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X 9206-1 : 2000
備考1. 制御パラメタを英文字で書いた場合,データの交換及び検索を容易にするために,外部の作
業現場への送信前に,英文字を対応するコード番号に変換する必要がある。英文字からコー
ド番号への変換辞書は,第2部の規格制定時に準備する。ただし,暫定的な変換辞書(対応表)
は,附属書E(参考)に示すホームページアドレスから参照できる。
2. 附属書E(参考)に示すホームページアドレスでは,データベースの構築を支援する暫定的
なユーティリティプログラムを提供する。このユーティリティプログラムは,この規格の成
立時点では,制御パラメタを英文字で表記しているが,第2部の規格制定時には,英文字を
コード番号に変換する機能を備える。
それぞれのコード番号は,各階層の項目がピリオド “.” (JIS X 0201定義の符号2E)で区切られた,四
つの単精度10進整数の組合せで構成される。四つの10進数のコード番号は,次のように階層順に並ぶ。
第1階層コード番号 . 第2階層コード番号 . 第3階層コード番号 . 第4階層コード番号
例 1 . 23 . 456 . 7890
4.2.2 データ記述書式の規約 データベースのデータ記述書式を,次のように定める。
なお,この記述書式には,制御パラメタの値を操作する関数表現(図1の構造モデルにおける第5階層
及び第6階層)も含まれている。
[model identifier] ; [information group] ; parameter name [:reference:] ;
manufacturer ;
[identifier in parameter ] ; n1 ; [PR1, PR2, ···, PRn1] ; [Q (name) ;
DIM ; [DIMN] ; [DIML, DIMM, DIMT, DIMA, DIMK, DIMMOL, DIMCD] ; [DIM10] ;
[n2] ; [DATA1, DATA2, ···, DATAn2](改行)
要素の並び順は,上のとおりとし,並び替えることはできない。上の書式は,文書表記上,途中で改行
されているが,実際にデータを記述する場合には,最後にだけ改行(JIS Z 0201定義の符号0D)を入れる。
ここで,各要素の意味及び内容は,次のとおりとする。
[···] : この要素は,省略可能とする。
; : 要素の区切り記号(JIS X 0201定義の符号2B)。この区切り記号は,要素を省略するとき
も必要とする。
: : referenceを使用する場合の要素の区切り記号(JIS X 0201定義の符号3A)。
, : PRが複数個ある場合,DATAが複数個ある場合又はDIMLDIMCDの基本単位の指数を
記述する場合に,要素を区切る記号(JIS X 0201定義の符号2C)。
manufacturer : 機械,材料などの製造者の名前。設計者又は創作者の名前。
model identifier : データベース内に,一つのmanufacturerに対して二つ以上の製品がある場合,製品を区
別するために指定する名称。
information group : 関連する複数のparameter nameをグループ化し,保持することを目的とした,データベ
ースのテーブル(表)名又はオブジェクト指向データベースのクラス名。
parameter name : 制御パラメタの名称。4.2.1で定義した,ピリオドで区切られる四つの単精度10進整数
を組み合わせたコード番号又は英文字(1)。
――――― [JIS X 9206-1 pdf 6] ―――――
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reference : 他のinformation group,parameter name及び/又はidentifier in parameterを参照又は関連
付ける要素。parameter nameが “0.0.0.0” のコード番号をもつ場合,referenceには,辞書
の検索語(コード番号又は英文字)を指定する[附属書B(参考)参照]。referenceは,
次に示すように,三つの要素を “,” ”で区切って記述する。
: information group : parameter name : identifier in parameter :
要素の並び順は,上のとおりとし,並び順を替えることはできない。第2項以降の二つ
の要素又は第3項の要素は,不要であれば省略できる。
identifier in parameter : 一つのinformation group内で,同一のparameter nameをもつ制御パラメタが複数個
ある場合に,ある制御パラメタを他の制御パラメタと区別するための識別ID。
n1 : 関連パラメタPRの個数(0を含む)。
PR1,PR2,···,PRn1 : 関連パラメタ。制御パラメタの値を決定するに際して,影響を及ぼす要素。要素が
n1個ある場合,1番目からn1番目までを “,” で区切って記述する。
Q (name) : 制御パラメタの値を記述する書式。書式の種類は,Qに指定する文字列で表現する。次
の(e)(g)のいずれかが該当する場合,nameは,関数,辞書,単位一覧表などの使用法
を示すファイルの名称を示す。
(a) 単一数値の場合 : Q (name) にVI ( ) (整数)又はVR ( ) (実数)を指定する。こ
の場合,n2に “1” を指定し,DATAに値を入れる。
(b) 表の場合 : Q (name) にTI ( ) (整数)又はTR ( ) (実数)を指定する。この場合,
次の式で計算される値をn2に指定し,DATAにn2個の値を入れる。
n2=2+Li*2 (n1=1の場合)
n2=n1+ 槿 Li (n1>1の場合)
ただし,Liは,i番目の行における列の個数とする。
DATAは,関連パラメタの個数に相当する値の配列を指定する。値の配列は,関連パ
ラメタと同じ順序で並ぶ。関連パラメタの単位は,(g)に示す方法で与える。
