッチを使って相手にプログラムチェンジを送ることができる。
送信側と受信側に全く同じ音色が存在することはあまり多くないので,与えられた音色番号に対して音
色を割り当てるときには何らかの注意が必要である。すなわち,プログラム番号と自己の音色との対応を
送信側又は受信側で任意に変更できる機能が望ましい。音色番号の呼び方は機器によってまちまちである
が,MIDI上では必ず0 (00H) から始まって127 (7FH) まで順に増える番号を使う。
送信側で音色を切り替えたとき,同時に受信側でも音色が切り替わるのが,必ずしも望ましくないこと
がある。したがって,プログラムチェンジの送信又は受信をディスエーブルにする,何らかの手段がある
ことが望ましい。
プログラムチェンジ メッセージは音色の切替え以外の目的に使用してもよい。例えば,ドラムマシンの
ようなものでは,プログラムチェンジ メッセージが別のリズムパターンに切り替えるために用いられるこ
とがある。MIDIで制御されるエフェクタでは,プログラムチェンジ メッセージはプリセットされた各種
のエフェクトを選択することに用いられることがある。
備考 バンクセレクトの説明を参照のこと。

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4.5 ピッチベンド この機能は,ピッチの制御を目的とするものであり,データは常に14ビット(2バ
イト)で送られる。コントロールチェンジでは,LSB又はMSBのいずれかだけを送信することができる
が,ピッチベンド メッセージは,常に二つのデータバイトを伴って送信される。これはピッチの変化に特
に敏感な人間の聴力を考慮に入れている。ピッチベンド メッセージは,ステータスバイト,LSB及びMSB
の3バイトから構成される。ピッチが最低になるときのデータバイトの値は,00, 00 (LSB=00H, MSB=
00H) である。ピッチの中央(非効果)位置は00, 64 (LSB=00H, MSB=40H) のデータバイト値で得られ
る。ピッチが最高になるときのデータバイトの値は127, 127 (LSB=7FH, MSB=7FH) である。
ピッチベンドの感度は受信側で設定される。この感度はまた,レジスタードパラメータ番号 (LSB=00H,
MSB=00H) を介して送信側から設定することもできる。
4.6 アフタータッチ アフタータッチには,2種類のメッセージがある。チャンネルごとのものと,演奏
された各ノートにかかるものである。これらは,そのステータスバイトによって区別される。いずれの場
合も,アフタータッチ バリューは,キーを水平方向(前後又は左右)に動かすことによって,又はキーを
押し下げることによって決定される。ウインドコントローラのような場合には,アタックの後に吹込みの
強さを増加することでアフタータッチを送ることができる。アフタータッチによって生じるモディファイ
の種類は,受信側によって決定され,音量,音質,又はビブラートなどに割り当てることができる。
“チャンネルプレッシャー (DnH, 0vvvvvvv)”メッセージを受けた場合,アフタータッチはそのチャン
ネルで演奏するすべての音にかける。ここで,0vvvvvvvはプレッシャー値である。
“ポリフォニック キープレッシャー (AnH, 0kkkkkkk, 0vvvvvvv)”メッセージを受けた場合,該当する
チャンネルの各ノートごとに独立にアフタータッチをかける。ここで,0kkkkkkkはノート番号,0vvvvvvv
はプレッシャー値である。
備考 附属書1及び附属書2を併せて参照のこと。
5. チャンネル モード メッセージ
オール サウンドオフ 120
リセット オールコントローラ 121
ローカルコントロール 122
オール ノートオフ 123
オムニオフ 124
オムニオン 125
モノモードオン 126
ポリモードオン 127
備考 各項目の右側の値は1番目のデータバイトの値
を示す。附属書4を参考のこと。
チャンネル モード メッセージはコントロールチェンジと同じステータスバイト (BnH) で送られる。
そのメッセージの第2バイト(すなわち1番目のデータバイト)はモードメッセージを意味する120 (78H)
と127 (7FH) との間にある。チャンネル モード メッセージは,ボイスメッセージがどのように受信され
るかを決定する。これによって,受信側はノートをモノフォニックで演奏するか,又はポリフォニックで
演奏するか,そして受信側が一つの特定のチャンネル上で送られるデータだけを受信するか,若しくはす
べてのチャンネルを受信するかを決定する。
5.1 オール サウンドオフ オール サウンドオフ (120) は,特定のMIDIチャンネルで受信した機器の
演奏しているすべての音を消音するためのモードメッセージである。
受信に際してはオール ノートオフと同じ決まりに従う。例えば,オムニオン状態では無視すべきである。

