この規格ページの目次
9
Z 0112 : 2008
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1092 外因性内分泌 exogenous endocrine
動物の生体内に取り込まれた場合に,本来,その生体内で営まれてい
かく(攪)乱 る正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物質。 disrupting chemicals
化学物質 注記 ダイオキシン,PCBなどがリストアップされている。一般には
環境ホルモンという(環境ホルモン戦略計画SPEED98参照)。
1093 コンポスト化 compostable
製品,包装又はそれらの構成要素が,生分解して比較的均質で安定な
可能 腐植質の物質を生成する特性(JIS Q 14021参照)。
注記 タイプII環境ラベルで規定する12の用語のうちの一つ。
1094 中間処理 intermediate treatment
産業廃棄物を埋立処分する前に,減容化・無害化などの処理をする手
法。
注記 中間処理には,焼却,破砕,脱水,中和,コンクリート固化な
どがある。
1095 資源ごみ resources litter
紙,鉄くず,アルミニウム,ガラス瓶,布など,リサイクルできる有
価で回収される排出物。
1096 静脈産業 venous industry
廃棄物の処理又はリサイクルにかかわる産業。廃棄物の運搬又は処理
業,リサイクル製品への加工又は流通などが含まれる。
1097 水性インキ water-based ink
インキに含まれる溶剤の主成分が,水であるフレキソ印刷又はグラビ
ア印刷向けの印刷インキ。
注記 乾燥性などを向上させるために,少量のアルコール類を配合す
ることが多い。紙袋又は段ボール箱の印刷によく使用されてい
る。
1098 大豆インキ 大豆の油及びたんぱく質を配合したインキの総称。 soy ink
注記 大豆油を使用したインキは,重合して固化することで乾燥する
ので,石油系インキのような揮発性有機化合物の放出がない。
1099 水性塗料 water-borne coatings
塗膜形成成分を水性媒体に溶解及び/又は分散した塗料。缶用塗料の
多くは,水性塗料に置き換えられている。
1100 容器包装 containers and
商品の容器及び包装であって,当該商品が消費され,又は当該商品と
分離された場合に不要となるもの。 packaging
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入された。
1101 特定容器 designated containers
容器包装のうち,商品の容器であるものとして法令で定めるもの。
注記1 具体的には,鋼製容器,アルミニウム製容器,ガラス製容器
(ほうけい酸ガラス製のもの及び乳白ガラス製のものを除
く。),段ボール製容器,飲料用紙製容器(アルミニウムが利
用されているもの及び段ボール製容器を除く。),紙製容器
(段ボール製容器及び飲料用紙製容器を除く。),ペットボト
ル[飲料(酒類を含む。),又はしょうゆ用],プラスチック
製容器(ペットボトルを除く。発泡スチロール製トレイ,袋
などを含む。)など。
注記2 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進
などに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によっ
て新しく導入された。
1102 特定包装 designated packaging
容器包装のうち,特定容器以外のもの。具体的には紙製包装(包装紙
など),プラスチック製包装(ラップ類など)など。
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入されたもの。
――――― [JIS Z 0112 pdf 11] ―――――
10
Z 0112 : 2008
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1103 容器包装廃棄物, 容器包装が一般廃棄物となったもの。 containers and
容器包装ごみ packaging waste
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入された。
なお,容器包装廃棄物(容器包装ごみ)は,包装廃棄物(1006
参照)に含まれる。
1104 分別収集 sorted collection
a) 市町村などが家庭から出されたごみを分別して収集する行為。
b) 廃棄物を分別して収集し,その後,必要に応じて,分別,圧縮,
こん(梱)包などを行う行為。
注記 b)は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進などに関
する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新しく導
入された用語の定義。
1105 分別基準適合物 collected items which
市町村が容器包装廃棄物を分別収集して得られたもののうち,それぞ
meet sorting criteria
れの素材に応じて定められた基準に基づいて洗浄,圧縮,一定量のこ
ん(梱)包などがなされ,保管されたもの。ただし,有償又は無償で
譲渡できることが明らかで,再商品化をする必要がないものとして法
令で定めるもの(鋼製容器包装,アルミニウム製容器包装,段ボール
製容器包装,及び飲料用紙製容器)は除く。
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入された。
1106 特定分別基準 collected items which
無色ガラス製容器,茶色ガラス製容器,その他色ガラス製容器,ペッ
適合物 meet specific sorting
トボトル,プラスチック製容器包装及び紙製容器包装を指し,分別基
