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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.14.01 つか(束)見本 書籍の仕上がり厚さを確かめるた dummy, つかみほん
めに,使用する用紙で製本した見本 bulking
(JIS Z 8124参照)。 dummy,
thickness
dummy
09.15 紙の目 用紙中の繊維の方向。 direction 目又は紙目ともいう。巻取紙は,巻 かみのめ
いてある方向が紙の目になる。
09.15.01 順目 紙の目が本の背に平行になってい with the grain 本の開きがよいので,通常は順目に じゅんめ
ること。 する。
09.15.02 逆目 紙の目が本の背に直角になってい against the ぎゃくめ
ること。 grain
09.15.03 縦目 T又はT目とも表記する。巻取紙で たてめ
枚葉紙の場合,紙の目が長辺に平行 long grain,
しているもの。 machine 印刷した場合,刷本を枚葉紙状態に
direction 加工したときには紙の目が長辺に
(MD) 平行しているものを縦目という。
09.15.04 横目 Y又はY目とも表記する。巻取紙で よこめ
枚葉紙の場合,紙の目が短辺に平行 short grain,
しているもの。 cross direction 印刷した場合,刷本を枚葉紙状態に
(CD) 加工したときには紙の目が短辺に
平行しているものを横目という。
09.16 遊び 本の見返しで表紙にのり(糊)付け free endpaper 表紙にのり(糊)付けされている方 あそび
されていない方の丁。 の丁をきき紙(paste down)という。
09.16.01 遊び紙 本文用紙と共紙が多いが,高級な本 あそびがみ
本の中身の前後に入れる何も印刷 flyleaf
されていない紙。 では薄い模様のある和紙又は種々
な風合・色調などをもったファンシ
ーペーパとよばれる用紙を用いる
こともある。
09.17 裏白 ページ物においては,中扉の裏面, うらじろ
表側だけ印刷して,裏が白紙のまま back
のページ。 no-printing
改丁とした対向ページなどが裏白
になる。表面が印刷されていないペ
ージは,表白という。
09.18 間紙 a)裏移り防止用に,印刷された紙 slip sheet
間紙には,グラシンなどの薄い紙を あいし(あい
と紙との間に挟む紙。 用いる。 がみ)
b)扉,口絵などの別丁類を保護す
るために貼り込む紙。
c)検印,奥付などの貼り込み用接着
剤による汚れを防止するために挟
み込む紙。
09.19 小口 上辺を天小口,下辺を地小口とい こぐち
a)本のページの綴じていない三方 edge,
の切り口。 fore-edge,い,のどと反対側の辺を前小口又は
b)のどの反対側。 thumb edge単に小口という。
09.20 天 a)本又はページの上部。 てん
head, top edge あたま(頭)ともいう。
b)ページの上部の仕上り線と版面
までの余白部分。
09.21 地,け(罫)下 a)本又はページの下部。foot, tail ち,けした
b)ページの下部の仕上り線と版面
までの余白部分。
――――― [JIS Z 8125 pdf 36] ―――――
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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.22 のど a)本を広げたとき,中央の綴じ目 gutter,
がある方向。 back margin
b)中央の綴じ目と版面の余白部分。
c)本の中身と背が接する部分。
09.23 背 表紙の部分は,背表紙ともいう。
本の綴じてある側の表紙又は中身 back, spine せ
の部分。
09.23.01 背固め 本の中身の背に寒冷紗・紙などを貼 back lining せがため
り,補強する作業。
09.23.02 丸背 本の背に丸みをもたせて仕立てる round back まるせ
上製本の背の方式。
09.23.02.01丸み出し 本の中身の背に丸みを付ける作業。 back rounding 耳を出す作業(バッキング)と一連 まるみだし
して行われることが多い。
09.23.03 角背 本の背に丸みをもたせず,平らのま square back, かくせ
flat back
ま仕立てる上製本の背の方式。
09.23.03.01角山 角背のうち,耳を出して仕立てる方 square back, かくやま
式。 flat back
