JIS Z 8125:2004 印刷用語―デジタル印刷 | ページ 7

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.18 トンボ 多色印刷の見当合せ,表裏の見当合 register mark その形からは,垂直に交わる十字状
せ,ページ位置,折り,断裁,後加 の2本線からなる十字トンボ,直角
工などの位置きめの指標として,原 に曲がった線を組み合わせたコー
稿や印刷版に付ける目印。 ナートンボなどがある。十字トンボ
の形がトンボに似ているので,この
名がある。
08.18.01 センタートン center register
仕上り寸法の中心を示すトンボ。
ボ mark
08.18.02 折りトンボ 印刷された紙の折り位置を示すト おりとんぼ
ンボ。
08.18.03 見当合せトン多色印刷又は両面刷り時に各版の オフセット輪転印刷機で自動見当 けんとうあ
ボ 間の見当を合わせるために使用す 合せ装置を装着している場合に使 わせとんぼ
るトンボ。 用されるトンボは,従来の見当合せ
トンボと形状が異なるものもある。
08.18.04 断裁トンボ 断裁の位置を示すトンボ。 trim mark, だんさいと
cut mark んぼ
08.18.05 引出しトンボ 刷本のくわえじり又は針じり(針の 積み重ねた刷本の垂直面に現れた ひきだしと
反対側の端)一杯に印刷したトン 線により,くわえじり又は針じりが んぼ
ボ。 ぶれていないかが検査できる。
08.19 裁切り 裁落としともいう。断裁のずれで縁 たちきり
写真,平網などを断裁位置いっぱい bleed
まで印刷すること。 に白線を出さないために,仕上り寸
法より3mm程度大きく製版する必
要がある。広告ページではブリード
という。
08.20 刷版 実際に印刷機で使用するために作 plate,forme さっぱん
成した版。
08.20.01 CTP Computer To Plateの短縮形。文字, CTP しーてぃー
図版,写真などのデジタル情報を, ぴー
直接刷版に焼き付けること。
08.21 色校正,色校 カラーの校正刷に対して,主に色表 color proof, いろこうせ
現を点検し校正すること。又はその color proofing い,いろこう
ために作成する校正刷。
08.21.01 簡易校正 校正機や印刷本機を使用せずに校 色分解されたフィルム版を使用し かんいこう
正刷を作成することの総称。 て作成する方式と,デジタル情報か せい
ら直接作成する方法がある。
08.21.02 デジタルプルデジタル情報から直接校正刷を作 digital proof
代表的なものに電子写真方式,イン
ーフ 成するものの総称。 クジェット方式,銀塩写真方式など
がある。
08.22 カラーパッチ 印刷管理用に余白に添えておくイ color patch
エロー,マゼンタ,シアン,ブラッ
クなどの色票。
08.22.01 色玉 印刷の濃度管理用の網点面積率 いろだま
100%のカラーパッチ。

