JIS Z 0604-3:2008 木製平パレット―第3部:部材及び組立品の品質 | ページ 2

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Z 0604-3 : 2008
表1−パレット組立前の部材の品質特性
特性 品質水準
A種a) B種
生節,部分的隠れ節の大きさb), c)
部材の幅の1 /3以下 部材の幅の1/2以下
抜節又は死節の大きさd) 20 mm以下 30 mm以下
露出した髄c) 部材表面の1か所は許可 部材表面の1か所は許可
心持材 あってもよい あってもよい
表面割れe) あってもよい あってもよい
割れ(板) 板に一つのき(亀)裂で板幅以下 板に一つのき(亀)裂で板幅の2倍以

割れ(けた及びブロック) あってはならない 長さの1/4以下
やにつぼ 一つの面だけを許可 一つの面だけを許可
入皮 あってはならない あってはならない
青かび 使用上影響のないものは許可f) あってもよいf)
青かび以外の生物学的な劣化 あってはならない あってはならない
虫(活動中) あってはならない あってはならない
虫穴(非活動的)g) 直径2 mmから4 mmまでの五つの穴ま 直径4 mmから8 mmまでの五つの穴ま
で許可 で許可
丸身(樹皮なし)c) 一つの表面の両側に載せた部品長さの
一つの表面の両側に載せた部品長さの
25 %以下で,それぞれのへりから1030 %以下で,それぞれのへりから20
mm以下は,厚さの最高33 %まで許 mm以下は,厚さの最高50 %まで許
可。 可。
注a) 各部材は,A種品質レベルであることが望ましい。
b) 10 mm以下の節は無視してよい。しかし,10 mm以下の節群は一つの節の大きさとする。
c) けたに対する追加制限は,7.3参照。
d) 抜節又は死節の測定は,りょう(稜)線に沿って平行に節の大きさを測定する。
e) 表面割れは,くり抜き部周辺を除き各部材ごとに1か所は許容する(図2参照)。
f) 機械的特性は,青変による影響を受けない。かびは人工乾燥又は他の手段によって避けることができる。
g) 2 mm以下の非活動的な昆虫穴は,それらの頻度が際立って強度に影響を与えないなら,無視することができる。
しかし,複数の虫穴群は一つの穴であると考えるものとする。

6 部材の含水率

  パレット用部材の含水率は,規定しない。
注記1 パレットの木質の含水率は,強度及び機能性に影響を与える可能性がある。20 %以下の含水
率では,生物学的な害虫発生の危険は低い。
注記2 木部含水率の変化は,部材寸法の測定に影響を与える。含水率が30%以下における含水率の
増減1%ごとに対し、部材寸法は0.25%増減することが想定される。

7 パレット用部材

7.1 寸法許容差など

7.1.1  厚さ及び幅の目標寸法
パレット用部材の厚さ及び幅の目標寸法は,寸法が均一であり,寸法許容差を含め,受渡当事者間の協
定に基づくパレット仕様の必要条件を満たすことが望ましい。
7.1.2 デッキボード及びけた板
受渡当事者間の協定に基づく,デッキボード及びけた板に対する目標寸法に対して,許容される推奨製

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造寸法許容差は,次による。
a) 長さ : ±3 mm
b) 幅 : ±3 mm
c) 厚さ : ±1.5 mm
7.1.3 けた及びブロック
受渡当事者間の協定に基づく,けた及びブロックに対する目標寸法に対して,許容される推奨製造寸法
許容差は,次による。
a) 長さ : ±3 mm
b) 幅 : ±1.5 mm
c) 高さ : ±1.5 mm

7.2 デッキボードの面取り

  デッキボードの面取りは,下面エッジボードの外側の面及びパレットトラックを使用する場合は,下面
開口部に接している下面ボードのすべての内側のエッジに設けるものとする。面取りは,けた又はブロッ
クから65 mm以上とし,40°±5°の角度とする。
面取りの下の垂直面は,16 mmを超えてはならない(図1参照)。
1 最大16 mmの垂直面
2 40°±5°
3 65 mm以上
図1−下面デッキボード面取りの概略図

