JIS Z 8125:2004 印刷用語―デジタル印刷 | ページ 9

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.35 製本仕様書 製本指定書ともいう。
出版社など発注者が,製本所に対し specification せいほんし
て製本の方式,製本する材料,本文 ようしょ
などの印刷所,納期などについて指
示した文書。
09.35.01 総ページ数 前付,後付及び白ページを含めた本 本文用紙の必要量の計算及び製本 そうぺーじ
文と同じ用紙で印刷されるページ 作業の指示の必要から総ページ数 すう
数。 を計算する。図書館における総ペー
ジ数とは異なる。

10. 記述言語,符号化方式

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
10.01 編集可能形式適切な機能をもつシステムによっ revisable form 編集可能形式文書は,その明示的な へんしゅう
文書 て,編集及び改訂を行うことに適し document
内容に加えて,論理構造を識別する かのうけい
た形式の電子化文書。 ための情報を含むことが多い。
しきぶんし

10.01.01 文書スタイルSGML(標準一般化マーク付け言語)document ぶんしょす
意味指定言語で表現されたデータ構造の変換を style たいるいみ
(DSSSL), 指定し,そのデータ部分にフォーマ semantics and していげん
DSSSL ット処理機能の集合を適用するこ specification ご(でそる)
とを指定する言語(JIS X 4153参 language
照)。 (DSSSL),
DSSSL
10.01.01.01行外領域 直接には行の一部とはならない領 display area ぎょうがい
域。 りょういき
10.01.01.02行内領域 行の一部をなす領域。 inline area ぎょうない
りょういき
10.01.01.03グリフ代替 文字をフォーマット処理する際に, glyph ぐりふだい
選択したグリフ又はグリフ列を異 substitution たい
なるグリフ又はグリフ列によって
置き換える処理。
10.01.01.04流し込みオブSGML木フォーマット処理(STFP)flow object ながしこみ
ジェクト における入力文書とフォーマット おぶじぇく
指定との組合せの表現である木の と
ノード。
10.01.01.05DSSSLライブDSSSL指定を容易に生成するため DSSSL library ISO/IEC TR 19758などの例がある。 でそるらい
ラリ のデータ及びプログラムの集合。 ぶらり
10.01.02 拡張可能なス World Wide Web Consortiumの勧告 かくちょう
XML文書のスタイルシートを表現 extensible
タイルシート として規定されている。
するためのフォーマット化セマン stylesheet かのうなす
ティクスを指定するXML語い language
言語(XSL), たいるしー
XSL (彙)。 (XSL), XSL とげんご(え
っくすえす
える)
10.01.02.01フォーマット流し込みオブジェクト,レイアウト formatting ふぉーまっ
化オブジェクオブジェクト又は補助オブジェク object とかおぶじ
ト ト。 ぇくと

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
10.01.03 XSL変換 XML文書を他のXML文書に変換す XSL World Wide Web Consortiumの勧告 えっくすえ
(XSLT), るための言語。 transformation として規定されている。
すえるへん
XSLT s (XSLT), かん(えっく
XSLT すえすえる
てぃ)
10.01.03.01 World Wide Web Consortiumの勧告 えっくすえ
XMLパス言語 XSLTでの利用のために,XML文書 XML path
(XPath), として規定されている。
の番地付けパートを記述する言語。 language むえるぱす
XPath (XPath), げんご(えっ
XPath くすぱす)
10.01.04 段階スタイル World Wide Web Consortiumの勧告 だんかいす
HTML文書などの要素に対して,フ cascading
として規定されている。
シート(CSS),ォーマット処理属性を規定する言 style sheet たいるしー
CSS 語。 (CSS), CSS と(しーえす
えす)
10.02 最終形式文書 可視化処理によって表示出力する final form
最終形式とは,その文書がもはや容 さいしゅう
のに適したフォーマット済み電子 document
易に編集できる形態にはないこと けいしきぶ
化文書。 を示す。しかし,編集可能形式と最 んしょ
終形式とは相互に排他的な概念で
はない。いくつかのデータ様式で
は,編集可能形式及び最終形式が単
一の文書内に同時に存在すること
を許す。
10.02.01 ページ記述言最終形式文書をプログラム言語の page ぺーじきじ
語(PDL),PDL 概念を用いて記述する文書交換用 description ゅつげんご
データ様式。 language (ぴーでぃ
(PDL), PDL ーえる)
10.02.01.01標準ページ記 SPDLは次の特徴をもつ。階層化さ ひょうじゅ
JIS X 4154(ISO/IEC 10180)によっ standard page
述言語 description
て規定されたページ記述言語。 れた文書構造の概念をもつ,文書作 んぺーじき
(SPDL), language 製命令を備える,高水準の作画モデ じゅつげん
SPDL (SPDL), ルによって文字列・幾何図形・ラス ご(えすぴー
SPDL タ図形を統一的に扱う,フォントを でぃーえる)
分離している,及び二つの交換様式
をもつ。
10.02.01.01.01 SPDL文書SPDLを用いて表現した最終形式文 SPDL えすぴーで
書。 document ぃーえるぶ
んしょ
文書ページ画像の可視化処理の後 finishing
10.02.01.01.02 仕上げ命令 しあげめい
に行われる文書の提示(presentation)instruction れい
に影響を与える文書作製命令
(Document Production Instruction)。
10.02.01.01.03 基底フォント 実際のグリフ表現を含むフォント。 base font
複合フォント内では,その木構造上 きていふぉ
における葉節となる。 んと
10.02.01.01.04 複合フォント 階層的に木構造状に構成されたフ composite font ふくごうふ
ォントの集まり。 ぉんと
複合フォント内において,フォント fontindex map グリフ対応付けの際に使用する。
10.02.01.01.05 フォント指標 ふぉんとし
対応表 指標をフォント選択子と関連付け ひょうたい
るために用いるベクタ。 おうひょう

