この規格ページの目次
JIS Z 6015:2016 規格概要
この規格 Z6015は、文書情報マネジメントに関する用語及び定義について規定。
JISZ6015 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z6015
- 規格名称
- 文書情報マネジメント用語
- 規格名称英語訳
- Document information management -- Vocabulary
- 制定年月日
- 1997年3月20日
- 最新改正日
- 2016年8月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 12651-1:2012(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.37, 37.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1997-03-20 制定日, 2002-06-20 確認日, 2007-03-20 確認日, 2010-05-20 改正日, 2015-10-20 確認日, 2016-08-22 改正
- ページ
- JIS Z 6015:2016 PDF [12]
Z 6015 : 2016
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 分類・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 6015 pdf 1] ―――――
Z 6015 : 2016
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
文書情報マネジメント協会(JIIMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して
日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した
日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 6015:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 6015 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 6015 : 2016
文書情報マネジメント用語
Document information management-Vocabulary
序文
この規格は,2012年に第1版として発行されたISO 12651-1を基とし,我が国の実態に即して技術的内
容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。また,太
字の対応英語は,対応国際規格に規定されている。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,文書情報マネジメントに関する用語及び定義について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 12651-1:2012,Electronic document management−Vocabulary−Part 1: Electronic document
imaging(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 分類
この規格における用語の分類は,次による。
a) 管理規準
b) 運用規準
c) 技術規準
1) 共通
2) スキャン技術
3) 画像技術,機器
4) 保存媒体,媒体品質
5) 保存技術,機器
3 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
注記1 対応英語を参考として示す。
注記2 二つの用語を記載しているものは,記載の順を優先する。
――――― [JIS Z 6015 pdf 3] ―――――
2
Z 6015 : 2016
a) 管理規準
番号 用語 定義 対応英語(参考)
01.00.01 文書情報 組織が職務上,作成又は取得した文書。 document
information
01.00.02 文書情報マネ document
文書情報を真正に維持,保存,廃棄及び長期保存する組織的な運
ジメント 用。 information
management
01.00.03 統合文書情報 integrated document
個々の文書情報マネジメント運用での整合性を保ち,一貫した運
マネジメン 用を実現する組織的活動。 information
ト management
01.00.04 説明責任の維 accountability
文書情報を使用して経営及び業務を説明できるように組織及び文
持 書を維持している状態。
01.00.05 真正性 authenticity
文書情報を取り扱う組織が,組織活動の目的,権限及び業務によ
って作成された文書情報を,作成時から運用維持されていること
が説明できる状態。
01.00.06 見読性 readability
文書情報が作成されてから人が継続的に理解できるように維持さ
れている状態。
01.00.07 アプレイザル 文書情報の重要性を判断する作業。 appraisal value
注記 重要性を判断するための基準をアプレイザルポリシという。
01.00.08 リテンション 文書情報の保存時の取扱方法を示す情報。 retention schedule
スケジュー 注記 保存期間,利用方法などの記載を含む。
ル
