JIS Z 0202:2017 包装貨物―落下試験方法 | ページ 2

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Z 0202 : 2017

6.2 衝撃試験装置及び計測装置

6.2.1  衝撃試験装置
衝撃試験装置は,衝撃台,衝撃波形発生装置及び計測装置で構成制御し,再現性のある機械衝撃を与え
ることによって,耐衝撃性を測定することができる一連の装置で,次の条件を備えていなければならない
(図3参照)。
a) 衝撃試験装置の主な特性は,ISO 8568に準拠したものとする。
b) 供試品を取り付ける衝撃台は十分な剛性をもち,試験中は水平に保たれ,落下方向以外に移動しない
ようなガイドによって保持している。
c) 衝撃台上に発生できる衝撃パルスは,正弦半波状で衝撃パルス作用時間が3 ms以下まで可能であるこ
とが望ましい。
d) 所定の速度変化を発生させるための衝撃台の高さの設定は,正確かつ容易に調整でき,所定の速度変
化に対応する再現性は±5 %である。
e) 衝撃台は,所要の衝撃パルスを発生後に二次衝撃を防止する機能をもつ。
f) 衝撃台は,供試品の落下姿勢を保持する器具が取りつけられる構造である。
図3−衝撃試験装置の例
6.2.2 計測装置
計測装置を構成する加速度ピックアップ,増幅器,演算装置,記録装置などは,次の条件を備えていな
ければならない。
− 周波数は12 000 Hzの範囲内で,平たん(±1 dB以内)とする。
− 加速度は,±2 %以内の精度で測定できるもの。
− 速度変化は,±3 %以内の精度で測定できるもの。
− ローパスフィルタの遮断周波数は,1 000 Hz以上又は衝撃パルスの基本周波数の5倍以上とする。
− 衝撃加速度波形,加速度,作用時間及び速度変化の各々を観測又は記録できるもの。
6.2.3 加速度ピックアップの取付け
加速度ピックアップは,衝撃台上の供試品に加わる加速度を代表する箇所に堅固に固定する。接続コー

――――― [JIS Z 0202 pdf 6] ―――――

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ドは衝撃台の移動による影響を受けないように保持する。

7 試験方法

  試験は,次のいずれかによって行う。
なお,それぞれの試験においては,落下高さ(等価自由落下高さ),落下部位及び落下回数は,試験の目
的によって定める。
a) 垂直自由落下試験 垂直自由落下試験は,次によって行う。
1) 落下姿勢の設定
1.1) 面落下 供試品の設定は,水平度±2°とし,落下面に衝突するときの水平度も±2°が望ましい
(図1参照)。
1.2) りょう落下及び角落下 落下するときの姿勢は,供試品の重心からの鉛直線が,衝撃を与えるり
ょう又は角を通過するようにする(図1参照)。
なお,重心とりょう又は角を結ぶ直線が鉛直線となす角度の許容量は±5°とする。また,りょ
う落下の設定時におけるりょうの水平度は,±2°とする。
2) 落下高さの誤差の許容量 許容量は±2 %又は±10 mmのいずれか大きい方とする。
b) 片支持りょう落下試験 片支持りょう落下試験は,次によって行う。
1) 落下姿勢の設定 供試品の一つのりょうを支持台で支え,もう一方のりょうを規定の高さに持ち上
げ落下させる(図2参照)。
2) 落下高さの誤差の許容量 許容量は±2 %又は±10 mmのいずれか大きい方とする。
c) 等価落下試験 等価落下試験は,次によって行う。
1) 落下姿勢の設定
1.1) 面落下 衝撃を与える面を衝撃台に接するように置く。
1.2) りょう落下及び角落下 供試品の重心からの鉛直線が,衝撃を与えるりょう又は角を通過するよ
うに,衝撃台上に落下姿勢を保持する器具を用いて置く。
なお,重心とりょう又は角を結ぶ直線が鉛直線となす角度の許容量は±5°とする。
2) 供試品の取付け 衝撃台の跳ね上りによって供試品に二次衝撃が発生するのを防止するため,供試
品を押さえ板,ネットなどによって軽く拘束する。
3) 衝撃パルスの作用時間 作用時間は,3 ms以下が望ましい。正弦波衝撃パルスの作用時間が3 ms
のとき,等価落下試験が実施可能な包装貨物の固有振動数は,おおむね83 Hz以下となり,これ以
上の高い固有振動数を有する包装貨物に対しては,等価落下試験は適応しない。
4) 衝撃台の速度変化 所定の等価自由落下高さを発生させるような速度変化を設定する。
速度変化は,次の式によって求める。
v 2gh
ここに, Δv : 衝撃台の速度変化
g : 重力加速度
h : 等価自由落下高さ