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
10.02.01.02ポータブル文最終形式文書を,装置非依存に,し portable ぽーたぶる
書フォーマッかも容易にかつ信頼性をもって交 document ぶんしょふ
ト(PDF),PDF 換し閲覧することを目的として開 format (PDF), ぉーまっと
発されたページ記述言語。 PDF (ぴーでぃ
ーえふ)
10.02.01.03OPI OPI
Open Prepress Interfaceの短縮形。 おーぴーあ
低解像度の画像によるページ作成 い
を可能にする,PostScriptの拡張。こ
れによって,ページ割付けファイル
の容量を削減して処理時間の短縮
が図れる。
10.02.02 インタネットインタネットのツール及び技術を Internet いんたねっ
印刷プロトコ用いて,分散型印刷に利用できるア printing といんさつ
プリケーションレベルのプロトコ protocol
ル(IPP),IPP ぷろとこる
ル。 (IPP),IPP (あいぴー
ぴー)

11. 文字種

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
11.01 大文字 キャピタル,キャップともいう。cap おおもじ
文頭,固有名詞語頭などに用いるラ capital,
テン文字,ギリシャ文字又はキリー capital letter,
と略す。活字組版では,大文字を入
ル文字の,通常,大きな字形のもの uppercase
れていた活字ケースをアッパーケ
で,ベースライン及びキャップライ ースと呼んでいたので,大文字その
ンを基準に設計されている文字。 ものをアッパーケースという場合
もある。
11.02 小文字 スモールレターともいう。l.c.と略 こもじ
文頭及び固有名詞語頭以外に用い small letter,
るラテン文字,ギリシャ文字又はキ lowercase
す。活字組版では,小文字を入れて
リール文字の,通常,小さな字形の いた活字ケースをロアーケースと
もので,ベースライン,並びにミー 呼んでいたので,小文字そのものを
ンライン,アセンダライン及び/又は ロアーケースという場合もある。
ディセンダラインを基準に設計さ
れている文字。
11.03 スモールキャ スモールキャップともいう。s.c.と略
参考文献の人名表記,年代表記など small capital
ピタル に用いるラテン文字などで,xハイ す。章の始めの語句,年号を示す
トと近似的に等しい高さをもつ大 A.D.,B.C.,時刻を示すA.M.,P.M.など
文字字形の文字。 にも用いる。
11.04 ダイアクリテ ダイアクリティックともいう。
主に欧文の文字に付加して,発音の diacritical
ィカルマーク区別などを示す補助記号。 mark
11.04.01 アクセント記主に欧文の母音文字に付加して,単 accent mark あくせんと
号 語内の発音の抑揚や曲折を指示す きごう
る補助記号。
11.05 数字 (分類名) figure, すうじ
numerical
character
11.05.01 算用数字,洋数字ともいう。
アラビア数字 インドに始まり,アラビアからヨー arabic figure, あらびあす
ロッパに伝わった数字。 arabic numeral 1,2,3など。 うじ