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5.2 リセット オールコントローラ リセット オールコントローラ (121) を受信したときは,すべての
コントローラ(コンティニュアスコントローラ,スイッチコントローラ,ピッチベンド,アフタータッチ)
の状態を理想的な初期値(モジュレーションホイールは “0” ,ピッチベンドはセンター,など)にリセッ
トしなければならない。
受信に際してはオール ノートオフと同じ決まりに従う。例えば,オムニオン状態では無視すべきである。
このコマンドを解釈しない機器が接続されることを考慮するならば,すべてのコントローラの初期値と
なるべき値を最初に送り,その後このメッセージを送信するべきである。このメッセージを認識する機器
は規定された状態になり,一方,メッセージを認識しない機器は初期状態のままに置かれる。
5.3 ローカルコントロール ローカルコントロール (122) は,内部での情報の伝達(例えば,キーボー
ドから音源へ)をオン/オフするために使われる。
3バイト目が0であるメッセージ(ローカルオフ)を受信すると,内部結線はオフとなり,キーボード
のデータはMIDI OUTへ出るだけとなり,音源はMIDI INから受けるデータだけ動作するようになる。3
バイト目が127 (7FH) のメッセージ(ローカルオン)を受けると,通常の動作に戻る。
5.4 オール ノートオフ オール ノートオフ (123) は,MIDIによって発音したすべてのボイスを停止
する有効なモードメッセージである。このメッセージは,様々な応用に便利であるが,受信側はこれを認
識しなくてもよい。オール ノートオフの認識は受信側にとって必す(須)でないので,すべての発音はオ
ール ノートオフを送る前に個々のノートオフ メッセージによって停止させなければならない。
MIDIキーボードにおいて,本体のキーボードによる発音とMIDI INによる発音とは区別されるべきで
ある。
図5.1 MIDI機器の内部構成例
機器の内部構成が上記(図5.1)のようであるとき,この機器は,MIDI INと本体のキーボードによる命
令を区別できないことがあり得る。もしオール ノートオフをMIDI入力によって受信すると,本体のキー
ボードによって演奏している音までも含んですべての発音を停止してしまう。これはオール ノートオフ
メッセージの正しい実行ではない。
オール ノートオフはMIDI入力によって発音された音だけを停止しなければならない。もし機器が本体
のキーボードとMIDIメッセージを区別できないのなら,オール ノートオフは無視されなければならない。
オムニオン(モード1又は2)の間は,受信側はオール ノートオフを無視しなければならない。
受信側がオムニオフ,ポリ(モード3)に設定されているとき,オール ノートオフはベーシックチャン
ネル(送られたチャンネル)のノートオン メッセージだけをキャンセルする。オムニオフ,モノ(モード
4)の場合は,ベーシックチャンネル (N) からN+M−1までのチャンネルのノートオン メッセージに対
してベーシックチャンネルのオール ノートオフが有効である。
参考 オールノートオフについては,9.も参照のこと。

――――― [JIS X 6054-2 pdf 14] ―――――

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5.5 オール ノートオフ メッセージとしてのチャンネル モード メッセージ チャンネル モード メッ
セージ (124127) はオール ノートオフ メッセージとしても機能する。第2バイトが10進の123から127
のメッセージは,ベーシックチャンネルに基づくすべてのボイスをオフする。いかなる場合においても,
ノートオンされた音をオフするためのノートオフ メッセージの代わりにオール ノートオフ メッセージ
(123から127)が用いられてはならない。ノートオフ メッセージは,ノートオン メッセージと対応しな
ければならないため,オール ノートオフ メッセージ(123から127)は受信側で無視してもよい。
5.6 機器のベーシックチャンネル チャンネル モード メッセージは現在のモードに関係なく,受信側
のベーシックチャンネル上で送信されたときだけに認識される。ベーシックチャンネルは,送信側又は受
信側で,操作ボタン又はシステム エクスクルーシブ メッセージのいずれかによって設定される。チャン
ネル モード メッセージは機器のベーシックチャンネル上でだけ,送信及び受信される。
5.7 受信側のモード(オムニオン/オムニオフ及びポリ/モノ) 受信側がどのようにしてボイスメッ
セージを認識するかを,オムニオン/オムニオフ及びポリ/モノの組合せによる四つのモードの一つに設
定することができる。
モード1(Mode1) OMNI ON POLY
モード2(Mode2) OMNI ON MONO
モード3(Mode3) OMNI OFF POLY
モード4(Mode4) OMNI OFF MONO
ポリとモノとが,複数のノートが同時に受信されたときに受信側のボイスがどのようにして割り当てら
れるかを決定する。モノモードにおいては,受信側における各ボイスが特定のMIDIチャンネル上のノー
トメッセージにモノフォニックに応答する。これは単一の機器内に複数個の単音シンセサイザーをもつよ
うなものである。ポリモードにおいては,受信側のボイスがノートメッセージにポリフォニックに応答す
る。
これら四つのモードは受信側の操作ボタンで選択できるようにしてよい。しかし,受信側が送信側から
のデータを認識しない,あるいは正しく応答しないようなモードに設定されることもあるので注意が必要
である。受信側が送信側のモードを知る方法がないため,受信側が異なるモードに手動で設定されている
場合には,送信側が期待したように受信側がメッセージを読み取る保証はない。
オムニオンにすると,受信側はすべてのMIDIチャンネルのボイスメッセージに応答するため,機器の
ベーシックチャンネルには関係なく動作させることができる。オムニオフでは,受信側は設定されている
ベーシックチャンネルのボイスメッセージにだけ応答する。

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JIS X 6054-2:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6054-2:1999の関連規格と引用規格一覧