――――― [JIS Z 8125 pdf 31] ―――――

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Z 8125 : 2004

09. 製本

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
09.01 製本 印刷された枚葉紙又はこれを折っ bookbinding せいほん
た折丁を順序に従って取りまとめ
て綴じ合わせ,一冊に仕上げること
(JIS Z 8123参照)。
09.01.01 上製本 本製本又は上製ともいう。
綴じた中身を本の形に作ってから, casebound じょうせい
厚い表紙でくるんで,のりづけした book, ほん
本(JIS Z 8123参照)。 hardbound
book
09.01.02 並製本 綴じた中身に簡単な紙表紙を付け paper-bound
仮製本又は並製ともいう。糸綴じし なみせいほ
た本(JIS Z 8123参照)。 book, た中身を仕上げ裁ちしないまま紙 ん
paper-covered
表紙を付けたものを仮製本ともい
book う。
09.01.03 右開き 右側に開いていく本の作り方で,見 右綴じとなる。通常は,縦組の本。 みぎびらき
開きの右ページのページ数が左ペ
ージのページ数より少ない数とな
る。
09.01.04 左開き 左側に開いていく本の作り方で,見 左綴じとなる。通常は,横組の本。 ひだりびら
開きの左ページのページ数が右ペ き
ージのページ数より少ない数とな
る。
09.01.05 二丁製本 2冊分を縦に並べ,同時に製本した two-up にちょうせ
binding
後で断裁して2冊に分ける製本。 いほん
09.02 刷本 すりほん
印刷が完了し,製本工程又は仕上げ printing sheet 刷紙(すりがみ)ともいう。
断裁に入る前の印刷物。
09.02.01 くわえ 枚葉紙を印刷機のくわえ爪でくわ gripper end,
刷本のくわえる紙端の側をくわえ
側ともいう。
え込む方の一端,それに相当する版 front margin,
又はブランケットの一端,並びにく gripper
わえるために必要とする用紙部分 margin,
及びその寸法。 gripper edge,
gripper bite
09.02.01.01くわえじり くわえの反対側の端。
(尻)
09.02.01.02くわえしろ 枚葉紙をくわえ爪でくわえ込むた front margin,
めに必要とする用紙部分又はその gripper
寸法。 margin,
gripper edge,
gripper bite
09.02.02 針 断裁した場合は,その断裁面も基準 はり
a)枚葉印刷機の給紙部分で用紙の side gauge,
side guide,
横方向の位置を規制する金具。 になるという意味で,その面も針と
いう。
b)加工のための基準として,刷本 side lay,
のくわえ側及び針側の端面。side mark
09.02.03 一部抜き 一般に,一部抜きは,発注元による いちぶぬき
製本作業の前に一冊の本を構成す folder set
点検が行われる。
る本文,付き物,表紙などすべてを dummy
一単位ずつそろえること,又はそろ
えたもの。
09.02.04 突きそろえ 突きそろえは,印刷したときのくわ つきそろえ
枚葉紙又は刷本の長辺と短辺の2辺 jogging
を基準にそろえること。 え側と針側を基準とする。

――――― [JIS Z 8125 pdf 32] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.02.05 裁割り 16ページ単位で折る場合で,A列本 たちわり
刷本を次工程で必要とする寸法に cutting paper
断裁し分割すること。 in size 判及びB列本判(JIS P 0202参照)
でA5又はB5(JIS P 0138参照)の
本にするときは刷本を半裁,A6又
はB6(JIS P 0138参照)の本にする
ときは刷本を4裁にする。
09.02.06 予備紙 spare paper
製本作業時の予備のための刷本。 付加する刷本の数を率で表示する よびし
stock 場合は,予備率という。
09.02.07 ヤレ 規定の品質になっていない刷本,製 waste,
作業中に発生する不良品の用紙,廃
品,部材又は作業中に発生するそれ spoilage
棄される用紙などは,損紙ともい
らのもの。 う。
09.03 折り 製本の際,正しいページ順で印刷物 folding おり
を折り畳む作業(JIS Z 8123参照)。
09.03.01 回し折り 2回目の折りを最初の折り目に対し right-angle まわしおり
て直角にし,順次右回りに折り目を fold,
前の折り目に対して直角に折り進 cross fold
む折り方。
09.03.02 巻折り 平行折りともいう。
前の折りに対して次の折りを平行 parallel fold まきおり
に折る折り方。最後は直角折りにな
る。
09.03.03 観音折り 左右4ページ分の紙を両側から半分 gatefold
仏壇の扉に似ていることからこの かんのんお
ずつ内側に折り畳む折り方。 名がある。開くと4ページ分の幅と り
なる。主に雑誌の目次,大判の口絵
などに用いる。なお,片側だけから
半分に折り畳む折り方を片観音折
りという。
09.03.04 経本折り アコーディオンの蛇腹のように,平 accordion
経典などに見られる。ジグザグ折 きょうぼん
り,アコーディオンフォールドとも おり
行,かつ,交互に繰り返して折る方 fold,
法(JIS Z 8124参照)。 いう。
zigzag fold,
fanfold
09.04 折丁 折本ともいう。
製本のために折り畳まれた印刷物。 signature, おりちょう
本を構成する一単位(JIS Z 8123参 section
照)。
09.04.01 天袋 横組の本において,折丁の天が袋に closed foot てんぶくろ
なっている部分。 (head)
09.04.02 地袋 縦組の本において,折丁の地が袋に closed foot ちぶくろ
なっている部分。 (bottom)
09.04.03 ラップ 見返しでも,重ねた場合に1冊ごと
中綴じ,逆中綴じにおいて,丁合い lap, lip
の際に折丁をつまむためにあらか の区別がつくように,あらかじめ天
じめ長くしてある部分。 地を長くする場合がある。
09.04.04 折込み 判型より大きい別の印刷物を折り folded leaf おりこみ
畳んで,製本された本の中に挿入す
ること,又はそのもの。
09.05 入紙 糸綴じ,あじろ(網代)綴じ,中綴 にゅうし
折丁の間に,別丁を貼り込む又は差 insert, inset
し込む作業。 じ又は逆中綴じの場合は,貼り込む
必要がある。
09.06 貼込み 扉,口絵などのペラ又は4ページの はりこみ
別丁を所定の折丁に貼り付けるこ tipping
と。 折丁を折丁の前後に挿入する際に
行われる。

