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JIS X 9205:2005 規格概要
この規格 X9205は、製版用電子データ交換のための伝達媒体に依存しないタグ付き画像ファイルフォーマットについて規定。
JISX9205 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X9205
- 規格名称
- 電子製版画像データ交換用タグ付きファイルフォーマット(TIFF/IT)
- 規格名称英語訳
- Graphic technology -- Prepress digital data exchange -- Tag image file format for image technology (TIFF/IT)
- 制定年月日
- 1999年11月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 12639:2004(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 35.240.30, 37.100.99
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1999-11-20 制定日, 2005-11-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS X 9205:2005 PDF [75]
X 9205 : 2005 (ISO 12639 : 2004)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格である。
これによって,JIS X 9205:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 12639:2004,Graphic technology -
Prepress digital data exchange - Tag image file format for image technology(TIFF/IT)を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 9205には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)適合レベルの背景
附属書B(参考)ファイルタイプの識別及び決定手順
附属書C(参考)カラーページ上の画像タイプの関係
附属書D(参考)アルファベット順TIFF/ITフィールド一覧
附属書E(規定)JPEG圧縮データのTIFF/ITへの組込み
附属書F(規定)Flate圧縮データのTIFF/ITへの組込み
附属書G(規定)TIFF/IT-CTでのRGB色空間データ
附属書H(規定)TIFF/IT-CTでのLAB色空間データ
附属書I (参考)色値
附属書J (規定)TIFF/IT画像でのICCプロファイル
附属書K(参考)単色階調画像の色値計算
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS X 9205 pdf 1] ―――――
X 9205 : 2005 (ISO 12639 : 2004)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 適合レベル及び適合レベル表示・・・・[1]
- 2.1 一般・・・・[1]
- 2.2 画像ファイルタイプの適合表示・・・・[2]
- 2.3 TIFF/IT適合レベル・・・・[2]
- 2.4 TIFF/IT-P1適合レベル・・・・[2]
- 2.5 TIFF/IT-P2適合レベル・・・・[2]
- 2.6 適合レベル表示・・・・[3]
- 3. 引用規格・・・・[3]
- 4. 定義及び略号・・・・[3]
- 4.1 定義・・・・[3]
- 4.2 略号・・・・[5]
- 5. 表記及びフィールドタイプ・・・・[5]
- 5.1 表記・・・・[5]
- 5.2 フィールドタイプ・・・・[6]
- 6. 画像データタイプ記述・・・・[7]
6.1 カラー連続調画像データ 7
6.2 線画画像データ 7
6.3 高解像度連続調画像データ 7
- 6.4 単色階調画像及び2値画像・・・・[7]
- 6.5 ファイナルページファイルデータ・・・・[8]
- 7. TIFF/ITファイルに関する要求事項・・・・[8]
- 7.1 TIFF/ITファイルの構造・・・・[8]
- 7.2 フィールド構成パラメタ・・・・[10]
- 7.3 カラー連続調画像ファイル (CT)・・・・[21]
- 7.4 線画画像ファイル (LW)・・・・[24]
- 7.5 高解像度連続調画像ファイル (HC)・・・・[30]
- 7.6 単色階調画像ファイル (MP)・・・・[33]
- 7.7 ビットマップ2値画像ファイル (BP)・・・・[35]
- 7.8 ランレングス2値画像ファイル (BL)・・・・[37]
- 7.9 網点画像ファイル (SD)・・・・[39]
- 7.10 ファイナルページファイル(FP)・・・・[41]
- 附属書A(参考)適合レベルの背景・・・・[47]
- 附属書B(参考)ファイルタイプの識別及び決定手順・・・・[49]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS X 9205 pdf 2] ―――――
X 9205 : 2005 (ISO 12639 : 2004)
- 附属書C(参考)カラーページ上の画像タイプの関係・・・・[52]
- 附属書D(参考)アルファベット順TIFF/ITフィールド一覧・・・・[53]
- 附属書E(規定)JPEG圧縮データのTIFF/ITへの組込み・・・・[55]
- 附属書F(規定)Flate圧縮データのTIFF/ITへの組込み・・・・[57]
- 附属書G(規定)TIFF/IT-CTでのRGB色空間データ・・・・[59]
- 附属書H(規定)TIFF/IT-CTでのLAB色空間データ・・・・[63]
- 附属書I(参考)色値・・・・[66]
- 附属書J(規定)TIFF/IT画像でのICCプロファイル・・・・[67]
- 附属書K(参考)単色階調画像の色値計算・・・・[68]
- 参考文献・・・・[71]
(pdf 一覧ページ番号 3)
――――― [JIS X 9205 pdf 3] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 9205 : 2005
(ISO 12639 : 2004)
電子製版画像データ交換用タグ付き
ファイルフォーマット(TIFF/IT)
Graphic technology - Prepress digital data exchange - Tag image file format for image technology(TIFF/IT)
序文
この規格は,2004年に第2版として発行されたISO 12639,Graphic technology - Prepress digital data
exchange - Tag image file format for image technology(TIFF/IT)を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更
することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格は,製版用電子データ交換のための伝達媒体に依存しないタグ付き画像ファイル