例 n1=1の場合及びn1=2の場合におけるDATAの記述例を,次に示す。
n1=1の場合 : 制御パラメタa1が,次に示す関連パラメタb1の表形式の関数として与
えられる場合,DATAの配列は,表1のようになる。
――――― [JIS X 9206-1 pdf 7] ―――――
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表1 一次元配列の例
a1 b1
b11 b12 b13 b14
DATA D1 D2 D3 D4
$ISO;$example;;a1;;1;b1;TI
( ) ;0;;0;10;1,4,b11,b12,b13,b14,D1,D2,D3,D4
DATAは,行数,列数,b1の数列,データの数列の順に
並ぶ。
・n1=2の場合 : 制御パラメタa1が,次に示す二つの関
連パラメタb1,b2の表形式の関数として与えられる
場合,DATAの配列は,表2のようになる。
表2 二次元配列の例
a1 b2
b21 b22 b23 b24
DATA b1 b11 D1 D2 D3 D4
b12 D5 D6 D7 D8
$ISO;$example;;a1;;2;b1, b2;TI ( ) ;0;;0;16;2,4,b11,b12,b21,b22,b23,b24,D1,
D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8
DATAは,行数,列数,b1の数列,b2の数列,データの数列の順に
並ぶ。
(c) 文字列の場合 : Q (name) にCH ( ) を指定する。DATAに文字列を指定する。
(d) 日時の場合 : Q (name) にDAY ( ) を指定する。DATAは,yyyy-mm-dd-hh.mm.ss.nnnnnn
の形式で記述する。
例 1998-09-12-15.25.33.000000
(e) arameter nameに “0.0.0.0” が指定されている場合 : Q (name) にCDIC (name) を指
定する。referenceに記述された辞書の検索語が選ぶ値として,文字列(単語)の一
覧をDATAに指定する。文字列の仕様詳細を説明する必要がある場合,nameに仕様
詳細を説明するファイルの名称を指定する。
(f) 関数によって制御パラメタの値又は状態を決める場合 : Q (name) にF (name) を指
定する。ここでnameは,関数(2)の処理内容を説明するファイルの名称とする。
(g) 制御パラメタの単位を定義する場合 : Q (name) にDDIC (name) を指定する[附属書
C(参考)参照]。ここでnameは,単位の意味及び定義を説明するファイルの名称
とする。
(a)(g)以外の機能を定義する場合,Q (name) のQには,VI,VR,TI,TR,CH,DAY,
CDIC,F及びDDIC以外の記号を指定する。nameには,機能の詳細を記述するファイル
の名称を指定しなければならない。
DIM : 制御パラメタの単位を表記する方法。表記方法は,数値で指定する。Q (name) がCDIC
(name) に等しい場合を除いて省略できない。Q (name) がCDIC (name) に等しい場合,
値が指定されていても無視される。
DIM=0 : Q (name) がDDIC (name) に等しく,制御パラメタの単位を定義する場合だけ
に指定する。この場合,DIMNに単位名称を記述し,nameで指定されるファ
イルに,その内容を記述する必要がある[Q (name) の(g)参照]。
――――― [JIS X 9206-1 pdf 8] ―――――
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DIM=1 : 基本単位DIMLDIMCDの指数で単位を表記する。
DIM=2 : 単位名称でDIMNに単位を表記する。
DIM=3 : 単位記述を省略する。この場合,共通単位定義ファイル又は制御セット(3)内
で,単位が定義されている必要がある。共通単位定義ファイルと制御セット
内での単位定義とが異なる場合,制御セット内の単位定義を優先する。
DIMN(4) : JIS Z 8203及びJIS Z 8202の規格群,共通単位定義ファイル又は利用者が定義する単位
の名称。JIS Z 8203及びJIS Z 8202の規格群が定義する範囲外の単位を指定した場合,
DDIC (name) のnameで指定されるファイルに,その内容を記述し,DIM=0を指定する。
Q (name) がCDIC (name) に等しい場合,単位が指定されていても無視される。
例 N,Pa,J,V,F,dpi(利用者定義)など。
DIML,DIMM,DIMT,DIMA,DIMK,DIMMOL,DIMCD(5) : JIS Z 8203及びJIS Z 8202の規格群によ
る基
本単位に対する指数。DIML(長さ : m),DIMM(質量 : kg),DIMT(時間 : sec),
DIMA(電流 : A),DIMK(温度 : K),DIMMOL (mol),DIMCD (cd) の七つの指数を
“,” で区切って記述する。指数の並び順は,上のとおりとし,並び順を替えることはで
きない。
なお,制御パラメタが単位をもたない場合,すべての指数に “0” を指定する。
例 DIML=1,DIMT=−1 速度を表す。
DIMT=1,DIMA=1 電荷を表す。
DIM10(6) : DATAの乗数
例 k (103) は3,M (106) では6, 10-6) では−6など。
備考 DDIC (name) で制御パラメタの単位を定義する際,DIMNに与えた単位名を
DIMLDIMCDのJIS Z 8203及びJIS Z 8202の規格群による基本単位で表記で
きない場合,DATAの乗数DIM10も表記できない。この場合,単位の詳細を
DDIC (name) のnameで指定されるファイルに記述し,利用者にそのファイル
を参照することを促すためDIM10=*を与える。
例 DIMN=ml/minは,JIS Z 8203及びJIS Z 8202の規格群による基本単位に従うと
