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Z 0112 : 2008
2) プラスチック関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2101 トレイ プラスチックなどで作られた,ふたがない浅い容器。 tray
2102 ボトル 胴,底,及び口からなる(半)剛性容器。 bottle
2103 袋 柔軟な材料で作られ,一つの開口部をもつ容器。 sack,
bag,
pouch
2104 折畳み容器 folding container
物品を収納しないときには折り畳んで,その容積を縮小できる容器。
注記 粉体・粒体に用いるフレキシブルコンテナ,箱形の通い箱など
の輸送容器などのほか,紙器,段ボール箱,プラスチック箱な
どがある(JIS Z 0108参照)。
2105 バッグイン bag in box
外側は段ボールで,その内側に注出口をもつプラスチック製の袋又は
ボックス 成形容器を装着した二重容器。外側に板紙を使用した容器は,バッグ
インカートンという(JIS Z 0108参照)。廃棄時に,紙容器とプラス
チック容器との分離が容易にできる容器。
2106 マルチパック 最小販売単位の同一包装物品又は物品2個以上まとめた包装物品multi-pack
(JIS Z 0108参照)。
注記 個々の外装などを省略できる。
2107 廃プラスチック waste plastics
使用後,廃棄された各種のプラスチック製品とその製造過程で発生し
たくずなど,及び/又は廃タイヤを含むプラスチックとを主成分とす
る廃棄物。
2108 フラフ燃料 fluff fuel
一般には,フィルム又はシートを30 mm程度に細かく裁断したもの。
注記 セメント製造の原燃料化時に利用する。フラフは粒状化よりも
燃焼速度が速く多量に燃焼できる利点がある。
2109 フレーク flake
薄片を指す。例として,ペットボトルをリサイクルするとき,粉砕し
て小片にしたもの。
注記 ペットボトルのフレークは,溶かして繊維又はシートにしたり
(マテリアルリサイクル),化学的に分解し原料又はモノマー
にして再度ペット樹脂にする(ケミカルリサイクル)。
2110 ベール veil
廃プラスチック製品又は古紙を圧縮して結束したもの。ベールにする
ことによって,運送又は集積しやすくなる。例えば,ペットボトルを
つぶ(潰)し1 m3にしたベールの質量は,200 kg程度になる。
2111 ペットボトル recycled PET fiber
ペットボトルをマテリアルリサイクルしてできたポリエステル繊維。
再生繊維 注記 再生ポリエステル繊維は,各種繊維製品(衣服,毛布,カーペ
ットなど)に使われている。
2112 再生ペレット プラスチック廃棄物を,再利用のため粒状に固めたもの。 recycled pellet
2113 固形燃料, refuse derived fuel
一般には,ごみ(廃プラスチック,古紙類など)からの金属などの不
RDF 純物を取り除き,乾燥,破砕などの処理を行った後,圧縮・成形して
円柱状に固形化したもの(JIS Z 0108参照)。
注記 化石燃料の代替としてのメリットがあり,かつ,原料の混合割
合を変えることで,熱量を調整することもできる。
2114 生分解性 biodegradable plastics
土の中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素とに分解されるプ
プラスチック ラスチック。でんぷんなどの植物由来又は石油系材料を原料として製
造される。コンポスト化又は地中へ埋立てることによって分解され
る。
2115 光分解 photodegradation
可視光線及びUV光線の吸収によって,分解されるプラスチック。
プラスチック plastics
――――― [JIS Z 0112 pdf 16] ―――――
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Z 0112 : 2008
3) ガラス・金属など
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2301 ガラス瓶 ガラス製瓶の総称。 glass container
注記 飲料,食料,調味料,薬品,化粧品などに幅広く用いる。ソー
ダ石灰ガラスで,主成分はけい砂,ソーダ灰,石灰石など(JIS
Z 0108参照)。