criteria
準適合物のうち,法令で定める容器包装の区分ごとに法令で定めた
個々の分別基準適合物。
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入された。
1107 特定事業者 designated container
特定容器を商品の販売において用いる特定容器利用事業者,特定容器
user,
を製造(輸入を含む。)する特定容器製造などの事業者及び特定包装
を商品の販売において用いる,特定包装利用事業者の総称。 designated container
manufacturer,
なお,特定事業者は,用いる特定包装,若しくは製造する又は用い
designated packaging
る特定容器にかかわる特定分別基準適合物に関して再商品化の義務
を負う。 user
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進な
どに関する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新
しく導入された。
――――― [JIS Z 0112 pdf 12] ―――――
11
Z 0112 : 2008
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1108 再商品化 a) ごみを製品の原料などにリサイクルする行為。 recycling
b) ガラス瓶,ペットボトルなど市町村が分別収集して得た容器包装
廃棄物の分別基準適合物を,製品又は製品の原材料として取引で
きる状態などにする次の行為。
1) 自ら分別基準適合物を製品[燃料として利用される製品にあっ
ては,法令で定めるものに限る(以下,同じ。)。]の原材料と
して利用。
2) 自ら燃料以外の用途で分別基準適合物を製品としてそのまま
使用。
3) 分別基準適合物について,製品の原材料として利用する者に有
償又は無償で譲渡し得る状態にする。
4) 分別基準適合物について,製品としてそのまま使用する者に有
償又は無償で譲渡し得る状態にする。
注記 b)は,“容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進などに関
する法律(通称 : 容器包装リサイクル法)”によって新しく導
入された用語の定義。
1109 使用済物品 used goods
一度使用された,若しくは使用されずに収集されたか又は廃棄された
物品(放射性物質及びこれによって汚染されたものを除く。)。
注記 例えば,消費者などにおいて使用後に発生する古紙,空き缶,
空き瓶,廃自動車,廃電製品,若しくは新品であっても廃品回
収に出され,又は廃棄されたもの。
この用語は,“資源の有効な利用の促進に関する法律(通
称 : 資源有効利用促進法)”によって新しく導入された。
1110 副産物 by-product
製品の製造,加工,修理若しくは販売,エネルギーの供給又は建設工
事に伴い副次的に得られた物品(放射性物質及びこれによって汚染さ
れたものを除く。)。
なお,当該物品が有償物又は逆有償物であることを問わない。
注記 この用語は,“資源の有効な利用の促進に関する法律(通称 :
資源有効利用促進法)”によって新しく導入されたもの。例え
ば,ガラス瓶製造のときに発生するカレットなど。
1111 再生資源 recyclable resources
使用済物品又は副産物のうち有用なもので,原材料として利用するこ
とができるもの又はその可能性のあるもの。
注記 この用語は,“資源の有効な利用の促進に関する法律(通称 :
資源有効利用促進法)”によって新しく導入された。
1112 再資源化 resources
使用済物品のうち有用なものの全部又は一部を,再生資源又は再生部
品として利用できる状態にする行為。 re-conversion
注記 この用語は,“資源の有効な利用の促進に関する法律(通称 :
資源有効利用促進法)”によって新しく導入された。
具体的には,容器包装廃棄物の再商品化,又は回収された製
品を解体して有用部品を取り出し,中古部品市場などに供給で
きる状態にする。
なお,当該物品が有償物又は逆有償物であることを問わな
い。
――――― [JIS Z 0112 pdf 13] ―――――
12
Z 0112 : 2008
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1113 指定表示製品 specified labeled
分別回収のための表示を行うことが当該再生資源の有効な利用を図
るうえで特に必要なものとして法令で定める製品。 product
注記 具体的には次の容器包装などが定められ,それぞれ表示様式
(識別マーク)及び表示方法が定められている。
a) 鋼製又はアルミニウム製の缶(内容積が7 L未満)であって,
飲料(酒類を含む。)が充てん(填)されたもの。
b) ポリエチレンテレフタレート製の容器(内容積が150 mL以
上)であって,飲料(酒類含む。),又はしょうゆが充てんさ
れたもの。
c) 特定容器包装のうち,主として紙製のもの又は主としてプラ
スチック製(ポリエチレンテレフタレート製以外)のもの。
この用語は,“資源の有効な利用の促進に関する法律(通
称 : 資源有効利用促進法)”によって新しく導入された。
b) 包装材料
1) 紙・板紙関係
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 紙器 carton
紙・板紙で作った容器の総称。ただし,外装用段ボール容器は除く(JIS
Z 0108参照)。
2002 複合紙容器 composite paper
紙・板紙を主体として,プラスチックフィルム及び/又は金属はくな
どと複合した材料からなる容器。 container
注記 紙容器の軽量性,印刷適性,廃棄性などの特徴に加え,耐水性,
ガスバリア性などを付加し,紙容器の弱点を補っている。ミル
クカートンのような液体用紙容器,コンポジット缶,バックイ
ンボックス,バッグインカートンなどがある。