DIML=3,DIMT=−1,DIM10=−6と定義される。しかし,DIMTは,secで定
義するので,minを表すには,DATAを60倍しなければならない。このように,
DIM10の乗数及びDATAの値を正確に定義できない場合,その詳細をnameで指
定されるファイルに記述し,DIM10=*とする。
n2 : DATAの個数
DATA1,DATA2,···,DATAn2 : 制御パラメタの値。この値は,Q (name) の(a)(e)に指定した書式に
従って記述する。値がn2個ある場合,1番目からn2番目までを “,” で区切って記述す
る。
注(1) データ型の表現は,4.4.2の規則に従う。
(2) 関数定義は,プログラミングのアルゴリズムのように,入力,出力及び処理のために与えられ
る変数及び処理の記述をもつ。
(3) 制御セット内に同じ制御パラメタが何回も現れる場合,この定義を使うことによって,データ
ベースの冗長性を減らすことができる。
――――― [JIS X 9206-1 pdf 9] ―――――
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(4) この項は,DIMの値が0又は2のときだけ使用される。1又は3の場合は,無視される。
(5) この項は,DIMの値が0又は1のときだけ使用される。2又は3の場合は,無視される。
(6) そのデータが数値で与えられている場合,10を底としたべき指数が示されなければならない。
4.3 データベースにおけるオブジェクトの表現 製品,材料,機械,ワークフローなどのオブジェクト
は,制御パラメタを使って特定することができる。オブジェクトを特定する制御パラメタのグループは,
前述の制御セットとする。制御セットは,同一の “manufacturer” 及び “model identifier” のコード番号を
もつ,複数の制御パラメタからなる。印刷関連産業における,標準用紙,標準インキなどの制御セットの
例を,附属書D(参考)に示す。
4.4 制御セットファイルの構造
4.4.1 符号化文字集合 (Character Code Set) 次に示すように,制御セットを定義するファイルは,その
第1行目にAMPAC版及び符号化文字集合の名称を指定し,ファイルの最終行に “End of data” を指定する。
AMPAC Ver.xx.xx;Used Character Code Set [;user option]
Parameter code expressions
End of data
第1行目は,ファイル内で使用される符号化文字集合を検出するために,ASCIIコード(JIS X 0201定
義の符合)で書く。
例 AMPAC Ver.03.10;Uni Code;Japanese
.................... (AMPAC parameter expressions)
End of data
4.4.2 データ型の表現 “ ; ”, “ : ” 又は “,” で区切られている最初の記号が,次の記号のいずれかであ
れば,それに続く文字は,次のデータ型とする。
“$” : 文字列 例 ···;$ampac;······
none : 10進数 例 ···;12345;······
この規則を4.2.2で定義する “manufacturer”, “model identifier”, “information group”, “parameter name”,
“reference”, “identifier in parameter” 及び “PR” に適用する。
なお, “n1”, “n2”, “DIM”, “DIML...DIMCD” 及び “DIM10” は,10進数で指定する。 “Q (name)”
及び “DIMN” は,文字列で指定する。 “DATA” のデータ型は, “Q (name)”で定義する。
――――― [JIS X 9206-1 pdf 10] ―――――
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JIS X 9206-1:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/WD 16044-1:1999(IDT)
JIS X 9206-1:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 37 : 映像技術 > 37.100 : グラフィック技術 > 37.100.01 : グラフィック技術一般
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS X 9206-1:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISZ8123:1995
- 印刷用語―基本用語
- JISZ8202-0:2000
- 量及び単位―第0部:一般原則
- JISZ8202-1:2000
- 量及び単位―第1部:空間及び時間
- JISZ8202-10:2000
- 量及び単位―第10部:核反応及び電離性放射線
- JISZ8202-12:2000
- 量及び単位―第12部:特性数
- JISZ8202-13:2000
- 量及び単位―第13部:固体物理学
- JISZ8202-2:2000
- 量及び単位―第2部:周期現象及び関連現象
- JISZ8202-3:2000
- 量及び単位―第3部:力学
- JISZ8202-4:2000
- 量及び単位―第4部:熱
- JISZ8202-5:2000
- 量及び単位―第5部:電気及び磁気
- JISZ8202-6:2000
- 量及び単位―第6部:光及び関連する電磁放射
- JISZ8202-7:2000
- 量及び単位―第7部:音
- JISZ8202-8:2000
- 量及び単位―第8部:物理化学及び分子物理学
- JISZ8202-9:2000
- 量及び単位―第9部:原子物理学及び核物理学
- JISZ8203:1964
- 単位記号
- JISZ8203:2000
- 国際単位系(SI)及びその使い方