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
11.05.02 連数字 アラビア数字が一つ以上連続する れんすうじ
もの。位取りのコンマ及び空白並び
に小数点のピリオドを含む。
備考 和字として扱われる全角数
字及び欧文用文字として扱われる
固有の字幅をもつアラビア数字は
除く(JIS X 4051参照)。
11.05.03 ローマ数字 I=1,V=5,X=10など
ラテン文字の大文字又は小文字を roman figure, ろーますう
用いて表記する数字。 roman じ
numeral
11.05.04 時計数字 ローマ数字を全角のサイズの合字 時計の文字盤用の数字として利用 とけいすう
にした数字。 されたもので,IからXIIまでしか じ
ない。
11.06 小書きの仮名 拗音,促音,外来語などを書き表す 捨て仮名,半音ともいう。 こがきのか
場合に用いる,字面を小さくした仮 な
名。
11.07 繰返し符号 直前の文字又は句を反復する場合 ditto mark
漢字に用いる々,平仮名に用い くりかえし
に用いる符号。 るゝゞ,片仮名に用いるヽヾ,句に ふごう
用いる“くの字点”(JIS X 0213の面
区点番号1-2-19,1-2-20及び1-2-21)
などがある。
11.08 (漢文の)返り 漢文を日本語の語法と語順に従っ レ,一,二,上,下など。 かえりてん
点 て読む訓読の場合に,語順を示すた
めに付ける符号。
11.09 約物 記号文字の総称の意味でも使用さ やくもの
文字組版に使用する記述記号類の punctuation
総称(JIS Z 8123参照)。 mark れている。
11.09.01 記述記号 文章の区切り,語句のつながり,文 punctuation
区切り符,括弧類,つなぎ符,参照 きじゅつき
章の意味を表現するためなどに付 mark 符などがある。 ごう
ける記号。
11.09.01.01区切り符 語句及び文章の区切りを明らかに 句読点,中点(・),疑問符(?), くぎりふ
するために付ける記号。 感嘆符(!),コロン( : ),セミコ
ロン(;),斜線(/)などがある。
11.09.01.02句読点 通常,縦組では“。”及び“、”を くとうてん
文章の区切りを示す句点及び読点。 punctuation
mark 用い,横組では句点に“.”又は
“。”,読点に“,”又は“、”を
用いる。
11.09.01.03括弧類 ()〔〕[]{}〈〉《》「」『』【】 かっこるい
一部の語句,文章などを囲んで,他 parenthesis
との区別を明らかにするために,前 “”など。JIS X 4051では,括
後に挟むくくり記号。 弧類を始め括弧類(文章の中で,あ
る部分を囲んで他との区別を明ら
かにするための記号のうち,区切り
の始まりを示すもの。)及び終わり
括弧類(文章の中で,ある部分を囲
んで他との区別を明らかにするた
めの記号のうち,区切りの終わりを
表すもの。)に区分し,更に,終わ
り括弧類には,文章の中の切れ目を
表すコンマ“,”及び読点“、”を
含めている。

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
11.09.02 引用符 通常,次のような引用符が用いられ いんようふ
語句を引用する際に,その語句の前 quotation
後をくくる括弧類。 mark ている,
−縦組 「」
−横組 ,“”又は「」
11.09.03 つなぎ符 語と語又は欧文の音節をつないで, ダッシュ(―),ハイフン(‐),リー つなぎふ
その関係を示す記号。 ダ(···)などがある。
11.09.04 しるし物 その他の記号文字には,*※★□ しるしもの
参照符,学術記号,商用記号及びそ symbol
の他の記号文字の総称。 などの記号がある。
11.09.05 参照符 文章中で注記する場合,その参照箇 reference
欧文においては,*,†,‡,¶, さんしょう
所に付ける記号。 mark §,‖,#などを用いる。数字の番 ふ
号を付けて参照する例も多い。
11.09.06 学術記号 数学記号,生物学記号など学術の分 がくじゅつ
野で使用する記号。 きごう
11.09.06.01数学記号 数式に使用する記号。 mathematical
+,−,±,×,÷,=,≠,<, すうがくき
symbol >,≦,≧など。 ごう
11.09.07 商用記号 通貨を示す記号,単位及び比率を示 commercial
$,,,¥などの通貨記 しょうよう
す記号の総称。 symbol 号,℃,°,′,″,%などの単位 きごう
記号がある。これらの記号は,JIS X
4051では,省略記号といい,前置省
略記号及び後置省略記号に分けて
いる。
11.10 禁則文字 行頭若しくは行末に位置してはな きんそくも
らない文字,又は分割してはならな じ
い文字の組を構成する文字。
11.10.01 行頭禁則文字 行頭禁則の条件に該当する文字。 長音記号,小書きの仮名,繰り返し ぎょうとう
記号,リーダなどを行頭禁則文字に きんそくも
含める場合と含めない場合がある。 じ
11.10.02 行末禁則文字 行末禁則の条件に該当する文字。 ぎょうまつ
きんそくも

11.10.03 分離分割禁止連続した同じ文字間では分割して ぶんりぶん
文字,分離禁止 はならず,追出し処理によって行を かつきんし
文字 調整する場合でも,連続した同じ文 もじ,ぶんり
字間を広げてはならない文字。 きんしもじ
11.11 外字 a)システム又は利用者が独自に採 gaiji, がいじ
用若しくは規定した文字及び記号。 pi character,
b)ある特定の符号化文字集合に含 rarely used
まれていない文字及び記号。character
c)システムの登録可能なエリアに登
録した文字及び記号。

12. 文書構成要素

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
12.01 タイトル 書籍の題名,雑誌の誌名又は論文の title
見出しをタイトルと呼ぶこともあ
標題。 る。
12.01.01 副題ともいう。
サブタイトル 書籍の題名,論文の標題又は見出し subtitle
に付ける副次的な題名。

――――― [JIS Z 8125 pdf 45] ―――――

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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