JIS Z 8125:2004 印刷用語―デジタル印刷 | ページ 2

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
00.01.04.02システムフォシステムソフトウェアに組み込ま system font
ント れたフォント。
00.01.05 作字 複数の文字の部分を組み合わせる さくじ
などの方法により,新たな字形を作
ること。
00.02 地紋 印刷領域の地の一部又は全部に付 通常は,ある単位模様を繰り返し, じもん
ける模様。 敷きつめることによって実現する。
00.03 タイポグラフa)文字印刷の方法。 typography狭義には,金属活字を用いる活版印
ィ b)文字,又は文字及び画像を用い 刷術を指すが,概念が拡大され,文
た印刷物の意匠及び設計。 字印刷全般,更に,印刷物の意匠,
設計などを意味するようになって
いる。書体の意匠も関連する。
00.03.01 組版 面付は組版に含まれない。
原稿及びレイアウトの指定に従っ composition くみはん
て,文字・図版・写真などを配置す
る作業の総称。
00.03.01.01ページ物 形式のほぼ一定した組体裁に基づ ぺーじもの
き,面付の処理を経て作成される,
ある程度のページ数のある印刷物。
00.03.01.02端物 単一ページ,又は少数ページからな 主に広告,伝票,名刺などの商業印 はもの
る印刷物の総称。 刷物に関して用いる。
00.04 オンデマンド出版物,カタログなどをデジタルデ on-demand おんでまん
印刷 ータで保存しておき,必要なときに printing, どいんさつ
必要な部数だけ必要な人に必要な demand
情報を印刷する方法(JIS Z 8124参 printing
照)。
00.05 バリアブル印 variable
可変データの印刷をすること。 ばりあぶる
刷 printing いんさつ
00.06 CIP3 Cooperation
International for 製版,印刷及び印刷後工程の間で処 しっぷすり
Integration of Prepress,Press and 理及び管理のデータをやりとりす ー
Postpressの短縮形。製版,印刷及び るためのフォーマットは,PPF(Print
印刷後工程という印刷の全工程を Production Format)である。
統合し,その各工程間で処理及び管
理のデータをやりとりすることを
目指した国際的な広がりをもった
業界活動及びそれが定めたデータ
形式。
00.07 CIP4 Cooperation
International for CIP4のためのデータフォーマット しっぷふぉ
としてJDF(Job Definition Format) ー
Integration of Processes in Prepress,
Press and Postpressの短縮形。CIP3 がある。
に工程管理を加えたもの。

01. フォント情報管理

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
01.01 欧文フォント ラテン文字を表示するフォント。 おうぶんふ
ぉんと

――――― [JIS Z 8125 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
01.02 Japanese font 日本語を表示するために必要な漢 わぶんふぉ
和文フォント 日本語を表示するフォント。
字,仮名,約物などの他に,一般に,んと
漢字,仮名などに合わせて設計した
アラビア数字,ラテン文字などを含
む。
01.02.01 約物(やくもの)を含むこともある。 かなふぉん
仮名フォント 平仮名及び/又は片仮名文字から構 kana font
成される和文フォント。 と
01.03 記号類を含むこともある。
数字フォント アラビア数字から構成されるフォ numeric font すうじふぉ
ント。 んと
01.04 Chinese font
中文フォント 中国語を表示するフォント。 ちゅうぶん
ふぉんと
01.05 ハングルフォ朝鮮語(チョソノ)のハングルを表 Hangul font
ント 示するフォント。
01.06 記号フォント 約物及びその他の記号で構成され sign font きごうふぉ
るフォント。 んと
01.07 gaiji font
外字フォント 外字で構成されるフォント。 がいじふぉ
んと
01.08 パイフォント 通常の欧文フォントに含まれてい pi font
ない文字又は記号専用のフォント。
01.09 ファミリー,フ 書体の設計において共通の起源を family,
和文フォントについてもいう。ファ
ォントファミもつ,又は一定の様式をもたせてウ font family
ミリー内の変化を与えるパラメタ
リー ェイト,字幅などに変化をつけたフ は,和文フォントでは,主にウェイ
ォントの集合。 トによる。欧文フォントにおけるフ
ァミリー内の変化を与えるパラメ
タは多様で,立体又はイタリック,
ウェイト,平均的な字幅,ディセン
ダの長さ,アセンダの長さなどがあ
る。
01.09.01 ウェイト 書体における字形の画線の太さの weight
ウェイトの表記には一定の基準は
指標。 なく,同一表記であっても書体によ
ってその画線の太さが異なること
が多い。
01.09.02 立体,ローマン 直立した形に設計した欧文フォン りったい
ト。
01.09.03 イタリック 右斜めに傾けて設計した欧文フォ italic
ント。
01.10 正体 直立の原形字形。 せいたい
平体・長体・斜体に対していう。
01.11 変形 正体に対して縦又は横の一方向の deforming へんけい
拡大・縮小,傾けなどを施すこと,
又は施したもの。
01.11.01 斜体 変形の一つで,文字の横枠・縦枠の slant しゃたい
いずれか又は両者を斜めにしたも
の。
01.11.02 長体 変形の一つで,文字の横幅を縮小し narrow ちょうたい
たもの。
01.11.03 平体 変形の一つで,文字の天地方向を縮 wide へいたい
小したもの。
01.12 (フォント情フォントの設計の際に定められる escapement おくり
報管理の)送り 隣接して並ぶ文字の対応する基準
点間の変位。