7.3 けたくり抜き

  けたくり抜きは,次による。
a) けたくり抜きが必要とされる場合は,位置(けたの端からの距離),深さ及び長さで指定するとよい(図
2参照)。望まれるくり抜き長さは,ISO 6780の準四方差しパレットにおけるくり抜きでの開口部に従
うとよい。くり抜きの深さと下面デッキの厚さを加えた高さは,50 mmに等しいか,又は超えるよう
にする。
b) くり抜きの上面については,最小180 mmの平面が望ましい。くり抜きは,半径13 mm以上,37 mm
以下でコーナを丸めるのがよい。
c) 直角のくり抜きは望ましくない。製造許容差は,目標を±6 mmとするくり抜き位置を除き,実際の
指定された寸法の±3 mmとするのがよい。
d) 抜節は,くり抜き部位(図2参照)のどんな部分でも,くり抜き部の正味断面の3分の1に制限する
ことが望ましい。 空でない節又は孔は,くり抜き上部の正味断面の4分の1に制限するのがよい。 く

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り抜き部位(図2参照)で,丸身の部材を用いる場合は,くり抜き上部のけた幅の3分の1及び,高
さの3分の1に制限することが望ましい。丸身は,くり抜き部位(図2参照)の中で切欠き隅部の中
又は下にしないほうがよい。
1 深さ 6 くり抜き上面
2 くり抜き部 7 隅部半径
3 けた高さ 8 くり抜き深さの半分(少なくとも20 mm)
4 けたの端からくり抜き部までの距離 9 けた幅
5 くり抜き長さ
図2−けたくり抜きパレットのけたの概念図

8 製造

8.1 生節又は隠れ節

  くぎは,生節又は隠れ節を通して打ってもよい。

8.2 死節及び孔

  死節又は孔が関係するときは,くぎで補強することが望ましい。死節又は孔がエッジボードの外端にな
いことが望ましい。けたの露出した端部又はブロックも同様である。

8.3 丸身(樹皮なし)

  樹皮のない丸身は,それがエッジボードの外端に,又はけた若しくはブロックの露出した側面上に位置
していても,表1で規定された限界内であれば,どの部材でもよい。
丸身が他の部材の表面又は端部に現れてもよい。しかし,決してくぎをそこに打ち込まないようにする。
パレット部材の3分の1(33 %)以上は丸身がないものとする。また,大きな丸身部分にくぎがあるとき
は,追加のくぎを使用して補強するようにする。

8.4 裂け及び割れ

  上面及び下面エッジボード,並びにペリメータベースパレットの突合せ下面デッキボードの厚さ全体に
及ぶ裂け及び割れの両側に,くぎがあるようにする。ただし,くぎ裂けには適用しない。

8.5 やにつぼ

  やにつぼは,パレットデッキの外表面に現れないようにする。

9 組立

9.1 木質部材の位置

  部材の位置は,次による。

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a) すべてのエッジボードは,指定された位置から(+3
−6) mとする。
b) 下面デッキボードが,けたくり抜き部に及ばないようにする場合を除き,他の木製部材は,それらの
指定された位置の±6 mmとする。
c) 指定がなければ,エッジボード及びデッキボードの端部は,けたと同一面にあるようにする。この細
分箇条で許容されるすべてのばらつきは,9.2のすべてのパレット寸法全体の基準によって制限される。
位置のばらつきは,部材の数の3分の1に限定することが望ましい。指定がなければ,すべての類
似の部材は平行に置くようにする。