09.23.04 タイトバック 背に厚紙などを貼って,本の中身の tight back
背は堅牢であるが,本の開きは他の
背と表紙を貼り合わせて仕立てる 方式に比べて最も劣る。また,背文
製本の背の方式。 字が損なわれることがある。
09.23.05 フレキシブル背に薄紙などを貼って柔軟に仕立 flexible back
本の開きは良いが,背文字の箔が脱
バック てる上製本の背の方式。 落することもあり,形もくずれやす
い。
09.23.06 ホローバック 表紙と中身は,見返しの耳の部分で hollow back
本の開きは良いが,やや耐久性にか
接着し,本を開いたときに中身の背 ける。今日の多くの上製本がこの方
と表紙の間に空洞ができるように 式である。
仕立てる上製本の背の方式。
09.24 耳 a)上製本において,背と表紙との joint, みみ
接合及び開閉を良くするため,本の back edge,
中身の背の部分を両側に隆起させ hinge
た部分。
b)紙の断裁していない縁。
09.25 溝,みぞ 上製本において,本の開閉を良くす groove みぞ
るために平と背の境目に,背と平行
してつけたくぼみ。
09.26 ヘッドバンド,ヘドバンともいう。 はなぎれ
花ぎれ(布) 上製本において,中身の背の天地両 headband
端に貼り付けた飾りの小さな布。
09.27 しおり 通常,本のページの対角線より2
ページに挟み目印とするために本 bookmark,
tassel
の中身の背に貼り込んだひも。 3cm長くする。スピン,リボンとも
いう。本の間に挟み込む目印も一般
にしおりという。
09.28 表紙 別に仕立てた表紙を仕上げ裁ちし ひょうし
本の中身の保護,装飾,内容の表示 cover, case
などの目的で中身に取り付けた外 た中身にくるむ場合と,紙などの表
装部分。 紙で中身をくるみ,そのうえで三方
を共に仕上げ裁ちして仕上げる場
合とがある。
09.28.01 表紙貼り case-making
上製本の表紙を作成する作業。 ひょうしば
り
09.28.02 表紙くるみ casing-in
中身に表紙を取り付ける作業。 ひょうしく
るみ
――――― [JIS Z 8125 pdf 37] ―――――
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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.28.02.01グル 表紙と中身が上下逆に製本される good bye
こと。
09.28.03 表(おもて)表 本の表側の表紙。 front cover おもてびょ
紙 うし
09.28.04 裏表紙 本の裏側の表紙。 back cover うらびょう
し
09.28.05 厚表紙 ハードカバーともいう。
板紙(JIS P 0001参照)など厚い紙 stiff cover あつびょう
を心(しん)にして仕立てる上製本 し
の表紙の方式。
09.28.06 薄表紙 心(しん)に薄い紙などを用いて柔 flexible cover 辞典に多い。心(しん)に用いる紙 うすびょう
軟に仕立てる上製本の表紙の方式。 し
は,100300g/m2くらいである。
また,ビニールなどの心(しん)紙
を用いない1枚の表装材料で仕立て
る表紙。
09.28.07 無双表紙 1枚の心(しん)紙の上に表装材料 薄表紙の心(しん)紙は,平と背の むそうびょ
を貼って仕立てる薄表紙。 中間で切り離すが,無双表紙は切り うし
離さない。
09.28.08 フランス表紙 印刷した厚紙の四囲を折り畳んだ 本来は,紙表紙でくるんでから四囲 ふらんすび
表紙。 を折り畳むが,あらかじめ折り畳ん ょうし
だ表紙でくるむ簡易な方法も行わ
れている。
09.28.09 クロス 布,紙などをベースに加工した,上 cloth,
紙をベースにしたものは紙クロス,
製本の表紙用外装材料。 book cloth布をベースにしたものは布クロス
という。ビニールのシートを外装材
料として使用する場合は,ビニール
クロスともいう。
09.28.10 角 本の小口(前小口)側の天地の直角 corner かど
になっている部分。
09.28.10.01角丸 中身及び表紙の角を丸くして仕立 edge-rounded, 薄い紙を用いた辞典などで採用さ かどまる
てる製本方式。 れている方式である。
round corner
09.28.11 くるみ表紙 中身を綴じた後で,表紙でくるんで glued-on
くるみ表紙には,おかしわやがんだ くるみびょ
仕立てる並製本の一方式。 cover (雁垂)れが含まれるが,おかしわ うし
とくるみ表紙を同義として使用し
