JIS Z 2255:2003 超微小負荷硬さ試験方法 | ページ 2

Z 2255 : 2003
b) 試験面の仕上げは,押込深さと比較して十分に平滑でなければならない。
c) 試験面は,硬さ値に影響しないよう仕上げに注意し,試料採取や断面の硬さ試験のために切断,加工
などを行った場合は,加工層の除去に留意する。
d) 試料は,試験による押込深さの10倍以上の厚さをもたなければならない。
e) 試料は,試験機の試料固定部と密着した状態で固定・保持できる形状である。

7. 試験

 試験は,次による。
a) 試験温度は,一般的に1035 ℃の範囲とし,1回の試験の間での温度変化は0.5 ℃以内でなければ
ならない。必要があれば試験温度を記録する。
b) 試料の試験面は,圧子軸に垂直になるように固定する。
c) 試験力は,押込深さが少なくとも1μm以上になるような値で,できるだけ大きく選ぶのがよい。
d) 試験力は,負荷機構の慣性による誤差が無視できる程度の速度によって増加し,規定の大きさにする。
試験力を加え始めてから最大試験力をかけるまでの所要時間は,1030秒とする。
e) 試験力を規定の大きさに保つ時間は,515秒とする。ただし,特に指定された場合はこの限りでは
ない。
試験力を規定の大きさに保つ時間の精度は,±1秒とする。
f) 硬さを測定するくぼみの中心間の距離は,鋼,銅及び銅合金の場合には,既にあるくぼみの押込深さ
の20倍以上,それ以外は40倍以上とし,更に,くぼみの中心から試料の縁までの距離はくぼみの押
込深さの20倍以上とする。
g) 試験の開始から試験力の増加と深さとの関係をモニタするか,記録する。
h) 試験力−押込み深さ線図に異常が生じたとき,その測定値は採用しない。

8. 試験結果の表示

a) 硬さ記号 超微小負荷硬さを表す3英大文字HTLに続けて,試験力に比例する数値を付加した記号。
なお,硬さ記号と試験力の対応は,表2に例示するように,mN単位での試験力に対応する。
表 2 硬さ記号と試験力との対応例
硬さ記号 試験力(mN) 硬さ記号 試験力(mN) 硬さ記号 試験力(mN)
HTL 0.1 0.1 HTL 2 2 HTL 50 50
HTL 0.2 0.2 HTL 5 5 HTL 100 100
HTL 0.5 0.5 HTL 10 10 HTL 200 200
HTL 1 1 HTL 20 20 HTL 500 500
b) 超微小負荷硬さの表示 超微小負荷硬さは硬さ値,硬さ記号の順に表示する。
更に,必要に応じて負荷時間,保持時間,押込深さを書き添える。
例1. 120HTL50 超微小負荷硬さ 120 試験力 50 mN
例2. 806HTL300/負荷時間30 s/保持時間5 s(押込深さ1.2μm)
超微小負荷硬さ 806 試験力 300 mN
負荷時間 30秒 保持時間 5秒
押込深さ 1.2μm

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9. 報告

 試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格に適合している。
b) 試料の識別に必要な情報。
c) 得られた試験結果。
d) この規格に規定されていない,すなわち,任意とみなされる試験手順。
e) 試験の温度。
f) 結果に影響を及ぼしたかも知れない事項があれば,その詳細。
たとえば試料の表面状態(表面粗さや加工層の有無),測定中の床振動・空気振動・温度変化は結果
の精度に影響する。
g) その他

(pdf 一覧ページ番号 5)

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