8 試験報告

  試験報告書には,次の事項を記載する。

――――― [JIS Z 0202 pdf 7] ―――――

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a) 内容品の明細(品名,種類,質量など)
b) 供試品の総質量,体積,寸法,材料,構造及び包装方法
c) 供試品の個数
d) 使用した試験装置の形式及びその仕様
e) 採用した試験方法及び条件(落下部位,落下高さ,速度変化,落下回数など)
f) 試験前に供試品に加えた条件
g) 試験結果の記録(変形,損傷などの有無及びその状況)
h) 試験年月日,並びに試験室の温度及び相対湿度
i) 規定された試験方法からの逸脱事項及びその事由
j) 試験結果に対する総合所見
k) 試験者の署名
l) その他特に必要な事項
参考文献 JIS Z 0119 包装及び製品設計のための製品衝撃強さ試験方法
JIS Z 0200 包装貨物−性能試験方法一般通則
JIS Z 0217 クラフト紙袋−落下試験方法
JIS Z 0232 包装貨物−振動試験方法
JIS Z 0240 包装用構造体緩衝材料−評価試験方法

――――― [JIS Z 0202 pdf 8] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS Z 0202:2017 包装貨物−落下試験方法 ISO 2248:1985,Packaging−Complete, filled transport packages−Vertical impact test by
dropping
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 包装貨物の落下試 1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは垂直自由落下試験法以外に必要な規定であり,次回ISO規格
験について規定 見直しのときに提案する。
実施している,片支持りょう落下試
験方法及び衝撃試験装置による等
価落下試験方法を含めた。
3 用語及び − − 追加 JISではこの規格で使われている用規格を理解しやすくするために必
定義 語を規定した。 要な規定であり,実質的な差異は
ない。
4 前処置 前処置について規 5 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,必要に応じて浸水,散水日本においては,試験当事者間の
定 などを施すこと及び特別な試験条 取り決めとして必要なため,次回
ISO規格見直しのときに提案す
件を必要とする場合は,受渡当事者
間の協定及び報告によることを規 る。

6 装置 6.1 垂直自由落下試 4 JISとほぼ同じ 変更 JISでは垂直自由落下装置に必要なISO規格には一部規定されていな
験を行う際の試験 要求事項を規定した。 い要求事項があり,試験の精度を
装置の要求事項を 高めるため,次回ISO規格見直し
規定 のときに提案する。
6.2 衝撃試験装置・ − − 追加 JISでは衝撃試験装置及び計測装置ISO規格には規定されていない
計測装置の要求事 に必要な計測系の装置の要求事項 が,試験結果の精度を高める要求
項を規定 を規定した。 事項のため,次回ISO規格見直し
Z0
のときに提案する。
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0 17
2

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Z 0202 : 2017
Z0
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
02
格番号
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 番号 の評価
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7 試験方法 a) 垂直自由落下試 7 JISとほぼ同じ 変更 JISでは垂直自由落下試験を実施すISO規格には一部規定されていな
験の要求事項を規 る場合の試験精度向上のための規 い要求事項があり,試験の精度を
定 定を追加した。 高めるため,次回ISO規格見直し
のときに提案する。
b) 片支持りょう落 − − 追加 JISでは片支持りょう落下試験を実ISO規格には規定されていない
下試験の要求事項 施する場合の試験方法を規定 が,片支持りょう落下試験は必要
を規定 な試験であり,試験の精度を高め
る要求事項のため,次回ISO規格
見直しのときに提案する。
c) 等価落下試験の − − 追加 JISでは等価落下試験を実施する場ISO規格には規定されていない
要求事項を規定 合の試験方法を規定 が,等価落下試験は必要な試験で
あり,試験の精度を高める要求事
項のため,次回ISO規格見直しの
ときに提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 2248:1985,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS Z 0202:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2248:1985(MOD)

JIS Z 0202:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0202:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0153:2001
機械振動・衝撃用語
JISZ0104:2013
段ボール用語
JISZ0108:2012
包装―用語
JISZ0111:2006
物流用語
JISZ0201:2017
試験容器の記号表示方法
JISZ0203:1950
包装貨物の落下試験方法
JISZ0203:2000
包装貨物―試験の前処置