ている例もある。
09.28.11.01おかしわ 綴じた中身を表紙でくるんだ後で, カシワの葉でくるむ柏餅に似てい
のど以外の三方を断裁して仕立て ることに由来する。見返しを付ける
る並製本の一方式。 場合と付けない場合がある。付ける
場合は,通常口のり(糊)にし,こ
れをくるみ口のり(糊)という。
09.28.11.02 全面にのり(糊)を付ける方式は, くちのり
口のり(糊) 並製本で見返しを付けた場合,小口 edge gluing,
ベタのり(糊)という。
(前小口)側の一部だけにのり(糊)edge pasting,
を付けて仕立てる方式。 paste of fore
edge
09.28.11.03がんだ(雁垂) くるみ表紙の小口(前小口)を中身 gate folded
見返しを付けるが,のどの部分のみ
れ にのり(糊)を付ける。
より大きくしておき,その部分を折 cover
り返して仕立てる並製本の一方式。
――――― [JIS Z 8125 pdf 38] ―――――
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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.28.12 b)の綴じの種類としては,中綴じ,きりつけび
切り付け表紙 a)中身と表紙を一度に仕上げ裁ち cut flush
して,ちりのない本に仕立てる並製 中ミシン綴じなどがある。また,表 ょうし
本の一方式。 紙と中身を同時に丁合いし平綴じ
b)中身と表紙を同時に綴じたうえ して背にクロス巻きを行う方式も
で,仕上げ裁ちして仕立てる並製本 ある。
の一方式。
09.28.13 表1,表紙1 表(おもて)表紙の表面。 obverse cover 表紙の1ともいう。この用語は,雑 ひょういち,
誌で使用されることが多い。ひょうしい
ち
09.28.14 表2,表紙2 表(おもて)表紙の裏面。 表紙の2ともいう。この用語は,雑 ひょうに,ひ
inside front
cover 誌で使用されることが多い。ょうしに
09.28.15 表3,表紙3 裏表紙の裏面。 表紙の3ともいう。この用語は,雑 ひょうさん,
inside back
cover 誌で使用されることが多い。ひょうしさ
ん
09.28.16 表4,表紙4 裏表紙の表面。 表紙の4ともいう。この用語は,雑 ひょうよん,
誌で使用されることが多い。ひょうしよ
ん
09.28.17 平,ひら 平に掲げられる標題などの文字は, ひら
表紙の背ではない,平らになってい side
る部分。 平の文字という。
09.28.18 はく(箔)押し 加熱した型と,紙などの被印刷物と hot stamping, はくおし
の間に金属はく(箔)又は転写はく stamping
(箔)を密着加圧して,文字・模様
を転写すること(JIS Z 8123参照)。
09.28.18.01金版 はく(箔)押しに使用する型押し用 die, brass die, かなばん
の金属製の凸版。 stamping die
09.28.18.02はく(箔) はく(箔)押し用に,熱転写する金 foil, leaf
金,銀,アルミニウムなどの金属を
属やその他の材料。 薄く延ばした金属はく(箔),ベー
スフィルムの上に金属膜を付けた
転写はく(箔),顔料・染料などを
粘着剤で固めた色はく(箔)などが
ある。
09.28.19 空押し 本の表紙などの表面に,はく(箔) blind からおし
を用いないで,文字又は模様のある blocking,
blind
金版を用いて型押しすること。
stamping,
blind
embossing
09.28.20 背文字 本の背にはく(箔)押し又は印刷し back title せもじ
た文字。
09.28.21 ちり 上製本の場合,表紙の中身より出張 square
中身の保護と体裁上の配慮とから
っている部分。 付ける。ちりの寸法は表紙の厚薄に
よって異なるが,三方の寸法は同じ
でなければならない。
09.29 見返し 見開きになっていることが多い。表 みかえし
本の中身と表紙を結合するための endpaper,
end leaf,
丈夫な紙(JIS Z 8124参照)。 (おもて)表紙の方にある見返しを
end sheet 表(おもて)見返し,裏表紙の方に
ある見返しを裏見返しという。
09.29.01 貼見返し 二つ折りした見返しを巻頭及び巻 pasting
見返しは,通常この方式である。貼 はりみかえ
endpaper
末の折丁に貼り付ける見返し。 見返し以外に,継見返し,綴見返し,し
巻見返しなどがある。
――――― [JIS Z 8125 pdf 39] ―――――