――――― [JIS Z 8125 pdf 7] ―――――

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02. フォントメトリク

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
02.01 フォントメトフォントに含まれるグリフ表現に font metric ふぉんとは
リク,フォント 共通する寸法情報を含む各種計量 いちりょう
配置量 情報の総称(JIS X 4161及びJIS X
4162参照)。
02.01.01 グリフメトリ一つの字形に固有の寸法情報を含 glyph metric ぐりふはい
ク,グリフ配置 む各種計量情報の総称(JIS X 4161 ちりょう
量 及びJIS X 4162参照)。
02.02 欧文フォントでは,グリフに外接す じはば
字幅,セット 配列する方向の文字の外枠の大き character
さ。一般に幅の絶対値を文字サイズ width,
るく(矩)形に両サイドベアリング
を加えた幅。
で除した値で示す。単位には,エム,set
倍,分などが用いられる。
02.02.01 azレングス aからzまでの全文字の字幅の合計。 az length えいぜっと
れんぐす
02.02.02 プロポーショ一つのフォント中で文字の字幅が proportional
欧文フォントは,通常プロポーショ
ナル 一定でなく,文字ごとに独立した字 ナルに作られている。
幅の値をもっていること。
02.02.03 モノスペース 一つのフォントの文字の字幅がす mono-space
和文フォントの各文字は,通常,モ
べて等しい値をもっていること。 ノスペースであり,正方形の仮想ボ
ディにデザインされる。
02.03 サイドベアリ 左側のサイドベアリングをLSB
欧文のグリフに外接するく(矩)形 side bearing
ング の左端から文字の外枠の左辺又は (Left Side Bearing),右側のサイド
右端から文字の外枠の右辺までの ベアリングをRSB(Right Side
長さ。 Bearing)と表記することがある。
02.04 欧文の主要な文字は,ベースライン ならびせん
ベースライン, 欧文フォントなどにおいて,フォン baseline
並び線 ト中の多くのグリフがその上でそ (ISO/IEC
と呼ぶ仮想の線を基準としてデザ
ろう,基本的な仮想の線(図2.1参 9541-1では, インし,また,組版の際に文字を配
照)。 alignment 置する。
line)
02.05 xハイト 小文字のxは,文字の下端をベース えっくすは
欧文フォントのベースラインから x-height
の小文字xの高さ(図2.1参照) ライン上にそろえてデザインされ いと
(ISO TR 9544参照)。 ている。オーバシュートがないた
め,小文字の高さの基準として用い
る。
02.05.01 エックスライン(x-line)と呼ばれる
ミーンライン 欧文の小文字の高さを示すベース mean line
ラインに平行な仮想の線(図2.1参 ことが多い。
照)。
02.06 キャップハイ欧文フォントのベースラインから cap height
ト の大文字の高さ(図2.1参照)。
02.06.01 キャップライ欧文の大文字の高さを示す仮想の cap line
ン 線(図2.1参照)。
02.07 アセンダ 欧文小文字のb,d,f,h,k,l,t ascender
などの文字の,xハイトよりも上に
伸びている部分(ISO TR 9544参
照)。
02.07.01 アセンダライアセンダの最上部を示す,ベースラ ascender line
ン インに平行な仮想の線(図2.1参
照)。

