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X 9303-2 : 2006 (ISO/IEC 11581-2 : 2000)
利用者が認識する 機能
オブジェクト 例 : 印刷機能
比ゆ(喩)の実装
表示されたアイコン 抽象オブジェクト
例 : 例 : 印刷機器
比ゆ(喩)
例 : オフィス
の机上
グラフィック 総称オブジェクト
例 : 例 : パーソナルコンピュ
ータ用プリンタ
グラフィック要素 基本単位 具体オブジェクト
例 : 例 : プリンタ及び 例 : 利用者の机上にあ
プリンタ用紙 るインクジェット
プリンタ
図 2 オブジェクトアイコンの指定に用いる枠組み
5.3 抽象オブジェクト
抽象オブジェクトの例には,次のものがある。
− 印刷するもの
− 不要オブジェクトを処分する手段
5.4 総称オブジェクト
総称オブジェクトは,抽象オブジェクトのサブクラスであり,例えば,次のも
のがある。
− パーソナルコンピュータ用のプリンタ
− ごみを入れるために使用するオブジェクト
5.5 具体オブジェクト
具体オブジェクトは,総称オブジェクトの特定の実現であり,何らかの物理オ
ブジェクトに対応している。例えば,次のものがある。
− 用紙が出てきている具体的電気機械式プリンタ
− ごみを入れるために使用するオブジェクトの具体例
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X 9303-2 : 2006 (ISO/IEC 11581-2 : 2000)
備考 この規格では,左端の例だけを使用している。
図 3 ごみを入れるのに使うオブジェクトの様々な具体例に基づいたアイコンの例
5.6 基本単位
基本単位は,具体オブジェクトの必す(須)要素である。各概念的基本単位は,それ自
体で意味あるオブジェクトになることが望ましい。例えば,次のものがある。
− プリンタと用紙との組合せ
− ごみ箱
5.7 構成要素
構成要素の例には,次のものがある。
− プリンタ本体(高さが幅より短く,辺に触れていない水平の溝が中央にある長方形)
− 用紙(高さが幅より大きく,シートの一隅が三角形に用紙の内側へ折り畳まれている長方形)
5.8 グラフィック
構成要素から形成されるオブジェクトの図式表現。グラフィックは,具体例の図式
表現である(5.5参照)。
5.9 表示されたアイコン
画面上に表示されたときのオブジェクトアイコンのグラフィック。
6. オブジェクトアイコンに対する要求事項及び推奨事項
6.1 要求事項
6.1.1 グラフィック及び機能 システム又はアプリケーションが,オブジェクトアイコンを使用する場合,
そのグラフィックの外観が7.で規定している具体的変形の範囲内であり,かつ,JIS X 9303-1で規定して
いる包括的変形の範囲内であるならば,そのオブジェクトアイコンは,7.で規定している主機能を果たさ
なければならない。
6.1.2 向き 別段の指定がない限り,この規格で表現しているすべてのオブジェクトアイコンは,7.に示
している向きで使用しなければならない。オブジェクトアイコンの意味の解釈はその向きに応じて変わる
場合があり,あいまい性を避けるために注意を払うことが望ましい。例えば,画面上で逆さまに描写した
(フォルダなどの)オブジェクトの表現は,立った向きで描写したときとは異なる意味(“空き”など)を
もつと解釈される可能性がある。
6.1.3 不透明性 アイコンのグラフィックの外形線に囲まれた内側の領域は,不透明でなければならない。
枠の全体領域内でアイコンの外形線の外側に残された領域は,不透明でも又は透明でもよい。
6.1.4 オブジェクトアイコンを開く オブジェクトアイコンを開くことは,アイコンの関連する機能又は
情報が利用できるようになること,及び/又はアイコンによって表現されるオブジェクトを参照できるよ
うになることでなければならない。
6.1.5 状態変化 オブジェクトアイコンで想定される状態変化を表すための規約は,適合性を主張するオ
ブジェクトアイコン群すべてに一貫して適用しなければならない。
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X 9303-2 : 2006 (ISO/IEC 11581-2 : 2000)
基本オブジェクトアイコン 異なる状態の例
図 4 状態表示の例
6.1.6 感受領域 オブジェクトアイコンは,感受領域をもっていなければならない。一般的に,感受領域
は,図的シンボルの上に目に見えない形で重ねておく。その目的は,各アイコンに関連して,使用者によ
る操作と他のアイコンとの相互作用の両方を可能にする領域を提供することにある。
6.2 推奨事項
6.2.1 機能及びグラフィック システム又はアプリケーションが7.で規定している主機能を果たすオブ
ジェクトアイコンを使用する場合は,そのグラフィックの外観が,7.で規定した具体的変形の範囲内にあ
り,かつ,JIS X 9303-1の6.3で規定されている包括的変形の範囲内にあることが望ましい。
6.2.2 一貫した動作 画面上でのオブジェクトアイコンの動作方法は,システムにあるすべてのオブジェ
クトアイコンで一貫していることが望ましい。例えば,オブジェクトアイコンを動かす場合に,アイコン