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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.30 ケースともいう。
(本 本の中身の保護,装飾,宣伝などの slip case
(本の)箱, はこ
の)はこ(函) ために厚紙で作成した箱。
09.30.01 貼箱,貼ばこ板紙を用いて組み立てた中身に,別 はりばこ
(函) に印刷した紙・布などを貼って仕立
てる箱。
09.30.02 機械箱,機械ば 機械を用いて針金又は接着剤を用 きかいばこ
こ(函) いて仕立てる箱。
09.30.03 型抜き箱,型抜 印刷した紙と板紙を貼り合わせて, 貼箱に似せて,機械で作成するため かたぬきば
きばこ(函)接着剤を用いて仕立てる箱。箱の小 に工夫された方式である。 こ
口側は,内側に折り返される。
09.31 付き物 annexed
a)本文以外の前付及び後付。 b)には,別紙の扉,口絵,見返し,つきもの
b)本の本文用紙で印刷したもの以 matter
表紙,カバー,箱,売上カード,帯
外の付属物。 紙などがある。
09.31.01 売上カード 書籍に挿入する販売管理用の短冊 slip 上部に丸い切り込みを入れ,書籍に うりあげか
状の紙片。 挿入した場合に,突き出すようにな ーど
っている。短冊,スリップともいう。
09.31.02 帯紙 内容紹介,目次,推薦のことばなど おびがみ
本の表紙,カバー又は箱の外側の下 book band,
側に掛ける帯状の印刷物。 girdle を掲げる。帯,腰帯ともいう。
09.31.03 カバー book jacket,
本の表紙の上に掛ける印刷物。 ブックジャケット,ジャケットとも
jacket いう。ビニールシートを掛けること
もある。
09.31.03.01袖 a)カバー又は帯紙の見返し側に折 そで
り込んだ部分。
b)観音折りの内側に折り込んだ部
分。
09.31.04 正誤表 印刷後に発見された誤植・訂正をま errata,
本に挟み込むか,巻頭・巻末に貼り せいごひょ
とめて印刷した紙片。 込む。
errata slip, う
corrigenda
09.31.05 読者カード 愛読者カードともいう。
本に挟み込まれる読者のアンケー reader service どくしゃか
ト用ハガキ。 card ーど
09.31.06 綴込み 付録など別に印刷したものを本に とじこみ
一緒に綴じこんだもの。
09.31.07 投込み 別に印刷したものを完成した本に 売上カード,読書カード,正誤表, なげこみ
挟み込むものの総称。 出版案内など。
09.32 表紙,カバーなどに行う。
コーティング 紙,フィルム,印刷物などの表面に,coating
つや出し,表面保護などの目的で,
塗工剤を塗り,硬化させて皮膜をつ
くること(JIS Z 8123参照)。
09.32.01 ニス引き 表紙,カバーなどに行う。
印刷物の表面を保護し,光沢を与え varnishing にすびき
るために,透明な樹脂液を塗布する
こと。
09.33 PP貼り 表紙,カバーなどに行う。
印刷物の表面を保護し,光沢を与え P.P. film ぴーぴーば
るために,ポリプロピレン・フィル laminating り
ムを接着剤で圧着加工すること。
09.34 仕上げ 製本の最終工程である検品,カバー finishing しあげ
掛け,売上カード・読者カード・正
誤表・出版案内の挿入及び包装作
業。
――――― [JIS Z 8125 pdf 40] ―――――
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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.37 : 映像技術(用語集)
JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISX4051:2004
- 日本語文書の組版方法
- JISX4153:1998
- 文書スタイル意味指定言語(DSSSL)
- JISX4154:1997
- 標準ページ記述言語SPDL
- JISX4161:1993
- フォント情報交換 第1部 体系
- JISX4162:1993
- フォント情報交換 第2部 交換様式
- JISX4163:1994
- フォント情報交換 第3部 グリフ形状表現
- JISZ8105:2000
- 色に関する用語
- JISZ8123:1995
- 印刷用語―基本用語
- JISZ8124:2000
- 印刷用語―取引関連
- JISZ8305:1962
- 活字の基準寸法