JIS X 7108:2004 地理情報-時間スキーマ

JIS X 7108:2004 規格概要

この規格 X7108は、地理情報の時間特性を記述するための概念を規定。時間情報を交換するために規定した既存の情報技術規格を基礎とし,時間地物属性,地物操作及び地物関連の定義,並びに地理情報に関するメタデータの時間に関する情報の定義をするための基礎的な事項を規定。

JISX7108 規格全文情報

規格番号
JIS X7108 
規格名称
地理情報-時間スキーマ
規格名称英語訳
Geographic information -- Temporal schema
制定年月日
2004年3月25日
最新改正日
2018年10月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 19108:2002(IDT)
国際規格分類

ICS

35.240.70
主務大臣
経済産業,国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2004-03-25 制定日, 2009-03-25 確認日, 2013-10-25 確認日, 2018-10-25 確認
ページ
JIS X 7108:2004 PDF [51]
                                                                    X7108 : 2004(ISO 19108 : 2002)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本測量調査技術協会(APA)から,工業標
準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業
大臣・国土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために, ISO 19108:2002,(Geographic
information-Temporal schema)を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 7108には、次に示す附属書がある。
附属書A(規定)抽象試験項目群
附属書B(参考)応用スキーマにおける時間の使用
附属書C(規定)メタデータにおける時間参照系の記述について
附属書D(参考)暦の記述
附属書E(参考)参考文

――――― [JIS X 7108 pdf 1] ―――――

                                                                    X7108 : 2004(ISO 19108 : 2002)

pdf 目次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 適合性・・・・[1]
  •  2.1 適合性クラス及び要件・・・・[1]
  •  2.2 データ転送のための応用スキーマ・・・・[1]
  •  2.3 操作を伴うデータのための応用スキーマ・・・・[1]
  •  2.4 地物カタログ・・・・[1]
  •  2.5 メタデータ要素の仕様・・・・[1]
  •  2.6 データ集合のためのメタデータ・・・・[1]
  •  3. 引用規格・・・・[2]
  •  4. 定義・・・・[2]
  •  4.1 定義・・・・[2]
  •  4.2 略語・・・・[5]
  •  5. 地理情報の時間に関する概念スキーマ・・・・[5]
  •  5.1 スキーマの構造・・・・[5]
  •  5.2 時間の幾何・・・・[6]
  •  5.3 時間参照系・・・・[15]
  •  5.4 時間位置・・・・[19]
  •  5.5 時間及び地理情報の構成要素・・・・[22]
  •  附属書 A(規定) 抽象試験項目群・・・・[29]
  •  附属書 B(参考) 応用スキーマにおける時間の使用・・・・[31]
  •  附属書 C(規定) メタデータにおける時間参照系の記述について・・・・[36]
  •  附属書 D(参考) 暦の記述・・・・[41]
  •  附属書 E(参考) 参考文献・・・・[49]

――――― [JIS X 7108 pdf 2] ―――――

                                           日本工業規格(日本産業規格)                  JIS
地理情報―時間スキーマ X 7108 : 2004
(ISO 19108:2002)

Geographic information-Temporal schema

     序文 この規格は,2002年に第1版として発行されたISO 19108(Geographic information - Temporal
schema)を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,ISO/TC 211が関与する種々の地理情報規格を元とした日本工業規格(日本産業規格)(以下,地理情報
規格群という。)の一つである。地理情報規格群は,地球上の位置と直接的又は間接的に関連づけら
れたオブジェクト又は現象に関する情報処理技術のための標準であり,河川,道路などに関する様々
なデータを電子化し,各種情報処理の高度化・効率化に適用される。
なお、この規格で,点線の下線を施してある箇所は,原国際規格(ISO 19108 Geographic information
― Temporal schema)にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,地理情報の時間特性を記述するための概念を規定する。この規格は,
時間情報を交換するために規定した既存の情報技術規格を基礎とし,時間地物属性,地物操作及び
地物関連の定義,並びに地理情報に関するメタデータの時間に関する情報の定義をするための基礎
的な事項を規定する。この規格は,実世界を抽象化した地理情報における時間特性の概念を示すの
で,トランザクション時間より,有効時間を重要視している。
備考 この規格の対応国際規格を次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21基づき,IDT(一致している),
MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 19108:2002 Geographic information ― Temporal schema(IDT)
2. 適合性
2.1 適合性クラス及び要件 この規格は,試験項目の特性に応じて,五つの適合性クラスを定義
する。
2.2 データ転送のための応用スキーマ この規格に適合するためには,データ転送のための応用
スキーマは,附属書Aの抽象試験項目群のA.1の要件を満たさなければならない。
2.3 操作を伴うデータのための応用スキーマ この規格に適合するためには,データの操作を支
援する応用スキーマは,附属書Aの抽象試験項目群のA.2の要件を満たさなければならない。
2.4 地物カタログ この規格に適合するためには,地物カタログは,附属書Aの抽象試験項目群
のA.3の要件を満たさなければならない。
2.5 メタデータ要素の仕様 この規格に適合するためには,メタデータ仕様は,附属書Aの抽象
試験項目群のA.4の要件を満たさなければならない。
2.6 データ集合のためのメタデータ この規格に適合するためには,データ集合のためのメタデ
ータは,附属書Aの抽象試験項目群のA.5の要件を満たさなければならない。