01.00.09 文書情報管理 metadata registry
文書情報を運用するために必要となる情報をまとめた台帳。レジ
台帳 ストリともいう。
注記 リテンションスケジュールに示された取扱いに対する証跡
を含む場合がある。
01.00.10 レポジトリ 文書情報の保存庫を表す。 repository
注記 文書情報の所在,運用状況などは文書情報管理台帳(レジス
トリ)に記載される。
01.00.11 アーカイブ archive
業務などで生み出された情報のうち継続的に利用できるように維
持されている情報。
注記1 文書情報マネジメントを通して文書情報をい(活)かして
運用されている情報及び長期にわたり維持されている情
報を含む。
注記2 アーカイブを維持する責任を負う組織をアーカイブ機関,
又はアーカイブ組織と呼ぶ。
01.00.12 監査証跡 audit trail
文書情報を運用していることを説明するために取得される運用の
記録。
注記 監査証跡は,作成,登録,保存,保存時の取扱い,廃棄など
の文書情報に対する運用情報を表す。文書情報マネジメント
を運用する組織は,運用証跡を監査することで,文書情報マ
ネジメント運用を改善していく。
b) 運用規準
番号 用語 定義 対応英語(参考)
02.00.01 キャプチャ capture
作成された文書情報を受け取り,運用及び保存に必要な台帳生成
の後,保存環境に登録するまでの一連の作業。
注記 組織の規程などによって業務上の文書情報として承認され
る過程を含む。
――――― [JIS Z 6015 pdf 4] ―――――
3
Z 6015 : 2016
番号 用語 定義 対応英語(参考)
02.00.02 scanning
スキャニング 紙文書又はマイクロフィルム文書を,スキャナなどを用いて電子
画像化(ビットマップ)する作業又はその一連の作業。
02.00.03 登録 registration
作成又は取得した文書情報を保存するための機器に組み込む作
業。
注記 登録は,作業の際に文書情報管理台帳へ情報を記録する。
02.00.04 台帳作成 registry generation
キャプチャの対象とする文書情報の文書情報管理台帳を作成する
作業。
02.00.05 保存 storage
作成又は取得した文書を活用可能となるように運用する作業。
注記 保存は,真正な状態に保つ作業及び見読性を維持する作業が
含まれる。
02.00.06 access control
アクセス制御 文書情報マネジメントシステムに保存されている文書情報の利用
を制限する作業。
注記 アクセス制御は,リテンションスケジュールに基づき,利用
者及び利用目的に従って利用を制限する。
02.00.07 移行, migration
文書情報の保存中,媒体又は使用する機器が維持できなくなった
マイグレーシ 場合に,媒体又は機器を更新する作業。
ョン
02.00.08 変換 文書情報を他の仕組みで利用できるようにする作業。 conversion
02.00.09 媒体変換 媒体に保存された情報を他の媒体に保存する作業。 media conversion
02.00.10 文書保存サー document service
文書情報のキャプチャ,保存及びディスポーザルに必要な一連の
ビス 機能を提供する作業役務。
02.00.11 ディスポーザ 保存期限に達した文書情報に対する作業。 disposal
ル 注記 ディスポーザルには,文書情報を廃棄する作業及び長期保存
する作業が含まれる。
02.00.12 廃棄 destruction
文書情報を文書情報マネジメントシステムの運用から取り除く作
業。
注記 廃棄する際には,リテンションスケジュールに基づいて除去
後のデータの取扱い方法を選択する。
02.00.13 移管 文書情報の保存責任部門を移動する作業。 transfer
注記 移管は,保存活用部門から長期保存部門への移動などを含
む。
02.00.14 長期保存 業務上の要求される保存期間を超えて保存する作業。 long-term
preservation
注記 長期と呼ばれる期間は,管理システム又は媒体によって異な
っている。JIS Z 6017の光ディスクでは10年30年程度,
JIS Z 6018のマイクロフィルムでは100年以上を長期と定義
している。
c) 技術基準
1) 共通
番号 用語 定義 対応英語(参考)
03.01.01 scanned document
スキャン文書, スキャナなど文書読取り装置を利用して書面を画像情報として電
電子化文書 子化した文書情報。
03.01.02 ボーンデジタ 電子的な手段によって作成された文書情報。 digital document
ル,
電子文書
03.01.03 複合文書 compound document
複数のデータ形式又は手段によって作成された文書情報を一つに
まとめた文書情報。
03.01.04 メタデータ 文書情報を特定するために使用する情報。 metadata
注記 文書情報管理台帳は,メタデータを集合したデータ。
――――― [JIS Z 6015 pdf 5] ―――――
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JIS Z 6015:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 12651-1:2012(MOD)
JIS Z 6015:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 37 : 映像技術 > 37.080 : 文書画像アプリケーション
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