の移動経路及び元の位置を示す方法は,すべてのオブジェクトアイコンで一貫していることが望ましい。
6.2.3 比ゆ(喩) オブジェクトアイコンによって表される比ゆ(喩)は,オブジェクトアイコンが表し
ている機能に直接関係していることが望ましい。
6.2.4 書体 英字,数字,句読点及び算術記号をオブジェクトアイコンの組込み要素として使用する場合
は,複雑でない書体を採用することが望ましい。
6.2.5 可視性 使用者の制御によって,アイコンの連続移動を伴う動作が行われている間は,アイコンの
元の位置及び瞬間的な現在位置の両方が画面上で見えることが望ましい。
6.2.6 層化したオブジェクトアイコン 複数のオブジェクトアイコンが重なる場合は,一番上の感受領域
を優先することが望ましい。一般的には,一番上のアイコンのすき間からその下にあるアイコンと直接対
話することはできない。
7. アイコン仕様
ここでのアイコンの仕様は,5.の枠組みに沿っている。示された図は,そのオブジェ
クトアイコンに対する基本的なグラフィックであり,包括的変形(JIS X 9303-1の6.3参照)及び具体的変
形の対象となる。それぞれのアイコンについて,具体的変形が当てはまるものがあれば,並べて規定する。
ここで規定しているオブジェクトアイコンは,次のように分類される。
− 他のオブジェクトを,入力として受け取ることができる中核オブジェクトアイコン(7.1)。
− 他のオブジェクトを,入力として受け取ることができない二次オブジェクトアイコン(7.2)。二次オブ
ジェクトアイコンは,更に二つの分類に分かれる。
− 附属品オブジェクトアイコン(7.2.1参照)
− システム環境オブジェクトアイコン(7.2.2参照)
どの分類のグラフィックも灰色の枠で囲んで示してある。この枠の大きさ及びその枠内でのアイコンの
位置は,例示してあるにすぎず,いずれも実装に応じて変わる。灰色の領域は透明でも又は不透明でもよ
く,白色の内側の領域は常に不透明とすることが望ましい。
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X 9303-2 : 2006 (ISO/IEC 11581-2 : 2000)
7.1 中核オブジェクトアイコン
7.1.1 文書
主機能 使用者に表示できる情報をもち,使用者への最低単位の情報格納域を提供する。
備考 文書は,表示される特定文書様式を反映するように意図されている。文書は,テキスト,グラ
フィック,スプレッドシート情報,ビデオ,他の文書及びデータを含んでもよい。通常は,文
書アイコンを開くと,一般的には,使用者が文書を編集することができる(例えば,テキスト
の編集又はスプレッドシートの編集)。
具体例 オフィスで一般的に用いられている用紙。
構成要素
− 用紙。高さが幅より長い長方形。
− 隅の折り畳み。用紙内の三角形。
グラフィック
7.1.2 フォルダ
主機能 文書,他のフォルダ,アプリケーションなどのオブジェクトを保持する。ファイルキャビネット
は保持できない。
備考 フォルダアイコンを開くと,一般的には,そのフォルダの内容を利用できるようになる。フォ
ルダは,開いた状態と閉じた状態との両方で,他のオブジェクトをフォルダへ移動及びコピー
することができる。
具体例 フォルダ。
構成要素
− 裏表紙。高さが幅より短く,上端に沿ってタブのある長方形。
− 表表紙。高さが幅より短く,裏表紙の前に置かれた長方形。
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X 9303-2 : 2006 (ISO/IEC 11581-2 : 2000)
グラフィック
7.1.3 ファイルキャビネット
主機能 文書,フォルダ,他のファイルキャビネットなどのオブジェクトを入れ,フォルダより高い格納
階層のレベルを提供する。
備考 ファイルキャビネットのアイコンを開くと,一般的にはファイルキャビネットの内容を利用で
きるようになる。ファイルキャビネットを開いた状態と閉じた状態との両方で,他のオブジェ
クトをファイルキャビネットへ移動及びコピーすることができる。
具体例 二つの引出しのあるファイルキャビネット。
構成要素
− ケース。高さが幅より長い長方形。
− 引出し。高さが幅より短く,ケースの上に重なっている長方形。
− 取っ手。中心に置かれ,引出しごとに一つ。
グラフィック
――――― [JIS X 9303-2 pdf 10] ―――――
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JIS X 9303-2:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 11581-2:2000(IDT)
JIS X 9303-2:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.20 : 事務作業におけるITの応用
JIS X 9303-2:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX9303-1:2006
- 情報技術―ユーザシステムインタフェース及びシンボル―アイコン及び機能―第1部:アイコン一般