JIS X 9302:2005 情報技術―ペンベースインタフェース―ペンベースシステムにおけるテキスト編集のための共通ジェスチャ | ページ 2

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X 9302:2005(ISO/IEC 14754 : 1999)
a) 消去ジェスチャ(1)
1) ペン下げ
2) ジグザグ形式の少なくとも4線分のストローク
3) ペン上げ
ジグザグの線分は,ほぼ同じ長さにするのがよく,また重なってもよい。
図 2a 消去機能のためのジェスチャ(1)
b) 消去ジェスチャ(2)
1) ペン下げ
2) 上から右下方向の線とそれに続く右上方向の線の“V”形の2線分描画線
3) ペン上げ
作用点は,始点とする。2番目の線分の長さは,最初の線分の2倍以上あるのがよい。
図 2b 消去機能のためのジェスチャ(2)
備考1. もし,システムがa)及びb)の両方のジェスチャとも使用可能なとき,一方を使用不可とする
任意選択機能を使用者に提供するのがよい。
2. これらのジェスチャのストロークは,可視軌跡でなくてもよい。
6.2.3 フィードバック システムは,a)又はb)のジェスチャを検出したとき,次のテキストを消去する。
テキストを消去した後の空白は,次の例で示すように残っているテキストによって埋められる。
− 前もってテキストが選択されていない場合
− ジェスチャ(1)で覆われるテキストが消去される。
− ジェスチャ(2)の作用点の文字が消去される。
− 前もってテキストが選択されている場合
− 選択されたテキストが消去される。

――――― [JIS X 9302 pdf 6] ―――――

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X XXXX : 0000 (ISO/IEC 14754 : 1999)
例1.テキストが選択されていない場合
ジェスチャ 結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が年に2人受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。
例2.テキストが選択されている場合
ジェスチャ 結果
1. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
2. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
3. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
4. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
5. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。
6. 日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が2人受賞するのは初めて。

6.3 空白挿入

6.3.1  機能 空白挿入機能は,テキストに空白を挿入する。
6.3.2 ジェスチャ 空白挿入ジェスチャは,図3a及び図3bに示す次の連続する一連の要素の少なくとも
一つで構成する。
a) 空白挿入(1)
1) ペン下げ
2) 垂直な下方向の線とそれに続く水平線
3) ペン上げ
作用点は始点である。複数空白の挿入が可能なシステムでは,挿入される空白の数は2番目のストロー
クの長さに比例する。
図 3a 空白挿入機能のジェスチャ
b) 空白挿入(2)
1) ペン下げ
2) 逆“V”形の下から右上描く線とそれに続き右下に描く線との二つの線分
3) ペン上げ
作用点は,ストロークのトップ(頂上)とし,そこに空白を1個挿入する。

――――― [JIS X 9302 pdf 7] ―――――

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X 9302:2005(ISO/IEC 14754 : 1999)
図 3b 空白挿入機能のジェスチャ
備考 a)及びb)の両方のジェスチャが可能なシステムでは,一方を使用不可とする任意選択機能を使
用者に提供するのがよい。
6.3.3 フィードバック システムは,ジェスチャの作用点を含む直前の文字位置に空白を挿入する。

ジェスチャ 結果
日本人が1年に2人受賞するのは初めて。 日本人が 1年に2人受賞するのは初めて。
日本人が1年に1人受賞するのは初めて。 日本人が1年に 2人受賞するのは初めて。

6.4 改行

6.4.1  機能 改行は,テキストに存在する行を二つに分け,初めの部分を今の行に置き,2番目の部分を
次の行の先頭に置く。
6.4.2 ジェスチャ 改行ジェスチャは,図4に示す次の連続する一連の要素で構成される。
1) ペン下げ
2) 改行したい点での垂直線分とそれに続く左方向へ向かう水平線分
3) ペン上げ
作用点は,始点とする。
図 4 改行機能のジェスチャ
6.4.3 フィードバック システムは,ジェスチャの作用点を含む文字位置の直前の文字位置でその行を終
了させる。残りのテキストは,現在の行の直後に挿入された,新しい行の先頭に置く。
例 ジェスチャ 結果
スウェーデンの王立科学アカデミーは9日, スウェーデンの
2002年のノーベル化学賞を田中耕一氏 王立科学アカデミーは9日,2002年の
(43),米バージニア・コモンウエルズ ノーベル化学賞を田中耕一氏(43),米バ
大教授のジョン・フェン博士(85), ージニア・コモンウエルズ大教授のジョン・

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X XXXX : 0000 (ISO/IEC 14754 : 1999)

7. 条件付き機能のための必す(須)ジェスチャ命令

 バッファをもたない適合システムは,“移動”及び
“複写”の二つの機能を提供しなければならない。バッファをもつ適合システムは,少なくとも“切取り”,
“バッファへの複写”及び“はり付け”の三つの機能を提供しなければならない。