2302 リターナブル瓶 returnable bottle
牛乳瓶,ビール瓶,果汁飲料瓶,炭酸飲料瓶,清酒瓶,1.8 L瓶など
のように回収,洗浄し,繰り返し用いる瓶(JIS Z 0108参照)。
2303 ワンウエイ瓶 one-way bottle,
1回だけ使うことを目的として作られた瓶。ただし,使い終わった後,
single use bottle
分別回収によるリサイクルのシステムにのせると,砕かれてカレット
と呼ばれる瓶の原料となる。
2304 エコロジー ecology-bottle
原料としてのカレット利用率が90 %以上のガラス瓶。さらに,無色
ボトル の空き瓶又は茶色以外の空き瓶を90 %以上利用して作った瓶は,ス
ーパーエコロジーボトルと呼ばれる。
2305 超軽量瓶 軽量度指数Lの値が0.7以下のガラス瓶。 ultra light-weighted
glass bottle
注記 L値の表し方は,1970年代にエムハート社(スイス)が提唱し
た。
L=0.44×質量÷満杯容量0.77
2306 Rマーク瓶 R-marked bottle
日本ガラス瓶協会が統一規格瓶として認定した,リターナブル瓶に付
けられているRのマークが付いたガラス瓶。このマークが付いた瓶
のデザイン(設計図)を公開し,多くの団体で利用できるようにされ
ている。
2307 軽量瓶 light weight bottle
省資源,物流コスト低減などを目的として,通常より質量が軽量で強
度の保持された瓶。L値が1.0以下のガラス瓶。
2308 カレット 粉砕されたガラスで,原料として再利用されるもの。 glass cullet
2309 多用途利用 alternated uses
ガラスカレットを,タイル,路盤材など瓶から瓶へのリサイクル以外
の用途に利用すること。
2310 金属缶 金属材料を素材として作った缶の総称(JIS Z 0108参照)。 metal can
2311 ツーピース缶 底と一体となった缶体及びふたの2部品からなる缶。 two piece can
注記 DI缶(打ち抜きしごき缶),DR缶(打ち抜き缶),DRD缶(打
ち抜き再絞り缶),インパクト缶などがある(JIS Z 1571参照)。
2312 スリーピース缶 three piece can
缶胴,天ぶた及び底ぶたの3部品からなる缶。ツーピース缶に対する
呼称である(JIS Z 1571参照)。
2313 空き缶 中身を消費した後の空の缶。 used can
(あきかん)
2314 空缶 中身を詰める前の空の缶。 empty can
(くうかん)
2315 Cプレス 空き缶又は缶用素材の端材をプレスして固めたもの。 c-press
――――― [JIS Z 0112 pdf 17] ―――――
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Z 0112 : 2008
附属書A
(参考)
主要な包装の環境配慮一般用語間の関係を示す図式
序文
この附属書は,本体に関連する事柄を記載するもので,規定の一部ではない。
A.1 一般
図A.1は,流れ図として意図したものではなく,また,そのように解釈するのは望ましくない。
包装の環境配慮一般用語
包装材料
紙・板紙 プラスチック ガラス 金属
リデュース 環境配慮設計
リユース 使用済み包装
資源ごみ 包装廃棄物
リサイクル 適正処理
図A.1−主要な包装の環境配慮一般用語間の関係を示す図式
参考文献 JIS Q 0064 製品規格に環境側面を導入するための指針
JIS Q 14001 環境マネジメントシステム−要求事項及び利用の手引
JIS Q 14020 環境ラベル及び宣言−一般原則
JIS Q 14021 環境ラベル及び宣言−自己宣言による環境主張(タイプII環境ラベル表示)
JIS Q 14024 環境ラベル及び宣言−タイプI環境ラベル表示−原則及び手続
JIS Q 14040 環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み
JIS Q 19011 品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針
JIS R 5214 エコセメント
JIS Z 0108 包装用語
JIS Z 1571 食品缶詰用金属缶
JIS Z 0112:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.55 : 包装及び物流(用語集)