この規格ページの目次
JIS Z 0130-2:2015 規格概要
この規格 Z0130-2は、包装の機能を維持しながら材料の質量又は容積を最適化したことを保証するための,要求事項及び手順について規定。
JISZ0130-2 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z0130-2
- 規格名称
- 包装の環境配慮―第2部 : 包装システムの最適化
- 規格名称英語訳
- Packaging and the environment -- Part 2:Optimization of the packaging system
- 制定年月日
- 2015年5月20日
- 最新改正日
- 2015年5月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 18602:2013(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 13.020.01, 55.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 包装 2020
- 改訂:履歴
- 2015-05-20 制定
- ページ
- JIS Z 0130-2:2015 PDF [28]
Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[3]
- 2 引用規格・・・・[3]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 要求事項・・・・[5]
- 4.1 運用基準・・・・[5]
- 4.2 包装の評価・・・・[5]
- 4.3 この規格に適合していることの証明・・・・[5]
- 5 包装の最適化に関して達成可能なレベルを決定するときに評価する重要領域・・・・[6]
- 附属書A(参考)包装の最適化に関して達成可能なレベルを決定するための指針・・・・[7]
- 附属書B(参考)チェックリストを用いたこの規格への適用例・・・・[11]
- 附属書C(参考)環境に有害な物質又は混合物の評価及び最少化・・・・[16]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 1] ―――――
Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本包装技術協会(JPI)及び
一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 0130の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 0130-1 第1部 : 一般的要求事項
JIS Z 0130-2 第2部 : 包装システムの最適化
JIS Z 0130-3 第3部 : リユース
JIS Z 0130-4 第4部 : マテリアルリサイクル(予定)
JIS Z 0130-5 第5部 : エネルギー回収(予定)
JIS Z 0130-6 第6部 : 有機的リサイクル(予定)
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 0130-2 : 2015
(ISO 18602 : 2013)
包装の環境配慮−第2部 : 包装システムの最適化
Packaging and the environment- Part 2: Optimization of the packaging system
序文
この規格は,2013年に第1版として発行されたISO 18602を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
包装は,ほとんど全ての工業,全ての産業分野及び全てのサプライチェーンにおいて大変重要な役割を
担っている。適正な包装は,製品の損失を防止するために欠くことができないものであり,結果として,
環境への負荷を減少させる。効果的な包装は,次のような事項によって,持続可能な社会の達成に貢献を
なす。
a) 内容物保護,安全性,取扱い性及び情報表示性に関する消費者ニーズへの適合
b) 資源の効率的使用及び環境負荷最小化
c) 流通段階でのコスト抑制
包装の環境評価には,その回収又は廃棄処理システムと同様に,製造及び流通システム,包装材料及び
製品の損失,並びに関係する収集システムが含まれると考えられる。JIS Z 0130-1JIS Z 0130-3,ISO 18604,
ISO 18605及びISO 18606は,次の事項を目指すための一連の手法を提供する。
d) 環境負荷を低減する。
e) 製品,包装及びサプライチェーンにおける革新を支援する。
f) 包装の使用に対する過度の規制を排除する。
g) 通商に対する障壁及び規制を予防する。
包装は,製品の収納,保護,情報,便利さ,ユニット化,荷扱い,配送,陳列など多くの機能を使用者
及び製造業者に提供するように設計されている。包装の主要な役割は,製品の損傷及び損失を予防するこ
とである(包装の機能のリストについては,JIS Z 0130-1の附属書Aを参照)。
JIS Z 0130-1は,そのライフサイクル全体を通しての包装の環境負荷を網羅するJIS Z 0130-2,JIS Z
0130-3,ISO 18604,ISO 18605及びISO 18606の相互の関係を規定する(図1参照)。これらの規格は,
特定の包装が最適化できたかどうか,また,使用後にリユース又は回収できることを確実にするために包
装を修正する必要があるかどうかを明確にするための手助けになると期待される。