フォーマットについて規定する。この規格は,カラー連続調画像(CT,colour continuous-tone picture image),
線画画像(LW,colour line art image or line-work image),高解像度連続調画像(HC,high-resolution Continuous
tone image),単色階調画像(MP,monochrome continuous tone picture image),ビットマップ2値画像(BP,binary
picture image),ランレングス2値画像(BL,binary line art image or run length encoded bitmap image),網点画
像(SD,screened data image)及びファイナルページファイル(FP,final page file)を符号化するための画像ファ
イルフォーマットを定義する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 12639:2004,Graphic technology - Prepress digital data exchange - Tag image file format for image
technology(TIFF/IT) (IDT)
2. 適合レベル及び適合レベル表示
2.1 一般
この規格は,三つの適合レベルをもつ。すなわちTIFF/IT(フルTIFF/ITともいう。),TIFF/IT-P1
及びTIFF/IT-P2を設ける。三つの適合レベルとも,製版,印刷,グラフィックアーツ及び情報処理分野で
用いられる各種画像の伝達媒体に依存しない交換用手段を提供する。
TIFF/IT-P1適合レベルは,より簡単な実装を実現すると同時に,CT,BP及びMPファイルに対して,
既存のTIFFの入力システム又は出力システムとの互換を可能にする一つの最小構成機能を提供する。
TIFF/IT-P1適合レベルは,TIFF/ITの全機能を必要としない場合の使用を目的にしている。
TIFF/IT-P2適合レベルは,TIFF/IT適合レベルの部分集合である。TIFF/IT-P2適合レベルは,TIFF/IT-P1
適合レベルで定義されているすべての機能(options)を包含し,さらに,特色(spot colour),LWの大きな色数,
網点データに対するSDファイルフォーマット及び圧縮方法を提供する。
この規格に適合する実装は,この規格で定義するTIFF/ITフィールドだけを書き込み,認識し,解釈す
る必要がある。この規格に適合する実装にとって,この規格で分類されていないか又は参照されていない
――――― [JIS X 9205 pdf 4] ―――――
2
X 9205 : 2005 (ISO 12639 : 2004)
TIFFフィールドの使用は,必す(須)ではない。この規格で提供されていないフィールドを読んだ場合,
そのフィールドの処理は入力システムの裁量とする。入力システムは,TIFFの基本的な考え方に従い,か
つ,それらのフィールドを無視しながらそのファイルの処理を試みるものとする(附属書A参照)。
この規格は,特定画像データタイプごとに適合レベルTIFF/IT,TIFF/IT-P1及び/又はTIFF/IT-P2ファイ
ルを規定する。この規格に適合する特定画像データタイプに対するファイルは,その適合レベルをもって
その特定画像データタイプに対するTIFF/IT,TIFF/IT-P1及び/又はTIFF/IT-P2に適合したファイルという。
これらのファイルを受入れ及び処理する入力システムは,その適合レベルをもってその特定画像データタ
イプに対するTIFF/IT, TIFF/IT-P1又はTIFF/IT-P2に適合した入力システムという。これらのファイルを
生成し出力する出力システムは,その適合レベルをもってその特定画像データタイプに対するTIFF/IT,
TIFF/IT-P1又はTIFF/IT-P2に適合した出力システムという。この規格とTIFFとが矛盾を起こす場合は,
この規格を優先する。
2.2 画像ファイルタイプの適合表示
TIFF/ITは,印刷及び画像処理分野での広範囲なデータ構造を表現
する方法を提供する。個々の画像ファイルタイプの適合表示は,次に従う(附属書B参照)。
TIFF/IT-CT カラー連続調画像データ
TIFF/IT-LW 線画画像データ
TIFF/IT-HC 高解像度連続調画像データ
TIFF/IT-MP 単色階調画像データ
TIFF/IT-BP ビットマップ2値画像データ
TIFF/IT-BL ランレングス2値画像データ
TIFF/IT-SD 網点画像データ
TIFF/IT-FP ファイナルページファイルデータ
2.3 TIFF/IT適合レベル
この規格に適合するために,すべての画像ファイルタイプを実装しなくてもよ
い。7.で規定する各画像ファイルタイプを個々に実装してもよい。ファイル,入力システム又は出力シス
テムは,すべての画像ファイルタイプ又は特定の画像ファイルタイプのいずれかに対する適合表示を行う
ことができる。
TIFF/ITと表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しなけれ
ばならない。各画像ファイルだけに対応する場合は,2.2で定義した識別表示を用いてTIFF/IT-CTなどと
して表示する。
2.4 TIFF/IT-P1適合レベル
TIFF/IT-P1適合レベルは,製版,印刷,画像処理分野,情報処理システム及
び応用プログラム間での画像データ交換を支援するために,できるだけ単純で,かつ,明りょう(瞭)な
方法でのいろいろな画像データ構造を表現する方法を提供する。TIFF/IT-P1適合レベルは,TIFF/IT適合レ
ベルの部分集合とみなす。
TIFF/IT-P1と表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しな
ければならない。各画像ファイルだけに対応する場合は,2.2に定義した識別表示に “/P1” が付加された
識別表示を用いてTIFF/IT-CT/P1などとして表示する。
2.5 TIFF/IT-P2適合レベル
TIFF/IT-P2適合レベルは,製版,印刷,画像処理分野,情報処理システム
及び応用プログラム間での画像データ交換を支援するために,できるだけ単純で,かつ,明りょう(瞭)
な方法でのいろいろな画像データ構造を表現する方法を提供する。TIFF/IT-P2適合レベルは,TIFF/IT適合
レベルの部分集合であり,かつ,TIFF/ITとTIFF/IT-P1との中間に位置する適合レベルである。
TIFF/IT-P2と表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しな
――――― [JIS X 9205 pdf 5] ―――――
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JIS X 9205:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 12639:2004(IDT)
JIS X 9205:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 37 : 映像技術 > 37.100 : グラフィック技術 > 37.100.99 : グラフィック技術に関するその他の規格
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS X 9205:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称