――――― [JIS Z 8125 pdf 33] ―――――

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.07 ペラ a)はペラ丁ともいう。
a)本の台割において,2ページとな leaf
るもの。
b)折られていない1枚の紙。
09.08 別丁 本文の前後又は中間に綴じ込まれ inset べっちょう
た本文とは別に印刷した印刷物。紙
質又は印刷方式が違う。
09.09 共紙 書籍・雑誌などの付き物,中扉,扉, ともがみ
表紙などを本文と同じ用紙にする
こと。
09.10 余り丁 製本作業完了時に余った折丁又は overrun あまりちょ
刷本。 う
09.11 綴じ 丁合いされた印刷物を綴じる作業。 binding, とじ
糸綴じ,平綴じ,中綴じ,無線綴じ sewing and
stitching
などがある(JIS Z 8124参照)。
09.11.01 糸綴じ 糸綴じ機を用いて,折丁の背を糸で いととじ
折丁を一折りずつ糸で綴じる綴じ thread
方。 stitching,かがり,連続し,糸の末端は接着剤
thread sewing
で固めて綴じる。かがり又はかがり
綴じともいう。
09.11.02 針金綴じ 針金を用いる綴じ方。並製本の一方 wire stitching はりがねと
式。 じ
09.11.02.01中綴じ 折った印刷物を,開いた状態で中心 saddle なかとじ
の折り線にそって針金で綴じるこ stitching,
と(JIS Z 8123参照)。 saddle stitch
09.11.02.02逆中綴じ 中綴じと逆の内側から綴じる綴じ 針金の先端が露出しない製本方式 ぎゃくなか
方。表紙はのり(糊)付けになる。 のため,児童向けの本などで使用さ とじ
れる。
09.11.02.03平綴じ 教科書など製本強度を求める作業, ひらとじ
本の中身をそろえ,背に近い部分を side stitching,
針金で綴じ,表紙をつけること(JIS side stitch
事務用印刷物などの簡便性を求め
Z 8123参照)。 る作業で利用される。
09.11.03 無線綴じ 無線綴じは,広義には,あじろ(網 むせんとじ
a)糸又は針金を用いず,背の部分 adhesive
binding,
を接着剤だけで固める綴じ方。 代)綴じを含めるが,b)の接着効
b)糸又は針金を用いず,背の部分 perfect
果を上げるために背を切り落とす
を切り落として接着剤だけで固め binding
方式をいうことが多い。あじろ(網
る綴じ方。 代)綴じでは折り段階で背に開口を
設ける。
09.11.03.01 日本で発明され,欧米に輸出された あじろとじ
あじろ(網代) 折丁の背に切り込みを入れ,その切 ajiro binding,
綴じ 製本技術。
り込みから接着剤を浸み込ませて notch binding
固める綴じ方。
09.11.04 和綴じ 片面に印刷した刷本の印刷面を外 japanese わとじ
にして二つ折りにしたものを折丁 binding
とし,小口を袋として,厚手の表紙
を付け,麻糸で綴じる,和装本の製
本方式。
09.11.05 袋綴じ double-leaved 袋の内側が白紙となる事務用印刷 ふくろとじ
小口側が袋になっている綴じ方。
物や,秘匿性を高めるために袋の内
側に印刷した場合の綴じ方。
09.11.06 右綴じ 表1を正面に見た場合に,のどが右 縦組の場合に用い,右開きとなる。 みぎとじ
側になっている綴じ方。
09.11.07 左綴じ 表1を正面に見た場合に,のどが左 横組の場合に用い,左開きとなる。 ひだりとじ
側になっている綴じ方。