――――― [JIS X 7108 pdf 3] ―――――

2
X7108 : 2004(ISO 19108 : 2002)

3. 引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これ
らの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成
するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,
その最新版(追補を含む)を適用する。
JIS X 0301 情報交換のためのデータ要素及び交換形式日付及び時刻の表記
備考 ISO 8601:2000 Data elements and interchange formats ― Information inter-
change-Representation of dates and timesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等
である。
JIS Z 8202-1 量及び単位 ― 第1部 : 空間及び時間
備考 ISO 31-1:1992 Quantities and units ― part1:Space and timeが,この規格と一致してい
る。
JIS Z 8203 国際単位系(SI)及びその使い方
備考 ISO 1000:1992 SI units and recommendations for the use of their multiples and of certain
other unitsが,この規格と一致している。
ISO/IEC 11404:1996 Information technolory-Programming languages, their environments and system
software interfaces ― Language-independent datatypes
Conceptual schema language
ISO TS 19103(1) eographic information
Spatial schema
ISO 19107 Geographic information
Rules for application schema
ISO 19109(1) eographic information
Methodology for feature cataloguing
ISO 19110(1) eographic information
Spatial referencing by coordinates
ISO 19111 Geographic information
Metadata
ISO 19115 Geographic information
注(1) 未発行。

4. 定義

4.1 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
4.1.1 暦(calendar) 一日をその分解能とする時間位置を定義するための基礎となる離散的な時
間参照系の一つ。
4.1.2 暦年代(calendar era) 暦の中で使用する型の一つとなり,ある特定の事象からその長さ
を数える期間。
4.1.3 協定世界時,UTC(Coordinated Universal Time) 国際度量衡局(International Bureau of
Weights and Measures)及び国際地球回転観測事業(International Earth Rotation Service)に
よって維持管理されている時間尺度。標準周波数及び時刻信号に関する標準電波の基礎となるもの。
(ITU-R Rec.TF.686-1(1997))
4.1.4 日(day) 地球の自転周期にほぼ等しい持続時間をもつ期間。
4.1.5 エッジ(edge) 一次元の位相プリミティブ(ISO 19107)。
備考 エッジは,幾何学的には曲線となる。エッジの境界は,位相複体中でこのエッジと関連付
けられた一つ又は二つのノードの集合となる。
4.1.6 事象(event) ある瞬間に起こる動作。
4.1.7 地物(feature) 実世界の現象の抽象概念(ISO 19101)。

――――― [JIS X 7108 pdf 4] ―――――

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X7108 : 2004(ISO 19108 : 2002)
備考 地物は,型又はインスタンスとして現れる。型又はインスタンスの一方だけを意味すると
きには,地物型又は地物インスタンスという用語を使うのが望ましい。
参考 地物は元来地上の自然物及び人工物の概念を指す用語であるが,この規格では,それ以外
の実世界に現れる物事を抽象化した概念も指す。
4.1.8 地物関連(feature association) 地物同士の関係(ISO 19109)。
備考1. 地物関連は,型又はインスタンスとして現れる。地物関連型又は地物関連インスタンス
は,いずれかを意味するときに使う。
2. 地物関連は複数の地物の集成(aggregate)を含む。
参考 UMLにおけるaggregateには,“縮める”という概念は含まず,“集めて一つにまとめ
る”という意味なので,ここでは集約ではなく集成とする。
4.1.9 地物属性(feature attribute) 地物の特性(ISO 19110変更)。
備考 地物属性型は,名前,データ型及び地物属性に関連する値の定義域をもつ。
4.1.10 地物分裂(feature division) 直前に存在した地物が,同じ型をとる二つ以上の別の地物
インスタンスに置き換わる地物継起。
例 地物型“土地区画”のあるインスタンスが,法律的に分割されて同じ地物型の二つのインス
タンスに置き換わる。
4.1.11 地物融合(feature fusion) 直前に存在した,同じ地物型の二つ以上のインスタンスが,
同じ地物型の一つのインスタンスに置き換わる地物継起。
例 地物型“牧場”の二つのインスタンスは,各々を隔てるフェンスが取り除かれたときに一つ
のインスタンスに置き換わる。
4.1.12 地物操作(feature operation) ある地物型のすべてのインスタンスが実行できる操作(I
SO 19110)。
例 地物型“せき(堰)”の地物操作は“水門を高める”である。この操作により,“せき(堰)”の
高さが上がり,“貯水池”の水位が上がる。
備考 地物操作は,地物型の定義をする上で重要な役割を果たす。
4.1.13 地物置換(feature substitution) 一つの地物インスタンスが同じ又は異なる型の別の地
物インスタンスへ置き換わる地物継起。
例 地物型“建物”のインスタンスが取り壊されて,地物型“駐車場”のインスタンスに置き換
わる。
4.1.14 地物継起(feature succession) 一つ以上の地物インスタンスが存在しなくなって,別の
一つ以上の地物インスタンスに置き換わること。
4.1.15 幾何プリミティブ(geometric primitive) 空間における単一で連結した均質な要素を表
すオブジェクト(ISO 19107)。
備考 幾何プリミティブは,幾何構成についての情報を表す不可分なオブジェクトである。これ
には点,曲線,曲面及び立体を含む。
4.1.16 グレゴリオ暦(Gregorian calendar) ユリウス暦よりも一年の長さが太陽年により近くな
るよう定義するため,1582年に最初に導入された,はん用的な暦(JIS X 0301参照)。
備考 グレゴリオ暦の導入には,ユリウス暦で積み重なってきた誤差を解消するという意味も含
まれていた。グレゴリオ暦の暦年は,平年又はうるう年となっており,一年は,12に分割
された月の列からなる。
4.1.17 瞬間(instant) 時間における位置を表現する零次元の幾何プリミティブ。
備考 時間の幾何については,5.2で取り上げる。

――――― [JIS X 7108 pdf 5] ―――――

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JIS X 7108:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 19108:2002(IDT)

JIS X 7108:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 7108:2004の関連規格と引用規格一覧