9.2 パレット寸法の許容差

  パレット寸法の許容差は,ISO 6780による。パレットの上面及び下面において,角と角を結ぶ直線に対
する凹凸は最大6 mmの平面となっていることが望ましい。

9.3 直角度

  上面デッキボードとけた又はけた板との接合時の直角度は,ISO 6780の規定による。

9.4 接合

9.4.1  接合方法
9.4.1.1 くぎ及びステープル
くぎ及びステープルについて,パレット部材ごとに打つくぎの最少本数を,表2に示す。
表2−打ち付けるくぎの最少本数
部位 接合ごとのくぎの最少本数a)
130 mm以下 2
デッキボード幅 131 mm以上 175 mm以下 3
176 mm以上 200 mm以下 4
コーナブロック 3b)
中間ブロック 2
注a) ブロックのくぎ打ち表面の5 000 mm2ごとに1本以上のくぎ又はステープルを打
つとよい。
b) ブロックのくぎ打ち表面が10 000 mm2以下のコーナブロックは,少なくとも2本
のくぎで接合するとよい。
9.4.1.2 ボルト,木ねじ及びラグボルト
ボルト,木ねじ,又はラグボルトを使用するときは,四隅の接合部ごとに少なくとも2本,その他すべ
ての接合部ごとに少なくとも1本が望ましい。接合された部材がパレットを使用している間に平衡含水率
(EMO)に達した時点で,ボルトを締め直すことが望ましい。
9.4.2 くぎ位置
接合された部材について割れが最小となるように,くぎを打ちつけることが望ましい。 くぎは, デッ
キボードの端部から25 mm以上の位置とし,くぎの間隔は25 mm以上が望ましい。 くぎとデッキボード
の終端の間の距離は25 mm以下とならないようにする[図3 a)参照]。けた形式のパレットに対しては,
くぎとデッキボード端との距離は,くぎの胴径の5倍以下にならないようにし,くぎ間の距離は,くぎ胴
径の10倍以下とならないようにする[図3 b)参照]。
ステープルの頭は,デッキ部材の木目と平行にならないようにする。接合部の剛性及び/又は耐力に対
して一つの接合部での種々のくぎ形式の組合せが同時に寄与しないなら,避けるようにする。例えば,オ

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ーバサイズの穴へのボルトとくぎ打ちは,不十分な組合せであり,同時に機能することが期待できない。
それらは組立品の同じ接合部又は異なった接合部に使用しないほうがよい。
9.4.3 打ち込まれたくぎ先端の折曲げ
折り曲げられたくぎは,くぎ頭部下での座屈が妨げるため,部材の厚さより少なくとも6 mm以上長く
するとよい。
9.4.4 くぎによって生じた裂け
くぎ胴部又は脚部が見えるような開いた裂けは,制限することが望ましい。接合部ごとにくぎ胴部又は
脚部が見えるような,開いた裂けは,接合部ごとに1か所以下とする。そして製造の完成時に,くぎ胴部
又は脚部が見えるような開いた裂けは,パレットごとに部材の3分の1以下とする。
9.4.5 突き出ているくぎ
くぎの頭,ステープル頭,ボルト頭,ナット及びねじの頭は,デッキ表面と同じ高さか又は下にくるよ
うにする。
沈んだくぎの頭と突き出ているくぎの先端は,パレット性能に大きくは影響を与えない。外側のけた若
しくはブロックの表側の面,又は主要なデッキボード面には,突き出ているくぎの先端がないようにする。
際立ってパレット性能に影響を与えないなら,部材の裏側の面に突き出ているくぎは,すべてのくぎに対
して2 %(近似整数に丸めて)は許容する。折り曲げないくぎをブロック形式のパレットで,デッキボー
ドをけた板に付けるために使うとき,くぎの先端が突き出てはならない。

――――― [JIS Z 0604-3 pdf 10] ―――――

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JIS Z 0604-3:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18333:2002(MOD)
  • ISO 18334:2003(MOD)

JIS Z 0604-3:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0604-3:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ0106:1997
パレット用語