7.1 バッファを必要としないジェスチャ命令

7.1.1  移動
7.1.1.1 機能 移動機能は,選択された領域を一つの場所から別の場所へ移動する。
7.1.1.2 ジェスチャ 移動ジェスチャは,図5に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 選択テキスト内での一時停止から選択テキストを挿入する目的位置までのストロークの描線
3) ペン上げ
ストロークは始点から,どの方向でもよい。移動元の作用点は始点であり,移動先の作用点は,終点と
する。
複写を除いて,この規格で規定する他のすべてのジェスチャの作用点を選択テキスト外に置くように実
装する場合,移動ジェスチャの一時停止は,省略してもよい。
図 5 移動機能のためのジェスチャ
7.1.1.3 フィードバック システムは,元の位置から選択テキストを取り除き,目的の位置に選択テキス
トを挿入する。システムは,選択テキストとその目的位置との間のつながり又は軌跡を表示する必要はな
い。テキストを取り除いた後の空白は,次の例に示すように残りのテキストによって埋められる。

始め ジェスチャ 結果
スウェーデン王立科学アカデミー
スウェーデン王立科学アカデミー
スウェーデンは9日,2002年の
は9日,2002年のノーベル は9日,2002年のノーベル ノーベル化学賞を田中耕一氏(4
化学賞を田中耕一氏(43), 化学賞を田中耕一氏(43), 3),米バージニア・コモンウエル
米バージニア・コモンウエルズ 米バージニア・コモンウエルズ ズ大教授のジョン・フェン博士
大教授のジョン・フェン博士 大教授のジョン・フェン博士 (85),米スクリプス研究所
(85),米スクリプス研究所 (85),米スクリプス研究所 客員教授のクルト・ビュートリッ
客員教授のクルト・ビュートリッ
客員教授のクルト・ビュートリッ
ヒ博士(64)の3氏に贈ると
ヒ博士(64)の3氏に贈ると ヒ博士(64)の3氏に贈ると 王立科学アカデミー発表した。
発表した。 発表した。
7.1.2 複写
7.1.2.1 機能 複写機能は,選択されたテキストを複製し,それを指示された目的位置に置く。
7.1.2.2 ジェスチャ 複写ジェスチャは,図6に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) たたく
2) ペン下げ

――――― [JIS X 9302 pdf 9] ―――――

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X 9302:2005(ISO/IEC 14754 : 1999)
3) 選択テキストが複写される目的位置までのストローク
4) ペン上げ
ストロークは,ペン下げ点からどの方向でもよい。作用点は,始点及び終点とする。たたく及びペン下
げは,ほぼ同じ位置でなければならない。
図 6 複写機能のためのジェスチャ
7.1.2.3 フィードバック システムは,目的位置に選択テキストを挿入する。システムは,選択テキスト
及びその目的位置との間のつながり又は軌跡を表示する必要はない。
例 始め ジェスチャ 結果
スウェーデン王立科学アカデミー
スウェーデン王立科学アカデミー
スウェーデン王立科学アカデミー
は9日,2002年のノーベル は9日,2002年のノーベル は9日,2002年のノーベル化学
化学賞を田中耕一氏(43), 化学賞を田中耕一氏(43), 賞を田中耕一氏(43),米バージ
米バージニア・コモンウエルズ 米バージニア・コモンウエルズ ニア・コモンウエルズ大教授のジョ
大教授のジョン・フェン博士(8
大教授のジョン・フェン博士(8
ン・フェン博士(85),米スクリ
5),米スクリプス研究所客員教授
5),米スクリプス研究所客員教授
プス研究所客員教授のクルト・ビュ
のクルト・ビュートリッヒ博士(6
のクルト・ビュートリッヒ博士(6
ートリッヒ博士(64)の3氏に贈
4)の3氏に贈ると発表した。 4)の3氏に贈ると発表した。 ると王立科学アカデミー発表した。

7.2 バッファを必要とするジェスチャ命令

7.2.1  切取り
7.2.1.1 機能 切取り機能は,一文字又は先に選択されたテキストを取り除き,それをバッファに蓄える。
7.2.1.2 ジェスチャ 切取りジェスチャは,図7に示す次の連続する一連の要素で構成する。
1) ペン下げ
2) 最下部からスタートし右上へ向かう反時計方向のループ描線
3) ペン上げ
先に選択がない場合は,作用点は,始点とする。テキストが選択されている場合は,ジェスチャは,始
点の位置にかかわらず,常に選択されたテキストに作用する。
図 7 切取り機能のためのジェスチャ

――――― [JIS X 9302 pdf 10] ―――――

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  • ISO/IEC 14754:1999(IDT)

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