――――― [JIS Z 8125 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
02.08 ディセンダ 欧文小文字のg,j,p,q,yなどの descender
文字の,ベースラインより下に伸び
ている部分(ISO TR 9544参照)。
02.08.01 ディセンダラディセンダの最下端を示す,ベース descender line
イン ラインに平行な仮想の線(図2.1参
照)。
図2.1 欧文の基準フォントメトリク
02.09 オーバシュー欧文の大文字O,A,V,小文字o, overshoot,
これらの文字を他の文字と同じ高
ト,オーバハン c,vなどの,上部又は底部の円弧状 overhang
さにそろえてデザインすると,視覚
グ 又は鋭角的な部分を,ベースライン 的に小さく見える傾向がある。オー
又はキャップライン若しくはミー バシュートはそれを補正する。
ンラインよりも少しはみ出して設
計すること(JIS X 4163参照)。
02.10 文字サイズ 文字の大きさ。通常,文字の行送り character size 文字の大きさを表す単位としては, もじさいず
方向の外枠又は仮想ボディの長さ。 JIS Z 8305で規定しているポイント
(1ポイント=0.3514mm)のほかに,
Q(1Q=0.25mm)が主に用いられて
いる。新聞用フォントは,1U(0.011
inch)を文字サイズの単位とする。
02.10.01 ポイント 文字サイズの単位。1ポイントは pointポイント制は,いくつかある(フル
0.3514mmに等しい(JIS Z 8305参 ニエ式,ディドー式など)が,日本
照)。 では,アメリカ式ポイント制を常用
している。校正・編集作業では,“ポ”
と表記する。字間若しくは字送り,
又は行間若しくは行送りの大きさ
を指示する単位としても用いる。
システムによっては1/72×25.4mm
を1ポイントとするものもある。

――――― [JIS Z 8125 pdf 9] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
02.10.02 Q 文字サイズの単位。1Qは0.25mmに 1mmの4分の1の大きさで,quarter きゅう
等しい。 の頭文字をとってQで表す。字間若
しくは字送り,又は行間若しくは行
送りの大きさを指示する単位とし
ても用いる。この場合はH(1H=1Q
=0.25mm)の単位も用いる。
02.10.03 全角 a)変形をかけない正方形の文字の エムに相当する。 ぜんかく
サイズ。
b)a)に等しい長さの相対単位。
02.10.04 エム 文字サイズと等しい長さの相対単 em 欧文文字のMが高さと幅との比が
位(ISO TR 9544参照)。 およそ1であることから,エムを全
角として扱ってきた。主として欧文
の場合に用いる。
02.10.05 二分,半角 全角の2分の1の長さ。 にぶ(にぶ
ん),はんか

02.10.06 エン 文字サイズの半分の幅(ISO TR en 欧文文字のnの高さと幅との比がお
9544参照)。 よそ2分の1であることから,エン
を二分として扱ってきた。主として
欧文の場合に用いる。
02.10.07 三分 全角の3分の1の長さ。 さんぶ(さん
ぶん)
02.10.08 四分 全角の4分の1の長さ。 しぶ(しぶ
ん)
02.11 仮想ボディ 一つの文字が占有する仮想的なく imaginary
金属活字には,ボディと呼ばれる角 かそうぼで
(矩)形領域。 body 柱部分があり,それの断面が文字の ぃ
占有するく(矩)形部分である。写
真植字及びデジタルフォントの文
字には物理的ボディがないため,仮
想的にそれに相当するものを考え,
字形デザイン又は文字を配置する
際の基準としている。
02.12 字面 face
字形の,実際に表示される領域。 字面の大きさは,仮想ボディの大き じづら
さを基準とする。実際の漢字の標準
的な字面は,仮想ボディよりも一回
り小さく,仮名の字面は漢字よりも
さらに一回り小さいことが多い。

03. フォント形状表現

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
03.01 ビットマップ字面を碁盤の目状に分割し,その格 bitmap font
フォント 子の各枡目の白黒を指定すること
によってグリフの形状を表現する
フォント。

――――― [JIS Z 8125 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