2003 液体用紙容器 紙を主体として構成した,液体包装用紙容器。 paper container for
liquid
注記 紙にプラスチックフィルム,アルミニウムはくなどをはり合わ
せたものが材料として用いられる。バリア性もあり,無菌充て
ん(填)などを採用することで長期保存ができるタイプもあり,
軽量であるためガラス瓶,金属缶などの代替容器として発展し
てきた。屋根形,角形,紙コップ形などの形状がある。
2004 パルプモールド mould pulp,
植物繊維を水で溶かし,金網です(抄)き上げた後,乾燥してできる
紙成形品。 molded pulp
注記 原料にはパルプも使えるが,ほとんどの場合,新聞・雑誌・段
ボール・OA用紙などの古紙を使う。卵,青果物などの食品用
に,家電製品のトレイ又は緩衝材に用いられる。
2005 古紙 使用済み又は加工工程から回収した紙,板紙及び段ボール。 waste paper
注記 再パルプ化して紙又は板紙の原料として再利用することがほ
とんどであるが,建材,パルプモールド又は固形燃料の原料と
しても用いられる。
2006 古紙パルプ 古紙を離解処理して得られるパルプ。 recycled fiber
注記 必要に応じて,脱インキ処理をする。紙又は板紙の原料だけで
なく,パルプモールドなどにも利用される。
2007 非木材パルプ 非木材の植物繊維原料から製造したパルプ。 nonwood pulp
注記 じん皮繊維のこうぞ,みつまた,種子繊維のリンター,葉繊維
のマニラ麻,草類繊維のわら,バガス,ケナフなどがある。
――――― [JIS Z 0112 pdf 14] ―――――
13
Z 0112 : 2008
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2008 漂白 bleaching
パルプの着色不純物を除去又は無色に変えて,増白させる処理。白色
度(whiteness)とは,紙の白さの度合いを表す指標。
注記 白色度を高めれば高めるほど,漂白剤の使用などによって環境
負荷は大きくなるため,低白色度のものも普及している。
2009 塩素処理 chlorination
パルプの漂白工程の一つで,塩素(Cl2)を用いて処理し,次工程のアル
カリ処理において,リグニンを可溶化するために行う工程。
注記 有害な塩素化合物を生成するため,2000年1月15日に施行さ
れた“ダイオキシン類対策特別措置法”において,クラフトパ
ルプ及びサルファイトパルプの塩素又は塩素化合物による漂
白施設のすべてが特定施設に指定された。近年,使用量は減少
している。
2010 ECF漂白 elemental chlorine free
パルプを漂白する工程で,使用する各種漂白剤のうち,塩素(Cl2)を用
いないで作る漂白法。 bleaching
2011 TCF漂白 totally chlorine free
パルプを漂白する工程で,全く塩素系漂白剤を用いないで酸素系漂白
剤だけを用いる漂白法。 bleaching
2012 酸素漂白 oxygen bleaching
パルプをアルカリ下で酸素と反応させ,脱リグニンする漂白法。
2013 過酸化漂白 過酸化物(過酸化水素,過酸化ナトリウムなど)を用いる漂白方法。 peroxide bleaching
2014 脱インキ, 印刷されたインキを古紙から除去し,白いパルプを作る手法。 deinking
脱墨 注記 古紙を水中に分散し,界面活性剤などによってインキを繊維か
ら分離し,洗浄法又はフローテーション法で除去する。
2015 脱インキパルプ deinked pulp
古紙を原料として,離解,除じん(塵),脱インキの処理工程を経て
製造した再生パルプ。
注記 段ボール原紙及びチップボール向けの古紙では通常,用いな
い。
2016 蛍光増白 fluorescent whitening
紫外線を吸収して可視光線に変える蛍光染料などの物質を紙に加え,
見掛け上の白さを向上させる行為。
注記 蛍光染料は皮膚刺激又はアレルギー反応を起こすことがあり,
発がん性物質又は環境ホルモンの一つではないかと疑いをも
たれている化学物質であるため,食品向けの包装材料には用い
ない。
2017 古紙きょう雑物 waste paper
古紙に含まれ,古紙から製造される紙又は板紙に悪影響を及ぼす物質
又は異物 又は抄紙設備の損傷若しくは再パルプ化の障害となる物質。 contraries,
impurities
注記 財団法人古紙再生促進センターでは,古紙標準品規格の中でこ
れらを禁忌品とし,主なものとして,ポリ袋,粘着テープ類,
ワッペン類,ファイルの金属,金属クリップ類,フィルム類,
発泡スチロール,セロファン,プラスチック製品,ガラス製品,
布製品,窓の付いた封筒,ビニルコート紙,紙コップなどのワ
ックス加工品,油紙,写真,合成紙,防水加工紙,なっ(捺)
染紙(昇華転写紙),感熱発泡紙,裏カーボン紙などを挙げて
いる。
2018 古紙回収率 waste paper recovery
市場に出された紙・板紙及び段ボールのうち,古紙として回収された
量を百分率で示したもの。 ratio
2019 古紙利用率 waste paper utilization
紙・板紙を製造するのに使用した繊維原料のうち,古紙消費量を百分
率で示したもの。 ratio
2020 古紙配合率, 紙・板紙製品中に含まれる古紙の量を百分率で示したもの。 waste paper
古紙含有率 composition ratio
注記 我が国では明確な定義はないが,(古紙+購入古紙パルプ)÷
全繊維原料の量,とされる場合が多い。古紙配合率の多少にか
かわらず,少しでも配合させているものも再生紙と呼ばれてい
る。
――――― [JIS Z 0112 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS Z 0112:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.55 : 包装及び物流(用語集)