これらの規格の要求事項に適合していることの証明は,第一者(製造業者又は供給者)若しくは第二者
(使用者又は購入者)によって,又は第三者(独立機関)の支援によって行うことができる。
包装の環境属性に関しては,あるときはリユース又は回収の技術的側面,そうでない場合はリユース若
しくは回収システムを利用する人口又は回収市場に提供される包装の量に関係し,これら側面からのアプ
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 3] ―――――
2
Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
ローチが必要である。
JIS Z 0130-1JIS Z 0130-3,ISO 18604,ISO 18605及びISO 18606の一連の規格は,包装の技術的側面
に関する規定であり,JIS Q 14021の宣言又は表示に関する要求事項に関係するものではない。
JIS Z 0130-1
包装の環境配慮−第1部 : 一般的要求事項
JIS Z 0130-2
包装の環境配慮−第2部 : 包装システムの最適化
附属書C
環境に有害な物質又は混合物の評価及び最少化
JIS Z 0130-3 YES
判断
包装の環境配慮−
第3部 : リユース
NO
包装の寿命後
ISO 18604 ISO 18605 ISO 18606
包装の環境配慮− 包装の環境配慮− 包装の環境配慮−
マテリアルリサイクル エネルギー回収 有機的リサイクル
図1−JIS Z 0130-1JIS Z 0130-3,ISO 18604,ISO 18605及びISO 18606の関係
図2−包装の最適化
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 4] ―――――
3
Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
図2に示したグラフは,行き過ぎた包装削減が進むにつれて起こる,製品ロスが環境に与える負荷は,
過剰包装度合いが進むにつれて起こる環境負荷の増加よりも更に大きいことを示している。
この規格は,要求事項への適合判断を,自己評価する枠組みを提供している。
1 適用範囲
この規格は,包装の機能を維持しながら材料の質量又は容積を最適化したことを保証するための,要求
事項及び手順について規定する。これは包装の環境に対する負荷を低減させるために幾つかある手段の一
つである。
さらに,この規格は次の記載に関する運用基準及び手順も規定する。
a) 環境に有害な物質又は混合物の量の評価方法及び最少化。
b) 包装に含まれる4種の重金属(鉛,カドミウム,六価クロム及び水銀)の量の判定方法。
環境中に放出される可能性があるこれらの物質についての評価も含まれている。その手順を附属書Cに
示す。
材料の選定を含む包装設計のプロセスは,この規格には含まれていない。この規格の目的は選定された
包装材料が効率的に使用されていることを保証し,提示することを支援することにある。
この規格を適用する一般的な手順は,JIS Z 0130-1に規定されている。
注記1 この規格の目的のため,包装材料を他の材料に代替することは,包装の最適化とはならない。
注記2 この規格の主目的は,製品の機能を維持しつつ包装の質量又は容積を削減することにある。
しかしながら,包装の最適化には製品のロスを低減するため,包装の質量又は容積が増加す
ることも包装の最適化に含まれる。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 18602:2013,Packaging and the environment−Optimization of the packaging system(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 0108 包装−用語
注記 対応国際規格 : ISO 21067,Packaging−Vocabulary(MOD)
JIS Z 0130-1 包装の環境配慮−第1部 : 一般的要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 18601,Packaging and the environment−General requirements for the use of
ISO standards in the field of packaging and the environment(IDT)
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0108及びJIS Z 0130-1によるほか,次による。
3.1
包装の最適化(packaging optimization)
性能にも,使用者及び/又は消費者の受容性にも変化がないか,又はそれが適切に保たれ,一次,二次
及び/又は輸送包装に必要な要求事項を満たしつつ,最小の質量及び/又は容積を達成することで,結果
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS Z 0130-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 18602:2013(IDT)
JIS Z 0130-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.01 : 環境及び環境保護一般
JIS Z 0130-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0130-1:2015
- 包装の環境配慮―第1部:一般的要求事項