――――― [JIS Z 8125 pdf 34] ―――――

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
09.11.08 天のり(糊) 用紙の天側の断裁面を接着剤で固 pad 主に便せん(箋),伝票などに用い てんのり
め,表紙を巻込むか,又は共紙を表 る。簡単に切り離すことができる。
紙とする製本の方式。
09.12 丁合い 製本の一工程で,ペラ丁,折丁など gathering, ちょうあい
を集めてページを正しい順序にそ collecting,
assembling
ろえる作業(JIS Z 8124参照)。
09.12.01 背丁 刷本及び折丁の管理用に折丁の背 signature せちょう
name
に印刷する書名及び折り番号。
09.12.02 背標 黒い四角の記号などを折丁の順に せひょう
折丁の背に印刷された識別記号。丁 signature
合いの正しい順序を示す(JIS Z mark, 少しずつずらして印刷し,乱丁,落
8124参照)。 collating 丁及び取込みを検出しやすくする。
mark, 段印ともいう。
nigger head
09.12.03 袋標 乱丁,落丁及び取込みを防止する目 製本後,断裁すると取り除かれる。 ふくろひょ
的で折丁の天(横組)又は地(縦組) う
の袋の部分に印刷する記号。
09.12.04 落丁 一部の折丁が足りないまま,丁合 incorrect らくちょう
い,製本すること。 collating,
imperfect
collating,
erratic
pagination,
paging
disorder
09.12.05 乱丁 折丁の順序を誤って,丁合い,製本 incorrect らんちょう
すること。 collating,
paging
disorder,
misbound
09.12.06 取込み 同じ折丁を複数取って,丁合い,製 double-feedin とりこみ
本すること。 g
09.13 仕上り寸法 仕上げ裁ちした印刷物の寸法(JIS Z trim size, しあがりす
8124参照)。 final size んぽう
09.13.01 仕上げ裁ち 化粧裁ちともいう。多面付けのカバ しあげだち
印刷された紙,本,その中身などを trimming
仕上り寸法に合わせて断裁するこ ー,帯などを1度の断裁で仕上り寸
と。 法に仕上げていくことを断ち分け,
裁切りなどともいう。
09.13.02 仕上げ代,裁ち 仕上り寸法に合わせて断裁される trimming しあげしろ,
代 天・地・小口などの部分,又はその margin, たちしろ
寸法。 trim off
09.13.03 ドブ,どぶ 多面付けにより生じた印刷間の有
効面積以外の余白部分。
09.13.04 綴じ代 平綴じ,穴あけなどのために必要と binding とじしろ
margin
される本ののどの部分の余白。
09.14 つか(束) bulk
a)表紙を除いた本の中身の厚さ。 つか(束)が出る紙とは,重さと比
b)紙の重さと比べた紙の厚さ。 較して厚い紙のこと。つか(束)が
出ない紙は,その反対。

――――― [JIS Z 8125 pdf 35] ―――――

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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